高橋松田塾長、明治大学の文学部を受けようと思っているんですが、英語って配点でいうとどれくらい大事なんですか?
松田塾長学部別入学試験だと、英語は100点、総点は300点です。比率にすると33.3%、つまり合否の3分の1を英語が占めます。国語と地理歴史も100点ずつなので、3科目がきれいに横並びの配点なんですよ。

高橋えっ、3科目とも同じ配点なんですか! 英語だけ高いんだと思ってました……。
松田塾長同じ明治でも
明治大学法学部は英語に150点が振られているので、そう思う人が多いんです。ただ、文学部は均等配分だからこそ、
英語を捨てるわけにもいかないし、英語だけで逃げ切るわけにもいかないという意味になります。2026年度の英米文学専攻の合格最低点は300点中201点、得点率は67.0%でした。この記事では、配点から60分・大問5題の中身、合格ラインの考え方まで、2026年度の実際の出題を使って解説していきます。

明治大学文学部の入試制度と英語の位置づけ

高橋まず、文学部の一般選抜って何種類あるんですか?
松田塾長大きく3つです。文学部が独自に作る問題で受ける「学部別入学試験」、全学部共通の問題を使う「全学部統一入学試験」、共通テストの成績で判定する「大学入学共通テスト利用入学試験」ですね。学部別・全学部統一・共通テスト利用の3科目方式で英語の比率が33.3%に収まるのは、文学部の特徴といっていいと思います。

高橋方式が違っても、英語の重みはあまり変わらないんですか。
松田塾長共通テスト利用の5科目方式だけは少し下がります。細かい数字は次のセクションで表にしますね。それから、文学部は文学科・史学地理学科・心理社会学科の3学科にまたがる14の専攻があって、出願時に志望専攻を選びますが、学部別入学試験の時間割と配点はどの専攻も同じです。

高橋専攻ごとに別の問題が出るわけじゃないんですね。ちょっと安心です(笑)
松田塾長そうなんです。日程も押さえておきましょう。2026年度の学部別入学試験は2026年2月13日(金)に実施され、合格発表は2月20日(金)の9時30分、入学手続の締切は3月3日(火)でした。1時限が国語、2時限が外国語、3時限が地理歴史で、それぞれ60分です。年度によって日付は変わるので、出願前に最新の入試要項で確認してくださいね。

高橋英語は2時限目、つまり国語のあとなんですね。じゃあ、配点の中身をもう少し詳しく見せてください!
英語配点・比率の詳細
松田塾長では3方式を並べてみましょう。

| 方式 |
総点 |
英語配点 |
英語の比率 |
英語の試験時間 |
| 学部別入学試験 |
300点 |
100点 |
33.3% |
60分 |
| 全学部統一入学試験 |
300点 |
100点 |
33.3% |
60分 |
| 共通テスト利用(3科目方式) |
600点 |
200点 |
33.3% |
リーディング・リスニング |
| 共通テスト利用(5科目方式) |
800点 |
200点 |
25.0% |
リーディング・リスニング |
高橋共通テスト利用は英語が200点なんですね。
松田塾長共通テストの英語はリーディング100点とリスニング100点で、文学部ではその合計200点をそのまま使います。3科目方式だと国語200点・外国語200点・選択科目200点の600点満点なので、これも33.3%です。5科目方式は800点満点で、外国語は200点のままですから25.0%に下がります。

高橋学部別の英語は100点だけど、100点の重みってどう考えればいいですか?
松田塾長ここが数字を戦略に変えるポイントです。学部別は3科目合計300点で、2026年度の英米文学専攻の合格最低点が201点でした。つまり英語・国語・地歴のどれか1科目で30点落とすと、他の2科目でその30点を取り返さないと届かない計算です。100点満点の科目を1つ崩すと、残り2科目への負担が一気に重くなるという均等配分の怖さがあります。

高橋英語が得意でも、国語や地歴が弱いと厳しいってことですよね。
松田塾長その通りです。逆に、英語が少し苦手でも国語と地歴でカバーできるのが文学部の配点なんです。ただ、その分、英語の中でも「記述式で確実に取れる問題」を落とさない意識が大事になります。次はその英語の中身、大問構成を見ていきましょう。

大問構成と出題形式|60分で大問5題

高橋実際の英語の問題って、どんな構成なんですか?
松田塾長2026年度は60分で大問5題でした。大問Ⅰと大問Ⅱは単語を自分で綴る記述式、大問Ⅲと大問Ⅳは説明文の長文読解、大問Ⅴはショートストーリーの空所補充で、ⅢからⅤはマーク式です。解答箇所は全部で45個になります。

| 大問 |
内容 |
形式 |
解答箇所 |
| Ⅰ |
同じ綴りの語を3文の空所に入れる |
記述式 |
3か所 |
| Ⅱ |
かっこ内の語を活用形・派生語に変える |
記述式 |
7か所 |
| Ⅲ |
動物の人気の背景を論じる説明文(5段落) |
マーク式 |
15か所 |
| Ⅳ |
1960年代のファッションアイコンを論じる説明文 |
マーク式 |
15か所 |
| Ⅴ |
ショートストーリーの会話の空所補充 |
マーク式 |
5か所 |
高橋45個を60分で、ですか! 1個あたり1分ちょっとしかないですね……!
松田塾長ざっくり計算するとそうなります。ただ、大問ⅠとⅡは知っているか知らないかで数十秒で終わる問題なので、ここを手早く片付けて、長文2題に時間を回す設計になっているんですよ。解答箇所は私が問題を数えた数字で、1問ごとの配点は公表されていません。

高橋長文の内容って、文学部っぽく難しいんですか?
松田塾長大学が公表している「出題の意図」によると、ⅢとⅣは入学後の授業で使う英文テキストより語彙レベルと文体の難易度を下げているそうです。テーマはⅢが「ある社会事象の異なる受けとめ方」、Ⅳが「文化アイコンの流行と、その底流にある歴史的文脈」でした。文学部らしい、人間や文化を扱う説明文なんです。

高橋専門知識がいるわけじゃなくて、読み取る力が問われるんですね!
松田塾長そうです。次は記述式の大問ⅠとⅡから見ていきましょう。ここは意外と落としやすいんですよ。

大問Ⅰ・Ⅱ|綴りを自分で書く記述式
高橋記述式って、書けなかったらゼロですよね。どんな問題なんですか?
松田塾長大問Ⅰは、3つの英文に共通して入る同じ綴りの語を答える問題で、(あ)から(う)の3組が出ました。たとえば(あ)は、軽いリュックサック、ろうそくに火をつける、物事を新しい見方で捉える、という3つの文脈で、答えは「light」です。形容詞・動詞・名詞と品詞がバラバラなんですよ。

高橋品詞も意味もバラバラなのに、同じ単語が入るんですか!
松田塾長そこがポイントです。(い)の答えは「season」で、スープに味付けをする、プロスポーツのレギュラーシーズン、川の水位が下がる乾季という3文でした。(う)は「address」で、大統領の演説、課題に取り組む、住所という3つの意味です。どれも中学・高校の早い段階で習う単語ですが、別の意味と品詞で使われた瞬間に出てこなくなる受験生が多いんです。

高橋3文を全部訳してから探すんですか?
松田塾長全部は訳さなくて大丈夫です! いちばんヒントが強い1文から決めます。(い)なら「dry」の直後にある空所は季節の名詞だと分かりますし、(う)なら「home」の直後は住所です。そこで候補を立ててから、残りの2文に当てはめて確認する、という順番ですね。

高橋先に1つ決めちゃえばいいんですね。大問Ⅱはどうですか?
松田塾長大問Ⅱは、かっこ内の語を適切な活用形か派生語に変える7問です。答えは、rare→rarely、choose→choice、split→split、responsible→responsibility、biology→biologist、amaze→amazement、arrive→arrivalでした。

大問Ⅱで見抜く3つのポイント
– 空所の前後を見る ― 「used」の前なら副詞、「a difficult」の後ろなら名詞、というように、品詞は空所の周りで決まります
– 語尾のパターンを知っておく ― 人を表す-ist、動作を名詞にする-ment・-al、性質を名詞にする-ityなど、語尾と品詞の対応を押さえておきます
– 変えなくていい問題を疑う ― 設問に「変える必要のない場合にはそのまま記入」とあり、2026年度は「split」が形を変えない問題でした
高橋「split」は原形のままでいいんですね。引っかけだ……!
松田塾長過去分詞が原形と同じ形になる動詞は、こういうときに狙われます。大学の「出題の意図」でも、大問Ⅱは「語根からの語彙発展力」「品詞の区別」「語尾屈折の理解」を確認すると書かれています。さらに、大問ⅠとⅡは英語の基本的な運用力と合わせて、学習の際にテキストを書く作業習慣、つまり筆写やディクテーションをしているかどうかも測りたい、とまで明記されているんですよ。

高橋書く練習をしているかどうかまで見られているんですね。単語帳を眺めて満足してた自分が恥ずかしいです(笑)
松田塾長だから単語帳は目で眺めるだけでなく、綴りを書いて確認する勉強が合っています。1文字違いは正解にならない前提で準備しておきたいところです。次は長文のⅢとⅣです。

大問Ⅲ・Ⅳ|説明文の長文読解
高橋長文の2題は、どんなテーマだったんですか?
松田塾長大問Ⅲは、カピバラがなぜ世界中で人気になったかを論じる説明文でした。SNSで「癒やしの象徴」として広まった一方で、アルゼンチンの高級住宅地では住民と衝突し、環境や格差の問題を訴える象徴にもなっている、という5段落の構成です。大問Ⅳは、1960年代のミニスカートを例に、ファッションが時代の価値観とどう結びつくかを論じる文章でした。

高橋設問はどんな形式で出るんですか?
松田塾長大問Ⅲは11問で、解答箇所は15です。内訳は、下線部の言い換え、空所補充、語句の整序、下線部の空所補充、内容一致、タイトル選択。大問Ⅳも解答箇所は15で、ほぼ同じ形式です。

| 設問タイプ |
2026年度の例 |
見られている力 |
| 下線部の言い換え |
「moved」が「touched」、「provoked」が「disturbed」、「longing」が「yearning」 |
多義語・やや高度な語彙 |
| 空所補充 |
「celebrities」「cope」「stressed out」を選ぶ |
文脈と語法 |
| 語句の整序 |
3番目と5番目の組み合わせを選ぶ |
文構造の理解 |
| 下線部の空所ペア |
「present」と「alternative」を選ぶ |
語彙と文脈の両立 |
| 内容一致・タイトル |
段落ごとの内容一致と本文全体のタイトル |
段落の要旨把握 |
高橋「moved」が「touched」って、どういうことですか?
松田塾長報道に「心を動かされる」という意味の「moved」ですね。「touched」も実は「感動した」という意味があって、これを選べるかどうかです。(イ)の「provoked」は「刺激された」から「disturbed」、(ウ)の「longing」は「憧れ」だから「yearning」。単語の意味を1つしか知らないと、選択肢の中でいちばん近いものを選べないのがこの設問の怖いところです。

高橋整序問題は苦手です……。
松田塾長2026年度の問3は、カピバラの温泉体験を述べる一文の語句を並べ替えて、3番目と5番目にくる語句の組み合わせを選ぶ問題でした。コツは、1語ずつ並べずに「冠詞+名詞のかたまり」「前置詞+名詞のかたまり」に分けることです。「of being immersed in」の後ろには名詞の「water with the creatures」が続くので、これが3番目に入り、5番目は「capybara onsen」になります。

高橋なるほど、かたまりで考えるのか!
松田塾長もうひとつ、問7も同じ考え方です。「we’re fighting for」の後ろには目的語が必要なので、「them」が最後にくる、と見当がつきます。文法を単発の知識ではなく、文の中で見つけて使えるかが問われているんです。

高橋下線部の空所ペアっていうのは、どう解けばいいんですか?
松田塾長たとえば問4は、空所の前に冠詞「an」がありますが、(b)の選択肢はどれも母音で始まる語なので、冠詞では絞れません。「present an alternative to ~」(〜に代わるものを示す)という型を知っているかで決まります。問5は「gets scared and overreacts」の形になる組み合わせを選ぶ問題で、動詞の形を合わせるところまで見ています。語彙と文法の両方を同時に使う設問なんですよ。

高橋大問Ⅳも同じ感じですか?
松田塾長同じです。問1では「attire」が「garments」、「iconic」が「famous」、「censure」が「disapproval」、「figure」が「frame」と言い換えられました。「attire」や「censure」のような日常的でない語も下線部に選ばれています。問3の整序は、受け身の完了形と「credit A with B」(AをBの功績とする)の型が分かれば決まります。内容一致の問4や問6、問9は、選択肢の中に本文に書かれていない言い過ぎの表現が混ざるので、段落ごとに「何が書かれているか」をメモしながら読むのが安全です。

高橋文章を読むだけじゃなくて、語彙と文法を毎回使うんですね。
松田塾長そうなんです。ここで多くの人が「単語は知っているのに点にならない」という壁にぶつかります。

文法を覚えたのに、整序問題で止まる
「かたまり」で文が見えていますか?
整序問題で迷う原因は、文法をバラバラに暗記していて、文の中で見つけられていないことにあります。松田塾長が行っている「イメージ英文法」の授業では、暗記した文法を読解につなげ直す考え方を扱っています。
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大問Ⅴ|ショートストーリーの空所補充
高橋最後の大問Ⅴは、長文とは別物なんですか?
松田塾長別物です。2026年度は、崖の上の家に住む老婦人と警部の会話を軸にした短い怪談風のストーリーで、空所ア〜オに、(A)から(E)の5つのセリフを当てはめる形式でした。大学の「出題の意図」でも、日常コミュニケーションでよく使われる表現に慣れているか、文脈の論理的な流れや筆者の意図を読み取れるか、を確認する問題だと書かれています。

高橋セリフを入れるだけなら簡単そうですけど……。
松田塾長ところが、選択肢が短いセリフばかりなので、どれも入りそうに見えてしまうんです。解き方は、空所の「直前の発言」と「直後の発言」を必ず両方見ることです。たとえば空所アは、直前で「あの灯りは私ではなく彼です」と言われているので、「Him?」と聞き返すのが自然です。空所イは、直前で「灯りは彼が私についてきてほしい場所を照らす」と言われ、直後に「崖を下り、岩を越え、海へ」と答えているので、「Follow where?」が入ります。

高橋直後のセリフが答えのヒントになってるんですね!
松田塾長そうなんです。空所ウは「あなたは夫が呼んでいると信じているのですか」という問いへの返事、空所エは「見えないの?」への返事、空所オは「ここに来た人は長居しない」という流れで、すべて前後の論理だけで決まります。この大問は、5か所とも前後のセリフから答えを絞れるので、時間を使いすぎないように注意してください。

高橋5問だけなので、取りこぼしたくないですね。
松田塾長ええ。ここまでで英語の中身が見えてきたので、次は「結局、何点取ればいいのか」を考えてみましょう。

配点・ボーダーシミュレーター

高橋実際の合格ラインは、どのくらいなんですか?
松田塾長2026年度の学部別入学試験の結果を見ましょう。文学部全体では、募集482名に対して志願者7,292名、受験者6,281名、合格者1,266名でした。専攻ごとの合格最低点と倍率は次の通りです。

| 専攻 |
学部別 合格最低点(300点満点) |
得点率 |
倍率 |
全学部統一 合格最低点(300点満点) |
得点率 |
倍率 |
| 日本文学 |
205点 |
68.3% |
5.3倍 |
232点 |
77.3% |
4.1倍 |
| 英米文学 |
201点 |
67.0% |
4.0倍 |
224点 |
74.7% |
3.2倍 |
| ドイツ文学 |
201点 |
67.0% |
5.5倍 |
219点 |
73.0% |
3.0倍 |
| フランス文学 |
205点 |
68.3% |
6.4倍 |
222点 |
74.0% |
4.1倍 |
| 演劇学 |
201点 |
67.0% |
4.8倍 |
221点 |
73.7% |
4.6倍 |
| 文芸メディア |
204点 |
68.0% |
4.9倍 |
232点 |
77.3% |
4.7倍 |
| 日本史学 |
210点 |
70.0% |
5.3倍 |
227点 |
75.7% |
3.1倍 |
| アジア史 |
209点 |
69.7% |
4.2倍 |
230点 |
76.7% |
5.4倍 |
| 西洋史学 |
214点 |
71.3% |
4.5倍 |
234点 |
78.0% |
4.6倍 |
| 考古学 |
199点 |
66.3% |
4.9倍 |
223点 |
74.3% |
4.7倍 |
| 地理学 |
199点 |
66.3% |
4.4倍 |
219点 |
73.0% |
3.6倍 |
| 臨床心理学 |
208点 |
69.3% |
6.5倍 |
228点 |
76.0% |
4.9倍 |
| 現代社会学 |
212点 |
70.7% |
4.8倍 |
229点 |
76.3% |
4.2倍 |
| 哲学 |
213点 |
71.0% |
5.3倍 |
225点 |
75.0% |
3.5倍 |
高橋学部別は66%から71%くらい、全学部統一は73%から78%くらいなんですね。全学部統一のほうが高い!
松田塾長方式によって受験者層も問題も違うので、単純な優劣ではありませんが、全学部統一のほうが高い得点率が求められています。ここでは英米文学専攻の学部別入学試験(201点)を例に、英語で何点取れば届くかを計算してみましょう。

steps
- 合格最低点をつかむ ― 2026年度の英米文学専攻は300点中201点で、得点率67.0%でした。この数字は合格者の最低点なので、余裕を持って超えるにはもう少し上を狙います
- 国語と地理歴史を6割ずつ取れた場合 ― 60点+60点=120点です。201点に届くには英語で81点が必要で、得点率は81%になります
- 国語と地理歴史を7割ずつ取れた場合 ― 70点+70点=140点です。必要な英語は61点で、得点率は61%に下がります
- 国語と地理歴史が5割ずつの場合 ― 50点+50点=100点で、英語が満点の100点でも合計200点です。201点には届きません
- 自分の得意科目から逆算する ― 模試や過去問で国語と地理歴史の得点率を把握し、英語に必要な得点率を出します。英語の目標はこの計算で決めると、勉強の優先順位が見えてきます
高橋国語と地歴が5割だと、英語が満点でも落ちるんですか!?
松田塾長最低点ぎりぎりで見るとそうなります。英語は100点しかないので、英語だけで他科目の穴を埋めることはできないんです。逆に、国語と地歴が安定して7割取れる人は、英語が6割でも届く計算になります。ただし、これは最低点で見た目安で、安全圏を狙うなら、もう少し上の得点率を目標に置いてください。

高橋じゃあ、自分は英語で何割取れるのか、が大事になりますね。今の自分で届くのかどうか、気になってきました……。
松田塾長そこがいちばん大事なところです。国語と地理歴史の仕上がりは人によって違うので、英語に必要な得点率も人によって変わります。「今の自分は英語で何割取れているのか」「あと何割上げれば届くのか」を知ることが、勉強の方針を決める出発点になります。

対策・攻略法|何を、どの順で、いつまでに
高橋具体的には、どの順番で勉強していけばいいんですか?
松田塾長2026年度の出題を踏まえると、3つの段階で考えるのがおすすめです。

明治大学文学部 英語対策の3段階
– 語彙の土台づくり(最初の2〜3か月) ― 単語帳を見るだけでなく、綴りを書いて確認します。多義語は意味を1つで済ませず、品詞ごとに複数の使い方を押さえます。大問ⅠとⅡで確実に10か所を取れる状態が目標です
– 語尾と品詞の整理(その後1〜2か月) ― 動詞・名詞・形容詞・副詞の変換パターンを、語尾ごとにまとめます。-ity、-ist、-ment、-alなどは、大問Ⅱだけでなく、長文の言い換え問題にも効きます
– 長文と整序・内容一致の演習(試験まで) ― 人や文化、社会を論じる説明文を、段落ごとに要旨をメモしながら読みます。整序は冠詞と名詞、前置詞と名詞のかたまりで考える練習を繰り返します
高橋時間配分はどうすればいいですか?
松田塾長私なら、60分を次のように配分します。大問ⅠとⅡで8分、大問Ⅲで20分、大問Ⅳで20分、大問Ⅴで6分、見直しに6分です。これは公式の配分ではなく私の見立てなので、自分の得意・不得意に合わせて調整してください。大事なのは、記述式で確実に取れる問題を最初に片付けて、長文に時間を回すことです。

高橋過去問はどれくらいやればいいですか?
松田塾長大学は問題、解答例、出題の意図を公開してくれているので、直近の年度から順に解いてみてください。ただし、解き終わったら、点数を見るだけで終わらせないことです。間違えた整序や言い換えは、なぜその選択肢になるのかを自分の言葉で説明できるまで確認します。「出題の意図」を読むと、各大問で何を測りたいのかが分かるので、復習のときに役立ちます。

高橋出題の意図を読むのは、たしかに効果がありそうです!
松田塾長ええ。次は、受験生がつまずきやすいポイントを確認しましょう。

よくある失敗・注意点
高橋文学部を目指す人が、よくやってしまう失敗ってありますか?
松田塾長いくつかあります。

陥りやすい3つの失敗
– 記述式を軽く見る ― 大問ⅠとⅡは10か所あり、知っていれば短時間で取れますが、綴りを書く練習をしていないと、読んで分かる単語でも書けません
– 長文を全文訳してから設問に進む ― 解答箇所が45個ある60分の試験では、時間が足りなくなります。段落ごとに要旨をメモして、設問は選択肢との照合で解きます
– 模試の偏差値だけで安心する ― 模試は全国の受験生との比較です。大問5題・45か所を60分で解く形式への慣れは、過去問で確認しないと分かりません
高橋模試の成績と過去問は、別物として見たほうがいいんですね。
松田塾長そうです。模試で良い判定が出ていても、記述の綴りで落とし、整序で時間を使い、大問Ⅴまで届かない、というパターンはよくあります。

国語・地歴とのバランスにも注意
– 英語だけに時間を寄せない ― 3科目が均等配点なので、国語と地理歴史が崩れると、英語で満点に近くても届きません
– 地理歴史の選択を早めに決める ― 2026年度の出題科目は、世界史探究・日本史探究・地理探究から1科目選択です。選択が遅れると、英語の学習時間も圧迫されます
高橋確かに、英語に集中しすぎて他科目が手薄になりそうです(笑)
松田塾長3科目のバランスを取ることが、文学部の戦い方です。自分の現在地を確認するために、次のチェックリストを使ってみてください。

自分の場合はどうですか?|セルフチェック
高橋自分が今どこを直せばいいか、どうやって確認すればいいですか?
松田塾長次の項目に、いくつ当てはまるか数えてみましょう。

明治大学文学部 英語セルフチェック
– 「light」や「address」のように、品詞が変わると意味が変わる単語を、複数の意味で書ける
– rare→rarely、choose→choice、biology→biologistのような派生語を、自分で綴れる
– 整序問題を、1語ずつではなく「かたまり」で考えて解いている
– 「moved」と「touched」のように、単語の別の意味を言い換えで選べる
– 人や文化、社会を論じる説明文を、段落ごとに要旨をメモしながら読める
– 内容一致の選択肢で、本文にない言い過ぎの表現を見分けられる
– 大問5題・45か所を、60分で解き切る練習をしている
– 国語と地理歴史で、安定して6割から7割の得点率が出ている
高橋うわぁ……半分くらいしか自信を持って「はい」と言えないです。
松田塾長それは実はとても多いパターンなんですよ。単語は知っているのに記述で綴れない人、長文は読めているのに整序や言い換えで間違える人、文法は分かるのに長文の中で使われると気づけない人、時間が足りなくて大問Ⅴまでたどり着けない人。症状は「点が伸びない」で同じでも、原因は人によって全然違います。

高橋自分がどのタイプなのか、自分では分からないです……。
松田塾長そうですよね。自分一人で原因を診断するのは、実は難しいんです。

読めているのに、点にならない理由
長文の設問で、なぜか選択肢が絞れない人へ
空所補充や言い換えで迷うとき、単語は知っていても、文法が文の中でつながって見えていないことがあります。松田塾長の「イメージ英文法」の授業では、バラバラに覚えた知識を読解につなげ直す視点を扱っています。
自分の迷う原因と関係があるか確認する›
松田塾長原因が違えば、優先する勉強の順番も変わります。ここからは入試の基本情報をまとめておきますね。

基本情報まとめ
| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
明治大学 |
| 学部 |
文学部(文学科・史学地理学科・心理社会学科の14専攻) |
| 入試方式 |
学部別入学試験 |
| 総点 |
300点(国語100点・外国語100点・地理歴史100点) |
| 英語配点 |
100点(33.3%) |
| 英語の試験時間 |
60分 |
| 2026年度の試験日 |
2026年2月13日(金) |
| 合格発表 |
2026年2月20日(金) |
| 英語の出題 |
大問5題(記述式2題・マーク式3題)、解答箇所は45か所 |
| 2026年度の合格最低点 |
199点〜214点(専攻により異なる。英米文学専攻は201点) |
| 公式入試情報 |
https://www.meiji.ac.jp/exam/ |
類似する大学・学部との比較
高橋ほかの大学の文学部と比べて、明治はどんな特徴がありますか?
松田塾長同じ明治の
明治大学法学部は英語が150点で総点350点ですから、比率は42.9%です。文学部の33.3%と比べると、同じ大学でも学部によって英語の重みが変わることが分かります。GMARCHの文学部では、
学習院大学文学部の英語配点が37.5%です。早慶上理だと、
早稲田大学文学部が37.5%、
上智大学文学部は英文学科の配点が60%で、残りの学科とは大きく変わります。

高橋文学部って、大学ごとに配点がけっこう違うんですね。
松田塾長そうなんです。配点が近くても、出題形式や合格ラインは大学ごとに違います。志望校ごとに過去問で形式に慣れることが欠かせないんです。

よくある質問
高橋最後に、みんなが気になりそうなことをいくつか聞いてもいいですか?
松田塾長もちろんです。

高橋英語以外の外国語でも受験できますか?
松田塾長はい。学部別入学試験の外国語は、英語・ドイツ語・フランス語から1科目を選択します。配点はどの言語でも100点です。英語以外を選ぶ場合は、その言語の対策が別に必要になります。

高橋学部別入学試験と全学部統一入学試験は、どちらも受けられますか?
松田塾長併願は可能です。2026年度の全学部統一入学試験は2026年2月5日(木)で、文学部は国語100点・外国語100点・選択科目100点の300点満点です。英語の比率は学部別と同じ33.3%ですが、合格最低点の得点率は学部別より高くなっていました。

高橋共通テスト利用だと、英語の比率はどうなりますか?
松田塾長前期日程の3科目方式は600点満点のうち外国語が200点で33.3%、5科目方式は800点満点のうち200点で25.0%です。英語はリーディング100点とリスニング100点の合計200点をそのまま使います。

高橋専攻によって、英語の問題は変わりますか?
松田塾長学部別入学試験の時間割と配点は、14の専攻すべてで共通です。専攻を選ぶのは出願のときで、英語の問題が専攻ごとに変わることはありません。ただし、合格最低点は専攻ごとに違うので、志望専攻の結果は確認しておくといいですよ。

松田塾長ここまで、明治大学文学部の英語が100点・総点300点で、60分・大問5題・解答箇所45か所の試験であること、そして合格最低点が専攻によって199点から214点であることをお伝えしてきました。ただ、一番大事なのはここからです。「自分は英語で何割取ればいいのか」「どこから手をつければいいのか」は、一人ひとり違います。

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、まだ分かっていないです……。
松田塾長同じ「英語で点が伸びない」でも、綴りを書けなくて記述で落とす人、読めているのに整序や言い換えで迷う人、時間が足りなくて大問Ⅴまで届かない人では、やるべきことがまったく違います。受験で一番もったいないのは、勉強していないことよりも、優先順位を間違えたまま数か月が過ぎてしまうことなんですよ。文学部は3科目均等配点だからこそ、英語に時間をかけすぎても、足りなくても、国語と地歴のバランスが崩れてしまいます。

高橋現在地と、合格ラインとの差が分かれば、迷わず進められそうです!
松田塾長その通りです。現在の英語力、志望専攻の合格ラインとの差、優先して直す弱点、やるべき勉強の順番がはっきりすれば、勉強を積み上げていけます。英語進学塾リオンでは、今の英語力と明治大学文学部の出題を照らし合わせながら、何を・どの順番で・いつまでに改善すべきかを一緒に整理しています。個別学習相談は、外部生の方も無料です。まずは話を聞いてから、必要かどうかを判断してもらって構いません。気になる方は、一度確認してみてください。

参考リンク
参考リンク
– 明治大学 入試情報(公式) ― https://www.meiji.ac.jp/exam/
– 2026年度 一般選抜要項(学部別・全学部統一・共通テスト利用) ― https://www.meiji.ac.jp/exam/information/guidelines/2026-meiji_guidelines.pdf
– 2026年度 入試結果データ ― https://www.meiji.ac.jp/exam/information/data/6t5h7p000001himy-att/2026nyushidata.pdf
– 過去問題・解答例・出題の意図(公式ページ、外部サイト「赤本オンライン」へのリンクあり) ― https://www.meiji.ac.jp/exam/information/qfki0t00000jg2m1.html
– 明治大学 文学部(公式) ― https://www.meiji.ac.jp/bungaku/
Q. 英語以外の外国語でも受験できますか?
はい。学部別入学試験の外国語は、英語・ドイツ語・フランス語から1科目を選択します。配点はどの言語でも100点です。英語以外を選ぶ場合は、その言語の対策が別に必要になります。
Q. 学部別入学試験と全学部統一入学試験は、どちらも受けられますか?
併願は可能です。2026年度の全学部統一入学試験は2026年2月5日(木)で、文学部は国語100点・外国語100点・選択科目100点の300点満点です。英語の比率は学部別と同じ33.3%ですが、合格最低点の得点率は学部別より高くなっていました。
Q. 共通テスト利用だと、英語の比率はどうなりますか?
前期日程の3科目方式は600点満点のうち外国語が200点で33.3%、5科目方式は800点満点のうち200点で25.0%です。英語はリーディング100点とリスニング100点の合計200点をそのまま使います。
Q. 専攻によって、英語の問題は変わりますか?
学部別入学試験の時間割と配点は、14の専攻すべてで共通です。専攻を選ぶのは出願のときで、英語の問題が専攻ごとに変わることはありません。ただし、合格最低点は専攻ごとに違うので、志望専攻の結果は確認しておくといいですよ。