高橋塾長、上智大学の理工学部を志望校に考えてる後輩がいるんですけど、「英語入試対策」で検索しても、理工学部だけなんだか情報が少なくて…。文系学部みたいに「大問はこれ」「英作文はこう」みたいな話が全然出てこないって困ってました。
松田塾長それ、理由があるんですよ。上智大学理工学部って、物質生命理工学科・機能創造理工学科・情報理工学科のどの学科でも、入試当日に大学独自の英語試験を受けることが一度もないんです。

高橋え、英語の試験が無いんですか!? でも「英語入試対策」で検索する人、めちゃくちゃ多いですよね。
松田塾長そうなんです。無いからこそ対策が必要なんですよ。上智大学の一般選抜は①TEAPスコア利用方式②学部学科試験・共通テスト併用方式③共通テスト利用方式(4教科型)の3つがあって、理工学部ではどの方式でも英語は「事前に取ったTEAPスコア」か「大学入学共通テストの英語」のどちらかを使う仕組みになっています。今日はこの3方式の配点の違いと、だからこそ何をいつまでに準備すべきかを一緒に整理していきましょう。

上智大学理工学部の入試は3方式|まず全体像を押さえる
高橋まず、理工学部の学科構成から教えてください。
松田塾長理工学部には物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科の3学科があります。この3学科は一般選抜では全く同じ試験教科・科目構成で、配点も共通です。学科が違っても「英語の対策をどう考えるか」という方針は同じだと考えて大丈夫です。

高橋3方式っていうのは、どう違うんですか?
松田塾長ひとつずつ説明しますね。

| 方式 |
英語の扱い |
本学独自試験 |
総合計点 |
| ①TEAPスコア利用方式 |
TEAP(またはTEAP CBT)のスコアを英語の得点として換算利用。入試当日の英語試験はなし |
数学・理科 |
400点 |
| ②学部学科試験・共通テスト併用方式 |
大学入学共通テストの英語(リーディング・リスニング)をそのまま利用 |
数学・理科(英語なし) |
400点 |
| ③共通テスト利用方式(4教科型) |
大学入学共通テストの英語を学科配点に換算利用 |
なし(共通テストのみ) |
550点 |
松田塾長表を見てわかる通り、どの方式も「本学独自の英語試験」という欄が空白なんです。理工学部の本学独自試験の中身は、数学と理科だけ。英語は3方式すべて「外部のスコア」か「共通テストの点数」を持ち込む形になっています。

高橋なるほど…。じゃあ、配点自体は方式によって結構違うんですか?
松田塾長かなり違います。次の章で、英語の配点比率を具体的に比較してみましょう。

英語配点・比率を3方式で比較|最大1.4倍の差がある

高橋さっそく数字、教えてください!
松田塾長①TEAPスコア利用方式は、英語(TEAP換算)100点+数学150点+理科150点(2科目、各75点)の合計400点。英語比率は25%です。②学部学科試験・共通テスト併用方式は、共通テストの英語80点+数学160点(共通テスト60点+独自試験100点)+理科160点(共通テスト60点+独自試験100点)の合計400点。英語比率は20%。③共通テスト利用方式(4教科型)は、英語100点+国語50点+数学200点+理科200点の合計550点。英語比率は約18%です。

高橋TEAP方式が一番英語の比率が高いんですね。文系学部だと逆に「併用方式の方が英語重視」ってパターンが多い気がしたので、意外です。
松田塾長そこ、鋭いですね。実は上智大学の法学部や経済学部では、併用方式のほうが英語比率が高くなるケースもあります。ただ理工学部では、TEAP方式の独自試験が数学150点+理科150点(2科目)というボリュームなので、相対的に英語100点の比率が一番高くなるんです。一番比率が高いTEAP方式(25%)と一番低い共通テスト利用方式(18%)を比べると、約1.4倍の差があります。

高橋じゃあ、英語が得意な人はTEAP方式を狙うのがいいんですか?
松田塾長単純にそうとも言い切れません。TEAP方式は数学150点・理科150点という独自試験の配点が併用方式よりも重いので、むしろ「数学・理科でどれだけ取れるか」の勝負でもあるんです。英語比率だけで方式を決めるのはおすすめしません。これは、どんな大問構成・出題範囲になっているかを見てから判断すべき話なので、次の章で詳しく見ていきましょう。

大問構成・出題形式|本学独自試験に英語そのものが無い
高橋ここまでで配点はわかったんですが、実際の試験時間とか出題範囲も知りたいです。
松田塾長まとめます。

理工学部 本学独自試験の出題範囲(TEAP方式・併用方式共通)
– 数学: 『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)』を範囲とし、応用問題など思考力を問う内容
– 理科: 『物理(物理基礎・物理)』、『化学(化学基礎・化学)』、『生物(生物基礎・生物)』のうちから選択(TEAP方式は2科目選択、併用方式は1科目選択)
– 出題形式はいずれもマーク式・記述式併用
高橋理科の選択科目数が方式によって違うんですね。
松田塾長そうなんです。①TEAP方式は理科を2科目選択して各75分150点、②併用方式は理科を1科目選択して100点、という違いがあります。TEAP方式を選ぶ受験生は、理科2科目をどちらもしっかり仕上げておく必要があるということですね。

高橋試験時間はどのくらいですか?
松田塾長独自試験の数学・理科はどちらも90分です。TEAP方式は2027年2月6日(土)の午後に実施予定、併用方式の独自試験は例年2月11日(水)の午前〜午後に実施されています。2027年度の一般選抜入試要項は2026年11月上旬に公開される予定なので、正確な日程は要項公開後に必ず確認してくださいね。

『英語の試験が無い』を誤解しない
「本学独自試験に英語がない」というのは、英語を準備しなくていいという意味では全くありません。TEAP方式は事前に受験したTEAP(またはTEAP CBT)のスコアそのものが合否を分けますし、併用方式・共通テスト利用方式では大学入学共通テストの英語の出来がそのまま点数になります。入試当日より何ヶ月も前の時点で、英語の実力がすでに「確定」してしまうのが理工学部入試の特徴です。
高橋それ、結構怖い話ですね…。入試直前に英語を伸ばそうと思っても、もう遅いってことですよね。
松田塾長その通りです。だからこそ、頻出テーマとつまずきポイントを次で整理しておきましょう。

頻出テーマ・つまずきポイント|数学Ⅲの範囲の広さとTEAPの技能バランス
高橋理工学部の独自試験、数学と理科がメインって話でしたけど、どこでつまずきやすいんですか?
松田塾長数学は出題範囲が『数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)』と指定されていて、数学Ⅲの微分積分・複素数平面まで含むのが特徴です。応用問題や思考力を問う内容という案内が要項にある通り、公式を知っているだけでは解けない、複数の単元をまたいだ融合問題が出やすい範囲設定になっています。

高橋単元をまたぐ問題って、具体的にはどんな感じですか?
松田塾長例えば「ベクトルで図形の位置関係を押さえてから、複素数平面に置き換えて計算する」といった、1つの大問の中で数学Cの単元を2つ使うような構成です。片方の単元だけ仕上げていても、もう片方が抜けていると大問全体で点が伸びません。

高橋英語の方は、TEAPでどこが苦手になりやすいんですか?
松田塾長TEAPは4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)が必須で、各技能100点の均等配点です。理系の受験生は長文を読む練習はしていても、スピーキングやライティングの対策が後回しになっているケースが多く、そこで技能ごとのスコアに差が出やすいんです。TEAP方式は4技能の総合スコアを英語の点数として使うので、どれか1技能だけ極端に低いと、全体の換算点が思ったより伸びないことがあります。

高橋なるほど、リーディングだけ頑張っても足りないってことですね。配点はわかったので、次は方式ごとにもう少し細かく見ていきたいです。
方式別詳細解説|TEAP方式・併用方式・共通テスト利用方式

高橋まず①TEAPスコア利用方式、もう一度詳しく教えてください。
松田塾長TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)は、2027年1月5日(火)〜1月21日(木)にWeb出願、書類送付は1月22日(金)消印有効です。試験は2027年2月6日(土)の午後に理工学部3学科まとめて実施予定(日程は2027年度要項の公開後に確定)。英語はTEAP(またはTEAP CBT)のスコアを100点に換算、独自試験は数学150点(90分)+理科150点(2科目、各75点、90分)で、合計400点です。TEAPスコアは2025年度・2026年度に受験したものが2027年度入試で有効とされています。

高橋併用方式はどうですか?
松田塾長学部学科試験・共通テスト併用方式は、大学入学共通テストの外国語(英語のリーディング・リスニング、ドイツ語、フランス語のいずれか1科目選択)80点、数学(数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B・数学Cの2科目で各30点)60点、理科(物理・化学・生物から1科目)60点を使います。ここに本学独自試験として数学100点(90分)、理科100点(1科目、90分)が加わり、合計400点。独自試験には英語がない代わりに、共通テストの英語80点がそのまま乗ってくる形です。

高橋共通テスト利用方式はもっとシンプルですか?
松田塾長はい。③共通テスト利用方式は本学独自試験を行わず、大学入学共通テストの結果だけで判定します。理工学部は4教科型のみが対象で、3教科型は実施されません。外国語100点(英語・ドイツ語・フランス語から1科目、換算)、国語50点(換算)、数学200点(数学Ⅰ・A必須100点+数学Ⅱ・B・C必須100点)、理科200点(物理・化学・生物から2科目選択、各100点)の合計550点です。理工学部は大学入学共通テストの外国語と国語の得点を、学科が設定する配点に応じて換算して利用する点に注意してください。

高橋3つとも募集人員が結構違う気がします。
松田塾長その通りです。2026年度の募集人員は、TEAP方式が物質生命理工22名・機能創造理工21名・情報理工20名、併用方式が3学科とも45名、共通テスト利用方式(4教科型)が3学科とも3名という、かなり少ない枠です。さらに上智大学の公式発表によると、2027年度入試からTEAP方式は物質生命理工・機能創造理工がそれぞれ18名に、併用方式も両学科が42名に変更される予定です(情報理工学科はいずれも変更なし)。募集人員が減る学科を受ける場合は、例年以上に仕上がりの精度が問われることになります。

松田塾長募集人員の変化を表にすると、こうなります。

| 学科 |
TEAP方式(2026→2027) |
併用方式(2026→2027) |
| 物質生命理工 |
22名 → 18名 |
45名 → 42名 |
| 機能創造理工 |
21名 → 18名 |
45名 → 42名 |
| 情報理工 |
20名 → 変更なし |
45名 → 変更なし |
2027年度の正式な入試要項はまだ公開されていません
この記事の配点・試験範囲・試験時間は2026年度一般選抜入学試験要項と、上智大学が公式に発表した2027年度の変更点(募集人員の変更)をもとに構成しています。2027年度の正式な一般選抜入学試験要項は2026年11月上旬に公開予定です。出願時は必ず上智大学の入試情報サイトで最新の要項を確認してください。
高橋最後に、理工学部には全部英語で授業をするコースもあるんですよね?
松田塾長そうです。物質生命理工学科には英語で学ぶグリーンサイエンスコースがあり、一般選抜(TEAP方式・併用方式・共通テスト利用方式)の対象外として別の国際入試枠で選考されます。さらに2027年4月には、全授業を英語で行う新学科「デジタルグリーンテクノロジー学科」が開設予定です。これらは今回説明した一般選抜3方式とは別の制度なので、日本語で学ぶ3学科(一般選抜)を目指す人は、まずは今回の内容を基準に考えてもらって大丈夫です。

配点・ボーダーシミュレーター|今の自分はどこまで届くか
高橋結局、何割くらい取れば合格ラインに乗るんですか?
松田塾長予備校の集計(河合塾Kei-Net)を参考にすると、併用方式の得点率の目安はおおよそ80〜82%、偏差値では60.0〜62.5程度が合格可能性50%のラインとして示されています。一方、TEAP方式は機能創造理工学科・情報理工学科で偏差値57.5程度という数値が示されています。ただしこれは予備校基準の参考値で、年度や科目選択によって変動するので、あくまで目安として捉えてください。順番に考えてみましょう。

steps
- まず総合計点を確認する: TEAP方式・併用方式は400点満点、共通テスト利用方式は550点満点。方式によって満点が違うので、得点率(%)で比較するのが基本です。
- 英語の持ち点を先に固める: TEAP方式ならTEAPスコア、併用方式・共通テスト利用方式なら共通テストの英語。入試当日ではなく、出願前の自分の実力がそのまま点数になります。
- 数学・理科の目標得点を決める: 併用方式なら数学160点・理科160点(または100点)で8割=128点前後、TEAP方式なら数学150点・理科150点で8割=120点前後を具体的な目標ラインに置く。
- 得点率80%前後に届くか逆算する: 英語の持ち点+数学・理科の目標点を合計し、全体の80%(併用方式なら320点前後)に対してどれだけ不足しているかを数値で確認する。
高橋数字で逆算すると、自分が何をどれだけ積み上げればいいのか、はっきりしますね。
松田塾長そうなんです。「英語が苦手だから理科を頑張る」みたいな漠然とした方針ではなく、「英語で何点確定していて、数学・理科であと何点必要か」という具体的な差を出すことが、対策の優先順位を決める一番の近道になります。

対策・攻略法|何を、どの順で、いつまでに
高橋具体的に、何から始めればいいですか?
松田塾長理工学部志望なら、優先順位はこうなります。

理工学部 対策の優先順位
– ①TEAPスコアを早期に確定させる: TEAP方式を使う予定なら、高校3年生の夏までに一度本番相当のスコアを取っておく。4技能のうち弱い技能を早く特定できるほど、残りの期間で伸ばしやすい
– ②数学Ⅲ(複素数平面・微分積分)の演習量を増やす: 独自試験の配点は数学が最大150点(TEAP方式)。単元融合問題に慣れるため、過去問だけでなく類似大学の理系数学も併用する
– ③理科は選択科目数の違いを踏まえて計画する: TEAP方式を受けるなら2科目仕上げる必要があるため、併用方式だけを受ける場合より理科の負担が大きいことを早めに把握しておく
– ④共通テストの英語を『独自試験』として捉え直す: 併用方式・共通テスト利用方式では、共通テストの英語がそのまま入試の点数になる。模試の英語を「参考記録」ではなく「本番の一部」として受け直す意識を持つ
高橋「共通テストの英語がそのまま本番」っていう発想の切り替え、大事ですね。
松田塾長まさにそこです。理工学部の英語対策は、入試直前の過去問演習ではなく、TEAPの受験計画と共通テスト本番の仕上がりという、何ヶ月も前の準備が勝負を決めるという特殊な構造になっています。

高橋じゃあ、文系学部の「大問別の解き方」みたいな対策とは、そもそも方向性が違うってことですね。
松田塾長その理解で合っています。では、受験生が実際につまずきやすいポイントも見ておきましょう。

よくある失敗・注意点
高橋理工学部を受ける人がやりがちな失敗って、どんなものがありますか?
松田塾長典型的なのは3つです。

理工学部受験生が陥りやすい3つの失敗
– TEAPスコアの出願ギリギリ取得: TEAPには申込〜受験〜スコア発表までのスケジュールがあります。出願直前に慌てて受けると、思うような技能バランスで提出できないことがある
– 数学Ⅲの演習を後回しにする: 数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bは得意でも、数学Ⅲ(複素数平面・微積分)の演習量が足りず、独自試験で思ったほど点が伸びないケース
– 理科の選択科目数を途中で変える: TEAP方式(2科目)と併用方式(1科目)で理科の選択科目数が違うため、途中で志望方式を変更すると、準備していた科目数が合わなくなることがある
高橋理科の選択科目数が方式で違うの、見落としやすそうですね。
松田塾長そうなんです。「理科は1科目で大丈夫」と思い込んでTEAP方式に切り替えたら2科目必要だった、という逆のケースもあります。方式を決めたら、早い段階で必要科目数を確認しておくのが安全です。

自己診断セルフチェック|あなたの場合はどうですか?
高橋自分がどこに当てはまるか、チェックできるといいですね。
松田塾長いくつか聞いてみましょう。当てはまるものがあるか、考えてみてください。

理工学部志望者向け セルフチェック
– TEAP(またはTEAP CBT)を一度も受けたことがない、またはスコアが古い
– 数学Ⅲの複素数平面・微分積分の演習量に自信が持てない
– 模試の共通テスト英語の点数を、本番の点数として意識したことがない
– 理科2科目(TEAP方式の場合)を同時に仕上げる計画が立っていない
– TEAP方式・併用方式・共通テスト利用方式のどれを受けるか、まだ決めていない
高橋自分、思ったより当てはまる項目が多いかもしれません…。
松田塾長それ、理工学部志望者には実はよくあることなんです。当てはまる項目が多いか少ないかによって、優先して手をつけるべき対策は人によって変わります。「英語が苦手だから」ではなく、「TEAPのどの技能が弱いのか」「数学Ⅲのどの単元で止まっているのか」まで分解しないと、本当に必要な対策にはたどり着きません。

理系でも英文法で止まっている人へ
単語は知っているのに長文が読めない理由
理工学部志望者でも、TEAPの長文やリーディングで「単語は分かるのに文の構造が取れない」という悩みは珍しくありません。バラバラに覚えた英文法を読解につなげ直す無料ウェビナーで、その原因を確認できます。
英文法と読解のつながりを無料ウェビナーで確認する›
基本情報まとめテーブル
高橋ここまでの情報、一度まとめてもらえますか?
松田塾長まとめますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
上智大学 |
| 学部 |
理工学部(物質生命理工学科・機能創造理工学科・情報理工学科) |
| TEAP方式 配点 |
英語100点(TEAP換算)+数学150点+理科150点(2科目)=400点 |
| 併用方式 配点 |
共通テスト(英語80点+数学60点+理科60点)+独自試験(数学100点+理科100点)=400点 |
| 共通テスト利用方式(4教科型) 配点 |
外国語100点+国語50点+数学200点+理科200点=550点 |
| 独自試験の試験時間 |
数学90分・理科90分(いずれもマーク式・記述式併用) |
| 2026年度要項の出典 |
上智大学公式サイト(入試情報) |
| 2027年度入試要項の公開予定 |
2026年11月上旬 |
高橋配点だけ見ても、方式ごとに全然構造が違いますね。
松田塾長ここまでで理工学部の制度はひと通り分かったと思います。次は、他の大学・学部と比べてどんな特徴があるのか見てみましょう。

類似する大学・学部との比較
高橋理系学部って、他の大学だとどう違うんですか?
松田塾長例えば
早稲田大学理工学部は英語配点比率が約33%で、本学独自試験の中に英語そのものが含まれています。上智理工学部とは「英語試験が当日あるかどうか」という点で対照的です。同じ上智大学の中でも、
上智大学法学部は方式間の英語配点差が最大1.7倍と、理工学部よりもさらに方式間の差が大きい構造になっています。理系学部同士では、
東京理科大学薬学部も英語配点比率が約33%で、理工学部志望者が併願を考える際の比較対象になりやすい学部です。

高橋上智理工は、英語の負担が軽いというより、「負担のタイミングが前倒しされている」って感じですね。
松田塾長まさにその理解が正確です。

よくある質問
高橋最後に、よくある質問をいくつか聞いていいですか?
松田塾長もちろんです。

高橋TEAPを受けていないと、理工学部は受けられないんですか?
松田塾長TEAP方式を使わないなら必須ではありません。併用方式や共通テスト利用方式(4教科型)は大学入学共通テストの英語を使うので、TEAPのスコアが無くても出願できます。ただ、TEAP方式は募集人員が学科ごとに決まっているので、選択肢を増やすという意味でTEAPを受けておく価値はあります。

高橋理科はどの科目を選ぶのがおすすめですか?
松田塾長大学からは物理・化学・生物のうちから選ぶ形式になっていて、特定の科目が有利という案内はありません。TEAP方式を受けるなら2科目必要になるので、2科目とも一定レベルまで仕上げられるかどうかで選ぶのが現実的です。

高橋共通テスト利用方式(4教科型)は募集人員が少なくて、現実的な選択肢になりますか?
松田塾長2026年度は3学科とも3名という非常に小さい枠です。本命というより、併用方式やTEAP方式と併願する形で検定料の負担や出願方式を増やす位置づけで考えるのが現実的です。

松田塾長ここまで、上智大学理工学部の入試における配点と、3方式の違いをお伝えしてきました。ただ、一番大事なのはここからです。「では、自分は何から始めればいいのか」は、実は人によって違います。同じ「英語が不安」という受験生でも、TEAPの4技能のうちどれが弱いのか、数学Ⅲのどの単元で止まっているのか、理科のどちらの科目に時間がかかっているのかは、一人ひとり違う原因を持っています。

高橋確かに、自分がどこで時間を使うべきなのか、自分だけではなかなか判断できないです…。
松田塾長そうなんですよ。理工学部の入試で一番もったいないのは、勉強していないことより、TEAPの受験タイミングや数学Ⅲの演習配分といった優先順位を間違えたまま、気づかないうちに出願直前になってしまうことです。逆に言えば、TEAPのどの技能を伸ばすべきか、数学Ⅲのどの単元を固めるべきか、理科2科目をどう配分するかがはっきり分かれば、出願までの期間を迷わず対策に使えます。英語進学塾リオンでは、今の英語力と志望する方式(TEAP方式・併用方式・共通テスト利用方式)を踏まえて、どこを優先して伸ばすべきかを一緒に整理しています。まずは話を聞いてから、どう進めるか判断してもらって構いません。気になる方は、一度確認してみるといいですよ。

参考リンク
公式参考リンク
– 上智大学 入試情報(一般選抜入学試験): https://adm.sophia.ac.jp/jpn/gakubu_ippan_ad/
– 上智大学 TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試): https://adm.sophia.ac.jp/jpn/gakubu_ippan_ad/teap_riyohoshiki/
– 2026年度 上智大学一般選抜入学試験要項(PDF): https://adm.sophia.ac.jp/assets/uploads/sites/2/2025/10/2026_ippan_youkou1031.pdf
Q. TEAPを受けていないと、理工学部は受けられないんですか?
TEAP方式を使わないなら必須ではありません。併用方式や共通テスト利用方式(4教科型)は大学入学共通テストの英語を使うので、TEAPのスコアが無くても出願できます。ただ、TEAP方式は募集人員が学科ごとに決まっているので、選択肢を増やすという意味でTEAPを受けておく価値はあります。
Q. 理科はどの科目を選ぶのがおすすめですか?
大学からは物理・化学・生物のうちから選ぶ形式になっていて、特定の科目が有利という案内はありません。TEAP方式を受けるなら2科目必要になるので、2科目とも一定レベルまで仕上げられるかどうかで選ぶのが現実的です。
Q. 共通テスト利用方式(4教科型)は募集人員が少なくて、現実的な選択肢になりますか?
2026年度は3学科とも3名という非常に小さい枠です。本命というより、併用方式やTEAP方式と併願する形で検定料の負担や出願方式を増やす位置づけで考えるのが現実的です。