高橋松田塾長、京都大学の教育学部を受けたいっていう生徒から相談があったんですけど、よく聞いたら「理系」で受けるらしいんです。教育学部って文系のイメージしかなかったので、正直ちょっと驚きました。
松田塾長驚くのも無理はないですよ。京都大学の教育学部は「教育科学科」という1つの学科しかないんですが、入試だけは文系と理系に分かれているんです。理系の募集人員は前期日程でたった10人。かなり狭い枠なんですよ。

高橋10人!? それは狭いですね……。じゃあ英語の配点はどうなってるんですか? 理系だから数学と理科が中心なのかなと思うんですけど。
松田塾長結論から言うと、英語は共通テストと二次試験を合計して250点。総合点915点のうち約27.3%を占めています。二次試験だけで見ると650点満点中200点なので、比率は約30.8%まで上がります。理系だからといって、英語を軽く見ていい配点では決してありません。

高橋3割前後ってけっこう大きいですね。数学や理科の勉強に時間を取られて、英語が後回しになりそうで怖いです……。
松田塾長その感覚は正しいです。だからこそ、最初に配点の全体像と出題の型を正確に知っておくことが大事なんですよ。この記事では、令和9年度(2027年度入学)の学生募集要項をもとにした配点と試験日程、そして直近に実施された令和8年度(2026年1月~2月実施)の出題意図資料をもとにした大問構成まで、京都大学教育学部(理系)の英語入試を順番に整理していきます。

京都大学教育学部(理系)の入試全体像・配点構成
高橋まず全体の配点から教えてください。教育学部全体の募集人員と、理系の位置づけってどうなってるんですか?
松田塾長京都大学教育学部の前期日程の募集人員は54人で、内訳は文系44人・理系10人です。これに加えて外国人留学生のための選考で若干名が募集されます。理系は教育学部全体の中でも定員がかなり小さいグループだと覚えておいてください。

高橋理系10人はやっぱり少ないですね。試験そのものはどういう仕組みになっているんですか?
松田塾長京都大学は大学入学共通テストの成績と、個別学力検査(いわゆる二次試験)の成績を総合して判定する「分離分割方式」の前期日程のみで選抜します。教育学部理系の場合、定員に対して志願者が約3.5倍を超えると、共通テストの成績で第1段階選抜が行われることがあります。実技検査や面接、小論文はなく、個別学力検査の得点だけで勝負が決まるシンプルな設計です。

高橋シンプルっていうのは安心材料ですね。総合点は何点満点なんですか?
松田塾長教育学部理系は総合915点満点です。共通テストが265点、個別学力検査(二次試験)が650点という内訳になっています。ここがポイントで、共通テストの点数は圧縮されていて、実質的には二次試験の650点をどう取るかで合否が大きく動きます。

| 区分 |
国語 |
地歴・公民 |
数学 |
理科 |
外国語(英語) |
情報 |
合計 |
| 共通テスト |
50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
15 |
265 |
| 個別学力検査(二次試験) |
150 |
ー |
200 |
100 |
200 |
ー |
650 |
| 総合点 |
200 |
50 |
250 |
150 |
250 |
15 |
915 |
高橋このテーブルだけでも情報量がすごいですね。数学が総合250点で一番配点が高いんですね。
松田塾長そうです。でも見てほしいのは外国語の250点。これは数学と同じ250点で、理科の150点よりも大きいんですよ。理系入試なのに、英語の総合配点は理科より高いという事実は、受験生の多くが見落としがちなポイントです。

高橋なるほど、理科より英語のほうが配点が大きいのは意外でした。じゃあ英語の中身、もう少し詳しく知りたいです。
英語配点・比率の詳細

松田塾長英語の配点をもう一段深く見ていきましょう。共通テストの外国語はリーディング150点満点・リスニング50点満点(合計200点満点)を京都大学側で50点に圧縮して利用します。個別学力検査の外国語(英語)は200点満点のまま。合計すると250点、総合点915点の約27.3%です。

高橋共通テストの200点が50点に圧縮されるのは結構インパクトがありますね。ということは、実質的には二次試験の200点がすべてってことですか?
松田塾長完全にそうとは言えませんが、近いです。二次試験の650点満点だけで比率を出すと、英語200点は約30.8%になります。二次試験のなかでは、英語は数学(200点)と並ぶ最重要科目なんです。「理系だから英語は最低限でいい」という考え方は、この配点構成の前では成り立ちません。

教育学部(理系)の英語配点、覚えておきたい3つの数字
– 総合点915点に対する英語の合計は250点(約27.3%)
– 二次試験650点に対する英語は200点(約30.8%)
– 英語の総合配点(250点)は理科の総合配点(150点)より100点大きい
高橋この数字、ただ知っているだけじゃダメですよね。実際どう使えばいいんでしょう?
松田塾長大事なのは、「英語で何点取れば理科や数学のリスクをカバーできるか」を逆算する視点です。理科は1科目のみで150点という配点なので、得意不得意の差が出やすい科目です。もし理科で失点が出ても、英語と数学で250点ずつ積み上げられれば、総合点は十分に戻せます。つまり英語は「理系科目の保険」にもなる科目なんですよ。

高橋英語が保険になるっていう考え方、初めて聞きました。じゃあ次は、実際どんな問題が出るのか知りたいです。
大問構成・出題形式

松田塾長京都大学の外国語(英語)は、教育学部を含む多くの学部で共通の問題が使われています。令和8年度(2026年1月~2月実施)に公表された「解答又は解答例等及び出題意図」という京都大学公式の資料を見ると、大問は4つに分かれています。

| 大問 |
形式 |
内容 |
| 大問I |
長文読解 |
論説文の読解、和訳2問+内容説明(要約)1問 |
| 大問II |
長文読解 |
論説文の読解、和訳2問+内容説明(要約)1問 |
| 大問III |
和文英訳 |
平易な日本語の小文を英語に訳す |
| 大問IV |
自由英作文 |
条件付きで導入・展開・結論の流れで論じる |
高橋リスニングはないんですか? 最近の共通テストはリスニングが重視されている印象があったので。
松田塾長個別学力検査(二次試験)ではリスニングは実施されません。これは教育学部だけでなく京都大学の全学部共通です。京大英語はリスニングなし、精読と英作文が中心という特徴は、対策の優先順位を決めるうえでとても重要な情報です。

高橋リスニング対策をしなくていいなら、その分を読解と英作文に回せますね。令和8年度の実際の出題テーマはどんな感じだったんですか?
松田塾長大問Iは大気中を浮遊・飛翔する生物を研究する「大気生物学」の変遷を論じた文章、大問IIは古代メソポタミアの碑文が保存されてきた歴史から現代文明の保存について教訓を得るという文章でした。どちらも専門的なテーマですが、専門知識がなくても文章の論理をたどれば解ける作りになっています。これは京大英語の一貫した特徴です。

専門的なテーマに見えて、実は前提知識は不要
京大の長文読解は、科学史や文明論など一見難しそうなテーマが出ますが、設問はあくまで英文そのものの構造理解を問うものです。背景知識で差がつくわけではなく、精読力がすべてを決めます。
高橋テーマにビビらないことが大事なんですね。大問構成はわかったので、次はどこでつまずきやすいのか知りたいです。
頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長令和8年度の出題意図資料を見ると、つまずきやすいポイントがかなり明確に示されています。大問Iの和訳問題では、強調構文の did indeed や For one thing の意味、比較級や to不定詞を含む文の構造、2種類のthatの区別、most new to science や nothing but A and B、testify to といった語句の理解、動名詞を用いた主語やSVOC構文の構造が問われました。

高橋SVOC構文とか2種類のthatの区別とか、聞くだけで難しそうです……。
松田塾長確かに難しいですが、パターンは限られています。たとえば「2種類のthat」というのは、指示代名詞のthatと、接続詞・関係代名詞のthatを1文の中で見分けるという話です。これは構文を読む訓練を積めば必ず見分けられるようになります。大問IIでは if only~ や Just as ~, so ~ を含む文の構造、returning to them の them が何を指すか、have come full circle という比喩表現の理解が問われていました。

高橋指示語が何を指すかっていうのは、国語の読解にも近い感覚がありますね。
松田塾長その通りです。京大英語の和訳問題は、単語を日本語に置き換える作業ではなく、文の構造を正確に把握して、指示語や省略された要素を補って訳す作業なんです。だからこそ、英文法の知識を「読解のための道具」として使えるかどうかが分かれ目になります。

教育学部(理系)の英語でつまずきやすい4つのポイント
– 強調構文・比較級・to不定詞など、1文が長くなる構文の見落とし
– 指示語(that, them, so など)が何を指しているかの読み取り不足
– 内容説明(要約)で、関連箇所を整理せずに本文の一部だけを訳してしまう
– 和文英訳・自由英作文で、日本語の発想のまま不自然な英語を書いてしまう
高橋要約の問題も、ただ訳すだけじゃダメってことですよね?
松田塾長そうです。令和8年度の大問Iの(3)は「関連箇所の内容を整理し、具体的な情報を踏まえつつ要約できているか」が問われました。つまり、本文のどの部分が設問に関係しているかを見極めて、それを自分の言葉で整理し直す力が必要です。これは大問ごとの解き方を理解しておくと、練習の的が絞りやすくなりますよ。

高橋つまずきポイントがわかったので、次は大問ごとの解き方を具体的に教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長まず大問Iと大問IIの長文読解です。どちらも構成は同じで、和訳2問+内容説明(要約)1問。解く順番としては、まず設問の下線部を先に確認してから本文を読み始めるのがおすすめです。下線部がどこにあるかを知っておくと、読みながら「ここは後で訳す部分だ」と意識を切り替えられます。

高橋先に設問を見ておくんですね。和訳の具体的なコツはありますか?
松田塾長下線部の主語・動詞・目的語をまず特定して、修飾関係を後から付け加えるイメージで訳すといいです。たとえば強調構文のdid indeedが出てきたら、「本当に~した」という強調のニュアンスを落とさずに訳す。比較級が出てきたら、何と何を比べているのかを必ず明示する。この2つを徹底するだけで、令和8年度の出題意図で指摘されていたポイントの多くをクリアできます。

高橋要約の問題はどう対策すればいいですか?
松田塾長要約は「本文の中で、設問が聞いている情報がどこにあるか」を探す作業がまず9割です。見つけたら、その部分を自分の言葉で日本語にまとめます。単語を全部訳そうとせず、聞かれている内容に絞って書くのがコツです。令和8年度の大問IIの(2)では、「to do so や fallacy of modern thinkingの指す内容を理解した上で、関連箇所の内容を整理し、要約できているか」が問われました。指示語の中身を確認してから要約を組み立てる順番を守ることが重要です。

高橋大問IIIの和文英訳はどうですか? 日本語から英語にするのって苦手な人が多い気がします。
松田塾長和文英訳の出題意図には「平易な日本語で書かれた小文を英語に訳した際、文意を正しく伝えながら、英語として自然な表現や適切な語彙が選択されているかを確認する」とあります。つまり、難しい単語を無理に使う必要はなく、シンプルな構文で正確に意味を伝えることが評価されます。日本語の一語一語を英語に対応させようとすると不自然になりやすいので、まず日本語の意味を自分の中で言い換えてから、知っている構文で組み立てる練習が効果的です。

高橋大問IVの自由英作文はどうですか? 一番怖いイメージがあります。
松田塾長自由英作文の出題意図は「指定された条件のもと、導入、展開、結論という流れに沿った論理的な議論を、適切な語句を用い、文法的に正しい英語で展開できる能力を問う」というものです。つまり内容の独創性よりも、論理の流れと文法的な正しさが評価の軸になります。まず結論を決めて、その結論を支える理由を1つか2つ用意し、最後に結論をもう一度別の言葉で言い直す。この3段構成を型として持っておくと、本番でも崩れません。

高橋型があるとわかると、少し安心できますね。
配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長ここからは「自分がどれくらい取ればいいのか」のイメージを作っていきましょう。まず知っておいてほしいのは、京都大学は個別学力検査の合格者最低点を、学年ごとの細かい一覧としては一般に公表していません。ただし、大学の公式統計として過去に公表された数値があります。

高橋過去の数値なら参考になりそうです。
松田塾長京都大学が公表した令和3年度(2021年度)の一般選抜諸統計によると、教育学部理系(当時は満点900点)の合格者の最高点は625.58点、最低点は519.66点、平均点は572.33点でした。満点に対する割合で見ると、最高点は約69.5%、最低点は約57.7%、平均点は約63.6%になります。

この数字を使うときの注意
令和3年度は満点が900点で、現行の満点915点とは配点の内訳がわずかに異なります。また合格最低点は年度によって上下します。ここで紹介した数字は「だいたい6割前半から7割弱を取れば合格者の水準に届く」というイメージをつかむための参考値であり、令和9年度(2027年度入学)入試の正確なボーダーを保証するものではありません。
高橋なるほど、あくまで目安なんですね。じゃあ英語単体では何割くらいを目指せばいいんでしょうか?
松田塾長京都大学は教科別の合格者平均点を公表していないので、ここは全体の傾向から逆算する考え方になります。二次試験650点で6割強(390点前後)を目指すとすれば、英語200点の中では6割(120点前後)を最低ラインの目安に置き、数学や理科の得意不得意に応じて調整するのが現実的です。理科1科目で失点しやすい人ほど、英語で6割台後半を確保できると総合点が安定します。

steps
- まず自分の理科1科目の得意度を確認する(150点中どれくらい安定して取れるか)
- 理科が不安定なら、英語200点の目標を6割台後半(130点前後)に上げる
- 数学200点・英語200点を合わせて、二次650点の6割強(390点前後)を目指す
- 過去問で和訳・要約・和文英訳・自由英作文を大問別に時間を計って解き、弱点を特定する
高橋この4ステップ、自分の場合に当てはめて考えられそうです。
松田塾長そうなんです。ただ、正直に言うと「自分が今英語で何点くらい取れているのか」は、模試の点数と本番形式の過去問とでは感覚が違うことが多いんですよ。和訳中心・リスニングなしという京大特有の形式に慣れているかどうかで、点数が大きく変わります。

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その長文、単語は分かるのに訳せていませんか?
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高橋自分の場合はどれくらい取れているのか、正直よくわからないです……。
松田塾長それなら、まず自分がどこで点を落としやすいのか、はっきりさせるところから始めましょう。同じ「英語が伸びない」という状態でも、原因は一人ひとり違います。

対策・攻略法
松田塾長ここまでの内容を踏まえて、具体的に何を・どの順で・いつまでにやるべきかを整理します。京大英語は和訳・要約・和文英訳・自由英作文という4つの技能がはっきり分かれているので、対策もその順番で積み上げるのが効率的です。

教育学部(理系)の英語、対策の優先順位
– 第1段階: 基本構文(不定詞・比較・関係詞・分詞構文・動名詞)を、和訳できるレベルまで固める
– 第2段階: 長めの英文を読み、指示語や省略を補って全文を日本語に訳す練習を繰り返す
– 第3段階: 和文英訳で、シンプルな構文に言い換えて自然な英語を書く練習をする
– 第4段階: 自由英作文の「導入・展開・結論」の型を使って、時間を計って書く練習をする
高橋この4段階、いつ頃から始めればいいものなんでしょうか?
松田塾長理系科目との時間配分にもよりますが、第1段階と第2段階は高校3年生の夏までに一巡させておきたいところです。京大英語の和訳は構文理解が前提になるので、基礎が固まっていないまま過去問を解いても、間違いの原因がつかめません。逆に基礎が固まっていれば、過去問演習は9月以降からでも十分に間に合います。

高橋理科1科目に時間を使いたい分、英語は早めに基礎を仕上げておくということですね。
松田塾長そうです。理系科目は演習量に比例して伸びやすい一方、英語の読解力は積み上げに時間がかかります。だからこそ、英語の基礎構文を先に固めて、二次試験直前期は理科・数学に時間を割けるようにするのが理想的な時間配分です。

高橋対策の順番と考え方はわかりました。次は、実際にやってしまいがちな失敗も知りたいです。
よくある失敗・注意点
松田塾長教育学部(理系)を受ける受験生に多いのが、「理系だから配点の大きい数学・理科を優先して、英語は模試の点数に安心して後回しにする」というパターンです。ですが、先ほど見た通り英語の総合配点(250点)は理科(150点)より大きいので、この優先順位はそもそも配点とズレています。

高橋配点とズレた対策をしてしまう、というのは怖いですね。
松田塾長もう1つよくあるのが、模試の英語の点数と、京大形式の過去問の点数に大きなギャップがあるケースです。模試は選択式や標準的な記述式が多いのに対して、京大英語は和訳・要約・和文英訳・自由英作文という記述量の多い形式です。模試で偏差値が高くても、過去問を時間内に解けずに焦ってしまう受験生を何人も見てきました。

記述量の多さを想定した時間配分の練習を
外国語(英語)の試験時間は120分です。大問4つに記述問題が集中しているため、1問あたりにかけられる時間は限られています。本番で焦らないためには、過去問演習の段階から時間を計って解く練習が欠かせません。
高橋時間配分の練習、意外と後回しにされがちですよね。
松田塾長そうなんです。もう1つ付け加えるなら、理科1科目の出来不出来で総合点が大きく揺れるという点も注意が必要です。理科は150点しかありませんが、1科目だけで受験するため、得意不得意の差がそのまま点差になりやすい。だからこそ英語と数学の500点(200点+200点+共通テスト分)で安定して稼ぐ設計が大事なんですよ。

高橋なるほど、理科のブレを英語と数学でカバーするイメージですね。ここまでの話、自分に当てはまるところがあるかちょっと不安になってきました……。
自己診断チェック
松田塾長ちょうどいいタイミングなので、ここで一度、自分の状況をチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、対策の優先順位を見直す必要があるということです。

京都大学教育学部(理系)の英語 自己診断チェックリスト
– 模試の英語は解けるのに、京大の過去問だと時間内に終わらない
– 長文の下線部和訳で、指示語(that, them, so など)の指す内容を毎回確認していない
– 内容説明(要約)の問題で、本文をそのまま訳して終わらせてしまっている
– 和文英訳で、日本語の単語を1つずつ英語に置き換えて不自然な文になりがちだ
– 自由英作文を書くとき、結論を決める前に書き始めてしまう
– 理科1科目の出来にムラがあり、総合点の見通しが立てにくい
高橋自分の場合、いくつか当てはまる気がします……。全部同じ「英語が伸びない」でも、原因はバラバラなんですね。
松田塾長その通りです。指示語の読み取りが弱い人と、要約の情報整理が弱い人と、時間配分が苦手な人では、優先して練習すべきことが全く違います。原因を混ぜたまま「とにかく英語の勉強量を増やす」だけだと、同じ場所でつまずき続けてしまうことが多いんです。

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高橋自分がどのタイプか、正直この記事だけでは判断が難しいです。
松田塾長そうですよね。ここまでの内容は教育学部(理系)を受ける人に共通する対策ですが、実際にどこで点を落としているかは一人ひとり違います。原因を特定するところから始めたい人は、個別に見てもらうのも1つの手です。

京都大学教育学部(理系) 基本情報まとめ
| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
京都大学 |
| 学部・学科 |
教育学部 教育科学科(理系) |
| 前期日程募集人員 |
教育学部全体54人(文系44人・理系10人) |
| 総合点 |
915点(共通テスト265点+個別学力検査650点) |
| 英語配点 |
合計250点(共通テスト50点+個別学力検査200点)、総合点の約27.3% |
| 外国語(英語)試験時間 |
120分 |
| 第1段階選抜 |
募集人員の約3.5倍を超えた場合に実施 |
| 出題意図の参照年度 |
令和8年度(2026年1月~2月実施) |
| 公式サイト |
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad |
高橋この表を見るだけで、だいたいの全体像が頭に入りますね。
松田塾長そうなんです。ここまでの情報を頭に入れたうえで、似たタイプの他大学と比べてみると、京大教育学部(理系)の立ち位置がもっとはっきり見えてきますよ。

類似する大学・学部との比較
松田塾長「理系だけど教育学部」「教養系だけど理系」という構成は、他の難関国立大学にも見られます。たとえば
東京大学教育学部は文理の枠を超えた入試設計になっていて、京都大学教育学部(理系)と考え方を比較する価値があります。理系教科の比重の置き方や、英語の出題傾向を見比べてみると、自分がどちらのタイプの入試と相性がいいかが見えてくるはずです。

高橋京大と東大の教育学部、入試の作られ方が違うんですね。
松田塾長もう1つ、
東京大学教養学部(理系)も比較対象になります。教養学部は1・2年生が全員通過する学部なので、教育学部(理系)のような「理系科目で受けつつ、人文・社会科学的な内容も学ぶ」という位置づけと似た面があります。英語の配点構成や出題形式の違いを見比べることで、「自分が得意な形式はどちらのタイプか」を判断する材料になりますよ。

高橋他の大学と比べてみると、京大教育学部(理系)がどういう入試なのか、輪郭がはっきりしてきました。
よくある質問
高橋最後に、よくある疑問をいくつか聞いてもいいですか? まず、教育学部理系って将来教員にならないといけないんですか?
松田塾長いいえ、京都大学教育学部は教員養成を主目的とした学部ではありません。教育科学科の中に「現代教育基礎学系」「教育心理学系」「相関教育システム論系」という3つの系があり、3年次にいずれかを選びます。理系入試で入学しても、この3系から進路を選ぶことができます。

高橋教員にならなくてもいいんですね。じゃあ、理系入試で受けると学べる内容が文系入試の人と変わるんですか?
松田塾長入試科目が違うだけで、入学後の学び自体は基本的に同じ教育科学科のカリキュラムです。理系入試は「理系教科を重視し、文系用数学に代えて理系用数学を、文系型の地理歴史に代えて理科を課している」という位置づけで、教育学そのものへの深い関心と洞察力を求める点は文系・理系で共通しています。

高橋なるほど、入試の科目が違うだけなんですね。英語にリスニングがないのは本当ですか?
松田塾長本当です。個別学力検査(二次試験)の外国語(英語)では、教育学部を含む京都大学の全学部でリスニングテストは実施されません。共通テストのリスニングは受験する必要がありますが、二次試験は読解・和訳・英作文のみです。

高橋最後に、独語・仏語・中国語でも受験できるって聞いたんですが本当ですか?
松田塾長本当です。教育学部の個別学力検査の外国語は、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目を選べます。ただし英語以外を選ぶ場合は、それぞれの言語で高いレベルの学習が必要になるため、高校での学習状況に応じて慎重に判断してください。この記事では、多くの受験生が選ぶ英語を前提に解説しています。

松田塾長ここまで、京都大学教育学部(理系)の英語の配点と対策の優先順位をお伝えしてきました。総合点915点のうち英語は250点、二次試験だけで見れば数学と並ぶ200点。理系だからといって軽視できない科目だということが、数字からもはっきり分かったと思います。

高橋配点の全体像と出題の型は、かなりクリアになりました。
松田塾長ただ、一番大事なのはここからです。「では、自分は何から始めればいいのか」は、実は一人ひとり違います。同じ「京大英語で点が伸びない」という受験生でも、構文の見落としが原因の人、指示語の読み取りが弱い人、和文英訳や自由英作文で自然な英語が書けない人、時間配分がそもそも合っていない人と、原因はさまざまです。原因が違えば、やるべき対策も変わってきます。

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分ではよく分からないです……。
松田塾長そうなんです。受験で一番もったいないのは、勉強していないことより、理系10人という狭い枠に対して優先順位を間違えたまま数カ月が過ぎてしまうことなんですよ。だから、勉強量を増やす前に「今どこで点を落としているのか」をはっきりさせる方が、結果的に近道になります。英語進学塾リオンでは、現在の英語力と志望校を確認しながら、何を・どの順番で改善すべきかを一緒に整理しています。まず話を聞いてから判断していただいて構いませんので、気になる方は一度確認してみるといいですよ。

Q. 教育学部理系って将来教員にならないといけないんですか?
いいえ、京都大学教育学部は教員養成を主目的とした学部ではありません。教育科学科の中に現代教育基礎学系・教育心理学系・相関教育システム論系という3つの系があり、3年次にいずれかを選びます。理系入試で入学しても、この3系から進路を選ぶことができます。
Q. 理系入試で受けると学べる内容が文系入試の人と変わるんですか?
入試科目が違うだけで、入学後の学び自体は基本的に同じ教育科学科のカリキュラムです。理系入試は理系教科を重視し、文系用数学に代えて理系用数学を、文系型の地理歴史に代えて理科を課している位置づけで、教育学そのものへの深い関心と洞察力を求める点は文系・理系で共通しています。
Q. 英語にリスニングがないのは本当ですか?
本当です。個別学力検査(二次試験)の外国語(英語)では、教育学部を含む京都大学の全学部でリスニングテストは実施されません。共通テストのリスニングは受験する必要がありますが、二次試験は読解・和訳・英作文のみです。
Q. 独語・仏語・中国語でも受験できるって聞いたんですが本当ですか?
本当です。教育学部の個別学力検査の外国語は、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目を選べます。ただし英語以外を選ぶ場合は、それぞれの言語で高いレベルの学習が必要になるため、高校での学習状況に応じて慎重に判断してください。