通信制高校からの大学受験は不利?入試制度と対策を解説

塾長コラム 通信制高校 大学受験

高橋

高橋先生、相談です。うちの子は通信制高校に通っていて、大学に行きたいと言い始めました。ところが、ネットで調べると「通信制は大学受験で不利」という言葉が目に入って、不安になりました。本当に不利なのでしょうか。
松田塾長「通信制だから不利」と決まっているわけではありません。ただ、「まったく違いがない」とも言い切れません。国の資料で確認できる部分と、大学や学校ごとに違う部分を分けて見ると、不安の正体がはっきりしてきます。この記事では、その分け方と、確認の順番をお話しします。

松田塾長

高橋

高橋「言い切れない」というのは、どういうことですか。
松田塾長入学資格のように、国の資料で確認できる部分は、通信制でも全日制でも同じです。一方で、出願の条件や評価の仕方は大学ごとに決まり、通信制の生徒の扱いも大学によって違います。通信制と全日制で合否を比べた公的なデータは、この記事で使った国の資料には載っていませんでした。だから「不利かどうか」ではなく、「どこを、いつ確かめればよいか」という問いに置き換えてお話しします。

松田塾長

高橋

高橋確かめる場所は、どこでしょうか。
松田塾長三つあります。調査書、入試の方式、志望する大学の募集要項です。この記事は、入試の仕組みと確認の仕方に絞っています。

松田塾長

高橋

高橋ほかに、読んでおくとよい記事はありますか。
松田塾長受験資格と最初の一歩は通信制高校から大学受験はできる?受験資格と勉強の始め方に、塾が必要かどうかは通信制高校生に塾は必要?大学進学を目指す保護者が知っておきたいことに書きました。全体の見取り図は通信制高校生の塾選び・大学受験対策 完全ガイドにあります。制度の話は国の資料の言葉に沿ってお伝えし、細かい条件は大学ごとに違うので、志望校の募集要項で確認する前提です。

松田塾長

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通信制高校からの大学受験は不利? 国の資料で確認できること

「不利?」を、国の資料で確認できることと、大学・学校ごとに違うことの2つに分けて示した図

高橋

高橋まず、国の資料で分かることから教えてください。
松田塾長次の表のとおりです。出典も並べました。

松田塾長

確認したいこと 国の資料に書かれていること 出典
卒業したときの扱い 全日制高校や定時制高校と同じ「高等学校卒業」になる 文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト
大学の入学資格 高等学校を卒業した者は、大学に入学することのできる者に含まれる。定時制や通信制の課程を修了した者も、「高等学校を卒業した者」に含まれると整理されている 学校教育法第90条第1項、大学入学資格ガイド
出願の条件 入学資格は最低の要件。出願の要件に独自の条件を加えるかどうかは、各大学の裁量 大学入学資格ガイド
入試の方法 一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の3つが示されている 令和9年度大学入学者選抜実施要項
選抜の考え方 公正かつ妥当な方法で、能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する 令和9年度大学入学者選抜実施要項
高橋

高橋入学資格は同じなのですね。それなら、なぜ「不利」という話が出てくるのでしょうか。
松田塾長入口は同じでも、出願の条件や評価の資料は大学ごとに決まるからです。資格があることと、合格することは別の話です。そのうえで、調査書の中身、推薦の条件、募集要項での通信制の扱いなど、通信制の生徒が早めに確かめておきたい点があります。それを「不利」とひとまとめに呼ぶ人もいれば、「確認が必要な違い」と受け止める人もいます。この記事は、後者の立場で書いています。

松田塾長

高橋

高橋通信制高校の卒業者の約29%が大学等へ進学している、という数字も見かけました。これは、多いのでしょうか。
松田塾長文部科学省の通信制高校の情報サイトには、令和6年度間に通信制高校を卒業した者のうち、約29%が大学等へ進学していると書かれています。ただし、「大学等」には、短期大学、大学・短期大学の通信教育部、放送大学の全科履修生、別科、専攻科なども含まれます。また、これは卒業した人のうち進学した人の割合で、受験した人の合格率ではありません。この数字から言えるのは、大学等へ進んでいる人が実際にいる、ということまでで、不利かどうかの判断材料にはなりません。

松田塾長

高橋

高橋数字で白黒をつけることはできない、ということですね。次に何を見ればよいでしょうか。
松田塾長入試の方式ごとに、調査書がどう使われるかを見ましょう。ここが、通信制の生徒が気にするところの中心です。

松田塾長

入試の方式ごとに見る 調査書はどこまで使われるか

高橋

高橋入試の方式は、いくつあるのですか。
松田塾長大学入学者選抜実施要項には、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の3つが示されています。どの方式で何人募集するかは、大学ごとに違います。方式によって、調査書の位置づけが変わるので、表にまとめます。

松田塾長

方式 主な評価の資料(実施要項) 調査書の位置づけ 通信制の生徒が確かめたいこと
一般選抜 学力検査、小論文等 面接、志願者本人が記載する資料などと組み合わせる資料の一つ 志望校が調査書をどう使うか。共通テストと個別試験の科目・配点
総合型選抜 詳細な書類審査と、時間をかけた丁寧な面接等 書類の一つ。志願者本人が記載する資料の活用が求められている 出願資格に評定や欠席日数の基準があるか。本人が書く書類の内容
学校推薦型選抜 調査書を主な資料としつつ、出身高校の校長の推薦に基づいて評価 主な資料。推薦要件は、大学が募集要項で示す 在籍校の推薦の基準と手続き。大学が示す推薦要件に当てはまるか
高橋

高橋学校推薦型は、調査書が主な資料なのですね。
松田塾長はい。実施要項には、出身高校の校長の推薦に基づき、調査書を主な資料にして評価する、と書かれています。また、本人の意志だけで出願できるものではなく、高校の校長が判断するものなので、推薦要件を大学が募集要項で具体的に示すことになっています。通信制の生徒は、在籍校にその推薦の仕組みがあるかどうかを、まず確かめます。一般選抜は、学力検査や小論文などが主な資料とされていて、調査書はそれらと組み合わせる資料の一つです。比重の置き方は、大学ごとに違います。

松田塾長

高橋

高橋総合型選抜は、どうでしょうか。
松田塾長総合型選抜は、志願者本人が書く活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書などを評価に活用するとされています。面接も行われます。さらに、調査書などの出願書類だけでなく、教科・科目の個別テスト、大学入学共通テスト、小論文・面接・実技検査、資格・検定試験の成績のうち、少なくともいずれか一つも活用して、そのことを募集要項に書くことになっています。書類だけで決まる方式ではありません。

松田塾長

高橋

高橋日程も気になります。
松田塾長令和9年度(2027年4月入学)の実施要項では、大学入学共通テストの本試験が令和9年1月16日と17日です。個別試験は令和9年2月1日から3月25日までの間に、各大学が定めます。総合型選抜は願書の受付が令和8年9月1日以降、結果の発表が11月1日以降です。学校推薦型選抜は願書の受付が令和8年11月1日以降、発表が12月1日以降です。日程は年度ごとに決まるので、受験する年度のものを確認してください。

松田塾長

調査書とは 通信制の生徒が気にするところ

調査書に載る主な項目として、評定、全体の学習成績の状況、総合的な探究の時間、特別活動、指導上参考となる諸事項、出欠の記録を示した図

高橋

高橋調査書は、通信制の高校でも、全日制と同じものを出してもらえるのですか。
松田塾長実施要項では、各大学は、在籍する高校が指導要録に基づいて作成した調査書の提出を求める、とされています。通信制向けの別の様式は示されておらず、同じ様式の中で、「学年による教育課程の区分を設けない全日制、定時制及び通信制の課程においては、『学年』を『年度』と読み替える」という注記がついています。調査書を作るのは学校なので、依頼してから受け取るまでの流れは、在籍校に確かめてください。

松田塾長

高橋

高橋調査書には、何が書かれるのですか。
松田塾長図の6項目が主なものです。各教科・科目の評定は5段階で、修得した単位数も載ります。全体の学習成績の状況は、すべての評定の合計を、評定の数で割った数値です。そのほかに、総合的な探究の時間、特別活動、指導上参考となる諸事項、出欠の記録の欄があります。なお、学習成績概評は、通信制の課程で修業年限が3年を超える場合は、その期間の成績で決める、という注意書きもあります。

松田塾長

高橋

高橋評定が低いと、受けられない大学があるのでしょうか。
松田塾長実施要項には、大学が重要と判断する教科・科目を指定して、単位の修得や、一定水準以上の具体的な評定を、出願要件として求めることができる、と書かれています。ですから、評定の基準を設ける大学や区分はあり得ます。ただし、これは通信制だけの話ではなく、全日制の生徒も同じです。同じ実施要項には、各大学は、調査書の学習成績の状況だけでなく、他の記載事項も有効に活用する、ともあります。

松田塾長

高橋

高橋評定は、通信制だと、どう付けられるのでしょうか。
松田塾長文部科学省の通信制高校の情報サイトには、レポートの提出、スクーリング、試験などで学習する、と書かれていますが、評定の付け方までは書かれていません。評定の付け方や、いつ時点の成績が調査書に載るかは、在籍校の決まりによるので、ここは在籍校に聞くのが確実です。評定と出願条件の関係を、早めに知っておくだけで、方式の選び方が変わります。

松田塾長

募集要項の実例 通信制の生徒の扱いは大学ごとに違う

高橋

高橋実際の募集要項では、通信制の生徒は、どう書かれているのですか。
松田塾長大学によって違うことが分かる例を、二つ紹介します。大学の公式サイトの内容を確認したもので、令和9年度(2027年4月入学)の入試に向けた情報です。どちらが良い、悪いという話ではなく、大学を評価したり、お勧めしたりするものでもありません。

松田塾長

大学の公式ページの記載(原文から抜粋) 読み取れること
羽衣国際大学の学校推薦型選抜(通信学習経験者推薦型)。出願資格は、学業・人物について出身学校長の推薦を受けた者で、「通信制高校(高等学校通信制課程)を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者」。「評定平均値の基準はありません」と書かれている。選考は、自己PR文と個人面接 通信制の課程の出身者を対象にした区分を設けている大学がある。校長の推薦は必要で、評定の基準は設けていない区分もある
江戸川大学の学校推薦型選抜。出願資格に、全体の学習成績の状況の基準と、「高等学校等における出願時までの欠席日数が合計20日以内の者(通信制課程除く)」が示されている 評定や欠席日数の基準を設ける区分がある。欠席日数の基準には「通信制課程除く」と付記されている
高橋

高橋同じ「学校推薦型選抜」でも、ずいぶん違うのですね。
松田塾長そうなんです。これは2校の例で、他の大学が同じとは限りません。通信制の扱いが募集要項に書かれているかどうかも、大学によって違います。書かれていないときは、大学の入試担当の窓口に、通信制の課程の生徒の出願について問い合わせて確かめます。「通信制だからこう」と一括りにできないところが、確認が必要な理由です。

松田塾長

ここまでのまとめ

– 入学資格 ― 通信制高校を卒業すると「高等学校卒業」になり、大学の入学資格を満たす

– 方式 ― 一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜。調査書の位置づけは方式で変わる

– 調査書 ― 在籍校が作成する。評定などを出願要件にする大学や区分がある

– 通信制の扱い ― 募集要項での書かれ方は、大学ごとに違う

高橋

高橋読んでいると、うちの子の評定がどうなっているのかも、知らないことに気づきました。
松田塾長評定や出願条件がお子さんにどう関わるかは、志望する方向と、これまでの学習の状況で変わります。記事だけでは判断できない部分なので、そこは相談を使ってください。進路のことでも、勉強のことでも、まずお話しいただければ大丈夫です。

松田塾長

共通テストは通信制でも同じ? 出願資格と試験場

高橋

高橋共通テストは、通信制の生徒でも受けられますか。
松田塾長受けられます。大学入試センターの令和9年度の実施要項では、出願資格として、高等学校又は中等教育学校を卒業した者と、令和9年3月卒業見込みの者が挙げられています。通信制か全日制かの区別はありません。ただし、試験場の決め方には違いがあります。

松田塾長

高橋

高橋違いというのは、何でしょうか。
松田塾長試験場は、高等学校を令和9年3月卒業見込みの者(通信制の課程によるものを除く)は、在学する学校が所在する試験地区内の試験場とされています。それ以外の者は、居住する試験地区内の試験場です。つまり、通信制の課程の卒業見込みの方は、学校の所在地ではなく、住んでいる地域の試験地区で受けることになります。学校が遠くにあっても、試験場に影響しない、ということです。

松田塾長

高橋

高橋出願の時期は、いつごろですか。
松田塾長令和9年度は、令和8年9月15日から10月2日までが出願期間でした。年度ごとに決まるので、受験する年度の受験案内で確かめてください。共通テストの出願は、受験する前の年の秋に行います。日程は、家庭でも受験案内で確かめておくと安心です。

松田塾長

「不利」と感じやすい場面 通信制の生徒が確かめたい5つの点

高橋

高橋国の資料で分かることは、だいぶ見えてきました。実際に「不利だな」と感じやすいのは、どんな場面ですか。
松田塾長ここからは、私の指導経験での整理です。診断ではなく、通信制の生徒全員に当てはまるわけでもありません。「不利」に見える場面を分けると、五つになります。

松田塾長

「不利」に見えやすい5つの場面

– 評定が出願条件に届かない方式がある ― 方式を変える、条件のない区分を探す、といった選択肢がある

– 推薦の仕組みが在籍校ごとに違う ― 学校推薦型を考えるなら、在籍校の推薦の基準と手続きを早めに聞く

– 進路の情報が、自分から取りに行かないと集まりにくい ― 文部科学省の資料でも、学習相談やサポート施設での支援を行うかどうかは学校によって違い、詳細は学校に問い合わせるとされている

– 自学自習が中心で、受験の計画も自分で作る ― 学校の予定を先に入れて、残りの時間を受験勉強に使う

– 基礎の抜けが残っていると、一般選抜の準備に時間がかかる ― 抜けがあるかどうかは、お子さんによる

高橋

高橋不利というより、「確認の機会が少なくなりがち」ということでしょうか。
松田塾長そうとも言えます。通信制の学校では、スクーリングや試験の日以外は、自宅などでの自学自習が中心です。毎日の登校の中で進路の話を耳にする機会が、少なくなる場合もあります。逆に言えば、確認すべきことを自分で先に押さえておけば、準備の抜けを減らせます。次に、その確認の順番をお話しします。

松田塾長

対策は確認から 募集要項と在籍校に聞く5ステップ

志望する大学の募集要項で確かめる、出願資格、評定の基準、欠席日数の基準、提出書類、選考方法、日程の6項目を示した図

高橋

高橋具体的に、何から確認すればよいですか。
松田塾長順番は五つです。在籍校に聞くこと、志望校候補の募集要項を見ること、方式の見当をつけること、学力の土台を確かめること、学校の予定を入れた計画にすることです。

松田塾長

steps
  1. 在籍校に聞く ― 進路相談の窓口、調査書の発行の流れ、評定の付け方、推薦の基準
  2. 志望校候補の募集要項を見る ― 仮でよいので3校ほど。図の6項目を表にする
  3. 方式の見当をつける ― 一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜のうち、条件に合うものを絞る
  4. 学力の土台を確かめる ― 特に英語は、中学の内容を含めて、どこまで定着しているか
  5. 計画にまとめる ― レポート、スクーリング、試験の予定を先に入れ、残りの時間に受験勉強を置く

ステップ1 在籍校に聞くこと

高橋

高橋在籍校には、どう聞けばいいですか。
松田塾長次の表の質問を、メモして持っていくと話が進みます。進路の担当の先生がいるかどうかも、学校によって違うので、最初に窓口を確かめてください。

松田塾長

聞くこと なぜ聞くか
大学受験の相談ができる先生や窓口はあるか 進路の情報を、どこで得られるかを知るため
調査書の発行の手続きと、受け取りまでの日数 出願の日程から逆算するため
評定の付け方と、調査書に載る成績の時点 出願条件に届くかを見通すため
学校推薦型選抜の、在籍校としての基準と手続き 推薦を受けられるか、早めに分かるため
卒業に必要な単位(74単位以上)の修得の見通し 卒業見込みでの出願に関わるため
高橋

高橋単位の数は、どこで決まっているのですか。
松田塾長学校教育法施行規則に、校長が高校の全課程の修了を認めるには、74単位以上を修得した者について行うこと、と定められています。文部科学省の通信制高校の情報サイトにも、卒業に必要な単位数は74単位以上と書かれています。卒業の見込みが立たないと、卒業見込みでの出願にも響くので、修得の予定は早めに確認します。

松田塾長

ステップ2 志望校の募集要項を見ること

高橋

高橋募集要項は、全部読まないといけませんか。
松田塾長全部を一度に理解する必要はありません。図の6項目だけを、表に写してください。出願資格、評定の基準、欠席日数の基準、提出書類、選考方法、日程です。通信制の課程の記載があるかも、あわせて見ます。3校ほど並べると、方式による違いや、基準のある大学とない大学の違いが見えてきます。

松田塾長

高橋

高橋見ても分からない書き方のときは、どうしますか。
松田塾長大学の入試担当の窓口に、問い合わせてください。通信制の課程の生徒が出願するときの条件は、問い合わせてよい内容です。在籍校の先生に同じ質問をして、二つの答えを確かめる方法もあります。

松田塾長

ステップ3から5 方式・学力・計画

高橋

高橋方式の見当は、どうつけるのですか。
松田塾長ステップ2の表を見て、「評定の基準に届いているか」「本人が書く書類を準備できるか」「学力試験の準備にどれだけ時間を使えるか」を考えます。大学ごとに条件は違うので、一つに決めなくて構いません。複数の方式を視野に入れておくと、変更もしやすくなります。

松田塾長

高橋

高橋学力の土台は、どう確かめますか。
松田塾長英語は、中学の内容がどこまで定着しているかを見ます。基本の文を作れるか、単語を見て意味が分かるかを、中学英語の問題集で確かめます。通信制の生徒の全員に抜けがあるわけではありません。抜けがあれば、そこから戻る方法が、通信制高校で英語が苦手な高校生へ|中学英文法からやり直す方法に、勉強全体の遅れについては通信制高校で勉強が遅れている高校生へ|中学の学び直しの始め方にあります。計画の立て方は、通信制高校から大学受験を目指す勉強法|学年別の学習計画にまとめています。

松田塾長

学年別 いま確認しておきたいこと

高橋

高橋学年によって、確認することは違いますか。
松田塾長違います。次の表は、学年ごとの一例です。進め方や時期は、お子さんの状況と志望校によって変わります。

松田塾長

学年 確認しておきたいこと(例) 補足
高校1年 在籍校の進路相談の窓口、評定の付け方、英語の土台。志望する方向の仮置き 調査書には、在籍中の全学年の評定が載るため、早い時期の学習も記録される
高校2年 志望校候補の募集要項の6項目、方式の見当、学校推薦型の基準 受験する年度の実施要項の日程を確認する
高校3年 出願に必要な書類と調査書の発行日数、共通テストの出願、個別試験の日程 日程は年度ごとに決まる。通信制高校から大学受験は間に合う?高1・高2・高3別の対策も参考に
高橋

高橋高1の評定が、調査書に載るのですか。
松田塾長実施要項では、調査書の「各教科・科目等の学習の記録」の欄は、高等学校在学中の全学年について記入する、とされています。ですから、早い時期の学習も記録に残ります。ただし、通信制では「学年」を「年度」と読み替える課程もあるので、どの時点の成績が、どう載るかは、在籍校に確かめてください。

松田塾長

自己診断 保護者がいま確かめたいこと

高橋

高橋我が家は、どこまで確認できているのか、整理したいです。
松田塾長次の表で、当てはまるものを数えてみてください。「いいえ」が多くても、悪いことではありません。次の一手が分かる、ということです。

松田塾長

確かめたいこと 「いいえ」のときの最初の一手
在籍校の進路の相談窓口を知っている 学校に連絡して、担当の先生を聞く
調査書の発行の手続きと日数を知っている 在籍校に聞いて、メモする
お子さんの現在の評定、全体の学習成績の状況を知っている 在籍校に、成績の確認方法を聞く
志望校候補(仮でよい)の募集要項で、出願資格を見た 3校を選んで、6項目の表を作る
学校推薦型を考えるとき、在籍校の推薦の基準を聞いた 進路の担当の先生に、基準と手続きを聞く
共通テストの試験地区が居住地で決まることを知っている 受験案内で、試験地区の決め方を確認する
学校の予定と受験勉強を入れた、週ごとの計画がある 学校の予定を先にカレンダーに入れる
英語の現在地(中学の内容を含む)を確かめた 中学英語の問題集で、止まるところを探す
高橋

高橋評定の確認や、志望校の6項目になると、親だけでは判断しにくいです。
松田塾長その感覚は自然です。評定、志望する方向、英語の現在地が重なって決まるので、同じ「不利かも」という不安でも、原因が違います。保護者の方だけで、ご相談いただいても構いません。

松田塾長

よくある質問

高橋

高橋通信制高校だと、大学受験で不利になりますか。
松田塾長「不利」と言い切れる公的なデータは、文部科学省の通信制高校の情報サイトと大学入学者選抜実施要項には載っていません。入学資格は全日制・定時制と同じ「高等学校卒業」で、出願の条件や評価の方法は大学ごとに違います。調査書の内容、推薦の条件、募集要項での通信制の扱いは、確認が必要な点です。志望する大学の募集要項と、在籍校の進路指導で確かめてください。

松田塾長

高橋

高橋調査書は、通信制高校でも出してもらえますか。
松田塾長実施要項では、各大学は、在籍する高校が指導要録に基づいて作成した調査書の提出を求める、とされています。通信制の課程では、調査書の「学年」を「年度」と読み替える注記があります。調査書は学校が作る書類なので、発行の手続きと受け取りまでの日数は、在籍校に早めに確認してください。

松田塾長

高橋

高橋通信制高校の生徒でも、学校推薦型選抜や総合型選抜を受けられますか。
松田塾長受けられるかどうかは、大学ごとの募集要項にある出願の条件で決まります。通信制の課程の出身者を対象にした区分を設ける大学もあれば、欠席日数の基準に「通信制課程除く」と付記している大学もあります。学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦が前提なので、在籍校に推薦の基準や手続きがあるかを、早めに確認してください。

松田塾長

高橋

高橋共通テストは、通信制高校の生徒でも受けられますか。
松田塾長受けられます。大学入試センターの令和9年度の実施要項では、出願資格として、高等学校を卒業した者と、令和9年3月卒業見込みの者が挙げられていて、通信制か全日制かの区別はありません。試験場は、通信制の課程の卒業見込みの方の場合、在学する学校の所在地ではなく、居住する試験地区内の試験場になります。

松田塾長

高橋

高橋評定が低いと、大学受験は難しくなりますか。
松田塾長大学入学者選抜実施要項には、大学が、単位の修得や一定水準以上の評定を出願要件として求めることができる、と書かれています。評定の基準を設ける大学や区分はあります。一方で、評定平均値の基準を設けていない区分を用意している大学もあります。一般選抜は、学力検査などが主な資料とされています。志望校の募集要項で、評定の基準の有無を確かめてください。

松田塾長

では、お子さんの場合は、どこから確かめればよいでしょうか

松田塾長ここまで、通信制高校から大学を受けるときの入試の仕組みと、確認の順番をお話ししてきました。入学資格は同じで、評価の条件は大学ごとに違う。だから、不利かどうかを悩む前に、確かめる順番を決めるのが近道です。ただ、お子さんの場合にどうなのかは、記事だけでは分からない部分が残ります。

松田塾長

高橋

高橋確かに、うちの子の場合は何から手をつければいいのか、まだはっきりしません。
松田塾長同じ「不利かもしれない」という不安でも、原因はお子さんごとに違います。評定が出願条件に届くか分からない場合、志望する方式が決まっていない場合、在籍校の進路指導をどう使えばよいか分からない場合、英語の基礎に抜けがあるかもしれない場合、勉強する時間を作る計画に迷っている場合。どこから手をつけるかは、それぞれ変わります。

松田塾長

高橋

高橋順番を間違えると、どうなりますか。
松田塾長避けたいのは、募集要項を見ないまま勉強を進めて、あとから出願の条件に合わないと気づくことです。方式の見直しが遅れると、準備に使える時間が減ってしまいます。反対に、現在地と志望校の条件が見えていれば、何を、どの順番で、どのくらいやるかが決まり、迷わずに積み上げられます。

松田塾長

高橋

高橋先生の教室では、どんなことをしているのですか。
松田塾長英語進学塾リオンは、英語に特化して、中学英文法から英検2級・大学受験まで、一貫して指導しています。通信制高校に在籍する高校生も受け入れていて、オンライン校なら全国から受講できます。リオン独自の学習法「PT法」では、学習計画の立て方や覚え方から指導します。自分で学習を進められるように、リオンテストやメンタリング制度でサポートします。英語以外にも、数学・国語・日本史・世界史・社会などを学べる環境があります。

松田塾長

高橋

高橋通信制の高校生で、英語ができるようになった方はいますか。
松田塾長通信制高校の生徒を含めて、英語ができるようになった生徒がいます。また、英検2級を取得して、総合型選抜で合格した生徒もいます。ただし、これらは個々の事例で、同じ結果を約束するものではありません。お子さんの場合にどうなるかは、現在の英語力と、志望校の条件を見てからの話になります。

松田塾長

高橋

高橋体験や相談では、何が分かるのでしょうか。
松田塾長無料体験授業は、高校1・2・3年生、中学生、浪人生が対象で、保護者の方のみのご相談もできます。体験の流れの中で、現在の英語力のチェックと、そこからのロードマップ作成を行います。持ち帰っていただけるのは、英語で今どこにつまずきがあるのかと、志望校に向けて何から手をつけるかの道筋です。進路やこれからの勉強についても、お話しください。通信制高校の生徒さんの受け方や、料金などは、お問い合わせで直接ご確認ください。まず話を聞いて、判断していただいて構いません。

松田塾長

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参考リンク

参考リンク

Q. 通信制高校だと、大学受験で不利になりますか。

「不利」と言い切れる公的なデータは、文部科学省の通信制高校の情報サイトと大学入学者選抜実施要項には載っていません。入学資格は全日制・定時制と同じ「高等学校卒業」で、出願の条件や評価の方法は大学ごとに違います。調査書の内容、推薦の条件、募集要項での通信制の扱いは、確認が必要な点です。志望する大学の募集要項と、在籍校の進路指導で確かめてください。

Q. 調査書は、通信制高校でも出してもらえますか。

実施要項では、各大学は、在籍する高校が指導要録に基づいて作成した調査書の提出を求める、とされています。通信制の課程では、調査書の「学年」を「年度」と読み替える注記があります。調査書は学校が作る書類なので、発行の手続きと受け取りまでの日数は、在籍校に早めに確認してください。

Q. 通信制高校の生徒でも、学校推薦型選抜や総合型選抜を受けられますか。

受けられるかどうかは、大学ごとの募集要項にある出願の条件で決まります。通信制の課程の出身者を対象にした区分を設ける大学もあれば、欠席日数の基準に「通信制課程除く」と付記している大学もあります。学校推薦型選抜は、出身高校の校長の推薦が前提なので、在籍校に推薦の基準や手続きがあるかを、早めに確認してください。

Q. 共通テストは、通信制高校の生徒でも受けられますか。

受けられます。大学入試センターの令和9年度の実施要項では、出願資格として、高等学校を卒業した者と、令和9年3月卒業見込みの者が挙げられていて、通信制か全日制かの区別はありません。試験場は、通信制の課程の卒業見込みの方の場合、在学する学校の所在地ではなく、居住する試験地区内の試験場になります。

Q. 評定が低いと、大学受験は難しくなりますか。

大学入学者選抜実施要項には、大学が、単位の修得や一定水準以上の評定を出願要件として求めることができる、と書かれています。評定の基準を設ける大学や区分はあります。一方で、評定平均値の基準を設けていない区分を用意している大学もあります。一般選抜は、学力検査などが主な資料とされています。志望校の募集要項で、評定の基準の有無を確かめてください。

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