高橋先生、うちの子は通信制高校に通っていて、大学受験を考え始めました。ただ、学校の勉強も途中ですし、受験勉強をこれから始めて間に合うのか、とても不安です。高1、高2、高3で、答えは違うのでしょうか。
松田塾長間に合うかどうかは、学年だけでは決まりません。決めるのは、志望する大学の入試方式、必要な科目、お子さんの現在の学力、出願までに残っている期間の四つです。通信制高校の場合は、そこに卒業の見込みが立っているか、という確認がもう一つ加わります。お子さんの状況を見ずに、「間に合います」とも「もう遅いです」とも、言い切ることはできません。そこで、この記事では、学年ごとの考え方と、間に合うかどうかを自分で見極めるための確認事項をお伝えします。

高橋「間に合う」と言い切ってもらえないのは少し不安ですが、見極め方が分かれば、判断できそうです。
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通信制高校から大学受験は間に合う? 結論と、判断する5つの条件

高橋結論を、もう一度お願いします。間に合うかどうかは、何で決まるのですか。
松田塾長「間に合うか」は、学年ではなく、5つの条件の組み合わせで決まります。志望校と方式、必要な科目、現在の学力、残りの期間、卒業の見込みです。同じ高3でも、条件がそろっていれば見通しは立ちますし、同じ高1でも、方式や科目を確かめないまま時間が過ぎれば、気づいたときに選択肢が減っていることがあります。

高橋学年が低ければ安心、というわけでもないのですね。
松田塾長時間が長いぶん、使える選択肢は多いです。ただ、その時間をどう使うかで差がつきます。5つの条件を、表で見てみましょう。

| 条件 |
何を確かめるか |
確かめる先 |
| 志望校と方式 |
一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜のどれを受けるか |
志望校の募集要項、入試のページ |
| 必要な科目 |
共通テストを使うか、個別試験の科目は何か、英語はどう扱われるか |
志望校の募集要項 |
| 現在の学力 |
英語を中心に、どこまで身についているか。中学の内容に戻る必要があるか |
診断テスト、問題集、塾の学力チェック |
| 残りの期間 |
出願の時期から逆算して、使える週数はどれだけか |
カレンダーと、各方式の出願時期 |
| 卒業の見込み |
必要な単位を、いつまでに修得する予定か |
在籍校の先生、学習の記録 |
高橋学力だけでなく、志望校の方式や科目も条件に入るのですね。
松田塾長はい。同じ「間に合うか」でも、受ける方式で必要な準備が変わります。たとえば、出身高校の校長の推薦を前提とする学校推薦型選抜と、本人の書類や面接を重んじる総合型選抜と、学力検査が中心の一般選抜では、準備の中身が違います。この違いは、次の見出しで日程と合わせて見ていきます。

入試の日程から見る「間に合う」ライン 令和9年度入試の例

高橋残りの期間というのは、入試の日程から数えるのですよね。主な日程を教えてください。
松田塾長文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項に、国が示す日程の枠があります。表にまとめます。

| 項目 |
令和9年度入試の日程(実施要項) |
| 総合型選抜 |
出願の受付は令和8年9月1日以降、結果の発表は11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 |
出願の受付は令和8年11月1日以降、結果の発表は12月1日以降 |
| 共通テストの出願 |
令和8年9月15日から10月2日まで(大学入試センターの実施要項) |
| 共通テストの本試験 |
令和9年1月16日、17日 |
| 教科・科目に係る個別テスト |
令和9年2月1日から3月25日までの間(総合型選抜・学校推薦型選抜では、2月1日より前に実施できる場合もある)。合格者の決定発表は3月31日まで |
高橋総合型選抜は、秋にはもう出願が始まるのですね。
松田塾長実施要項では、受付が9月1日以降とされています。ただし、これは国が示す枠で、実際の出願の締切や試験の日は、大学ごとの募集要項で決まります。もうひとつ、日程の確認で見落としやすいのが共通テストです。出願期間は9月中旬から10月初めまでで、出願はこの期間内に行うことになっています。

高橋共通テストは、全員が受けるものではないのですか。
松田塾長共通テストを使うかどうかは、大学と選抜区分ごとに決まります。実施要項でも、各大学は個別テストの実施教科・科目や評価方法を、選抜区分ごとに決めて発表することになっています。だから、志望校がどの方式で共通テストを使うのかを、早めに確かめることが「間に合う」の出発点です。

日程を見るときの3つの注意
– 日程は年度で変わる ― この記事の日付は令和9年度入試の例。受験する年度の実施要項と募集要項で確かめる
– 締切は大学ごと ― 国の実施要項は枠。出願の締切、試験日、必要書類は、志望校の募集要項に書かれている
– 方式の発表は早い ― 令和9年度は、個別テストの教科・科目や方法が、令和8年5月27日から7月31日までに発表される予定とされ、発表後は受験者に不利益を与える恐れのある変更は行わないとされている
高橋科目や方法は、発表されたら変わらないのですね。
松田塾長大規模な災害などで実施できない場合を除いて、受験者に不利益を与える恐れのある変更は行わない、と実施要項にあります。つまり、高3の秋の時点でも、志望校の科目と方式は確定した情報として調べられます。そこから、使える週数を逆算できます。

通信制高校ならではの確認事項 卒業見込み・単位・調査書
高橋ここまでは、どの高校生にも共通する話ですよね。通信制ならではの確認事項は、ありますか。
松田塾長あります。三つです。卒業の見込み、単位と学習の予定、調査書です。通信制高校は、スクーリングや試験の日以外は、自宅などでの自学自習が中心です。そのため、学校の学習と受験勉強を、自分で1本の計画にまとめることになります。

高橋卒業の見込み、というのは、どういうことですか。
松田塾長学校教育法施行規則では、高校の全課程の修了を認めるには、74単位以上の修得が必要とされています。学校教育法では、通信制の課程の修業年限は3年以上です。そして、共通テストの出願資格には、高校を卒業した者のほかに、令和9年3月卒業見込みの者が含まれます。出願資格には、このほかに、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者なども定められています(詳しくは
通信制高校から大学受験はできる?受験資格と勉強の始め方にまとめています)。高校を卒業する見込みで出願する場合は、出願する年度の卒業の見込みが、在籍校で立っているかどうかが、受験の前提になります。

高橋単位が足りているか、親は把握できていないことが多いです。
松田塾長だからこそ、在籍校に早めに確認してほしいのです。何単位を修得済みで、残りの単位をいつまでにどう修得する予定か。レポート、スクーリング、試験の日程はどうなっているか。ここは学校ごとに違うので、在籍校の先生に聞いてください。

在籍校に確認したい5つのこと
– 修得単位と残りの単位 ― 卒業に必要な74単位以上のうち、いくつ修得済みか
– 卒業の見込みの時期 ― 出願する年度に、卒業の見込みが立っているか
– スクーリングと試験の日程 ― 受験勉強の計画に先に書き込めるか
– 調査書の発行 ― 手続きと、受け取りまでにかかる日数
– 学校推薦型選抜 ― 在籍校としての推薦の基準や手続きがあるか
高橋調査書は、受験に関係しますか。
松田塾長実施要項では、各大学は在籍する高校が作成した調査書の提出を求めるとされています。大学が重要と判断する教科・科目を指定して、単位修得や一定水準以上の評定の獲得を出願要件にすることもできる、とも書かれています。学年による教育課程の区分を設けない通信制などの課程では、調査書の「学年」を「年度」と読み替えます。つまり、どの教科・科目をいつまでに修得しておくかは、志望校の出願要件とも関わります。

高橋受験科目と、学校で履修する科目の関係も気になります。
松田塾長実施要項では、各大学のアドミッション・ポリシーに、高校で履修しておくことが望ましい科目や、取得しておくことが望ましい資格などを具体的に書くことが求められています。志望校が決まったら、そのページを見て、在籍校で履修する科目の選び方を確認してください。履修の計画を変えられるかどうかは、学校によって違うので、先生に相談する部分です。

高1から始める場合 時間があるうちに土台をつくる
高橋では、学年別に聞かせてください。まず、高1の場合は、どう考えればよいでしょうか。
松田塾長高1は、入試の日程から見ると、出願まで時間があります。ここでの考え方は、「受験勉強を始める」より「土台をつくる」です。具体的には、学校の単位を計画どおりに積み上げること、英語の現在地を確かめること、学習の習慣をつくること、大学や入試の方式を知ることの四つです。

高橋受験勉強は、まだ早いということですか。
松田塾長早いわけではなく、順番があるということです。高1のうちに、中学の内容に抜けがないかを確かめておくと、あとの学年の負担が変わります。逆に、方式も科目も分からないまま難しい問題集に進むと、時間をかけても入試に結びつかないことがあります。次の流れで進めると、迷いにくくなります。

steps
- 学校の予定を1枚にまとめる ― 単位の修得状況、レポートの提出日、スクーリングと試験の日を書き出す
- 英語の現在地を確かめる ― 中学英文法で止まっているところはないか、問題集や診断で見る
- 進学先の候補を挙げる ― 大学や学部を数校挙げ、方式と英語の扱いを調べる
- 週ごとの学習計画を立てる ― 学校の予定を先に入れ、空いた時間に英語を入れる
- 月に1回、見直す ― できなかった理由を確かめ、次の月の量を調整する
高橋学校の予定を先に入れる、というのが大切なのですね。
松田塾長通信制は、予定の中心が自分で決められるぶん、学校の提出物と受験勉強がぶつかる週が出ます。先に学校の予定を入れておけば、空いている時間に受験勉強を回せて、計画が崩れにくくなります。計画の立て方は、
通信制高校から大学受験を目指す勉強法|学年別の学習計画でも詳しくお話ししています。

高2から始める場合 方式と科目を絞り、英語の土台を固める
高橋高2から始める場合は、どうでしょうか。
松田塾長高2は、方式と科目を絞る期間です。志望校の候補を挙げて、方式ごとの条件を調べて、英語の土台を固めます。実施要項では、学力検査の教科・科目の変更などが入学志願者の準備に大きな影響を及ぼす場合は、2年程度前には予告・公表するとされています。志望校のページで、予告が出ていないかも確認しておくと安心です。

高橋方式は、いつまでに決めればいいのですか。
松田塾長高2のうちに決め切る必要はありません。ただ、一般選抜を中心に考えるのか、総合型選抜や学校推薦型選抜も視野に入れるのかで、高3の動き方が変わります。たとえば、総合型選抜は、実施要項で、志願者本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書などの資料を評価に活用すること、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接による評価を行うことが示されています。こうした準備は、出願のかなり前から始めるものです。

高橋英語は、高2でどこまで進めておくのがいいのでしょうか。
松田塾長目標の目安は、志望校の方式で決まります。英検などの資格・検定試験の結果を活用する方式を設けている大学もあります。実施要項でも、英検やTOEFLなど4技能を測る資格・検定試験等の結果の活用が示されています。活用の可否や、どの級・スコアが必要かは大学ごとなので、志望校のページで確認してください。従来型の英検は年3回実施されていて、たとえば2026年度の第3回は、一次試験が令和9年1月24日(本会場)です。受ける時期は、出願の時期から逆算して決めます。

高2のうちに決めておきたいこと
– 志望校の候補 ― 3校ほど挙げ、方式と試験科目、英語の扱いを募集要項で確かめる
– 使う方式の見当 ― 一般選抜中心か、総合型や学校推薦型も視野に入れるか
– 英語の優先順位 ― 中学内容の抜けの補強か、高校英文法・長文の積み上げか
– 学校の履修と単位 ― 受験に必要な科目を、在籍校で履修できるか
– 出願までの週数 ― 志望校の出願時期から数えて、使える週数を把握する
高橋3校くらいなら、調べられそうです。
松田塾長志望校は、この時点で1校に絞らなくてかまいません。複数の大学を見比べると、方式や科目の違いが見えて、自分に合う準備が分かってきます。

高3から始める場合 時期ごとに、できることが変わる
高橋高3から始める場合は、「もう間に合わないのでは」と、親のほうが焦ってしまいます。
松田塾長焦る気持ちは自然です。高3は、日程から逆算する学年です。同じ高3でも、春と秋では、できることが変わります。令和9年度入試を例に、時期ごとに見てみましょう。

| 時期 |
日程で起こること(令和9年度入試の例) |
この時期に確かめること |
| 春から夏 |
個別テストの教科・科目や方法が、5月27日から7月31日までに発表される |
志望校の方式、科目、出願要件、英語の扱い |
| 9月から10月 |
総合型選抜の出願受付が9月1日以降。共通テストの出願は9月15日から10月2日 |
共通テストを使うか。使う場合は、出願期間に間に合うか |
| 11月から12月 |
学校推薦型選抜の出願受付が11月1日以降。総合型選抜の結果は11月1日以降に発表 |
在籍校の推薦の可否、調査書、必要書類 |
| 1月から3月 |
共通テストは1月16日、17日。教科・科目に係る個別テストは2月1日から3月25日までの間(総合型・学校推薦型では2月1日より前の実施もある) |
出願済みの方式に向けた、直前の準備 |
高橋共通テストの出願が、10月初めまでなのですね。
松田塾長ここが、高3の「間に合うか」を分ける大事な点です。共通テストを使う方式を考えている場合は、出願期間の前に、志望校がその方式で共通テストを使うことを確かめて、出願を済ませる必要があります。出願は期間内に行うことになっていて、期間を過ぎた場合の扱いは、大学入試センターの受験案内で確認してください。

高橋過ぎてしまっていたら、どうなりますか。
松田塾長ほかの選択肢が残っている場合があります。共通テストを使うかどうかは大学と選抜区分ごとに決まるので、使わない方式があるかどうかは募集要項で確かめられますし、学校推薦型選抜の出願は11月1日以降です。ただし、これらはどれも、大学ごとの募集要項と、在籍校の推薦の基準や手続きで決まります。また、その年度の方式では届きにくいと分かった場合は、翌年度に向けて準備を続ける、という選択肢もあります。どれを選ぶかは、お子さんの進路の希望と状況によります。家庭で決めるのが難しいときは、学校や塾の先生に相談してください。

高橋高3は、何を優先すればいいのでしょうか。
松田塾長優先順位は、「出願の締切を先に確認する」「使う方式を決める」「その方式で点につながるところから勉強する」の順です。広く全部をやり直そうとすると、時間が足りなくなります。英語であれば、志望校の試験で問われる範囲を確かめて、そこに必要な基礎を優先します。中学内容の抜けが大きいときは、全部を戻るのではなく、入試に必要なところを選んで戻ります。

高3で、先に確認したいこと
– 出願の締切 ― 志望校の方式ごとに、出願期間と必要書類を募集要項で確かめる
– 共通テストの出願期間 ― 使う場合は、出願期間が過ぎていないか確かめる(令和9年度は9月15日から10月2日)
– 卒業の見込み ― 出願する年度の3月に、卒業の見込みが立っているか
– 調査書と推薦 ― 在籍校での発行の手続きと、学校推薦型選抜の可否
– 試験場 ― 通信制の卒業見込みの者は、居住する試験地区の試験場が指定されると実施要項に書かれている
高橋試験場が居住地の試験地区になるのは、通信制ならではですね。
松田塾長大学入試センターの実施要項では、通信制の課程を除く卒業見込みの者は、在学する学校が所在する試験地区の試験場が指定されます。通信制の者は、居住する試験地区です。本人の場合の試験場は、出願後の受験票で確認します。

学年を問わず先に確認したいこと 英語の現在地
高橋学年が違っても、共通してやるべきことはありますか。
松田塾長英語の現在地を確かめることです。私の指導経験では、英語は積み上げに時間がかかる科目で、中学英文法の抜けが残ったまま長文に進むと、止まりやすくなります。これは診断ではなく、一般的な整理です。お子さんの場合にどうなのかは、実際に問題を解いて確かめるしかありません。

高橋中学の内容に戻るのは、遠回りに感じてしまいます。
高橋塾に通うかどうかも、迷っています。
自己診断 お子さんは、どこに当てはまりますか
高橋うちの子が「間に合う」状態なのか、確かめるチェックリストはありますか。
松田塾長次の項目に、当てはまるかどうかを確かめてください。当てはまらない項目が多くても、「間に合わない」という意味ではありません。そこが、これから確かめることです。

「間に合う」の見通しを立てるチェックリスト
– 志望校の候補が、数校挙がっている
– 候補の大学が、どの方式で、どの科目を課すか、募集要項で確かめた
– 共通テストを使うかどうかが分かっている
– 修得済みの単位と、卒業の見込みの時期を、在籍校に確かめた
– レポート、スクーリング、試験の日を、カレンダーに書き出した
– 英語で、中学内容のどこまで身についているか、問題で確かめた
– 出願までの週数を数えて、週ごとの学習計画にした
– 学校の先生や塾など、相談できる人がいる
高橋実は、半分も当てはまりません。
松田塾長それなら、確かめることがはっきりしたということです。学年に関わらず、最初の一歩は、志望校の募集要項と、在籍校の予定を、1枚に書き出すことです。ただ、書き出しても、「自分の子の場合は、どの方式を狙い、どこから手をつければよいのか」は、家庭だけでは判断しにくいと思います。方式の選び方と、英語の現在地と、学校の予定は、人によって違います。大学受験に向けた学習計画を、今の状況に合わせて確かめたいときは、英語進学塾リオンに相談することもできます。

間に合うかどうかで迷う家庭が、やりがちな失敗
高橋「間に合うか」で迷っているうちに、動けなくなるご家庭もありそうです。
松田塾長あります。よくあるのは、次のような場合です。どれも、気づけば直せるものです。

「間に合うか」で起きやすい失敗
– 方式を決めずに、全科目を同じ量で始める ― 志望校の方式と科目を確かめて、点につながるところから進める
– 学校の単位と受験勉強を、別の話にする ― 卒業の見込みで出願するなら、卒業の見込みが立っていることが前提になる。学校の予定を先に計画へ入れる
– 共通テストの出願期間を知らずに過ぎる ― 使うかどうかは、早めに志望校で確かめる
– 完璧にしてから次へ進もうとする ― 全部を仕上げる前に、入試で問われる範囲に進む
– 「もう遅い」と決めて、何も確かめない ― 方式や時期によって、残る選択肢は変わる。まず確かめる
– 「大丈夫」と思い込み、確かめない ― 楽観も同じ。方式と日程を、書面で確かめる
高橋「遅い」と「大丈夫」の、どちらも確かめないまま、というのが問題なのですね。
松田塾長その通りです。通信制の生徒の進み方は、人によって違います。在籍が3年を超える通信制の課程については、調査書に載せる学習成績概評の対象期間も、実施要項に定められています。「通信制だから不利」とも「通信制でも問題ない」とも、一括りにはできません。確かめた事実で判断してください。

学年別の早見表 考え方の中心と、最初の一手

高橋最後に、学年別のまとめをお願いします。
松田塾長表にまとめます。

| 学年 |
考え方の中心 |
最初の一手 |
避けたいこと |
| 高1 |
土台をつくる |
学校の予定と、英語の現在地を確かめる |
方式を知らないまま、難しい教材に進む |
| 高2 |
方式と科目を絞る |
志望校の候補を挙げ、方式と英語の扱いを調べる |
高3まで、方式の確認を後回しにする |
| 高3 |
日程から逆算する |
出願の締切と、共通テストの出願期間を確かめる |
全科目を広く、同じ量でやり直す |
高橋学年は目安で、どの学年でも「確かめる」が先なのですね。
松田塾長そうです。通信制には、学年による教育課程の区分を設けない課程もあり、実施要項では調査書の「学年」を「年度」と読み替えるとされています。在籍年数や修得単位の進み具合は人によって違うので、高1、高2、高3は目安として、在籍校で修得状況を確かめたうえで考えてください。

よくある質問
高橋通信制高校から、高3になってから大学受験を始めても、間に合いますか。
松田塾長間に合うかどうかは、学年ではなく、志望校の方式と科目、現在の学力、出願までの期間、卒業の見込みで決まるので、一概には言えません。高3の場合は、まず出願の締切を確かめてください。令和9年度入試では、共通テストの出願期間が令和8年9月15日から10月2日で、学校推薦型選抜の出願受付は11月1日以降です。方式によって残る選択肢が変わるので、募集要項と在籍校で確かめてください。

高橋高1や高2から始めると、有利ですか。
松田塾長時間があるぶん、選択肢が多く、準備を分けて進められます。ただし、方式や科目を確かめないまま時間が過ぎると、有利さを使い切れません。高1は土台づくり、高2は方式と科目を絞ること、と考えると進めやすくなります。

高橋通信制高校で、卒業が遅れていても受験できますか。
松田塾長出願資格は、高校を卒業した者と、卒業見込みの者が基本です。卒業の見込みがその年度に立つかどうかは、修得した単位と、残りの単位の予定によります。まず在籍校に、修得単位と卒業の見込みの時期を確かめてください。通信制の課程の修業年限は3年以上、卒業には74単位以上の修得が必要とされています。

高橋共通テストの出願期間を過ぎてしまったら、どうなりますか。
松田塾長出願は期間内に行うことになっていて、期間を過ぎた場合の扱いは、大学入試センターの受験案内で確認してください。そのうえで、共通テストを使うかどうかは大学と選抜区分ごとに決まるので、使わない方式があるかどうかは募集要項で確かめられますし、学校推薦型選抜の出願は11月1日以降です。翌年度に向けて準備を続ける選択肢もあります。どれにするかは、志望校の募集要項と在籍校の状況で決まるので、早めに確かめてください。

高橋英検を取っておくと、受験に使えますか。
松田塾長大学入学者選抜実施要項では、英検やTOEFLなど4技能を測る資格・検定試験等の結果を活用することが示されています。活用するかどうか、どの級やスコアが必要かは、大学と方式ごとに違います。志望校の募集要項で確かめて、受ける時期を、出願の時期から逆算してください。

では、お子さんの場合は、間に合うでしょうか
松田塾長ここまで、「間に合うか」を決める5つの条件と、令和9年度入試の日程、通信制ならではの確認事項、学年別の考え方をお話ししてきました。間に合うかどうかは、学年ではなく、志望校の方式と、日程と、卒業の見込みと、現在の学力の組み合わせで決まる、ということでした。ただ、お子さんの場合にどうなのかは、記事だけでは分からないところが残ります。

高橋たしかに、うちの子の場合は、どの方式を狙えばいいのか、まだ見えていません。
松田塾長同じ「間に合うか不安です」でも、原因は人によって違います。出願の時期や方式を知らないことが不安のもとになっている場合、卒業に必要な単位の見通しが立っていない場合、中学英語の抜けが大きくて、何から手をつければいいか分からない場合、学校の予定と受験勉強を両立する計画が立てられない場合では、最初にやることが変わります。原因が違うまま同じ勉強を始めると、頑張っているのに前に進んでいない、という状態になりやすいです。

高橋順番を間違えると、どうなりますか。
松田塾長避けたいのは、志望校の方式と日程を確かめる前に、勉強量だけを増やしてしまうことです。方式と科目が分かってから勉強の配分を決めたほうが、遠回りが減ります。反対に、志望校の条件と、お子さんの現在地と、出願までの週数が見えていれば、何を、どの順番で、どのくらいやるかが決まり、迷わずに積み上げられます。

高橋先生の教室では、どんなことをしているのですか。
松田塾長英語進学塾リオンは、英語に特化して、中学英文法から英検2級・大学受験まで、一貫して指導しています。通信制高校に在籍する高校生も受け入れていて、オンライン校なら全国から受講できます。柏・我孫子校は我孫子駅南口から徒歩1分です。英語以外にも、数学・国語・日本史・世界史・社会などを学べる環境があります。リオン独自の学習法「PT法」では、学習計画の立て方や覚え方から指導します。自分で学習を進められるように、リオンテストやメンタリング制度でサポートします。

高橋通信制の高校生で、英語ができるようになった方はいますか。
松田塾長通信制高校の生徒を含めて、英語ができるようになった生徒がいます。ただし、これは個々の事例で、同じ結果を約束するものではありません。お子さんの場合にどうなるかは、現在の英語力と、志望校の条件を見てからの話になります。

高橋体験では、何が分かるのでしょうか。
松田塾長無料体験授業は、中学生・高校生とも全学年が対象で、保護者の方のみのご相談もできます。体験授業はZoomでも対面でも受けられます。体験の流れの中で、現在の英語力のチェックと、そこからのロードマップ作成を行います。分かるのは、英語でどこにつまずきがあるのかと、志望校に向けて何から手をつけるかの道筋です。もちろん、ロードマップだけで間に合うかどうかが決まるわけではありません。方式や日程の確認は、志望校の募集要項と在籍校で行うものです。通信制高校の生徒さんの受け方や、料金などは、お問い合わせで直接ご確認ください。相談だけでも無料ですし、まず話を聞いて、判断していただいて構いません。

参考リンク
Q. 通信制高校から、高3になってから大学受験を始めても、間に合いますか。
間に合うかどうかは、学年ではなく、志望校の方式と科目、現在の学力、出願までの期間、卒業の見込みで決まるので、一概には言えません。高3の場合は、まず出願の締切を確かめてください。令和9年度入試では、共通テストの出願期間が令和8年9月15日から10月2日で、学校推薦型選抜の出願受付は11月1日以降です。方式によって残る選択肢が変わるので、募集要項と在籍校で確かめてください。
Q. 高1や高2から始めると、有利ですか。
時間があるぶん、選択肢が多く、準備を分けて進められます。ただし、方式や科目を確かめないまま時間が過ぎると、有利さを使い切れません。高1は土台づくり、高2は方式と科目を絞ること、と考えると進めやすくなります。
Q. 通信制高校で、卒業が遅れていても受験できますか。
出願資格は、高校を卒業した者と、卒業見込みの者が基本です。卒業の見込みがその年度に立つかどうかは、修得した単位と、残りの単位の予定によります。まず在籍校に、修得単位と卒業の見込みの時期を確かめてください。通信制の課程の修業年限は3年以上、卒業には74単位以上の修得が必要とされています。
Q. 共通テストの出願期間を過ぎてしまったら、どうなりますか。
出願は期間内に行うことになっていて、期間を過ぎた場合の扱いは、大学入試センターの受験案内で確認してください。そのうえで、共通テストを使うかどうかは大学と選抜区分ごとに決まるので、使わない方式があるかどうかは募集要項で確かめられますし、学校推薦型選抜の出願は11月1日以降です。翌年度に向けて準備を続ける選択肢もあります。どれにするかは、志望校の募集要項と在籍校の状況で決まるので、早めに確かめてください。
Q. 英検を取っておくと、受験に使えますか。
大学入学者選抜実施要項では、英検やTOEFLなど4技能を測る資格・検定試験等の結果を活用することが示されています。活用するかどうか、どの級やスコアが必要かは、大学と方式ごとに違います。志望校の募集要項で確かめて、受ける時期を、出願の時期から逆算してください。