高橋先生、京都大学の経済学部を目指してるんですけど、経済学部って文系でも理系でも受けられるって聞いて、英語の配点がどうなってるのか混乱してるんです…。
松田塾長それ、経済学部志望の受験生からよく聞く悩みですね。結論から言うと、京都大学経済学部(文系)の入試は、共通テストと二次試験を合わせて850点満点で、そのうち外国語(英語)は合計200点、比率にして約23.5%です。ただ、二次試験だけに絞ると、国語150点・数学150点・外国語150点が同じ点数で並ぶ三本柱になっていて、英語はその一本を担っています。

高橋え、国語と数学と英語が全部同じ150点なんですか!?
松田塾長そうなんです。地歴だけ100点で少し軽く、国語・数学・英語の3科目が同じ重さに設計されています。しかも京都大学の英語は、マーク式が一切ない記述式オンリー。配点が均等だからこそ、どこか1科目で崩れると他の科目で埋め合わせるのが難しい構造になっています。だからこそ、配点と出題形式を正しく理解してから対策の優先順位を決める必要があります。今日はそこを一緒に整理していきましょう。

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京都大学経済学部(文系)の入試全体像
松田塾長まずは入試全体の枠組みからいきますね。京都大学経済学部は、前期日程で215人を募集していて、そのうち文系が190人、理系が25人という内訳です(文系190人には外国学校出身者のための選考10人以内を含みます)。文系・理系は別試験として実施されるので、文系志望なら文系の科目構成だけを見ればOKです。

高橋190人って、法学部とかと比べて多いんですか?
松田塾長京都大学の学部の中では比較的募集人員が大きい学部です。ただ、人数が多い分、志願者も集まります。2026年度入試(令和8年度実施)の出願状況(2月4日最終)を見ると、経済学部文系には志願者543人が集まり、倍率は3.0倍でした。募集180人という年度ごとの実際の枠に対してこの数字です。

高橋あれ、さっき190人って言ってたのに、180人に変わるんですか?
松田塾長いいところに気づきましたね。京都大学の募集要項には「特色入試で最終的な入学手続者数が募集人員に満たない場合、残りの枠は前期日程に加える」という決まりがあります。つまり190人という数字は特色入試の分も含めた募集要項上の上限で、実際にその年に前期日程へ割り振られる枠は、特色入試の結果によって180人前後に変動することがあるんです。どちらも京都大学の公式発表の数字なので、両方知っておくと安心です。

高橋なるほど。じゃあ、その543人の志願者は全員二次試験を受けられるんですか?
松田塾長ここで第1段階選抜という仕組みが出てきます。募集人員に対して出願者が多すぎる場合、大学入学共通テストの得点だけで一度学生を絞り込む制度です。経済学部文系の第1段階選抜の予告倍率は約3.5倍と公表されています。今回の倍率3.0倍はこの予告倍率をわずかに下回っているので、2026年度実施分では第1段階選抜が実施されない可能性が高い水準ですが、年度によって変動するため共通テストを軽視していい理由にはなりません。2026年3月10日現在の最終結果では、経済学部全体で合格者229人(文系202人・理系27人)が出ています。

高橋文系202人って、志願者543人からするとどのくらいの倍率なんですか?
松田塾長単純計算で543人÷202人、実質倍率はおよそ2.7倍です。京都大学の中では極端な高倍率ではないものの、2人に1人も受からない試験であることは変わりません。じゃあ、共通テストと二次試験、それぞれどういう配点になっているか、本題に入りましょう。

英語配点の内訳ー共通テストと二次試験
松田塾長京都大学経済学部(文系)の配点は、共通テストの成績をそのまま使うのではなく、300点満点に圧縮してから、二次試験の550点満点と合算します。合計850点満点、というのが全体の設計です。


高橋850点ってまた変わった数字ですね。
松田塾長京都大学の学部ごとに圧縮の仕方が違うので、学部によって合計点が全然違うんですよ。経済学部文系の場合、共通テストは国語50点・地歴50点・数学50点・理科50点・外国語50点・情報50点の合計300点に圧縮されます。6教科すべてが同じ50点というのが経済学部文系の特徴です。外国語はもともと大学入学共通テストでリーディング100点・リスニング100点の200点満点ですが、京都大学ではリーディングを150点満点、リスニングを50点満点に換算し直したうえで、さらに50点に圧縮して使う仕組みです。

高橋リスニングも共通テストでは使われるんですね。
松田塾長共通テストの段階では使われます。ただ、二次試験(個別学力検査)の英語には、京都大学経済学部の場合聞き取りテストは実施されません。二次試験は完全に「読む・訳す・書く」だけの試験になります。

| 試験区分 |
国語 |
地歴 |
数学 |
理科 |
外国語(英語) |
情報 |
合計 |
| 共通テスト(換算) |
50点 |
50点 |
50点 |
50点 |
50点 |
50点 |
300点 |
| 二次試験(個別学力検査) |
150点 |
100点 |
150点 |
ー |
150点 |
ー |
550点 |
| 合計 |
200点 |
150点 |
200点 |
50点 |
200点 |
50点 |
850点 |
高橋表で見るとよく分かります。英語だけ合計すると200点で、850点の23.5%くらい…。
松田塾長その通りです。ただ、ここで大事なのは「850点中200点」という割合そのものより、二次試験だけで見ると英語は550点満点中150点で約27.3%を占めるという事実です。二次試験は国語150点・地歴100点・数学150点・外国語150点の4科目構成なので、英語は国語・数学と並んでいちばん配点が大きい科目のひとつ。つまり、二次試験本番で最も守らなければいけない科目の1つが英語なんです。

高橋理科と情報が二次試験に入ってないのも意外でした。
松田塾長そうなんです。文系は二次試験で理科・情報を受けません。共通テストの理科50点・情報50点はそのまま使われますが、二次試験の記述力が問われるのは国語・地歴・数学・外国語の4科目だけ。しかも国語・数学・外国語がすべて150点で横並びという、かなり珍しい配点設計です。だからこそ、この3科目をどう仕上げるかが合否を分けます。

高橋じゃあ、その英語の二次試験って、実際どんな問題が出るんですか?
松田塾長次はそこですね。大問構成を見ていきましょう。

大問構成・出題形式
松田塾長京都大学経済学部(文系)の英語(個別学力検査)は、大問4題構成です。京都大学の文系学部(文学部・教育学部文系・法学部・経済学部文系・総合人間学部文系)では、同じ1セットの英語の試験問題が使われます。毎年の中身ではなく、まずは「どんな種類の問題が並ぶのか」という骨格を押さえておきましょう。


京都大学経済学部(文系) 英語 大問構成の骨格
– 大問I・II: 長文読解。英文和訳と内容説明が中心の記述式
– 大問III: 和文英訳
– 大問IV: 自由英作文
高橋マーク式の問題は1つもないんですか?
松田塾長1つもありません。選択肢問題がゼロで、全部記述式です。長文読解の大問では、難しい英文を正確に読み取って、こなれた日本語で書き表す力が中心になります。英語を読むだけでなく、読んだ内容を「日本語で書く力」まで試されるのが、京都大学の読解の特徴ですね。

高橋経済学部だからって、経済の英文ばかり出るわけじゃないんですか?
松田塾長経済の専門知識で勝負が決まる試験ではない、と考えてください。学部名にかかわらず、ジャンルを問わない論説的な英文を読ませるのが、京都大学の英語の基本的な姿勢です。だから、経済の専門知識ではなく、純粋な英文読解力と記述力で差がつきます。

高橋読解2題のあとに、和文英訳と自由英作文が来るんですね。英作文が2種類あるのが独特だと思いました。
松田塾長そこは京都大学経済学部(文系)の英語を語るうえで欠かせない特徴です。和文英訳は、日本語の文を、意味がきちんと伝わる自然な英語に直す力を試す大問。自由英作文は、自分の考えを筋道立てて英語で書く力を試す大問です。つまり「訳す力」と「自分の意見を組み立てて書く力」の両方が、別の大問として独立して試されるということです。

高橋リスニングがないのは、やっぱり独特ですよね。
松田塾長京都大学の二次試験は、外国語のどの言語を選んでも聞き取りテストを実施しない方針を取っています。その分、読解と英作文にじっくり時間をかけられる設計になっているとも言えます。次は、この大問構成から見えてくる「つまずきやすいポイント」を具体的に見ていきましょう。

京都大学の英語で差がつくポイント
松田塾長京都大学経済学部(文系)の英語で点を落とす受験生には、いくつか共通のパターンがあります。私が受験生の答案を見てきた感覚では、まず長文読解の和訳で、文構造を取り違えたまま訳してしまうケースがいちばん多いです。

高橋直訳じゃダメなんですか?
松田塾長直訳がダメなわけじゃなくて、訳す前に文の構造を分解できていないことが問題なんです。主語と動詞はどれか、修飾語はどこにかかるか、指示語は何を受けているか。このどれか1箇所がズレるだけで、和訳が丸ごと別の意味になってしまいます。単語は分かるのに、文の骨格が取れていない状態ですね。

高橋単語は知ってるのに文の意味が分からない、ってまさに私です…。
松田塾長それ、実はすごく多いパターンです。記述式の和訳は、単語力だけでは越えられない壁になります。もう1つのつまずきポイントは、内容説明(要約)での情報の整理不足です。該当箇所をただ日本語に置き換えるのではなく、文章全体の流れの中でその箇所が何を言っているのかを掴み、指示語や代名詞は具体的な中身に言い直してまとめる必要があります。

高橋和文英訳と自由英作文だと、どこでつまずきやすいんですか?
松田塾長和文英訳は、日本語特有の言い回しをそのまま英単語に置き換えようとして、不自然な英語になるパターンが目立ちます。逐語訳ではなく、文意を保ったまま英語にしやすい日本語へ言い換える発想が必要です。自由英作文は、語彙や文法のミスよりも、話の組み立てが崩れることで読み手に伝わらなくなるケースが多いですね。書きたいことを思いついた順に書いてしまうと、論の流れが相手に届きません。

高橋経済学部志望だから、経済っぽい単語を覚えておいた方がいいですか?
松田塾長専門単語を増やすより、ジャンルを問わず英文を正確に読む力を優先してください。経済用語を大量に覚えても、それだけで点が取れる試験ではありません。構文の正確な理解と、論理構成を崩さずに書く力の方が、記述式の英語では直接点数に結びつきます。次は、大問ごとにもう少し具体的な取り組み方を見ていきましょう。

大問別の詳細解説
松田塾長ここからは、大問ごとにどう向き合うか、私が指導で伝えていることを話します。まず長文読解です。抽象度の高い英文を、最初に全文読んで大意を掴もうとすると、時間切れになりがちです。おすすめは、段落ごとに「何の話をしているか」を一言でメモしながら読む方法です。

高橋一文ずつ丁寧に訳そうとすると、時間が足りなくなりそうです。
松田塾長そうなんです。和訳する箇所は精密に、それ以外の箇所は論旨を追う速読に、というギアの切り替えが必要になります。和訳する文は、まず主語と動詞を確定させ、修飾語がどこにかかっているかを線で結ぶように整理してから日本語にする。強調構文、比較構文、否定を含む構文のような、和訳で崩れやすい型をあらかじめ頭に入れておけば、本番で慌てずに処理できます。

高橋内容説明(要約)はどう対策すればいいですか?
松田塾長読んだ直後に「この段落の役割は何か」を自分の言葉で一文にしてみる練習が効きます。内容説明では、指示語や代名詞を具体的な中身に言い換えること、そして字数の枠に収めるために優先順位の高い情報から入れること、この2つが基本です。日本語で要素を詰め込みすぎない癖をつけておくといいですね。

高橋和文英訳は、どこから手をつければいいですか?
松田塾長まず、日本語の一文を「誰が」「何を」「どうする」というSVの骨格に分解します。日本語は主語が省略されがちなので、英訳する前に主語を補う作業が実は一番大事です。次に、日本語特有の比喩や言い回しを、意味を変えずに平易な日本語に言い換えてから英訳する。難しい日本語を難しい英語に直訳しようとすると、文法ミスが増えます。

高橋自由英作文は?
松田塾長自由英作文は、書く前に「立場を決める→理由を挙げる→具体例を添える→言い切って締める」という流れをメモ書きで決めてしまうのが最優先です。中身の英語力以前に、この骨組みができていないと、採点者に論理が伝わりません。理由は1つだけでなく2つ用意し、それぞれに簡単な具体例を添えると説得力が増します。文法・語彙のミスをゼロにすることより、まず論理構成を崩さないことを優先してください。

高橋時間配分はどう考えればいいですか? 試験時間は2時間ですよね。
松田塾長2時間という試験時間は、募集要項にある通りです。そのうえで私がよく言うのは、先に英作文2題にかける時間を決めておき、残りを読解に回すという順番の発想です。読解に時間をかけすぎると、後ろの英作文を書き切れなくなる受験生が多いんですよ。大問ごとの目標時間は、自分で過去問演習をしながら調整して、本番と同じ配分を何度も練習しておくのが安全です。

高橋なるほど…。構成を先に決めるのって、どの大問にも共通してますね。
松田塾長まさにそこが京都大学経済学部(文系)の英語の本質です。単語力や文法力はもちろん必要ですが、それだけでは高得点に届きません。では、実際に自分が英語で何点取れば合格ラインに乗りそうなのか、シミュレーションしてみましょう。

配点シミュレーター:英語で何割取れば戦えるか
松田塾長先に大事な前提をお伝えしておきます。京都大学は合格者の最低点(いわゆるボーダー)を公式には公表していません。公式に分かるのは志願者数・倍率・合格者数だけで、2026年度実施分(令和8年度)の経済学部文系は、募集180人に対して志願543人、倍率3.0倍、最終的に合格者202人でした。

高橋え、ボーダーって公表されてないんですか?じゃあ目標点はどう決めればいいんですか?
松田塾長「何点取れば受かる」という正解を探すのではなく、「二次試験550点のうち、英語150点で何割を安定して取れれば戦える土台になるか」という考え方に切り替えるのがおすすめです。一緒にステップで考えてみましょう。

steps
- 配点構造を頭に入れる: 二次試験550点満点のうち、国語150点・英語150点・数学150点・地歴100点という構造を確認します。国語・数学・英語が同じ重さの三本柱であることが分かります。
- 読解で取れる範囲を見積もる: 英語150点のうち、大問I・II(読解・和訳・要約)でどれくらい取れそうかを見積もります。和訳問題は部分点が入りやすいので、構文を外さなければ半分以上は確保しやすい範囲です。
- 記述問題を白紙にしない: 大問III(和文英訳)・大問IV(自由英作文)は、白紙で出さないことを最優先にします。記述式は0点と部分点の差が非常に大きいので、埋める練習を積むだけでも取れる点数が変わります。
- 自分の目標ラインを決める: 英語150点中、6割(90点)・7割(105点)・8割(120点)の3パターンで、自分がどのラインを狙えそうかを模試の結果から逆算します。ここで初めて「自分の場合」の話になります。
高橋6割・7割・8割で全然印象が違いますね。自分がどこにいるのか、正直よく分からないです…。
松田塾長そうですよね。模試の判定や点数だけでは、京都大学の記述式でどれだけ点が入るかは見えにくいんです。単語が分かるのに文構造が崩れて訳が外れているのか、文構造は取れているのに内容説明でまとめきれていないのか、原因によって伸ばし方が変わります。

高橋原因によって対策が変わるっていうのは、直感的にも納得できます。
松田塾長では、次は「何を・どの順で・いつまでに」やるべきかという、実際の対策の組み方に進みましょう。

対策・攻略法ー何を、どの順で、いつまでに
松田塾長京都大学経済学部(文系)の英語対策は、優先順位を間違えると時間が足りなくなります。おすすめの順番は次の通りです。

対策の優先順位
– 第1段階: 構文・文法の総復習(高3の夏まで)。単語は知っているのに訳せない状態を解消する
– 第2段階: 英文和訳の演習(高3の夏〜秋)。部分点の取り方を型として身につける
– 第3段階: 和文英訳・自由英作文の添削(高3の秋〜冬)。自己採点できない分野なので第三者の添削が欠かせない
– 第4段階: 過去問演習と時間配分の調整(高3の冬〜本番直前)。大問ごとにかける時間を決めて通し演習する
高橋構文の総復習が最初なんですね。単語をもっと覚えた方がいいのかと思ってました。
松田塾長単語も必要ですが、記述式の和訳で失点する原因の多くは、単語ではなく構文の取り違えです。強調構文、比較構文、関係詞の非限定用法、省略や倒置など、和訳でつまずきやすい構文パターンを先に潰しておくと、後の演習効率がまったく変わります。

高橋和文英訳と自由英作文は、自分で採点できないから後回しにしがちです…。
松田塾長それ、かなり危険なパターンなんです。和文英訳・自由英作文は自己採点ができない分野なので、後回しにすると本番直前になって「誰にも見てもらってない答案」のまま試験を受けることになります。できれば高3の秋のうちに、最低でも数回は添削を受けて、自分の書き方の癖(構成が崩れやすい、時制がブレるなど)を把握しておくべきです。

よくある落とし穴
和文英訳・自由英作文を「時間がないから後回し」にしたまま本番を迎えると、書く力が未完成のまま試験に持ち込まれることになります。読解の勉強に偏りすぎないよう、早い時期から両方に触れておくことが大切です。
高橋読解と英作文、結局どっちを優先すればいいんですか?
松田塾長どちらかを捨てる発想は危険です。英語150点という1つの科目の中で、読んで訳す力と、書いて伝える力は別々の力なんですよ。高3の夏までは構文把握と和訳を軸にしつつ、英作文の型づくりを週に1回でも並行して入れておく、というように時期をずらして両方進めるのが現実的です。では次に、実際に受験生が陥りやすい失敗例を見ていきましょう。

よくある失敗・注意点
松田塾長京都大学経済学部(文系)を目指す受験生に多い失敗をいくつか紹介します。まず1つ目は、共通テストの英語(リーディング・リスニング)対策と、二次試験の英語対策を同じ勉強法でやろうとしてしまうことです。

高橋確かに、英語の勉強って全部同じだと思ってました。
松田塾長共通テストはスピード重視の読解と正確なリスニングが問われますが、二次試験は聞き取りがなく、じっくり構文を分析して記述する力が問われます。求められる力の質が違うので、直前期にはそれぞれ別のトレーニングとして時間を分けて確保する必要があります。2つ目は、模試の長文読解で点が取れているから安心してしまうケースです。多くの模試は選択式やマーク式を含みますが、京都大学の二次試験は全問記述。選択肢から正解を選べることと、自分で日本語や英語を組み立てて書けることは、別の能力です。

高橋模試の成績が良くても、安心しきっちゃダメなんですね。
松田塾長そうなんです。3つ目は、経済学部だからと経済系の英文ばかり読んでしまうことです。専門分野の読み物に絞って対策すると、本番で見慣れないジャンルの文章に出会った時に、対応力が落ちてしまいます。普段から、科学・歴史・社会・文化など、分野の違う論説的な英文に触れておくのが安全です。4つ目は、過去問演習を始める時期が遅くなりすぎることです。記述式は1問あたりにかかる時間が読みにくく、時間配分の感覚を掴むまでに何度も演習を重ねる必要があります。冬になって初めて過去問に触れると、時間配分の調整だけで本番直前の時間を使い切ってしまいます。

文系・理系の選択は後から変更できない
京都大学経済学部は出願時に「文系」「理系」のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後の変更はできません。科目構成も配点もまったく別の試験になるので、志望を固める前に、自分がどちらの科目構成で戦うのかを早めに確定させておく必要があります。
自己診断:あなたはどのタイプ?
松田塾長ここまでの内容を、自分の状況に当てはめて考えてみましょう。次の中に、当てはまるものはありますか?

セルフチェック
– 単語は分かるのに、長文になると文の意味がつながらない
– 和訳すると、日本語としては成立しているのに、内容が微妙にズレている
– 要約問題で、書くべき情報の優先順位がつけられない
– 和文英訳で、日本語の言い回しをそのまま英単語に置き換えて不自然になる
– 自由英作文で、時間内に結論までまとめきれない
– 京都大学の過去問に、まだ一度も時間を計って取り組んでいない
高橋…正直、半分くらい当てはまります。
松田塾長多くの受験生がどれかに当てはまります。ただ、ここで大事なのは「当てはまる項目が多いから絶望する」ことではなく、当てはまる項目によって、これから優先すべき対策が変わるということです。構文が崩れているタイプと、構文は取れているのに要約で情報を整理できないタイプでは、やるべき練習がまったく違います。

高橋自分がどのタイプか、正直自分だけでは判断しづらいです。
松田塾長それは自然なことです。自分の答案を客観的に見るのは、受験生本人には一番難しい作業ですから。その話は記事の最後でもう少し詳しくしますね。まずは、京都大学経済学部(文系)の基本情報を表で整理しておきましょう。

基本情報まとめ
| 項目 |
内容 |
| 大学名・学部 |
京都大学 経済学部(文系) |
| 前期日程募集人員 |
215人(文系190人・理系25人、文系は外国学校出身者のための選考10人以内を含む) |
| 配点(共通テスト換算+二次試験) |
850点満点 |
| 外国語(英語)配点 |
合計200点(共通テスト換算50点+二次試験150点) |
| 二次試験の英語比率 |
550点満点中150点(約27.3%) |
| 二次試験実施日(令和8年度実施分) |
2月25日:国語9時30分〜11時30分・数学13時30分〜15時30分/2月26日:外国語(英語のみ)9時30分〜11時30分・地理歴史13時30分〜15時00分 |
| 2026年度実施分の出願状況 |
志願543人/募集180人(倍率3.0倍)・最終合格者202人(文系) |
| 公式サイト |
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad |
高橋こうやって表になってると分かりやすいです。他の大学の経済学部とも比べてみたいんですけど…。
松田塾長いいところに気づきましたね。次は似た形式の学部と比較してみましょう。

類似する大学・学部との比較
松田塾長京都大学経済学部(文系)は、国公立大学の中でも「二次試験が記述式中心」という特徴を持つ学部の1つです。同じ「経済学部」という名前でも、大学によって配点の見せ方はまったく違います。
東京大学経済学部は、科類共通の配点設計を採用していて、文系(文科)と理系(理科)で入学後に進学振り分けを経て経済学部に進む仕組みになっており、京都大学のように学部単位で文系・理系を分けて募集するタイプとは出願の仕組みそのものが異なります。

高橋経済学部でも、大学によって出願の仕組みから違うんですね。
松田塾長もう1つ、同じ京都大学の中でも
京都大学教育学部(文系)と比べると分かりやすいです。教育学部文系は二次試験650点のうち英語200点(約30.8%)、経済学部文系は二次試験550点のうち英語150点(約27.3%)と、同じ京都大学・同じ文系区分でも、学部ごとに合計点も英語の配点比率も変わります。大問構成(長文読解+和文英訳+自由英作文、マーク式なし)という骨格は共通していても、配点の重みは学部ごとに確認する必要があるということです。

高橋「京都大学の文系」ってひとまとめにしちゃダメなんですね。
松田塾長その通りです。学部が決まったら、その学部の配点表を1次情報として必ず確認する習慣をつけてください。次は、よくある質問にまとめて答えていきましょう。

よくある質問
高橋京都大学経済学部の文系と理系って、途中で変更できるんですか?
松田塾長出願時に文系・理系のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後に変更することはできません。募集要項でも文系・理系は別試験として明確に区別されているので、出願前にどちらで受けるかを固めておく必要があります。

高橋英語のリスニングの勉強は、二次試験対策としては不要ですか?
松田塾長二次試験(個別学力検査)にリスニングはありませんが、共通テストの外国語にはリスニングが含まれ、換算後の点数が850点満点の中に組み込まれています。二次試験の記述対策を優先しつつ、共通テストの対策期間にはリスニングも並行して仕上げる必要があります。

高橋経済学部志望でも、経済系の英文を優先して読むべきですか?
松田塾長優先する必要はありません。経済系の読み物に絞るより、ジャンルを問わず論説的な英文を正確に読む練習を積む方が、記述式の読解には合っています。経済の専門用語を覚える時間は、構文の把握と和訳・内容説明の演習に回した方が、点数につながります。

高橋過去問は何年分くらいやればいいですか?
松田塾長大問構成の骨格(長文読解+和文英訳+自由英作文、マーク式なし)は安定しているので、まずは直近の数年分を、時間を計って通しで解き、大問ごとの時間配分の感覚を作ることを優先してください。量よりも、1回ごとの振り返りの質が大事です。

松田塾長ここまでで、京都大学経済学部(文系)の英語の配点・出題形式・対策の優先順位が分かったと思います。二次試験550点のうち英語150点、共通テストと合わせて200点。マーク式が一切ない記述式で、長文読解・和文英訳・自由英作文の4大問。ここまでは、どの受験生にも共通する「大学・学部としての情報」です。

高橋ここまでは分かりました。でも、正直まだ「自分はどうすればいいか」が見えてないです。
松田塾長そうですよね。実は、ここからが一番大事な話です。「英語の長文で点が伸びない」という悩みを持つ受験生でも、原因は人によってまったく違います。単語力が足りない人、構文の把握が甘い人、読めているのに要約や和文英訳で減点されている人、時間が足りずに自由英作文を書き切れない人。症状は似ていても、原因が違えば、やるべき対策の順番も変わってきます。

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分では判断が難しいです…。
松田塾長受験勉強で一番もったいないのは、勉強していないことではなく、優先順位を間違えたまま貴重な数カ月が過ぎてしまうことなんです。今の自分がどこで失点しているのかが分かれば、残りの期間で何を・どの順番で・いつまでに仕上げればいいかが見えてきて、迷わず積み上げていけます。

松田塾長英語進学塾リオンでは、現在の英語力と京都大学経済学部(文系)という志望校を踏まえて、どこで点を落としているのか、そのために何を優先すべきかを一緒に整理しています。「まだ相談するタイミングじゃないかも」と感じる方も、現状を聞くだけでも今後の勉強の優先順位を見直すきっかけになりますので、気になる方は一度確認してみてください。

参考リンク
参考リンク
– 京都大学 入試・高大連携(一般選抜): https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad
– 令和8年度 一般選抜学生募集要項(配点・試験日程): https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/inline-files/ippanbosyuyokoR8_all-52cb31b1c0bbdc1bcd0b0a9bb4c2e70f.pdf
– 一般選抜出願状況と選考結果: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad/statistics
Q. 京都大学経済学部の文系と理系って、途中で変更できるんですか?
出願時に文系・理系のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後に変更することはできません。募集要項でも文系・理系は別試験として明確に区別されているので、出願前にどちらで受けるかを固めておく必要があります。
Q. 英語のリスニングの勉強は、二次試験対策としては不要ですか?
二次試験(個別学力検査)にリスニングはありませんが、共通テストの外国語にはリスニングが含まれ、換算後の点数が850点満点の中に組み込まれています。二次試験の記述対策を優先しつつ、共通テストの対策期間にはリスニングも並行して仕上げる必要があります。
Q. 経済学部志望でも、経済系の英文を優先して読むべきですか?
優先する必要はありません。経済系の読み物に絞るより、ジャンルを問わず論説的な英文を正確に読む練習を積む方が、記述式の読解には合っています。経済の専門用語を覚える時間は、構文の把握と和訳・内容説明の演習に回した方が、点数につながります。
Q. 過去問は何年分くらいやればいいですか?
大問構成の骨格(長文読解+和文英訳+自由英作文、マーク式なし)は安定しているので、まずは直近の数年分を、時間を計って通しで解き、大問ごとの時間配分の感覚を作ることを優先してください。量よりも、1回ごとの振り返りの質が大事です。