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青学法学部の英語は、方式によって比重が16%から43%まで変わる
高橋 松田塾長、青山学院大学の法学部を受けたいと思っているんですが、英語ってどれくらいの配点なんですか?方式がいくつもあって、調べるほど頭がこんがらがってしまって……。
松田塾長 結論から言いますね。2027年度の入学者選抜概要で確認できる範囲だと、法学科の英語(外国語)の配点は、全学部日程が満点350点中150点、個別学部日程のA方式が満点400点中65点、B方式が満点400点中100点です。共通テスト利用は、3科目型が350点中100点、5科目型が700点中200点になっています。
高橋 えっ、A方式は65点しかないんですか!?全学部日程の150点と、ずいぶん差がありますね。
松田塾長 割合にすると、全学部日程が約42.9%、A方式が約16.3%、B方式が25%、共通テスト利用はどちらも約28.6%です。同じ法学部でも、方式を選んだ時点で英語の比重が2.6倍ほど変わる わけです。ただしB方式には落とし穴があって、独自問題の総合問題200点の中にも英語が出題されます。なので、実質の英語の比重は25%より大きくなります。
高橋 総合問題の中の英語は、何点分なんですか?
松田塾長 要項には、総合問題200点の中の英語分の内訳が書かれていません。だからここは数字を作らず、「要項で確認」としておきます。分かっているのは、2026年度のB方式の総合問題で、英語の大問が4題出ていたという出題の形のほうです。
高橋 ヒューマンライツ学科は、どうなんでしょう。同じ法学部ですよね。
松田塾長 法学部には、法学科のほかにヒューマンライツ学科があります。2027年度の要項を見ると、全学部日程・個別学部日程のA方式とB方式・共通テスト利用のどれも、配点の組み立ては法学科と同じです。違うのは募集人員で、そのぶん倍率や合格最低点が変わってきます。この記事では法学科の数字を中心に、必要なところでヒューマンライツ学科にも触れますね。
高橋 分かりました。じゃあまず、配点を表で全部見せてください!
2027年度の英語配点を方式別に一覧で見る
高橋 図を見ると、全学部日程だけ棒がすごく長いですね。
松田塾長 そうなんです(笑)。要項の法学科のページに載っている数字を、表にまとめますね。募集人員は要項に書かれている約の人数です。
方式
募集人員(約)
英語にあたる配点
満点
英語の割合
全学部日程
80名
独自問題の外国語(英語)150点
350点
約42.9%
個別学部日程 A方式
80名
共通テスト外国語 200点→65点に換算
400点
約16.3%
個別学部日程 B方式
25名
共通テスト外国語 200点→100点に換算 + 総合問題200点の中の英語(内訳は要項で確認)
400点
25%以上
共通テスト利用 3科目型
10名(3科目型と5科目型の合計)
外国語 200点→100点に換算
350点
約28.6%
共通テスト利用 5科目型
同上
外国語 200点
700点
約28.6%
高橋 共通テストの英語って、リーディングとリスニングですよね。その配点はどうなるんですか?
松田塾長 要項には、英語はリーディング100点とリスニング100点の配点比率を変えずに合計して、200点満点として扱うと書かれています。つまり、リスニングも点数に入ります。A方式なら200点を65点に、B方式と共通テスト利用の3科目型なら100点に換算する仕組みです。
高橋 換算ってことは、共通テストで160点取ったら、A方式だと……。
松田塾長 160点を200点満点とみて65点満点に直すので、160÷200×65で52点になります。同じ160点でも、B方式なら80点、全学部日程には共通テストの点数は入りません。共通テストの英語の1点が、方式によって0.325点にも0.5点にもなる んです。
高橋 同じ1点でも、重みが全然違うんですね!
松田塾長 ここまでが配点です。次は、いつ・どんな時間で試験があるのかを見ていきましょう。
日程と試験時間を確認する
高橋 日程も方式で違うんですよね。受験する日を、先に押さえておきたいです。
松田塾長 2027年度の入学者選抜日程で確認できる内容を表にします。法学科もヒューマンライツ学科も、日程は同じです。
方式
試験日
合格発表
入学手続締切
共通テスト利用
2027年1月16日(土)・17日(日)
2月18日(木)
2月25日(木)
全学部日程
2027年2月7日(日)
2月15日(月)
2月22日(月)
個別学部日程 A方式
2027年2月18日(木) 午前
2月26日(金)
3月5日(金)
個別学部日程 B方式
2027年2月18日(木) 午後
2月26日(金)
3月5日(金)
高橋 個別学部日程は、A方式が午前でB方式が午後なんですね。同じ日に両方受けられるんですか?
松田塾長 午前と午後に分かれている、というところまでは日程表から分かります。ただ、出願のルールまでは日程表に書かれていません。併願の可否や出願の手順は、入学者選抜要項で必ず確認してください 。
高橋 試験時間はどうなっていますか?
松田塾長 要項に載っている試験時間は、全学部日程が外国語(英語)80分、国語70分、地理歴史・公民または数学60分です。個別学部日程の総合問題は、A方式もB方式も90分です。共通テスト利用は大学独自の試験がなく、共通テストの得点で判定されます。
高橋 全学部日程は3教科の独自問題で、個別学部日程は共通テストと総合問題の組み合わせ、という違いですね。
松田塾長 そのとおりです。では、全学部日程の英語80分からくわしく見ていきましょう。
全学部日程の英語 150点80分は4つの大問で組み立てられている
高橋 全学部日程は英語が150点で、一番比重が大きい方式でしたよね。どんな問題が出るんですか?
松田塾長 大学が公開している2026年度の出題意図によると、大問は4つあります。ここは受験生に一番役立つ情報なので、表にしますね。
大問
出題内容
試されている力
Ⅰ
歴史・文化系の解説文を読み、選択式の設問に答える
英文の読解力と理解力
Ⅱ
科学技術系の解説文を読み、選択式の設問に答える
英文全体の主題や流れをつかむ力、語彙・文法・語法の知識
Ⅲ
Part1は誤りのある箇所を選ぶ問題、Part2は空所に入る語句を選ぶ問題
文法・語法の知識
Ⅳ
日常の対話に出てくるイディオムの意味を選ぶ問題
対話の文脈を理解する力とイディオムの知識
高橋 記述問題はなくて、全部選択式なんですね。
松田塾長 出題意図の説明を見る限り、4つの大問すべてが選択式の設問です。ここから分かるのは、この試験は英文を速く正確に読む力と、文法・語法・イディオムの知識で点が決まる ということです。英作文で差がつく試験ではありません。
高橋 80分を4つに割ると、1つ20分くらいですか?
松田塾長 単純に割ればそうなりますが、これは私の目安の計算で、大学が示した配分ではありません。Ⅰ・Ⅱが長文で、ⅢとⅣは短い問題の集まりです。なので、長文に時間を厚めに配って、ⅢとⅣは手早く片づけて見直しの時間を確保する 、という組み立てが現実的です。
高橋 ⅢとⅣは、知っているかどうかで決まる問題が多そうですね。
松田塾長 そうなんです。ⅢのPart1のように、誤りのある箇所を探す問題は、文法のルールを知っていれば数十秒で解けます。ここに時間をかけるより、長文に時間を回すほうが得点につながります。次は、練習用の例題で形式に慣れておきましょう。
例題について
– 実際の出題ではありません ― 以下の2問は、出題の形式をつかむために松田塾長が作った練習用の例題です。青山学院大学の過去問や今後の出題とは関係がありません
高橋 例題、お願いします!
松田塾長 Ⅲ Part1の形式で、次の英文から誤りのある箇所を1つ選んでみてください。「Each of the students in the class are required to submit a report by Friday.」下線の代わりに、in the class、are required、to submit、by Fridayの4つの部分から選ぶ形だと考えてください。
高橋 「are required」が怪しいです。Each ofのあとは複数形に見えるけど、主語はEachだから単数のisになる、ですよね?
松田塾長 正解です!Each of the studentsが複数形に見えても、主語は単数扱いのeachなので、動詞はisになります。こういう語法のルールを知っているかどうかで決まる問題は、知識があれば即答できるので、時間を稼げる問題です。
高橋 Ⅳのイディオムはどうでしょう。
松田塾長 「I’m all ears.」の意味に最も近いのは、「喜んで話を聞く」「耳が痛い」「よく聞こえない」「声が大きい」のどれでしょう。答えは「喜んで話を聞く」です。単語を1つずつ訳すと意味を取り違えるので、イディオムは1つの塊として覚える必要があります。
高橋 全学部日程の英語は、読む力と知識の勝負なんですね。では、個別学部日程のほうはどうなんですか?
個別学部日程A方式とB方式 英語の出題の中身は大きく違う
高橋 A方式の英語は、65点だけなんですよね。
松田塾長 はい。A方式の英語は、共通テストの外国語を65点に換算した部分だけです。独自問題の総合問題200点は、現代の国語と言語文化(古文・漢文を除く)と、歴史総合・公共を合わせた問題で、英語は出題範囲に入っていません。大学が公開している2026年度の出題意図でも、社会に関連する現代文を使って、基礎的な素養を問うと説明されています。
高橋 じゃあA方式は、英語の勉強は共通テストの対策だけで済むんですか?
松田塾長 英語の配点だけを見ればそうなりますが、「英語の勉強をしなくていい」という意味ではありません。共通テストの外国語は65点分あって、合格最低点との差はこの65点の中で数点つくだけで変わります。英語は配点が小さい方式でも、共通テストで足を引っぱると取り返しにくい 科目です。
高橋 B方式は、英語が総合問題に入っているんですよね。
松田塾長 B方式の総合問題は、英語、歴史総合、公共を合わせた問題です。2026年度の問題の構成は、大学の公開資料で確認できます。大問Ⅰは英文を読んで答える選択式で、設問は1番から5番まで。大問Ⅱは、語群から語を選んで空所を埋める問題で、設問は6番から11番まで。大問Ⅲは、空所に入る語句を選ぶ問題で、12番から21番までの10問です。
高橋 そのあとに英作文があるんですか?
松田塾長 大問Ⅳが英作文で、2026年度は約50語で意見を書く問題でした。テーマは人工知能が私たちの生活にどう影響するか、理由を挙げて書くというものです。そのあとの大問Ⅴ以降は日本語の問題で、歴史総合や公共の知識、現代の「知性」や、プラットフォーム労働についての文章を読んで書く問題が続きます。
高橋 英語だけで、読解と語彙と英作文が全部入っているんですね!
松田塾長 大学の出題意図には、法学部では日本語だけでなく英語の資料も比べて検討することが期待されるので、英語で情報を集めて発信する力を見る、という趣旨が書かれています。英文の内容は、離婚後の共同親権や、いわゆる「逆差別」といった社会的なテーマでした。ただし、これは2026年度の話で、2027年度も同じ形になるとは限りません。2027年度の要項では「英語と歴史総合、公共との総合問題」と書かれているだけなので、形式は過去問と最新の公開情報で確認してください。
高橋 出題の形は毎年変わるかもしれないんですね。
松田塾長 そうです。だから、特定の形式を当てにするより、読む・語彙・書くの3つを一通り準備しておくのが安全です。ここで、英作文の準備がどういうものかを例で見ておきましょう。
約50語の英作文 組み立ての型(練習用の例)
– 立場を1文で書く ― 賛成か反対か、プラスかマイナスかを最初の1文で言い切る
– 理由を2つ書く ― First、Secondのように順番をつけると、50語に収まりやすい
– 反対側にも一言触れる ― However、で1文入れると、考えの深さが出る
– 結論で締める ― 最初の立場をもう一度、別の言い方で言う
高橋 実際に書くとどんな感じになるんですか?
松田塾長 練習用のお題として「授業中のスマートフォンの使用」で書いてみます。これも実際の出題ではない、私が作った例です。「I think students should be allowed to use smartphones in class. First, they can look up unknown words quickly. Second, they can take photos of the blackboard. However, teachers should set clear rules, because phones can also distract students. With such rules, smartphones will help students learn more effectively.」これで約50語です。
高橋 難しい単語は使っていないんですね。
松田塾長 そうなんです(笑)。英作文は、難しい表現よりも、間違えずに書ける表現で組み立てるほうが得点になります。使い慣れた文型で書き切る練習を重ねましょう。ここまでで試験の中身が分かったので、次は合格に必要な点数を見ていきます。
2026年度の合格最低点と倍率 何割取れば合格ラインに乗るか
高橋 実際の合格最低点も知りたいです。何割くらい取れば受かるんでしょうか?
松田塾長 大学が公表している2026年度入学者選抜結果の、法学科の数字を表にします。満点は2027年度の配点の合計と同じです。
方式
受験者
合格者
倍率
満点
合格最低点
最低点の割合
全学部日程
1,664名
300名
5.5倍
350点
258.0点
73.7%
個別学部日程 A方式
459名
154名
3.0倍
400点
265.7点
66.4%
個別学部日程 B方式
164名
67名
2.4倍
400点
265.4点
66.4%
共通テスト利用 3科目型
735名
183名
4.0倍
350点
288.3点
82.4%
共通テスト利用 5科目型
213名
100名
2.1倍
700点
542.0点
77.4%
高橋 共通テスト利用の3科目型は、82.4%も必要なんですか!
松田塾長 3科目型は、最低点の割合がもっとも高いです。一方で、個別学部日程のA方式とB方式は、どちらも約66%でした。ここで気をつけたいのは、この割合は「合格者の中で一番低い人の点数」だということです。合格者の平均ではないので、安全に受かるには、これより高い点数を目標にしたほうがいい です。
高橋 ヒューマンライツ学科は、数字が違いますか?
松田塾長 違います。2026年度のヒューマンライツ学科は、全学部日程が合格最低点258.0点(73.7%)で倍率9.0倍、個別学部日程のA方式が261.5点(65.4%)、B方式が258.6点(64.7%)、共通テスト利用は3科目型が294.5点(84.1%)、5科目型が555.0点(79.3%)でした。学科が違うと同じ方式でも倍率が大きく変わる ので、出願する学科の数字を見てください。
高橋 全学部日程の倍率が9.0倍って、すごいですね。
松田塾長 受験者898名で合格者が100名なので、そういう倍率になります。ただ、この数字は2026年度の1年分です。2027年度の合格最低点は、問題の難しさや受験者の数で変わるので、目安の1つとして使ってください。次は、この数字を自分の点数に置き換える方法です。
ボーダーシミュレーター 英語で何点取れば足りるのか
高橋 合格最低点が分かっても、英語で何点取ればいいのかが見えません……。
松田塾長 そこで、2026年度の合格最低点を使って、英語に必要な点数を計算してみましょう。これは、あくまで2026年度の最低点を2027年度に当てはめた仮の計算で、合否を保証するものではありません 。
steps
全学部日程の合格最低点は、350点満点中258.0点。国語100点、地歴公民または数学100点、英語150点の3教科で稼ぐ
国語と地歴公民または数学を、どちらも70%の70点ずつ取ったとすると、2教科の合計は140点。258.0−140=118点が、英語に必要な点数になる
118÷150で、英語は約78.7%が必要。国語と地歴公民を75点ずつ(合計150点)取れていれば、英語は108点(72%)で足りる
逆に、国語と地歴公民が65点ずつ(合計130点)にとどまると、英語は128点(約85.3%)必要になる
つまり、英語の目標点は英語だけでは決まらない。ほかの2教科との合計で、いつも見直す
高橋 国語や社会が弱いと、英語に負担がかかるんですね!
松田塾長 そうなんです。全学部日程は英語が150点で最大の科目なので、英語で稼いだ点数が合否に直結します !
高橋 A方式とB方式は、どう考えればいいですか?
松田塾長 A方式の合格最低点は400点満点中265.7点です。共通テストの部分(国語100点、地歴公民または数学35点、外国語65点の合計200点)で80%の160点を取ったなら、総合問題200点で105.7点、つまり約53%取ればいいことになります。共通テストが70%の140点なら、総合問題で125.7点、約63%が必要です。B方式も265.4点なので、考え方は同じです。共通テスト利用の3科目型なら、外国語100点で90点(200点中180点)取れたとして、国語と地歴公民等の250点満点で198.3点、約79%が必要です。
高橋 方式によって、計算の組み立てがぜんぜん違うんですね。
松田塾長 ここまでの計算で、「英語が自分の合格点にどれくらい足りているか」が見えてきたと思います。ただ、今の自分が何点取れているのか、どこで失点しているのかまでは、記事だけでは分かりません。そこは個別に見ないと判断しにくいところです。
高橋 確かに、自分の現在地を知らないと、計算しても意味がないですね……。
松田塾長 同じ「英語が足りない」でも、語彙が足りない人、文法が不安定な人、長文を読む速さが足りない人で、対策はまったく変わります。英語進学塾リオンでは、今の英語力を確認して、志望校までの差を一緒に整理しています。気になる方は、一度確認してみてください。
方式別の対策 何を・どの順で・いつまでにやるか
高橋 ここからは対策ですね。どの順番で何をすればいいですか?
松田塾長 まず方式ごとの優先順位を決めます。自分が受ける方式を確定させてから逆算するのが、一番ムダがありません。
青学法学部の英語対策 方式別の優先順位
– 全学部日程(英語150点・80分) ― 長文2題を読み切る速さと、文法・語法・イディオムの知識の両方を鍛える。80分で解く練習を、2027年2月7日の試験日から逆算して週に1回は入れる
– 個別学部日程A方式(英語は共通テスト65点分) ― 共通テストの英語200点を安定して取る練習が中心。総合問題の国語・歴史総合・公共にも時間を配る
– 個別学部日程B方式(共通テスト100点分 + 総合問題内の英語) ― 共通テスト対策に加えて、語彙問題と約50語の英作文を毎週書く。総合問題の英語の配点は要項で確認する
– 共通テスト利用(3科目型は100点分、5科目型は200点分) ― 2027年1月16日・17日に向けて、リーディングとリスニングの両方を共通テストの形式で解く練習をする
高橋 方式によって、練習の中身が全然違うんですね。
松田塾長 そうです。方式を決めずに「英語を頑張る」と考えると、練習の方向がぶれる ので、先に方式を絞ってください。いつまでにやるかは、共通テスト(2027年1月16日)と全学部日程(2027年2月7日)、個別学部日程(2027年2月18日)の3つの日付から逆算します。
高橋 日付から逆算するって、具体的にはどうやるんですか?
松田塾長 共通テスト利用や、A方式・B方式で共通テストを使う人は、2027年1月16日までの練習を共通テスト形式に寄せます。その後、全学部日程の2月7日までに、大学独自の問題形式に切り替えます。個別学部日程の2月18日までは、総合問題の日本語パートと英語パートを、90分で通して解く練習を仕上げに入れる流れです。
高橋 文法の勉強は、どの方式にも関係するんですか?
松田塾長 全学部日程の大問Ⅲ、B方式の大問Ⅲのような語句補充・誤文訂正は、文法と語法の知識がそのまま点数になります。それに、長文の中で文の構造をつかむ力にも文法はつながるので、どの方式でも土台になります。
文法を長文につなげたい人へ
文法の問題は解けるのに、長文の中では使えていない
青学法学部の全学部日程やB方式は、文法・語法の知識と長文の読解が両方問われます。バラバラに覚えた文法を、イメージで読解につなぎ直す方法を、松田塾長が授業で解説します。
イメージ英文法で、文法を長文読解につなぐ方法を見る ›
よくある失敗 方式の選び方と準備でつまずく3つのパターン
高橋 受験生がやりがちな失敗って、何ですか?
松田塾長 配点の数字を見たときの判断ミスが多いんです。A方式は英語の配点が65点なので、「英語は軽くていい」と考えてしまう人がいます。共通テストの英語が足を引っぱると、合計点の差を取り返すのは大変 なので、気をつけてください!
青学法学部の英語で起きやすい判断ミス
– A方式だから英語は軽くていいと考える ― 共通テストの外国語65点も、合格最低点との差を左右する。点数が小さいことと、準備が少なくていいことは別
– B方式の総合問題の英語配点を、確かめずに決めつける ― 200点の中の英語の内訳は要項に書かれていない。確認できない数字で、方式の損得を判断しない
– 2026年度の出題形式が、そのまま続くと思い込む ― 公開されているのは過去の出題。2027年度の要項で確認できる範囲だけを前提にして、形式のバリエーションに備える
高橋 最低点の数字も、鵜呑みにしないほうがいいんですよね。
松田塾長 そうです。2026年度の合格最低点は、あくまで1年分の実績です。倍率が変われば、最低点も変わるので、目標は最低点より少し高めに置いてください。数字が高めなのに、準備が低めだと、そのズレが本番で出ます。
高橋 準備の足りないところを、自分で見つけるのが難しそうです……。
松田塾長 そこで、自己診断のチェックリストを用意しました。1つずつ、正直に当てはまるかどうか見てみてください。
自己診断 あなたはどこで点を落としていますか
青学法学部 英語のセルフチェック
– 長文で意味が取れない ― 単語は分かるのに、文が長くなると何を言っているのか分からなくなる
– 文法問題と長文がつながらない ― 空所補充は解けても、長文の中で同じ文法が出ると読めない
– 時間が足りない ― 80分や90分で通して解いたことがほとんどない
– 英作文を書いたことがない ― 約50語の英作文を、時間を計って書いた経験が数回しかない
– 方式がまだ決まっていない ― 自分の英語力に合う方式を、数字で比べたことがない
高橋 3つくらい当てはまりました(笑)。長文と時間と、方式が決まっていないところです。
松田塾長 正直に答えてくれて、ありがとうございます。多くの人が、複数当てはまります。そこで大事なのは、一番大きな原因を1つ決めて、そこから直すこと です。複数を同時にやると、どれも中途半端になります。
高橋 その「一番の原因」は、どうやって決めたらいいんですか?
松田塾長 長文で止まるのは語彙が原因の人もいれば、文の構造が取れていない人も、設問の読み間違いが原因の人もいます。同じ症状でも原因が違うので、答えを出すには過去問や模試での失点を丁寧に見る作業が必要です。自分で分からなければ、一緒に見直すこともできます。
基本情報まとめ
高橋 最後に、基本情報を一覧にしてもらえますか?
松田塾長 まとめると、次の表になります。
項目
内容
大学
青山学院大学
学部・学科
法学部(法学科・ヒューマンライツ学科)
対象年度
2027年度入学者選抜(合格最低点は2026年度の実績)
全学部日程の英語
外国語(英語)150点・80分 / 満点350点 / 2027年2月7日
個別学部日程の英語
A方式は共通テスト外国語65点分、B方式は共通テスト外国語100点分と総合問題内の英語 / 満点400点 / 2027年2月18日
共通テスト利用の英語
3科目型は100点分(満点350点)、5科目型は200点分(満点700点) / 2027年1月16日・17日
2026年度の合格最低点(法学科)
全学部258.0点、A方式265.7点、B方式265.4点、共通テスト利用3科目型288.3点・5科目型542.0点
公式ページ
青山学院大学 入学者選抜情報
高橋 表にすると、見通しがよくなりますね!数字が多くても、これなら迷いません!
松田塾長 数字が多いので、受験前には必ず公式の要項で最新の内容を確認してください。次は、他の大学や学部と比べてみましょう。
類似する大学・学部との比較
高橋 ほかの学部や大学と比べると、青学の法学部はどんな位置づけなんですか?
高橋 ほかの大学の法学部も、見比べたいです。
高橋 大学ごとに、ぜんぜん違うんですね!
松田塾長 そうなんです。大学名だけで判断せず、学部と方式の組み合わせで比べるのがコツです。最後に、よくある質問に答えておきますね。
よくある質問
高橋 最後に、よく聞かれる質問に答えてください。
高橋 青山学院大学法学部のA方式は、英語の配点が小さいから、英語の勉強は後回しでもいいですか?
松田塾長 後回しにはおすすめしません。A方式の英語は共通テストの外国語を65点に換算した部分ですが、合格最低点との差は数点で決まります。共通テストの英語が安定して取れていないと、総合問題で取り返す負担が大きくなります。
高橋 B方式の総合問題の英語は、何点分ですか?
松田塾長 2027年度の要項には、総合問題200点の中の英語分の配点内訳は書かれていません。だからここでは数字を示さず、「要項で確認」としています。分かっているのは、総合問題が英語・歴史総合・公共を合わせた問題で、90分・200点という枠組みです。
高橋 全学部日程の英語は、記述式の問題が出ますか?
松田塾長 大学が公開している2026年度の出題意図では、読解2題・文法1題・対話文1題の4つの大問が、すべて選択式の設問と説明されています。ただし、2027年度の形式は変わる可能性があるので、最新の要項と過去問で確認してください。
高橋 合格最低点は、何割取れば安全ですか?
松田塾長 2026年度の法学科の合格最低点は、全学部日程が73.7%、A方式とB方式が約66%、共通テスト利用は3科目型が82.4%、5科目型が77.4%でした。これは合格者の中の最低点なので、安全に受かるには、これより高めの得点を目標にしたほうが安心です。
結びに 青学法学部の英語、次の一歩をどう決めるか
高橋 ここまで、青山学院大学法学部の英語について、方式ごとの配点や出題の形を教えてもらいました。
松田塾長 振り返ると、英語の比重は、全学部日程が約43%、A方式が約16%、B方式が25%以上、共通テスト利用が約28.6%と、方式で大きく変わります。全学部日程は4つの大問すべてが選択式、B方式の総合問題は英語の読解・語彙・約50語の英作文が含まれていました。ここまでは、法学部を受ける人に共通の話です。
高橋 でも、自分はどの方式を選んで、何から始めればいいのかは、まだ決まっていません。
松田塾長 そうなんですよね。「英語が伸びない」という同じ悩みでも、単語が足りない人、文の構造が取れていない人、読めているのに設問処理で落としている人、時間配分で失点している人と、原因はさまざまです。原因が違えば、やるべき勉強も、向いている方式も変わってきます。
高橋 頑張っているのに、方向がずれているのが一番こわいです……。
松田塾長 受験で一番もったいないのは、勉強していないことより、優先順位を間違えたまま数カ月が過ぎてしまうこと です。逆に、今の英語力と、青学法学部の合格ラインとの差が見えて、優先する弱点が決まれば、毎週やることが絞れます。共通テストまでに何をして、全学部日程までに何を仕上げるかが、日付から逆算して見える状態です。
高橋 迷わずに進められる状態になりたいです!
松田塾長 英語進学塾リオンでは、今の英語力を確認しながら、志望校の方式に合わせて、何をどの順番で直すかを一緒に整理しています。現在どこで点を落としているか、青学法学部の方式のどれが自分に合っているか、今の勉強法を続けるかどうか、といったことを話せます。外部生の方の個別学習相談は無料なので、まず話を聞いてから判断していただいて構いません。気になったら、一度確認してみてください。
Q. 青山学院大学法学部のA方式は、英語の配点が小さいから、英語の勉強は後回しでもいいですか?
後回しにはおすすめしません。A方式の英語は共通テストの外国語を65点に換算した部分ですが、合格最低点との差は数点で決まります。共通テストの英語が安定して取れていないと、総合問題で取り返す負担が大きくなります。
Q. B方式の総合問題の英語は、何点分ですか?
2027年度の要項には、総合問題200点の中の英語分の配点内訳は書かれていません。だからここでは数字を示さず、「要項で確認」としています。分かっているのは、総合問題が英語・歴史総合・公共を合わせた問題で、90分・200点という枠組みです。
Q. 全学部日程の英語は、記述式の問題が出ますか?
大学が公開している2026年度の出題意図では、読解2題・文法1題・対話文1題の4つの大問が、すべて選択式の設問と説明されています。ただし、2027年度の形式は変わる可能性があるので、最新の要項と過去問で確認してください。
Q. 合格最低点は、何割取れば安全ですか?
2026年度の法学科の合格最低点は、全学部日程が73.7%、A方式とB方式が約66%、共通テスト利用は3科目型が82.4%、5科目型が77.4%でした。これは合格者の中の最低点なので、安全に受かるには、これより高めの得点を目標にしたほうが安心です。