京都大学工学部 英語配点250点|学科別ボーダー差【2027】

京都大学 塾長コラム 大学別対策ページ

高橋

高橋松田塾長、京都大学工学部を目指してる生徒から「英語の配点がよく分からないし、学科によって難易度が違うって聞いたんですけど本当ですか」って聞かれたんです。工学部って地球工学科とか情報学科とか学科がいくつもありますよね。
松田塾長いいところに気づきましたね。結論から言うと、工学部の英語配点は総合1025点のうち250点、比率は約24.4%です。そして工学部は学部一括ではなく学科単位で合否が決まるので、学科によって合格ボーダーの得点率が5〜7ポイントほど違うんですよ。地球工学科や理工化学科は比較的届きやすく、情報学科はここ2年連続で最も高いボーダーになっています。

松田塾長

高橋

高橋学科によってボーダーが違うなんて、正直知らなかったです……。じゃあ「工学部に受かるかどうか」だけじゃなくて「どの学科なら受かるか」まで考えないといけないんですね。
松田塾長その通りです。今日は、工学部全体の配点構成から英語250点の内訳、二次試験の出題形式、そして6学科それぞれの合格ボーダーまで、順番に整理していきましょう。

松田塾長

京都大学を目指す君へ。
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京都大学工学部の入試全体像・配点構成

高橋

高橋まず工学部全体の仕組みを教えてください。学科ってどのくらいあるんですか?
松田塾長工学部は前期日程のみの募集で、募集人員は914人です。これは6学科の合計で、地球工学科175人、建築学科77人、物理工学科225人、電気電子工学科128人、情報学科94人、理工化学科215人という内訳になっています。出願のときは第1志望から第2志望まで学科を選ぶことができ、学部としてまとめて出願したうえで、学科別に合格者が決まるのが工学部の仕組みです。

松田塾長

高橋

高橋学部でまとめて出願するのに、合否は学科別なんですね。じゃあ試験そのものは全員共通なんですか?
松田塾長試験科目と試験時間は学科に関係なく全員共通です。大学入学共通テストの成績と個別学力検査(二次試験)の成績を総合する「分離分割方式」の前期日程のみで、入学志願者が工学部全体の募集人員914人の約3.0倍を上回った場合、共通テストの成績で第1段階選抜が行われることがあります。この3.0倍という基準は、令和7年度(2025年度入試)・令和8年度(2026年度入試)・令和9年度(2027年度入試)の3年連続で変わっていません。

松田塾長

高橋

高橋3年とも同じ基準なんですね。総合点は何点満点なんですか?
松田塾長工学部は総合1025点満点です。共通テストが225点、個別学力検査が800点という内訳で、個別試験が全体の約78%を占めます。共通テストの得点は大きく圧縮されるので、合否の大部分は二次試験の800点で決まると考えてください。

松田塾長

区分 国語 地歴・公民 数学 理科 外国語(英語) 情報 合計
共通テスト 25 50 25 25 50 50 225
個別学力検査(二次試験) 100 ー 250 250 200 ー 800
総合点 125 50 275 275 250 50 1025
高橋

高橋この表、数学と理科がどちらも275点で並んでいて、さすが理系学部って感じですね。
松田塾長そうなんです。そして見てほしいのが外国語の250点。国語の125点の2倍、地歴・公民の50点の5倍の重さがあります。工学部だからといって英語を数学や理科の次に回していい配点構成ではないというのが、まず押さえておきたい事実です。

松田塾長

高橋

高橋英語が「おまけ科目」じゃないことはよく分かりました。じゃあ、英語そのものの中身をもう少し詳しく知りたいです。

英語配点・比率の詳細

京都大学工学部 総合1025点における英語配点250点の内訳

松田塾長英語の配点をもう一段深く見ていきましょう。共通テストの外国語(英語)は、リーディング100点満点・リスニング100点満点の合計200点満点をそのまま使い、工学部の配点表のなかで50点満点に換算して利用します。個別学力検査の外国語(英語)は200点満点のまま加算されます。合計すると250点、総合点1025点の約24.4%です。

松田塾長

高橋

高橋共通テストの200点が50点になるのは、4分の1に圧縮されるってことですよね。
松田塾長計算のうえではそうなります。ただ、工学部の英語は、共通テストのリーディングとリスニングを1対1の比率のまま圧縮するという特徴があります。実は同じ京都大学でも、理学部や薬学部は「リーディング150点・リスニング50点」に先に組み替えたうえで圧縮するので、リーディング重視の配点になっているんです。工学部志望なら、共通テストはリスニングも読解と同じ比重で対策しておく必要があります。

松田塾長

高橋

高橋学部によってリスニングの重みが違うなんて、意外です。個別試験の200点のほうは、どのくらいの重さなんですか?
松田塾長個別学力検査800点だけで比率を出すと、英語200点は25%。国語100点より確実に重く、数学250点・理科250点の8割の重さがあります。二次試験のなかでも英語は国語よりはっきり重い科目なんですよ。

松田塾長

工学部の英語配点、覚えておきたい3つの数字

– 総合点1025点に対する英語の合計は250点(約24.4%)

– 個別学力検査800点に対する英語は200点(25%)

– 共通テストの外国語200点は、工学部の配点ではリーディングとリスニングを1対1の比率のまま50点に圧縮する

高橋

高橋この数字、知って終わりじゃなくて、どう使えばいいんでしょう?
松田塾長大事なのは「英語で何点取れば、理科や数学のブレをカバーできるか」を逆算する視点です。理科は275点という大きな配点ですが、物理・化学から出題される性質上、得意不得意の差が出やすい科目でもあります。もし理科で失点しても、数学と英語で積み上げられれば総合点は十分に戻せます。英語は理系科目の変動を吸収する保険にもなる科目なんですよ。

松田塾長

高橋

高橋英語が保険になるっていう考え方、理系の受験生ほど意識してなさそうです。じゃあ次は、実際どんな問題が出るのか知りたいです。

大問構成・出題形式

京都大学工学部 英語(二次試験)の出題形式(長文読解・和文英訳・自由英作文)

松田塾長京都大学の外国語(英語)は、工学部を含む複数の学部で、同じ日の同じ時間帯に共通の問題が使われています。令和9年度(2027年度入試)の日程でいうと、個別学力検査は2月25日に国語と数学、2月26日に外国語(英語のみ)と理科が実施される予定で、外国語は9時30分から11時30分までの120分、配点は200点です。大問は全問記述式で、マークシートのように選択肢から選ぶ設問はありません。

松田塾長

高橋

高橋全部記述式ってことは、自分で日本語や英語を書いて答えるんですね。中身はどんな力を見る試験なんですか?
松田塾長大きく3種類の力を見る作りです。1つ目は長文読解で、英文を日本語に訳す力と、内容を日本語でまとめる力が中心になります。2つ目は和文英訳、3つ目は自由英作文です。つまり「英語を日本語にする力」と「日本語や自分の考えを英語にする力」の両方が、120分のなかで問われます。

松田塾長

種類 答え方 見られる力 準備の方向
長文読解 和訳・内容説明を日本語で記述 構文の把握力+日本語での言い換え力 精読と、訳文の推敲
和文英訳 日本語の文を英語に直して記述 文法の正確さ+自然な表現選び 平易な語彙で組み立てる練習
自由英作文 与えられた条件に沿って意見を英語で記述 論理構成+英語表現力 主張から結論までの型づくり
高橋

高橋年によって、出る内容や問題数が変わったりはしないんですか?
松田塾長題材や設問の数、配分は年ごとに動きます。ただ、読む・訳す・書くという骨格は大きく変わりません。私の見立てでは、特定の年の傾向に山を張るより、この骨格に対応する基礎力を厚くしておく方がずっと確実です。過去問は、形式と120分の時間感覚をつかむために使うと考えてください。なお、京都大学は入試問題の二次利用について独自のルールを設けているので、この記事では年度ごとの出題内容そのものには触れず、骨格の説明にとどめています。

松田塾長

高橋

高橋なるほど、題材を当てにいくより、読む・訳す・書くの土台を作るほうが先なんですね。じゃあ、実際どこでつまずきやすいのか知りたいです。

つまずきやすい構文・読みのポイント

高橋

高橋京大レベルの英語で差がつくのは、具体的にどこなんですか?
松田塾長うちで生徒を見ていて、一番多いのは、単語の意味は分かっているのに和訳が崩れるパターンです。原因はだいたい3つに絞れます。1つ目は、長い一文のなかで主語と動詞の対応を見失うこと。2つ目は、修飾語句がどこにかかるのかを取り違えること。3つ目は、文中の指示語が何を指すのかを取り違えることです。

松田塾長

高橋

高橋単語を知ってるだけじゃダメそうですね……。
松田塾長その通りです。単語の意味は分かっているのに、指示語の指す先を取り違えて減点されるのは、京大レベルの英文でとても多い失点です。構文を正確に取る力と、文脈から指示対象を特定する力は別のトレーニングが必要なので、分けて鍛えてください。工学部志望の場合、理科や数学で論理的な文章には慣れていても、英語の長い一文を日本語の語順のまま処理しようとして崩れる受験生が多い印象です。

松田塾長

和訳で点を落としやすい3つのクセ

– 英文を前から一文ずつ切って訳し、段落全体の流れと食い違う日本語を書いてしまう

– 単語を辞書の訳語に置き換えるだけで、日本語として読み返すと意味が通らない

– 指示語や代名詞の指す内容を確認せず、そのまま訳して済ませてしまう

高橋

高橋自分、まさに1つ目と2つ目をやってる気がします……。直すには何から始めればいいですか?
松田塾長長めの英文を読むとき、最初に主語と動詞に印をつけてから、修飾部分を括弧でくくる習慣をつけてください。それから訳文を声に出して読み返し、日本語として引っかかる箇所がないかを確認します。地味ですが、この往復を続けると、自分がどこで崩れやすいのかが見えてきます。

松田塾長

高橋

高橋括弧でくくって、読み返す。それなら今日から試せそうです。じゃあ、パートごとの解き方ももう少し詳しく教えてください。

パート別の解き方

高橋

高橋長文読解、和文英訳、自由英作文で、それぞれどう取り組めばいいんですか?
松田塾長まず長文読解です。和訳は、一文だけを見て訳すと前後の文脈と合わなくなることがあります。訳す前に段落全体の主張を一度つかんでおくと、迷ったときの判断軸ができます。内容説明は、解答欄の大きさに合わせて要点を絞るのがコツで、指示語は具体的な中身に置き換えて書くと、採点者に伝わりやすくなります。

松田塾長

高橋

高橋和文英訳は、どういうところを意識すればいいですか?
松田塾長難しい単語を使う必要はありません。中学・高校レベルの語彙で、主語・動詞・時制・冠詞や単複をていねいに整える力が基本です。日本語の文を直訳しようとして不自然な英語になるくらいなら、まず日本語の意味を自分の言葉で噛み砕いて、英語にしやすい形に言い換えてから訳す方が、結果的に伝わる英文になります。

松田塾長

高橋

高橋自由英作文は、何を基準に書けばいいですか?
松田塾長思いついた順に英語にするのではなく、日本語で骨組みを先に作ります。主張、理由、具体例、まとめの順に並べて、使える英語表現が頭に浮かぶかどうかを確認してから書き始めてください。凝った表現より、文法的に正しい平易な英語で、一貫した論理が通っていることの方が評価につながります。

松田塾長

高橋

高橋120分全体の時間配分は、どう考えたらいいですか?
松田塾長読解に時間を使いすぎて、最後の英作文を書き切れない受験生が少なくありません。解き始める前に、どの順番で解くか、どこで切り上げるかを決めておいてください。過去問演習のときに、各パートにかかった時間を毎回メモして、自分の配分の癖を見つけておくと本番で慌てません。

松田塾長

高橋

高橋パートごとに求められる力がはっきり違うんですね。じゃあ、実際に自分がどのくらい点を取れば合格ラインに乗るのか、知りたいです。

合格ボーダーシミュレーター

松田塾長ここは正直にお伝えしておきたいんですが、京都大学は英語科目単体の合格最低点を公表していません。公表されているのは学科別の総点(1025点満点)での合格者の最高点・最低点・平均点だけです。それでも、総点のデータから学科ごとの傾向と英語の目標ラインを逆算する考え方はできます。

松田塾長

steps
  1. 直近2年の学科別総点データを確認する: 2025年度実施(満点1025点)の合格者最低点は、地球工学科636.90点、建築学科648.45点、物理工学科665.57点、電気電子工学科658.61点、情報学科707.52点、理工化学科633.82点でした。
  2. 最低点を得点率に直す: 情報学科が約69.0%で最も高く、理工化学科が約61.8%、地球工学科が約62.1%で比較的届きやすい水準です。学科によって約7ポイントの差があります。
  3. 前年度と比較して傾向をつかむ: 2024年度実施(満点1000点、共通テストに「情報」が加わる前)は、情報学科が約62.3%で最高、理工化学科が約52.8%で最低でした。満点が違うため単純比較はできませんが、情報学科が2年連続で最も高いボーダーになっているという順位の傾向は共通しています。
  4. 英語の目標ラインに置き換える: 総点で6割台前半が多くの学科の合格者最低点の目安だとすると、英語250点満点なら150点前後(6割)が一つの基準になります。情報学科を志望する場合は、英語も含めて他学科より一段高い得点力が必要になると考えておいた方が安全です。
高橋

高橋情報学科だけ毎年ボーダーが高いの、ちょっと意外でした。
松田塾長そうなんです。だからこそ「工学部だから」で一括りにせず、志望学科ごとに必要な得点率を意識する必要があります。満点自体も1000点から1025点に変わっていますし、年度によって問題の難易度や受験者層も変動します。絶対点ではなく得点率で自分の立ち位置を考える習慣をつけておくと、どの年度の入試にも対応できます。

松田塾長

高橋

高橋得点率で考えるクセ、今のうちからつけておいたほうがよさそうです。じゃあ、具体的にどう対策していけばいいか教えてください。

対策・攻略法

高橋

高橋結局、工学部志望の受験生は英語をどう勉強していけばいいんですか?
松田塾長優先順位をはっきりさせましょう。まず最優先は、長文読解で必要になる構文の把握力です。主語と動詞を最初に押さえ、修飾関係を分解していく読み方を、「読んだ瞬間に文の骨格が見える」レベルまで仕上げることが土台になります。単語力より先に、この構文把握を固めてください。

松田塾長

工学部志望者がやるべき英語対策の優先順位

– 第1段階: 基本5文型と、関係詞節・分詞・前置詞句などの修飾関係を、「読んで即座に構造分解できる」レベルに固める

– 第2段階: 構文把握を踏まえた上で、文脈から指示語(it・that・themなど)が指す内容を特定し、訳文を声に出して読み返す練習を積む

– 第3段階: 和文英訳で、中学・高校レベルの語彙を使って文意を正確に伝える練習を重ねる

– 第4段階: 自由英作文で、主張・理由・具体例・まとめの型に沿って日本語で骨組みを作ってから英訳する練習をする。並行して、共通テストのリスニングを読解と同じ比重で対策し、過去問で120分の時間配分を体に覚えさせる

高橋

高橋単語より先に構文なんですね。意外でした。
松田塾長単語力ももちろん必要ですが、京大の英文は単語が分かっても構文を誤読すると和訳が崩れる作りになっています。語彙を増やす前に、まず構文を正確に取る力を仕上げる方が、結果的に得点に直結しやすいんですよ。理科・数学の勉強に時間を取られがちな理系受験生ほど、英語の学習時間を「構文把握」に集中させて効率化する必要があります。

松田塾長

高橋

高橋でも、構文が弱いのか、単語が弱いのか、自分ではよく分からない気がします……。それに志望学科によって必要な点数も違うんですよね。
松田塾長そうなんです。実はここが多くの受験生がつまずくポイントで、原因は人によって本当に違います。単語は知っているのに構文で崩れる人、構文は取れるのに指示語の把握で失点する人、和訳はできるのに時間切れで自由英作文を書き切れない人。原因が違えば、やるべき対策も変わってきますし、情報学科のように合格ボーダーが高めの学科を志望するなら、どの科目で上積みを作るかの計画も変わってきます。

松田塾長

高橋

高橋原因を正確に知らないまま、なんとなく単語帳を増やしても遠回りになりそうですね。じゃあ、受験生がよくやってしまう失敗も知りたいです。

よくある失敗・注意点

高橋

高橋工学部志望の受験生が、英語でよく失敗しちゃうパターンってありますか?
松田塾長典型的なのは、理科・数学の演習量を優先しすぎて英語の学習時間が後回しになるパターンです。工学部は数学275点・理科275点という大きな配点があるので気持ちは分かりますが、英語250点を軽視すると総合点全体が伸び悩みます。

松田塾長

工学部志望者が陥りやすい3つの誤解

– 「理系だから英語は最低限でいい」と考え、構文の基礎固めを後回しにしてしまう

– 共通テストのリスニング対策を手薄にしてしまう(工学部はリーディングとリスニングが1対1の比率で配点されるため、リスニングを軽視すると他学部志望者より損をしやすい)

– 自由英作文を直前期にまとめて対策しようとして、型を身につける時間が足りなくなる

高橋

高橋リスニングを軽視するとほかの学部より損をしやすいって、知らなかったです……。
松田塾長それ、実はすごく多い誤解です。工学部志望の受験生は「理系だから記述式の読解・英作文だけ頑張ればいい」と思いがちですが、共通テストの段階ではリスニングも読解と同じ重みで効いてきます。知識として知っていることと、試験本番で使える状態にあることは別だと理解しておくと、対策の優先順位を間違えにくくなります。

松田塾長

高橋

高橋知ってるだけじゃダメで、使える状態にしないといけないんですね。自分はどっちなのか、ちょっと確認してみたいです。

自己診断(セルフチェック)

高橋

高橋自分がどのパターンに当てはまるか、チェックする方法ってありますか?
松田塾長いくつか質問してみますね。あなたの場合はどうですか?

松田塾長

工学部志望者向け・英語セルフチェック

– 関係代名詞節が2つ以上重なった文を読んで、瞬時に主語と動詞の対応が取れるか

– 長文中の it や that、them が何を指しているか、見失わずに追えているか

– 共通テストのリスニングで、読解と同じくらいの手応えで点が取れているか

– 和文英訳で、難しい日本語を簡単な英語に言い換える発想ができているか

– 自由英作文を、主張・理由・具体例・まとめの型を意識して時間内に書き切れているか

– 理科・数学の演習時間に押されて、英語の学習時間が週単位で減っていないか

高橋

高橋うわ、これ全部「できてるつもり」で終わってるかもしれないです……。
松田塾長多くの受験生がまさにそこで止まっているんです。「できてるつもり」と「本番で実際に得点できる」の間には、意外と大きな距離があります。この距離がどこにあるのかは、問題集を1人で解いているだけだと気づきにくいんですよ。志望学科によって必要な得点率も違うので、自分の現在地を知ることがなおさら大事になります。

松田塾長

高橋

高橋自分がどこで距離があるのか、一度ちゃんと見てもらったほうがいいかもしれないですね。
松田塾長そうですね。模試の判定や点数だけでは、構文の問題なのか、リスニングの問題なのか、時間配分の問題なのかまでは分かりません。原因を特定してから対策を組み立てる方が、同じ勉強時間でも伸び方が変わります。

松田塾長

高橋

高橋なるほど……。じゃあ最後に、工学部の入試情報を一覧で確認できるものがあれば見たいです。

基本情報まとめ

項目 内容
大学名 京都大学
学部 工学部
募集人員(前期日程) 914人(地球工学科175・建築学科77・物理工学科225・電気電子工学科128・情報学科94・理工化学科215)
総合点満点 1025点
英語配点(共通テスト+個別) 250点(約24.4%)
個別学力検査の英語配点 200点
個別学力検査の英語試験時間 120分(2日目 9時30分〜11時30分)
第1段階選抜の倍率目安 約3.0倍
2025年度実施 合格者最低点(総点、情報学科) 707.52点/1025点(約69.0%、6学科中最高)
2025年度実施 合格者最低点(総点、理工化学科) 633.82点/1025点(約61.8%、6学科中最低)
公式サイト 京都大学 入試情報
高橋

高橋この表だけで配点から学科別のボーダーまで一目で分かりますね。他の大学・学部とも比べてみたいです。

類似する大学・学部との比較

松田塾長「工学部」という同じ括りでも、大学や学部によって英語の位置づけはかなり違います。東京理科大学工学部は学科ごとに合格最低点や出題傾向が異なり、私立大学らしい選択式中心の出題が特徴です。京都大学のように学部一括出願・学科別合否・全問記述式という組み合わせとは、対策の方向性がだいぶ変わってきます。

松田塾長

高橋

高橋同じ京都大学の中でも、理系学部で違いはあるんですか?
松田塾長あります。京都大学理学部は英語配点275点(約22.4%)で、共通テストの英語はリーディング150点・リスニング50点に組み替えたうえで圧縮します。工学部はリーディングとリスニングを1対1の比率のまま圧縮するので、同じ「理系学部」でも共通テストの対策バランスが違うんですよ。京都大学薬学部は英語配点240点(約26%)で、個別学力検査の英語配点200点は工学部と同じですが、総合点が920点と工学部の1025点より小さいため、比率でみると工学部より英語の重みが大きくなります。

松田塾長

高橋

高橋同じ「理系」でも大学ごと、学部ごとに全然違うんですね。最後に、よくある疑問をまとめて聞いてもいいですか?

よくある質問

高橋

高橋工学部志望の受験生からよく聞かれる質問、まとめて教えてもらえますか?
松田塾長いいですよ。順番に答えていきますね。

松田塾長

高橋

高橋まず、工学部の英語は理学部や他学部と問題が違うんですか?
松田塾長いいえ、京都大学の外国語(英語)は工学部を含む複数の学部で共通の問題が使われています。配点や共通テストの換算方法が学部ごとに異なります。

松田塾長

高橋

高橋学科を第1志望と第2志望まで選べるそうですが、英語の対策は学科で変えるべきですか?
松田塾長試験科目・試験時間・配点は学科に関係なく共通なので、対策する科目自体を変える必要はありません。ただ、情報学科のように合格ボーダーが高めの学科を志望する場合は、英語を含めた総合点で他の受験生より上積みを作る意識を持っておくといいでしょう。

松田塾長

高橋

高橋共通テストの英語は、リーディングとリスニング、どちらを優先すべきですか?
松田塾長工学部はリーディングとリスニングを1対1の比率のまま圧縮するので、どちらかに偏らず両方を同じ比重で仕上げておくのが安全です。理学部や薬学部のようにリーディングの比重が高い学部とは対策バランスが異なります。

松田塾長

高橋

高橋和訳と自由英作文、どっちを先に対策すべきですか?
松田塾長配点の大きさと、他の受験生との差がつきやすさを考えると、まず長文読解の構文把握と和訳から固めるのがおすすめです。自由英作文は型さえ身につければ安定しやすい一方、構文把握は積み上げに時間がかかるので、早い時期から着手した方が得点が伸びやすくなります。

松田塾長

松田塾長ここまで、京都大学工学部の英語配点と対策の優先順位をお伝えしてきました。総合点1025点のうち英語は250点、共通テストはリーディングとリスニングを1対1の比率のまま圧縮され、二次試験の200点が合否を大きく左右するということ、そして全問記述式で、長文読解の和訳・内容説明、和文英訳、自由英作文という3つの力が120分で問われるということ、ここまでは学部共通の事実としてお伝えできます。

松田塾長

高橋

高橋はい、配点と出題形式の全体像はよく分かりました。でも、学科によってボーダーが違うっていうのが、まだちょっと引っかかっています。
松田塾長そこが一番大事なところです。「では、自分が志望する学科に、今の自分で届くのか」は、学部共通の情報だけでは分かりません。同じ「長文で点が伸びない」という受験生でも、構文は分かるのに指示語の把握で落とす人、構文そのものが崩れている人、リスニングだけが弱い人、和訳はできるのに時間が足りず自由英作文を書き切れない人と、原因はさまざまです。原因が違えば、やるべき対策の順番も変わってきます。

松田塾長

高橋

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分ではなかなか判断できないです……。
松田塾長そうなんです。受験で一番もったいないのは、勉強していないことより、原因を特定しないまま理科・数学の演習ばかりに時間を使い、英語の優先順位を間違えたまま数カ月が過ぎてしまうことです。英語進学塾リオンでは、今の英語力と志望学科を踏まえて、構文把握・リスニング・和文英訳・自由英作文・時間配分のどこに課題があるのかを一緒に整理しています。気になる方は、一度確認してみるといいですよ。

松田塾長

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参考リンク

Q. まず、工学部の英語は理学部や他学部と問題が違うんですか?

いいえ、京都大学の外国語(英語)は工学部を含む複数の学部で共通の問題が使われています。配点や共通テストの換算方法が学部ごとに異なります。

Q. 学科を第1志望と第2志望まで選べるそうですが、英語の対策は学科で変えるべきですか?

試験科目・試験時間・配点は学科に関係なく共通なので、対策する科目自体を変える必要はありません。ただ、情報学科のように合格ボーダーが高めの学科を志望する場合は、英語を含めた総合点で他の受験生より上積みを作る意識を持っておくといいでしょう。

Q. 共通テストの英語は、リーディングとリスニング、どちらを優先すべきですか?

工学部はリーディングとリスニングを1対1の比率のまま圧縮するので、どちらかに偏らず両方を同じ比重で仕上げておくのが安全です。理学部や薬学部のようにリーディングの比重が高い学部とは対策バランスが異なります。

Q. 和訳と自由英作文、どっちを先に対策すべきですか?

配点の大きさと、他の受験生との差がつきやすさを考えると、まず長文読解の構文把握と和訳から固めるのがおすすめです。自由英作文は型さえ身につければ安定しやすい一方、構文把握は積み上げに時間がかかるので、早い時期から着手した方が得点が伸びやすくなります。

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