高橋先生、うちの子は通信制高校の2年生です。そろそろ大学受験を考え始めたのですが、高2のうちに何を決めて、何から手をつければいいのか分かりません。学校のレポートやスクーリングもあるので、受験勉強まで手が回るのかも心配です。
松田塾長高2の1年でやることは、三つに絞れます。受ける方式と科目を絞ること、英語の土台を確かめて固めること、そして学校の課題と両立できる形にすることです。どれも「全部を仕上げる」必要はありません。高3の春に、何をどの順で進めるかが見えている状態で入ることを目標にします。

高橋仕上げるのではなく、「何をどの順で進めるかが見えている状態」を目指すのですね。
松田塾長はい。高2のうちは、志望校がまだ決まりきっていなくて構いません。ただ、決まっていないことと、何も確かめていないことは別です。この記事では、三つを順番に、具体的にお話しします。

高橋その「三つ」というのは、国が決めた区分なのでしょうか。
松田塾長いいえ。「三つの仕事」「三つの層」「山の週」「3枚の紙」は、公的な基準ではなく、私が指導の中で整理した考え方です。国や協会の資料に基づくのは、入試の仕組みと日程、共通テストの出題方法、英検の目安の部分で、そこは出典を示してお伝えします。

高橋「間に合うか」や、学年全体の計画も気になります。
高橋日程の話も出てきますか。
松田塾長出てきます。ただ、読む前に一つだけ。日程の数字は、令和9年度入試を例として、年度を明記してお伝えします。令和8年度(2026年度)に高2の方が、3年間で卒業して受ける入試は、令和10年度入試にあたります。日程は年度ごとに変わるので、受験する年度の要項で確かめてください。通信制は在籍の年数が人によって違うので、「高2」はあくまで目安です。

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通信制高校の高2から大学受験へ 1年でやる三つのこと

高橋三つの仕事を、もう少し具体的に教えてください。
松田塾長表にします。右の列が、高2の終わりに「こうなっていればよい」という状態の一例です。

| 仕事 |
高2のうちにやること |
高2の終わりの状態(一例) |
| 絞る |
志望校の候補から、方式と科目を絞り込む |
候補校ごとに、方式・使う科目・英語の扱いを書いた表がある |
| 土台 |
英語の現在地を確かめ、止まっている所から積む |
どの級の内容まで身についているか、言える |
| 両立 |
学校の予定と受験勉強を、一つの計画にする |
学校が忙しい週の「最低ライン」が決まっている |
高橋なぜ、最初に「絞る」なのでしょうか。
松田塾長何を絞るかが決まると、土台のどこを優先するかが決まるからです。方式と科目が分からないまま教材を増やすと、時間をかけても入試に結びつきにくくなります。かといって、三つを順番に一つずつ終える必要もありません。並行して進めて、表を見直しながら少しずつ形にしていきます。

高2の時点で、入試について分かっていること 予告と日程
高橋高2だと、入試の情報はまだ出ていないですよね。
松田塾長全部ではありませんが、分かることもあります。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、学力検査で課す教科・科目を変えると入学志願者の準備に大きな影響が出る場合、その変更を2年程度前に予告・公表するとされています。すべての大学に予告が出るわけではなく、そうした変更がある場合の決まりです。令和10年度入試の2年程度前は、2026年の前半にあたるので、志望校によっては、高2の今、すでに予告が出ていることもあります。この決まりが令和10年度入試にそのまま当てはまるかは、令和10年度の実施要項が出たときに確かめてください。高2は、志望校のページで予告が出ていないかを確かめ始める時期です。

高橋予告は、どこに出るのですか。
松田塾長各大学のホームページに載せるのが基本です。実施要項でも、発表した内容は大学のホームページに掲載するなど、広く一般への情報提供に努めるとされています。次に、大学入試センターのサイトには、令和10年度試験のページがあります。共通テストの本試験は令和10年1月15日(土)と16日(日)で、出題教科・科目の出題方法等も公表されています。

高橋各大学の科目や方法は、いつ分かるのですか。
松田塾長令和9年度入試の例では、各大学が個別テストの教科・科目と評価方法を令和8年5月27日から7月31日までに発表し、募集要項は令和8年12月15日までに発表することになっています。令和9年度入試の例でいえば、確定した情報が出そろうのは高3の夏から冬にあたる時期です。表にまとめます。

| 情報 |
出る時期(令和9年度入試の例) |
高2のうちの使い方 |
| 学力検査の教科・科目の変更の予告 |
入試の2年程度前 |
高2の時点で、すでに出ていることがある。志望校のページで確かめる |
| 共通テストの科目と出題方法 |
令和10年度分は、大学入試センターが公表済み |
科目の枠組みをつかむ |
| 各大学の個別テストの教科・科目・評価方法 |
令和8年5月27日から7月31日 |
確定前。前の年度の募集要項で見当をつける |
| 募集要項(出願要件・日程・試験場など) |
令和8年12月15日まで |
高3の冬に、出願の条件と日程を最終確認する |
高橋高2のうちは、確定した情報は少ないのですね。
松田塾長そうです。だから高2は、「確定した情報で決める」のではなく、「見当をつけて絞り、確定したら直す」学年です。前の年度の募集要項が各大学のサイトに残っている場合は、方式の種類や科目の構成の見当をつける材料になります。ただし、年度ごとに変わりうるので、見当は見当として扱ってください。

見当をつけるときの注意
– 前の年度の情報は参考にとどめる ― 日程・科目・出願条件は、年度ごとに変わりうる
– 予告は、志望校ごとに確かめる ― 国の実施要項は全体の枠で、教科・科目は各大学が定める
– 確定は高3の夏ごろ(令和9年度入試の例) ― 個別テストの教科・科目と方法は、発表されたあと、受験者に不利益を与える恐れのある変更は行わないとされている
方式を絞る 一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜
高橋方式というのは、高2で決めなければいけないのでしょうか。
松田塾長決め切る必要はありません。ただ、絞っておくと、高3の動き方が変わります。実施要項では、入試方法として次の三つが示されています。一般選抜は、学力検査や小論文等を主な資料にする方法。総合型選抜は、詳細な書類審査と、時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせる方法。学校推薦型選抜は、出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料にする方法です。

高橋総合型選抜や学校推薦型選抜なら、勉強の負担は軽いですか。
松田塾長ここは誤解されやすいところです。実施要項では、総合型選抜も学校推薦型選抜も、調査書や推薦書などの書類だけでなく、教科・科目に係る個別テスト、共通テスト、小論文・面接等、資格・検定試験等のうち、少なくとも一つを活用し、その旨を募集要項に書くこととされています。方式を絞っても、学力面の準備がいらなくなるわけではありません。どの評価方法を使うかは大学ごとなので、募集要項で確かめます。

高橋方式ごとに、高2のうちに始めておくことは違いますか。
松田塾長違います。表にします。

| 方式 |
実施要項での位置づけ |
高2のうちに始めること |
| 一般選抜 |
学力検査や小論文等を主な資料とする |
志望校の科目と英語の扱いを確かめ、科目別の土台をつくる |
| 総合型選抜 |
志願者本人が記載する資料(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など)を評価に活用し、面接による評価を行う |
学んできたことや取り組んだ活動、大学で学びたいことの記録を始める |
| 学校推薦型選抜 |
出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料とする。志願者自らの意志のみで出願できるものではない |
在籍校に、推薦の基準や手続きがあるかを聞く |
高橋学校推薦型は、自分の意志だけでは出願できないのですね。
松田塾長実施要項に、そう書かれています。通信制の場合も、出身高校の判断が入る方式なので、在籍校がどんな基準と手続きを持っているかは、高2のうちに聞いておくと安心です。このほか、大学が重要と判断する教科・科目を指定し、単位修得や一定以上の評定を出願の条件にできる、という定めもあります。志望校の出願要件は、募集要項で確認してください。


高橋絞るときの手順はありますか。
松田塾長四つの段階で進めると、迷いにくくなります。

steps
- 志望校の候補を挙げる ― 3校前後でよい。学部や学科が決まっていなければ、気になる分野の名前だけでも書き出す
- 方式を調べる ― 各校が、どの方式を実施しているかを、募集要項や入試のページで見る
- 科目を表にする ― 共通テストを使うか、個別テストの科目は何か、英語がどう扱われるかを、候補校ごとに書き出す
- 配分に反映する ― 表で重なる科目から先に、週の時間を割り振る。志望校が変わったら、表を作り直す
高橋志望校が変わったら、やり直しですか。
松田塾長表を作り直すだけです。志望校が変わっても構いません。調べたことが無駄になるわけでもなく、方式や科目の見比べ方は、次の志望校でもそのまま使えます。

科目を絞る 共通テストの枠組みと、志望校が決める科目
高橋科目の絞り方が、いちばん分かりにくいです。共通テストの科目は、どうなっているのでしょうか。
松田塾長大学入試センターが公表している令和10年度の出題教科・科目の出題方法等から、主なところを表にします。

| 教科 |
試験時間(配点) |
ポイント |
| 国語 |
90分(200点) |
『国語』を解答する。近代以降の文章と古典(古文、漢文)を出題 |
| 地理歴史・公民 |
1科目選択で60分(100点)、2科目選択で130分(200点) |
科目の組合せには決まりがあり、受験する科目数は出願時に申し出る |
| 数学 |
『数学Ⅰ,数学A』または『数学Ⅰ』と、『数学Ⅱ,数学B,数学C』が、それぞれ70分(100点) |
志望校が課す数学を選んで受験する |
| 理科 |
1科目選択で60分(100点)、2科目選択で130分(200点) |
受験する科目数は出願時に申し出る |
| 外国語 |
『英語』は、リーディング80分(100点)、リスニング60分(100点。うち解答時間30分) |
5科目のうち1科目を選択。『英語』は原則、リーディングとリスニングの両方を受験する |
| 情報 |
『情報Ⅰ』60分(100点) |
『情報Ⅰ』を解答する |
高橋全部の科目を受けるわけではないのですよね。
松田塾長そこがポイントです。共通テストでどの教科・科目を解答させるかは、大学が定めます。実施要項でも、各大学は教科・科目に係る個別テストの教科・科目を、大学・学部等の特性に応じて定めるとされています。志望校が使う科目を表にして初めて、「自分に必要な科目」が見えてきます。この表が、科目を絞るための材料です。

高橋学校の勉強とは、どう関係しますか。
松田塾長二つあります。一つは、志望校のアドミッション・ポリシーです。実施要項では、各大学がアドミッション・ポリシーの中で、高校で履修すべき科目や取得が望ましい資格等を挙げて、何をどの程度学んできてほしいかを具体的に書くこととされています。もう一つは、先ほどの出願要件で、特定の教科・科目の単位修得や評定が条件になる場合があることです。履修の計画を変えられるかどうかは学校によって違うので、在籍校の先生に確かめてください。

高橋科目がまだ決まらないときは、どこから進めればよいでしょうか。
松田塾長私の指導経験では、科目が決まらない時期に進めやすいのは、英語の土台です。これは診断ではなく、一般的な整理です。共通テストで外国語は教科の一つですし、実施要項では英検などの結果の活用が望ましいとされています。一方で、志望校の科目が決まったあとは、その表を優先してください。

科目を絞るときの落とし穴
– 学校の科目を、受験に使わないからと後回しにする ― 卒業には74単位以上の修得が必要。持ち越しを作らないよう、学校の予定を先に確保する
– 候補が1校だけで表を作る ― 方式や科目の違いが見えず、1校が変わると全部が崩れる
– 共通テストの枠組みと、志望校の科目を混ぜる ― 枠組みは共通でも、使う教科・科目は大学ごとに違う
英語の土台 高2で確かめる現在地
高橋英語の土台というのは、具体的に何を指しますか。
松田塾長私は、三つの層で見ています。公的な区分ではなく、私の整理です。語彙と中学英文法、高校の文法と文の構造、そして長文とリスニングです。下の層に穴があると、上の層で止まりやすくなります。高2は、下の層から順に、止まっている所を見つける学年です。

高橋自分の現在地は、どう確かめればよいのでしょうか。
松田塾長一つの方法は、英検の目安に重ねて見ることです。日本英語検定協会は、各級の推奨目安を公表しています。


| 級 |
推奨目安(日本英語検定協会) |
| 3級 |
中学卒業程度 |
| 準2級 |
高校中級程度 |
| 準2級プラス |
高校上級程度 |
| 2級 |
高校卒業程度 |
高橋実際に受けなくても、使えますか。
松田塾長目安として使うだけなら、受けなくても構いません。たとえば、3級の水準にあたる中学英文法と基本の語句で、止まるところがないかを、問題を解いて確かめます。止まるところがあれば、そこへ戻ります。止まらなければ、高校の文法に進みます。大切なのは、全部を戻るのではなく、止まっている所だけ戻ることです。

高橋三つの層で、確かめ方は違いますか。
松田塾長違います。表にします。

| 土台の層 |
確かめ方 |
止まっていたら |
| 語彙と中学英文法 |
3級の水準の文法問題と、基本の語句で、迷わず答えられるかを見る |
止まった項目だけ戻る。詳しくは通信制高校で英語が苦手な高校生へ|中学英文法からやり直す方法 |
| 高校の文法と文の構造 |
一文ずつ、主語と動詞を見つけて、意味を説明できるかを見る |
文法を、長文の中で使われる形で確かめ直す |
| 長文とリスニング |
初めて見る英文の内容をつかめるか、音声を聞いて意味が追えるかを見る |
語彙の問題か、文の構造の問題かを切り分ける |
高橋長文が読めないとき、原因が一つとは限らないのですね。
松田塾長そうです。同じ「長文が読めない」でも、語彙が足りない場合と、文の構造が取れていない場合では、やることが違います。ここは、解いた答案を見ながら切り分けるのが早いところです。勉強全体の遅れが気になるときは、中学の学び直しを扱った
通信制高校で勉強が遅れている高校生へ|中学の学び直しの始め方もあります。

高橋英検は、受験に使えますか。
松田塾長実施要項では、各大学は、大学・学部等の特性に応じて、英検やTOEFL等、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測れる資格・検定試験等の結果を活用することが望ましいとされています。活用の有無も、必要な級やスコアも、大学と方式ごとに違います。まず志望校の募集要項を見て、そのあとで受ける時期を決めてください。検定の日程は、日本英語検定協会のサイトで年度ごとに確認できます。

高橋英語の現在地は、家で確かめるだけでは自信が持てません。
松田塾長問題を解いて確かめるところまでは、ご家庭でもできます。ただ、「どの層のどこで止まっているのか」の見立ては、第三者の目を借りたほうが早いことがあります。英語の現在地と、そこからの道筋を確かめたいときは、英語進学塾リオンに無料で相談することもできます。相談だけでもかまいません。

学校の課題と両立する 通常週と、山の週
高橋三つの中で、両立がいちばん心配です。通信制は、学校の課題も自分で進めますよね。
松田塾長文部科学省の通信制高校の情報サイトには、通信制は、レポートの提出(添削指導)、スクーリング(面接指導)への参加、多様なメディアを利用した学習、そして試験を通じて学習する、と書かれています。学校の予定を先にカレンダーへ入れる話は、先ほどの
学年別の学習計画でお話ししました。ここでは、その先の「山の週」の過ごし方をお伝えします。

高橋山の週、ですか。
松田塾長レポートの提出前や、スクーリング、試験の前後など、学校の用事が重なる週のことです。山の週は、前もって予定表で分かります。「山の週」は公的な用語ではなく、私がこの記事で使う呼び方です。そこで、計画を「通常週」と「山の週」の二種類で作ります。山の週は、受験勉強をゼロにせず、最低ラインだけに絞ります。


| 項目 |
通常週 |
山の週 |
| 学校 |
次の山に向けて、少しずつ進める |
提出・スクーリング・試験を最優先にする |
| 英語 |
土台の三つの層を、標準のメニューで進める |
語彙と音読など、短い最低ラインだけにする |
| 志望校の調べもの |
表を更新する |
お休みにする |
| 見直し |
週に1回、計画と実際の差を確かめる |
山のあとに、通常週へ戻す週を決める |
高橋最低ラインだけでも、続けたほうがよいのですか。
松田塾長私の指導経験では、山の週に完全に止めてしまうと、通常週に戻るのに時間がかかりやすいです。これは一般的な整理で、お子さんによって違います。語彙を少し見る、英文を一つ音読する、くらいの短さで構いません。「ゼロの週を作らない」ことが目的で、量を稼ぐ目的ではありません。

高橋最低ラインは、何にすればよいでしょうか。
松田塾長続けられる最小の形にします。時間の数字に決まった基準はなく、お子さんの状況で変わります。山の週にできなかったことがあっても、失敗ではありません。次の通常週で調整すれば足ります。

高橋学校の勉強と受験勉強を、重ねることはできますか。
松田塾長重なる部分はあります。学校の英語のレポートの範囲を、土台の層の確認に使う、という使い方です。もう一つ、スクーリングは、文部科学省の情報サイトで、先生に直接レポートで分からないところを質問できる場として紹介され、先生や他の生徒と関われる貴重な機会とされています。英語で分からなかったところを、スクーリングの日まで書きためておくと、質問の準備になります。

両立のために、高2のうちに決めておくこと
– 学校の山の週 ― スクーリング、レポートの提出日、試験の日を、1年分のカレンダーに書き込んで、山の週に印をつける
– 最低ライン ― 山の週にも続ける、短い英語の勉強を一つ決める
– 戻す週 ― 山のあとに、通常週へ戻す週を決めておく
– 質問ノート ― 分からなかったところを書きため、スクーリングや学校の先生への質問に使う
– 単位の見通し ― 持ち越しを作らないよう、修得状況を在籍校で確かめる(詳しくは通信制高校から大学受験は間に合う?高1・高2・高3別の対策)
高橋親は、何をすればよいでしょうか。
松田塾長学校の予定表を、一緒に1枚のカレンダーに書き出すお手伝いです。山の週を親子で共有しておくと、「今週は学校優先」と声をかけやすくなります。勉強の中身は、お子さんと先生や塾に任せて構いません。

高2の終わりに持っておきたい3枚の紙
高橋三つの仕事を、1年でどう進めればよいでしょうか。
松田塾長高2の終わりに、3枚の紙がそろっている状態を目標にします。この「3枚」も、公的な決まりではなく、私の整理です。

高2の終わりに持っておきたい3枚の紙(一例)
– 1枚目 志望校の表 ― 候補校ごとに、方式、使う科目、英語の扱い、出願要件、日程を書いたもの
– 2枚目 学校の予定表 ― 修得単位、レポートの提出日、スクーリング、試験、山の週に印をつけたもの
– 3枚目 英語の現在地メモ ― 三つの層のどこで止まっているか、英検の目安に重ねるとどのあたりか、を書いたもの
高橋紙があると、高3の最初に動き出しやすそうです。
松田塾長そうなりやすいです。1年の進め方は、次のような流れが一例です。時期は目安なので、学校の予定に合わせてずらして構いません。

steps
- 高2の4月から6月 ― 学校の年間予定を書き出し、英語の現在地を確かめる。ここで2枚目と3枚目の下書きを作る
- 高2の7月から9月 ― 志望校の候補を3校前後に挙げ、方式と科目の表を作る。共通テストの科目の枠組みを確かめる
- 高2の10月から12月 ― 方式を絞る。学校推薦型選抜や調査書について、在籍校に確かめる。英検を受けるかどうかを、志望校の条件を見て考える
- 高2の1月から3月 ― 3枚の紙を見直して、高3の年間計画の案を作る。志望校の予告が出ていないかを、もう一度確かめる
高橋途中で計画が崩れたら、どうなりますか。
松田塾長紙を書き直すだけです。通信制は、学校の予定も人によって違うので、計画が一度で決まるほうが少ないです。崩れたら、山の週が多かったのか、量が多すぎたのかを確かめて、次の月の量を調整してください。

自己診断 お子さんの高2は、どこまで来ていますか
高橋うちの子が、どこまで来ているか確かめるチェックリストはありますか。
松田塾長次の項目に当てはまるかを見てください。当てはまらない項目が多くても、遅れているという意味ではありません。そこが、これから確かめることです。

高2のチェックリスト
– 志望校の候補が、3校前後挙がっている
– 候補校が、どの方式を実施しているか調べた
– 候補校が、共通テストを使うか、個別テストの科目は何かを書き出した
– 志望校のページで、教科・科目の予告が出ていないか見た
– 学校の予定(レポート、スクーリング、試験)を、1年分カレンダーに書いた
– 修得した単位と、残りの単位を、在籍校で確かめた
– 英語で、中学内容のうち止まっている所がないか、問題を解いて確かめた
– 山の週にも続ける、英語の最低ラインが決まっている
– 志望校の表や英語の現在地を、見てもらえる第三者がいる
高橋実は、半分も当てはまりません。
松田塾長それなら、これから確かめる場所がはっきりした、ということです。ただ、表を作るところまでは家庭でできても、「英語は今どの層のどこで止まっているのか」「この志望校の方式なら、何から手をつけるのか」は、お子さんによって違い、ご家庭だけでは判断しにくいところです。どの方式をどう絞るか、英語のどこで止まっているか、学校の予定がどうか。この組み合わせは、お子さんごとに違います。保護者の方だけでも、相談できます。

高2から始めるときに、起きやすい失敗
高橋高2の時期に、つまずきやすいことはありますか。
松田塾長あります。どれも、気づけば直せるものです。

高2で起きやすい失敗
– 方式を絞ることを、勉強を減らすことと考える ― 総合型選抜や学校推薦型選抜でも、学力面の評価方法を一つ以上使うとされている。募集要項で確かめる
– 確定前の情報で、科目を決め切る ― 高2は見当をつける時期。令和9年度入試の例では、個別テストの科目と方法の発表は高3の夏にあたる時期
– 学校の課題を後回しにして、山の週が崩れる ― 学校の予定を先に決めてから、受験勉強を入れる
– 英検の合格を目的にしてしまう ― 級は現在地の目安。志望校が活用するかどうかを確かめてから、受ける時期を決める
– 全部を完璧にしてから、次へ進もうとする ― 止まっている所だけ戻って、先へ進む
– 一人で抱え込む ― 志望校の表も、英語の現在地も、第三者に見てもらうと早く進むことがある
高橋「完璧にしてから」という気持ちは、よく分かります。
松田塾長気持ちは自然です。ただ、高2の1年は、完璧に仕上げる時間ではなく、見当をつけて、直しながら進める時間です。

よくある質問
高橋通信制高校の高2から大学受験を始めて、遅くないですか。
松田塾長遅いかどうかは、学年だけでは決まらず、志望校の方式と科目、現在の学力、出願までの期間、卒業の見込みで決まります。高2は、方式と科目を絞り、英語の土台を確かめる時間が取れる学年です。まず、志望校の候補を挙げて、方式と科目を募集要項で確かめるところから始めてください。

高橋高2のうちに、方式は決めたほうがよいですか。
松田塾長決め切る必要はありません。ただ、一般選抜を軸にするのか、総合型選抜や学校推薦型選抜も視野に入れるのかを絞っておくと、高3の動き方が変わります。総合型選抜や学校推薦型選抜でも、学力面の評価方法を一つ以上使うとされているので、方式を絞っても英語の準備は続けます。

高橋学校のレポートやスクーリングと、受験勉強は両立できますか。
松田塾長学校の予定を先にカレンダーへ入れて、学校が忙しい山の週と、通常週で計画を分けると進めやすくなります。山の週は、受験勉強をゼロにせず、語彙と音読など短い最低ラインだけにします。ただ、続けやすい量は人によって違うので、お子さんの状況に合わせて調整してください。

高橋英語は、高2のうちにどこまで進めておけばよいですか。
松田塾長目標は、志望校の方式で決まります。まず、語彙と中学英文法、高校の文法と文の構造、長文とリスニングの三つの層で、止まっている所を見つけてください。英検の目安に重ねると、現在地をつかみやすくなります。実施要項では英検などの結果の活用が望ましいとされていますが、活用するかどうかや必要な級は、大学ごとに違います。

高橋志望校がまだ決まらなくても、始められますか。
松田塾長始められます。気になる分野や大学を、まず3校前後書き出して、方式と科目を見比べてください。決まらない間は、英語の土台を確かめることから進められます。志望校は変わってもよく、変わったら表を作り直すだけです。

では、お子さんの場合は、何から手をつければよいでしょうか
松田塾長ここまで、高2の1年でやる三つのこと、方式と科目の絞り方、英語の土台、学校との両立、高2の終わりの3枚の紙をお話ししてきました。要点は、高2は「確定した情報で決め切る」学年ではなく、「見当をつけて絞り、直しながら進める」学年だということです。

高橋私も、頭では分かりました。でも、うちの子の場合は、何から手をつければいいのか、まだ見えません。
松田塾長同じ「高2から受験を考え始めた」でも、つまずく場所は人によって違います。志望校が決まらず、方式の違いが分からない場合。英語が中学内容で止まっていて、どこから戻るかが分からない場合。学校の課題で手いっぱいで、受験勉強に時間が回らない場合。単位や卒業の見通しが立っていない場合。それぞれ、最初にやることが変わります。

高橋違うまま、同じ勉強を始めたらどうなりますか。
松田塾長頑張っているのに、方向がずれたまま高3の春を迎えることがあります。高2は時間があるぶん選択肢が多いので、方式と科目を確かめないまま1年が過ぎると、その選択肢を活かしにくくなります。志望校の表と、学校の予定表と、英語の現在地メモの3枚があれば、高3の春に、何をどの順番で進めるかを考えながら動き出しやすくなります。

高橋この3枚づくりを、リオンではどう手伝ってもらえるのでしょうか。
松田塾長英語進学塾リオンは、英語に特化した塾で、中学英文法から英検2級、大学受験まで、一貫して指導しています。通信制高校に在籍する高校生も受け入れていて、オンライン校ならご自宅から全国どこでも受講できます。通学なら、柏・我孫子校が我孫子駅南口から徒歩1分です。英語を中心に、数学・国語・日本史・世界史・社会なども学べる環境があります。リオンテストでは、現在の学力をつかみ、課題を明らかにします。リオン独自の「PT法」では、学習計画の立て方や覚え方そのものから指導します。メンタリング制度では、専属サポーターが学習面・精神面を支えます。自分で学習を進められるようにするための仕組みで、進み方はお子さんによって違います。

高橋総合型選抜で合格した生徒さんは、いますか。
松田塾長英検2級を取得して、総合型選抜で合格した生徒もいます。ただし、これは個々の事例で、同じ結果を約束するものではありません。お子さんがどうなるかは、いまの英語力と志望校の条件によって変わります。

高橋相談や体験授業では、高2の場合、何をするのでしょうか。
松田塾長無料体験授業は、中学生・高校生とも全学年が対象で、保護者の方だけのご相談もできます。体験はZoomでも対面でも受けられます。体験の流れの中で、英語力のチェックと、ロードマップの作成を行います。英語のどこで止まっているかを一緒に見て、そこから先の道筋を考える時間です。

高橋志望校の方式や日程のことも、相談できますか。
松田塾長どこまで相談できるかは、お問い合わせで直接ご確認ください。通信制高校の生徒さんの受け方や、料金なども同じです。方式や日程の最終確認は、志望校の募集要項と在籍校で行うものなので、ご家庭でも並行して進めてください。そのうえで、相談だけでも無料ですので、気になったときに声をかけてください。判断は、話を聞いてからで構いません。

参考リンク
Q. 通信制高校の高2から大学受験を始めて、遅くないですか。
遅いかどうかは、学年だけでは決まらず、志望校の方式と科目、現在の学力、出願までの期間、卒業の見込みで決まります。高2は、方式と科目を絞り、英語の土台を確かめる時間が取れる学年です。まず、志望校の候補を挙げて、方式と科目を募集要項で確かめるところから始めてください。
Q. 高2のうちに、方式は決めたほうがよいですか。
決め切る必要はありません。ただ、一般選抜を軸にするのか、総合型選抜や学校推薦型選抜も視野に入れるのかを絞っておくと、高3の動き方が変わります。総合型選抜や学校推薦型選抜でも、学力面の評価方法を一つ以上使うとされているので、方式を絞っても英語の準備は続けます。
Q. 学校のレポートやスクーリングと、受験勉強は両立できますか。
学校の予定を先にカレンダーへ入れて、学校が忙しい山の週と、通常週で計画を分けると進めやすくなります。山の週は、受験勉強をゼロにせず、語彙と音読など短い最低ラインだけにします。ただ、続けやすい量は人によって違うので、お子さんの状況に合わせて調整してください。
Q. 英語は、高2のうちにどこまで進めておけばよいですか。
目標は、志望校の方式で決まります。まず、語彙と中学英文法、高校の文法と文の構造、長文とリスニングの三つの層で、止まっている所を見つけてください。英検の目安に重ねると、現在地をつかみやすくなります。実施要項では英検などの結果の活用が望ましいとされていますが、活用するかどうかや必要な級は、大学ごとに違います。
Q. 志望校がまだ決まらなくても、始められますか。
始められます。気になる分野や大学を、まず3校前後書き出して、方式と科目を見比べてください。決まらない間は、英語の土台を確かめることから進められます。志望校は変わってもよく、変わったら表を作り直すだけです。