高橋上智大学の法学部を志望校に考えてるんですけど、英語の配点ってどれくらいなんですか?上智って全体的に英語が強いイメージがあって、ちょっと身構えてます(笑)
松田塾長それ、よく聞かれるんですけど、実は「上智大学法学部の英語配点」って一つの数字では答えられないんですよ。上智の一般選抜には3つの方式があって、方式によって英語の配点比率が25.0%から42.9%までバラバラなんです。

高橋え、そんなに違うんですか!?同じ学部なのに方式が違うだけで配点が変わるってことですか?
松田塾長そうなんです。具体的には、TEAPスコア利用方式が英語比率42.9%、共通テスト利用方式(3教科型)が40.0%、共通テスト利用方式(4教科型)が33.3%、学部学科試験・共通テスト併用方式が25.0%。最も英語比率が高い方式と低い方式で、1.7倍近い差があります。これを知らずに「上智は英語が重要」とだけ思って対策すると、方式選択で損することがあるんですよ。

高橋なるほど…。じゃあまず、上智大学法学部ってどんな学科があるのかから教えてください。
上智大学法学部の学科構成と入試方式の全体像
松田塾長上智大学法学部には法律学科・国際関係法学科・地球環境法学科の3学科があります。この3学科は、どの入試方式でも同じ日程・同じ試験内容で受験できるのがポイントです。

高橋学科によって試験が違うわけじゃないんですね。
松田塾長はい、法学部は3学科共通の試験です。そして入試方式は大きく3つ。1つ目が事前に受けたTEAPのスコアを使う「TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)」、2つ目が大学入学共通テストと上智大学独自の試験を組み合わせる「学部学科試験・共通テスト併用方式」、3つ目が大学入学共通テストの結果だけで判定する「共通テスト利用方式」です。共通テスト利用方式はさらに3教科型・4教科型に分かれます。

高橋方式が4パターンもあるんですね…。募集人員も方式ごとに違うんですか?
松田塾長違います。2027年度入試の募集人員で言うと、学部学科試験・共通テスト併用方式が最も多く、法律学科64名・国際関係法学科44名・地球環境法学科29名です。TEAPスコア利用方式は法律学科44名・国際関係法学科29名・地球環境法学科18名。共通テスト利用方式(3教科型)は各学科2名、4教科型は法律学科5名・国際関係法学科3名・地球環境法学科3名と、募集人員にも大きな差があります。

松田塾長募集人員を学科別に表でまとめると、こうなります。

| 入試方式 |
法律学科 |
国際関係法学科 |
地球環境法学科 |
| TEAPスコア利用方式 |
44名 |
29名 |
18名 |
| 学部学科試験・共通テスト併用方式 |
64名 |
44名 |
29名 |
| 共通テスト利用方式(3教科型) |
2名 |
2名 |
2名 |
| 共通テスト利用方式(4教科型) |
5名 |
3名 |
3名 |
高橋じゃあ、一番チャンスが多いのは学部学科試験・共通テスト併用方式ってことですね。でもその方式だと英語の比率が一番低いんですよね…。
松田塾長そうです。「募集人員が多い方式ほど英語の重みが軽い」という、ちょっとねじれた構造になっているのが上智大学法学部の面白いところです。ここから各方式の配点を具体的に見ていきましょう。

英語配点・比率の詳細|4方式でこんなに違う
松田塾長まず全体像をこの図で見てください。


松田塾長表にすると、こうなります。

| 入試方式 |
総得点 |
英語の配点 |
英語比率 |
| TEAPスコア利用方式 |
350点 |
150点 |
42.9% |
| 共通テスト利用方式(3教科型) |
500点 |
200点 |
40.0% |
| 共通テスト利用方式(4教科型) |
600点 |
200点 |
33.3% |
| 学部学科試験・共通テスト併用方式 |
240点 |
60点 |
25.0% |
高橋本当に全然違いますね…。一番英語比率が高いTEAPスコア利用方式だと、もう英語でほぼ半分決まるってことですか?
松田塾長そういう見方もできますね。TEAPスコア利用方式は、事前に受けたTEAPまたはTEAP CBTのスコアがそのまま150点に換算されて、入試当日に英語の試験は実施されません。つまりTEAPで高得点を持っていれば、入試当日に英語を受けずに合否判定の42.9%を先取りできる方式なんです。

高橋えっ、当日英語を受けなくていいんですか。それはTEAPが得意な人にはすごく有利ですね。
松田塾長その通りです。逆に、英語に苦手意識があって、国語や社会科目で点を稼ぎたい人は、学部学科試験・共通テスト併用方式を選ぶと英語の比重を25.0%まで下げられます。自分の得意科目に応じて方式を選べるのが上智大学の入試制度の大きな特徴です。重要なのは、どの方式が「簡単」とか「難しい」ではなく、自分の学力バランスにどの配点構成が合っているかという視点です。

高橋じゃあ次は、一番募集人員が多い学部学科試験・共通テスト併用方式について、もっと詳しく知りたいです。
学部学科試験・共通テスト併用方式の配点構成
松田塾長募集人員が最も多いこの方式を詳しく見ていきましょう。この図を見てください。


松田塾長満点240点のうち、大学入学共通テストの外国語(英語・ドイツ語・フランス語から1科目選択)が60点、国語が40点、地理歴史または公民または数学から1科目選択が40点。ここまでが共通テストの配点で合計140点です。そして上智大学独自の「学部学科試験」が100点あります。

高橋その独自試験って、英語の試験なんですか?
松田塾長いいえ、実は英語ではありません。法学部の学部学科試験は「社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験」で、基礎学力や思考力を問う内容です。試験時間は75分、マーク式と記述式の併用で、試験日は2月9日(火)の午前に実施されます。

高橋それは意外でした!英語の試験だと思い込んでました。
松田塾長そうなんです。ここが学部学科試験・共通テスト併用方式の英語比率が25.0%と低くなる理由です。独自試験は英語ではなく、社会科や法律・政治分野の思考力を問う試験なので、英語が苦手でも国語・地歴公民・この独自試験で稼げれば十分に合格ラインに乗れる設計になっています。

併用方式を選ぶべき人の特徴
– 英語より国語・社会科目に自信がある人
– 時事問題や国際関係・環境問題に関心があり、思考力を問う記述式問題に強い人
– 共通テストでの高得点をまだ確定させていないが、独自試験で逆転を狙いたい人
高橋なるほど。じゃあ次に、TEAPスコア利用方式や共通テスト利用方式についても、もう少し詳しく聞きたいです。
TEAPスコア利用方式・共通テスト利用方式の出題形式
松田塾長TEAPスコア利用方式は、先ほど話した通り英語がTEAPスコアそのまま150点に換算されます。残りは上智大学独自試験で、国語100点(60分、マーク式)、地理歴史または数学100点(90分、地歴はマーク式・記述式併用、数学はマーク式)です。合計350点満点で、英語比率は42.9%になります。

高橋TEAPのスコアがそのまま使われるってことは、高校2〜3年のうちにTEAPを受けておく必要があるんですね。
松田塾長その通りです。TEAPは年に複数回実施されるので、早めに受験しておいて、一番いいスコアを出願に使うという戦略が取れます。入試当日に英語の試験がない分、精神的な負担が減るというメリットもありますね。

高橋共通テスト利用方式はどうですか?
松田塾長共通テスト利用方式は大学入学共通テストの結果だけで判定します。3教科型は外国語(英語)200点・国語200点・地理歴史公民または数学から1科目100点の合計500点で、英語比率は40.0%。4教科型は外国語200点・国語200点・地理歴史公民から1科目100点・数学I・A100点の合計600点で、英語比率は33.3%です。どちらも上智大学独自の試験は実施せず、共通テストの結果だけで合否が決まります。

高橋共通テスト利用方式は、上智大学の試験会場に行かなくていいんですか?
松田塾長共通テスト利用方式は上智大学独自の試験がないので、共通テストを受験していれば出願できます。ただし募集人員が各学科2〜5名程度と非常に少ないので、倍率は高くなりやすい方式です。募集人員の少なさは見落とされがちな重要ポイントなので、出願戦略を立てるときは必ず確認してください。

高橋方式ごとに出題形式や当日の試験内容がかなり違うのがよく分かりました。次は、具体的にどんな科目でつまずきやすいのか知りたいです。
頻出テーマ・つまずきポイント
松田塾長方式によって科目構成が違うので、つまずきポイントも方式ごとに変わってきます。まず共通テストの英語(リーディング・リスニング)を使う3方式に共通する話をしますね。大学入学共通テストの英語は、技能別の配点比率がリーディング100点・リスニング100点(200点満点)です。リーディングとリスニングが同じ比重という点は、英文法の精読力だけでなく、リスニング対策も同じ熱量でやる必要があることを意味します。

高橋リスニングって意外と対策を後回しにしがちです…。
松田塾長そうなんですよね。共通テストのリスニングは情報量が多く、設問を先読みしながら聞く処理速度が求められます。単語・文法が分かっていても、音として聞いたときに意味が取れないと失点してしまうタイプの問題です。

リスニング対策を後回しにする人が陥る罠
リーディングの長文対策に時間を使いすぎて、リスニングを模試の直前にしかやらない受験生は少なくありません。リーディングとリスニングは配点が同じ100点ずつなので、どちらかに偏った対策は点数のロスに直結します。
高橋じゃあ、学部学科試験・共通テスト併用方式を受ける人は、独自試験の対策も必要ですよね?
松田塾長必要です。法学部の学部学科試験は「社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験」なので、時事的な国際関係のニュースや環境問題、基本的な法律・政治の仕組みについての理解が問われます。記述式も含まれるので、知識を自分の言葉で説明する練習が欠かせません。

高橋TEAPスコア利用方式を考えている人は、何に気をつけるべきですか?
松田塾長TEAPは英語4技能(読む・聞く・書く・話す)を測定する試験なので、共通テストのリーディング・リスニングだけでなく、ライティングとスピーキングの対策も必要になります。共通テストの英語対策とTEAPの対策は、重なる部分もありますが完全に同じではないという点を意識してください。

高橋方式によって対策の中身がかなり変わってくるんですね。じゃあ、実際の問題を解くときの考え方も教えてほしいです。
大問別の解き方|社会(国際関係・環境問題)と法・政治の試験
松田塾長ここでは、募集人員が最も多い学部学科試験・共通テスト併用方式の独自試験を例に、解き方の考え方を説明します。この試験は「社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験」で、基礎学力や思考力を問う内容、マーク式と記述式の併用です。

高橋記述式があるのがちょっと怖いです。何から手をつければいいですか?
松田塾長まず大事なのは、記述式だからといって独創的な意見を書く必要はないということです。法学部の記述式問題は、与えられた資料やテーマについて、法律や政治の基本的な仕組みを正しく理解しているかを見るものがほとんどです。つまり知識の正確さ+論理的に説明する力が評価されます。

高橋具体的にはどういう手順で解けばいいんですか?
steps
- 設問のテーマ(国際関係・環境問題・法律・政治のどれに近いか)を見極める
- 資料や問題文中にあるキーワード(条約名・制度名・判例など)を見落とさずマークする
- マーク式の設問を先に解き、知識の正確さを確認してから記述式に進む
- 記述式は「結論→理由→具体例」の順で、短い文を積み重ねて書く
- 書き終えたら、設問が聞いていることに答えているか読み返す
高橋マーク式を先に解くのがポイントなんですね。
松田塾長そうです。マーク式の設問を解く過程で、自分の知識が整理されるので、それをそのまま記述式の下地に使えます。逆に記述式から手をつけると、時間配分を崩しやすいので注意してください。

高橋共通テストの英語長文の解き方についても聞きたいです。
松田塾長共通テストの英語リーディングは、設問の答えが本文のどこにあるかを素早く特定する力が求められます。段落ごとに「何についての話か」を一言でメモしながら読み進めると、設問に戻ったときに該当箇所を探す時間が大幅に減ります。リスニングは、先に設問文を読んで「何を聞かれているか」を把握してから音声を聞くのが基本です。

高橋大問ごとの解き方が分かると、だいぶイメージが変わりますね。次は、自分が合格ラインに届くのかどうかの話を聞きたいです。
配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長上智大学は合格最低点を公式には公表していません。ただ、河合塾Kei-Netが発表している2027年度入試の方式別ランク(高3・卒向け)によると、上智大学法学部の共通テスト得点率ボーダーは85%〜89%、偏差値は60.0〜65.0とされています。これは予備校の予想データであり、上智大学が公式に発表した数字ではない点は押さえておいてください。

高橋85%から89%って、結構高いですね…。
松田塾長はい、上智大学法学部は早慶上理の中でも共通テストでの得点率が高めに想定されている学部です。ここで大事なのは、この数字をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分が受ける方式の配点構成に当てはめて考えることです。

steps
- 自分が受ける方式の総得点(240点・350点・500点・600点のいずれか)を確認する
- Kei-Netの得点率目安(85%〜89%)を、その総得点に当てはめて必要点数を計算する
- 方式内で英語の配点が占める割合を確認する(25.0%〜42.9%)
- 英語で目安の得点率を取れそうか、他教科でどこまで補えるかを考える
- 複数方式を併願する場合は、それぞれの必要点数と自分の得意科目の相性を比べる
高橋例えば学部学科試験・共通テスト併用方式(満点240点)で、得点率85%を目安にすると、だいたい204点くらいが目安になるってことですか?
松田塾長計算としてはそうなりますが、これはあくまで方式別ランクという予備校の目安を単純に当てはめた参考値であって、上智大学が公表している合格基準ではありません。実際の得点分布や年度ごとの難易度によっても変わるので、一つの目安として使ってください。大事なのは、英語60点のうちどれだけ取れるか、独自試験100点でどれだけ稼げるか、という内訳を自分なりに考えることです。

高橋数字だけ見て安心したり焦ったりするんじゃなくて、内訳まで見ないといけないんですね。
松田塾長その通りです。同じ得点率でも、英語で稼ぐタイプの人と、独自試験や国語で稼ぐタイプの人がいます。自分がどちらのタイプなのかを把握しておくことが、方式選択の精度を上げてくれます。

高橋じゃあ、実際にどう対策していけばいいのか、具体的に教えてください。
対策・攻略法
松田塾長ここまでの話を踏まえると、対策の優先順位は方式によって変わります。まず全方式に共通する土台から話しますね。

全方式共通の土台づくり
– 英単語・英文法の基礎を固める(共通テスト・TEAPどちらにも必須)
– 共通テストのリーディング・リスニングは同じ比重で対策する
– 国語(古文・漢文を含む)の基礎を落とさない
– 時事問題(国際関係・環境問題)に日常的にアンテナを張る
高橋この土台を作ったうえで、方式ごとに何を増やせばいいんですか?
松田塾長TEAPスコア利用方式を狙うなら、TEAPの受験回数を確保して、ライティング・スピーキングも含めた4技能対策を早めに始めることが重要です。学部学科試験・共通テスト併用方式を狙うなら、独自試験で問われる法律・政治の基礎知識と、記述式の答え方の練習に時間を割くべきです。共通テスト利用方式を狙うなら、募集人員が少ないことを踏まえて、共通テストで高い得点率を安定して出せる状態を作ることが最優先になります。

高橋方式ごとにやることが全然違うんですね。いつ頃までに、どれを決めればいいんですか?
松田塾長高校3年生の夏までには、自分がどの方式を軸にするか、仮決めしておくのが理想です。TEAPは受験のタイミングが決まっているので、夏から秋にかけて複数回受けられるように計画しておく必要があります。秋以降は共通テスト対策と、併用方式を受ける人は独自試験対策を並行して進める形になります。

高橋方式を決めるタイミングを逃すと、対策が中途半端になりそうですね…。
松田塾長その通りです。実際、「とりあえず全方式に出願しよう」と決めてから対策を考え始めると、どの対策も中途半端になりがちです。自分の得意・不得意と、各方式の配点構成を早い段階で突き合わせておくことが、遠回りを避ける一番の方法です。この「自分の場合はどの方式が合っているか」という判断は、実力を客観的に見てもらわないと難しい部分でもあります。

配点だけでは分からないこと
英語、単語は分かるのに長文になると読めませんか?
上智大学法学部は方式によって英語比率が25%から42.9%まで変わります。ただ、どの方式でも共通するのが「単語や文法は知っているのに、長文になると意味が取れない」という悩みです。これはバラバラに覚えた英文法が、読解のときに結びついていないことが原因かもしれません。
英文法と長文がつながる仕組みを見る›
高橋対策の方向性は分かりました。でも、受験生がよくやる失敗みたいなのもあれば知りたいです。
よくある失敗・注意点
松田塾長いくつかパターンがあります。1つ目は、方式を決める前に対策を始めてしまい、後から方式を変えたときに勉強の方向性がずれてしまうケースです。

高橋それ、ありそうです…。
松田塾長2つ目は、TEAPスコア利用方式を狙っているのに、ライティング・スピーキングの対策を後回しにしてしまい、本番で伸び悩むケースです。共通テスト対策だけしていても、TEAPの記述・面接形式の対策は別物なので、気づいたときには受験できる回数が残り少なくなっていることがあります。

高橋他にはどんな失敗がありますか?
松田塾長3つ目は、学部学科試験・共通テスト併用方式を受けるのに、独自試験が英語だと思い込んで英語ばかり対策してしまうケースです。先ほど説明したように、法学部の独自試験は社会・法律政治の試験なので、そこに時間を割かないと100点分を落とすことになります。

配点の内訳を誤解したまま対策を進める危険性
「上智大学は英語が難しいから英語を中心に対策する」という発想は、学部学科試験・共通テスト併用方式を受ける場合は必ずしも正しくありません。独自試験100点は英語ではなく社会・法律政治の試験なので、配点の内訳を正確に把握してから対策の時間配分を決める必要があります。
高橋最後に、共通テスト利用方式についての注意点もありますか?
松田塾長共通テスト利用方式は募集人員が各学科2〜5名程度と少ないので、「共通テストだけで出願できるから受けておけばいい」という安易な併願はおすすめしません。他の方式と比べて合格のハードルが相対的に上がりやすいことを理解したうえで、あくまで併願先の一つとして考えるのが現実的です。

高橋失敗のパターンを聞くと、自分がどこに当てはまりそうか、ちょっと気になってきました。
自己診断セルフチェック
松田塾長ちょうどいいタイミングですね。ここで自分の状況をチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、見直すべきポイントがはっきりします。

上智大学法学部志望者のセルフチェック
– まだ受験する方式を1つに絞れていない
– TEAPを受けたことがない、またはスコアを更新していない
– 共通テストの英語はリーディングばかり対策してリスニングが手薄
– 法学部の独自試験が英語だと思い込んでいた
– 国際関係・環境問題・法律・政治の時事知識に自信がない
– 自分の得点だと、どの方式でボーダーに届くか分からない
高橋自分、2個も3個も当てはまってます…。特に「どの方式でボーダーに届くか分からない」が一番不安です。
松田塾長それは多くの受験生が感じる不安です。配点の仕組みは今日の話で理解できたと思いますが、自分の今の英語力・国語力・社会科の知識量を、どの方式の配点に当てはめると一番有利になるかは、模試の結果や過去問演習の内訳を細かく見ないと分かりません。ここは記事だけでは判断しきれない部分です。

高橋自分では、どこを基準に考えればいいのか正直よく分からないです。
松田塾長そうですよね。同じ「上智大学法学部志望」でも、英語のリーディングが得意でリスニングが弱い人と、TEAPのスピーキングに自信がある人と、社会科の知識が豊富な人では、向いている方式が全く違います。だからこそ、一度自分の実力を可視化して、どの方式に賭けるべきかを整理する価値があるんです。

高橋方式選びがそんなに大事だったとは思いませんでした。ここまでの情報を整理した表もあると助かります。
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの情報を整理した表です。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
上智大学 |
| 学部 |
法学部(法律学科・国際関係法学科・地球環境法学科) |
| TEAPスコア利用方式 総得点 |
350点(英語150点・国語100点・地歴or数学100点) |
| 学部学科試験・共通テスト併用方式 総得点 |
240点(外国語60点・国語40点・地歴公民数学40点・独自試験100点) |
| 共通テスト利用方式(3教科型) 総得点 |
500点(英語200点・国語200点・1科目100点) |
| 共通テスト利用方式(4教科型) 総得点 |
600点(英語200点・国語200点・1科目100点・数学I・A100点) |
| 独自試験(併用方式)の内容 |
社会(国際関係・環境問題含む)と法・政治に関する試験、75分、マーク式・記述式併用 |
| Kei-Net方式別ランク(2027年度入試) |
共通テスト得点率85%〜89%、偏差値60.0〜65.0 |
| 公式入試情報 |
adm.sophia.ac.jp(上智大学入試情報サイト) |
高橋こうやって並べると、方式ごとの違いが一目で分かりますね。
松田塾長次は、他の大学の法学部や、同じ早慶上理の学部ともちょっと比べてみましょう。

類似する大学・学部との比較
松田塾長法学部という同じ学部で比較すると、
東京大学法学部は英語120点という共通テスト以外の配点構成で、国公立特有の文科一類からの進学という仕組みがあります。私立の上智大学法学部とは入試制度そのものの前提が異なるので、配点比率だけを単純比較するのではなく、入試方式の仕組みごと理解する必要があります。

高橋国公立と私立だと、そもそも仕組みが違うんですね。
松田塾長そうです。一方で、同じ早慶上理の中で比べるなら
早稲田大学社会科学部が英語配点比率42%で、60分という短い試験時間の中で素早く処理する力が求められる学部です。上智大学法学部のTEAPスコア利用方式(英語比率42.9%)と近い比率ですが、早稲田は当日の独自試験で英語を測る一方、上智のTEAPスコア利用方式は事前のスコアを使うという、測り方の違いがあります。

高橋配点の数字が近くても、試験の仕組みは全然違うんですね。
松田塾長その通りです。「配点比率が近いから対策も同じでいい」と考えるのは早合点で、当日型か事前スコア型かという違いは対策スケジュールに直結します。併願先を考えるときは、配点比率だけでなく、いつ・どういう形式で英語力が測られるかまで見て比較してください。

高橋比較してみると、上智大学法学部の立ち位置がよく分かりました。最後に、よくある質問も教えてもらえますか?
よくある質問
高橋上智大学法学部の3学科(法律・国際関係法・地球環境法)で、入試の難易度に差はありますか?
松田塾長試験内容は3学科共通で、Kei-Netの学部学科ランクも「法学部 偏差値62.5〜65.0」として学部単位で示されています。学科ごとの個別の偏差値は予備校によって扱いが異なるので、学科間の優劣というより、募集人員の違い(併用方式では法律64名・国際関係法44名・地球環境法29名など)による倍率の違いとして捉えるのが実態に近いです。

高橋TEAPスコア利用方式と学部学科試験・共通テスト併用方式、どちらを受けるべきですか?
松田塾長どちらか一方に絞る必要はなく、出願資格を満たしていれば併願が可能です。判断の軸としては、TEAPで高得点を持っている、または英語4技能に自信があるならTEAPスコア利用方式の比重を上げる。英語より国語・社会科目や記述式の思考力問題に自信があるなら学部学科試験・共通テスト併用方式の比重を上げる、という考え方が基本になります。

高橋学部学科試験・共通テスト併用方式の独自試験は、どんな対策をすればいいですか?
松田塾長「社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験」なので、時事問題(国際関係・環境問題)と、法律・政治の基本的な仕組みの理解が土台になります。マーク式と記述式が併用されるので、知識を正確に覚えるだけでなく、短い文章で論理的に説明する練習もセットで行う必要があります。

高橋外国語外部検定試験のスコアは、どの方式で使えますか?
松田塾長学部学科試験・共通テスト併用方式では、CEFRレベルA2以上の外国語外部検定試験結果を任意で提出すると、大学入学共通テストの外国語の得点(200点満点)に加点されます。ただし加点後の得点は共通テストの外国語の満点が上限で、提出した外部検定試験と共通テストで選択した言語は同一である必要があります。

方式選びの前に知ってほしいこと
法律・政治の知識はあるのに、英語の長文になると止まりませんか?
上智大学法学部はどの方式でも英語が一定の比重を占めます。単語や文法を個別に覚えていても、長文の中で使われると途端に読めなくなる、という悩みは学力層を問わず起こります。
長文で止まる原因を確認する›
高橋方式ごとの違いがよく分かりました。最後に、全体のまとめをお願いします。
まとめ
松田塾長今日の話を振り返ると、上智大学法学部には4つの入試パターンがあって、英語の配点比率は25.0%から42.9%まで差があり、学部学科試験・共通テスト併用方式の独自試験は英語ではなく社会・法律政治の試験だということが分かりました。

高橋正直、上智大学法学部を受けるなら英語を最優先すればいいと思ってたので、かなり考え方が変わりました。
松田塾長ここまでで分かるのは、法学部全体に共通する配点の仕組みです。ただ、実際にどの方式が自分に向いているかは、人によって答えが変わります。同じ「英語に不安がある」という受験生でも、原因は単語力が足りない人、文法は分かるのに長文で崩れる人、リーディングはできるけどリスニングが弱い人、TEAPのライティング・スピーキングの経験が少ない人と、さまざまです。

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分ではちょっと判断しづらいです。
松田塾長そうなんです。受験で一番もったいないのは、勉強していないことよりも、自分に合わない方式や優先順位を選んだまま時間だけが過ぎてしまうことです。今の自分の実力と、法律学科・国際関係法学科・地球環境法学科それぞれの配点構成との差がはっきり分かれば、迷わず対策を積み上げていけます。

高橋でも、その「差」をどうやって把握すればいいのか、結局そこが一番難しそうです。
松田塾長そこで、英語進学塾リオンでは、今の英語力と志望方式を確認しながら、どの方式が向いているか、何を優先して対策すべきかを一緒に整理しています。無理に方式を決めつけたりはしないので、まずは今の自分の立ち位置を知るところから始めてもらえればと思います。気になる人は、一度確認してみてください。

参考リンク
Q. 上智大学法学部の3学科(法律・国際関係法・地球環境法)で、入試の難易度に差はありますか?
試験内容は3学科共通で、Kei-Netの学部学科ランクも「法学部 偏差値62.5〜65.0」として学部単位で示されています。学科ごとの個別の偏差値は予備校によって扱いが異なるので、学科間の優劣というより、募集人員の違い(併用方式では法律64名・国際関係法44名・地球環境法29名など)による倍率の違いとして捉えるのが実態に近いです。
Q. TEAPスコア利用方式と学部学科試験・共通テスト併用方式、どちらを受けるべきですか?
どちらか一方に絞る必要はなく、出願資格を満たしていれば併願が可能です。判断の軸としては、TEAPで高得点を持っている、または英語4技能に自信があるならTEAPスコア利用方式の比重を上げる。英語より国語・社会科目や記述式の思考力問題に自信があるなら学部学科試験・共通テスト併用方式の比重を上げる、という考え方が基本になります。
Q. 学部学科試験・共通テスト併用方式の独自試験は、どんな対策をすればいいですか?
「社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験」なので、時事問題(国際関係・環境問題)と、法律・政治の基本的な仕組みの理解が土台になります。マーク式と記述式が併用されるので、知識を正確に覚えるだけでなく、短い文章で論理的に説明する練習もセットで行う必要があります。
Q. 外国語外部検定試験のスコアは、どの方式で使えますか?
学部学科試験・共通テスト併用方式では、CEFRレベルA2以上の外国語外部検定試験結果を任意で提出すると、大学入学共通テストの外国語の得点(200点満点)に加点されます。ただし加点後の得点は共通テストの外国語の満点が上限で、提出した外部検定試験と共通テストで選択した言語は同一である必要があります。