高橋先生、東大の教育学部を考えてるんですけど、「教育学部」って名前だけ見ると、先生になるための学部なのかなって思ってて。あと、文系ですよね? 英語の配点とか、まず知りたいです!
松田塾長いい質問です。まず数字から言うと、出願先は文科三類で、二次試験の英語は120点、二次440点の約27.3%です。共通テストの英語(換算22点)を足すと142点になり、550点満点の約25.8%を占めます。それと、実は「教育学部=先生になる学部」でも「教育学部=完全に文系」でもないんです。東大教育学部の公式サイトには、はっきりこう書かれています。「東大の『教育』学部だから、文系ととらえられがちですが、実は理系からも進学できるのです」。

高橋え、理系からも教育学部に行けるんですか!? 知らなかったです。
松田塾長教育学部の定員100人のうち、理系向けの指定枠が4人、科類を問わない全科類枠が45人あります。文理の枠にとらわれず、人間発達を学校・社会・文化・行政・国際・情報など多様な視点から研究する学部だからなんです。この記事では、その入り口の仕組みから、英語の配点、大問ごとの解き方、合格ラインからの逆算まで、順番に見ていきます。

教育学部に入る道筋と入試の全体像

松田塾長まず前提を確認しましょう。東大は入学時に学部を決めません。文科一類から理科三類までの6つの科類のどれかに出願し、合格後は全員がいったん教養学部に所属して、前期課程2年間を過ごします。教育学部を志望する人が主に出願するのは文科三類です。募集要項には、文科三類の特徴が「言語、思想、歴史を中心にして人文科学全般の基礎を学び、関連する社会科学と自然科学の諸分野にわたって理解を深め、人間と文化的・社会的営為について広い見識を養います」と説明されています。

高橋文科三類からは、教育学部以外にも行けるんですよね?
松田塾長そうです。文科三類から主に進学できるのは、文学部、教育学部、教養学部の3つで、進学先は前期課程2年間の成績と本人の志望をもとに内定します。この「入学後に決まる」という仕組みが、東大入試の最大の特徴です。つまり、入試の時点で教育学部の専用試験があるわけではなく、文科三類の入試を突破したうえで、2年後にあらためて選抜されるということです。

高橋じゃあ、さっき言ってた「理系からも行ける」っていうのは、具体的にどういう仕組みなんですか?
松田塾長募集要項の別表「各学部進学者受入予定数」を見ると、教育学部の定員100人の内訳は、文科三類の指定科類枠が51人、理科各類(理科一類・二類・三類を合わせた)の指定科類枠が4人、そして科類を問わない全科類枠が45人となっています。全科類枠の割合は45%で、これは同じ文科三類から進学できる文学部(367人中101人、約27.5%)や、法学部(420人中55人、約13.1%)と比べても際立って高い数字です。

高橋なるほど、教育学部は「全科類枠」の比重がかなり大きいんですね。
松田塾長その通りです。教育学部の公式サイトには「人間発達は、知性・身体・感性の発達を基礎としています」「からだを育み、心を育み、人を育む。そのための総合的・学際的・実践的科学が教育学なのです」とあります。学科は総合教育科学科の1つですが、中身は教育学専修(教育学コース)、教育社会科学専修(比較教育社会学コース、教育実践・政策学コース)、心身発達科学専修(教育心理学コース、身体教育学コース)の3専修に分かれていて、身体教育学コースのように生理学・解剖学の知識が必要な分野もあるので、理系の指定枠が用意されているわけです。

高橋とはいえ、入試そのものは文科三類の試験を受けるってことですよね。倍率とかも知りたいです。
松田塾長2026年度の文科三類の募集人員は469人で、2027年度は453人に変更される予定です。2025年度の実績では志願者1,305人に対して倍率2.8倍、受験者1,165人、合格者469人でした。志願者が募集人員のおよそ2.5倍に達すると、共通テストの成績で先に絞り込む第1段階選抜が行われます。453人の2.5倍なら、目安としておよそ1,130人のラインです。

高橋試験の日程も教えてください。
松田塾長2026年度入試は、2月25日(水)に国語と数学、2月26日(木)に地理歴史と外国語が実施されました。外国語(英語)は14時から16時までの120分で、試験場は駒場キャンパスです。2027年度入試は2027年2月25日(木)・26日(金)に実施予定で、出願期間は2027年1月25日(月)から2月3日(水)まで、合格者発表は3月10日(水)12時ごろと公表されています。

2027年度入試の最終確認は11月中旬の募集要項で
この記事の配点・試験時間・出題形式は、東京大学の2026年度入試(令和8年度募集要項)で確認できた内容が中心です。2027年度の募集要項は11月中旬に公表される予定なので、配点や試験時間に変更がないかを、公式の一般選抜(前期日程)の概要ページで確認してください。
高橋入り口の仕組みはだいたい分かりました。で、結局、英語はどれだけ合否を左右するんですか?
英語配点・比率の詳細

松田塾長東大の合否は、大学入学共通テスト(1000点満点)を110点に換算した点数と、第2次学力試験440点を合算した550点満点で決まります。文科各類の二次の配点は、次の表の通りです。

| 科目 |
配点 |
二次440点に占める割合 |
| 国語 |
120点 |
約27.3% |
| 数学 |
80点 |
約18.2% |
| 地理歴史 |
120点 |
約27.3% |
| 外国語(英語) |
120点 |
約27.3% |
高橋数学だけ軽いんですね。ちょっとほっとしました(笑)
松田塾長文科三類の受験生は国語と地理歴史にも時間を取られるので、英語だけに時間を集中させにくいのが実情です。共通テストの英語は、リーディング100点とリスニング100点、計200点満点を、リーディング140点満点・リスニング60点満点に換算して利用します。この200点満点分を東大全体の110点に圧縮すると22点になり、二次の120点と合わせて142点、総合点の約25.8%です。

高橋数字は分かったんですけど、これって結局どういう意味を持つんですか?
松田塾長一言でいうと、二次の英語1点は、そのまま総合点の1点としてカウントされるということです。あとで詳しく見ますが、文科三類の合格最低点は、2023年度の363.88点(平均)から2025年度の344.12点(平均)まで、3年間で約20点動いています。これは二次英語120点の6分の1程度にあたる幅です。英語で取りこぼす10点、20点は、合否の話として決して軽くありません。

高橋大問ごとの配点は分かるんですか?
松田塾長募集要項に記載があるのは、外国語120点という科目全体の配点までです。大問ごとの配点は公表されていないので、「要約は何点のはず」と決め打ちして戦略を立てるのはおすすめしません。次は、その120点を稼ぐために、どんな大問が並んでいるのかを見ていきましょう。

大問構成・出題形式
松田塾長東大の外国語(英語)は科類共通の問題で、文科三類を含むすべての科類が同じ問題を解きます。2026年度は試験時間120分、記述式とマーク式の併用で、大問は1から5までの5題、そのうち3がリスニングでした。内容を表にまとめます。

| 大問 |
内容と題材 |
解答形式 |
| 1(A) |
要約(フロイトの著作の影響力を論じた文章) |
記述(日本語60〜80字) |
| 1(B) |
読解総合(モノという概念をめぐる人間の認知) |
文補充・語句整序(記号・記述) |
| 2(A) |
意見論述(“What does it mean to be strong?”) |
記述(英語80語程度) |
| 2(B) |
和文英訳と空所補充 |
記述・記号 |
| 3 |
リスニング(3パート構成) |
記号 |
| 4(A) |
正誤判定(能について論じた英文) |
記号 |
| 4(B) |
下線部和訳(資本主義と休息を論じた文章) |
記述 |
| 5 |
読解総合(小説) |
記述・記号 |
高橋リスニングもあるんですね。どのタイミングでやるんですか?
松田塾長外国語(英語)の試験時間120分のうち、後半の30分程度でリスニングが実施されます。紙の問題だけでなく、音声を聞きながら解く構成なので、時間配分の練習も欠かせません。英語塾J PREPの分析セミナーの報告によると、2026年度の総語数は3,774語で前年より大きく増加し、読解・文法などでは1分間あたり41.9語を処理する必要があったとされ、これは英検準1級〜1級並みの処理スピードにあたるといいます。リスニングの音声は1分あたり52.3語、印刷される問題台本も1分あたり33.6語と、前年に比べて増加していました。

高橋教育学部っぽい題材って出るんですか?
松田塾長直接「教育」を扱った長文はありませんが、実はリスニング(3)の中に教育がらみの話が出ています。2026年度のリスニングは3パート構成で、(A)がドイツの教育制度、(B)がイギリスの刑務所建築、(C)が地衣類をめぐる仮説がテーマでした。読解問題の方は、要約(1(A))がフロイトの精神分析、正誤判定(4(A))が能、長文読解(5)が小説と、人文系の題材が中心です。教育学部志望だからといって教育や心理の話ばかり出るわけではないので、分野を問わずに読む練習が必要です。次は、この試験でどこにつまずきやすいのかを見ていきましょう。

頻出テーマとつまずきポイント
松田塾長東大が公表している出題の意図を見ると、要約問題は「問題文における重要概念を把握し、それをもとにして論理的な要約を日本語で作成する力」が試されるとあります。作文問題では「自らの意見が読み手に明確に伝わるよう、適切な語句や表現を用いて、論理的で説得力のある文章を作成する能力」が問われます。

高橋「読めればいい」わけじゃないってことですか?
松田塾長そうなんです。読めることと、点になる答案を書けることは別の力です。特に長文読解の5番については、出題の意図に「書き手や登場人物の心情や価値観、ものの見方などを的確に理解すること」と書かれています。人の心理や行動を読み取る訓練は、教育学部で学ぶ内容とも重なりますが、入試の段階では「雰囲気で読む」だけでは記述に落とし込めません。

高橋具体的にどこで差がつきやすいんですか?
松田塾長J PREPの分析では、1(A)の要約は「直近10年の傾向として、全体の趣旨を踏まえて自分の言葉で組み替える必要があり、まとめづらくなっている」と指摘されています。一方で1(B)の脱文補充・語句整序は、基本文例と語法の定着が問われる問題です。つまり、難化しているのは「自分の言葉でまとめる力」が必要な設問で、暗記した構文をそのまま当てはめる問題ではないということです。4(B)の下線部和訳も、資本主義と休息の関係という抽象的な内容で、文脈から語義を推測する想像力が求められました。

高橋自分がどこでつまずくのかって、正直やってみないと分からないです……。
松田塾長そうですよね。語彙が足りない人もいれば、構文は取れるのに日本語で短くまとめるのが苦手な人、時間配分で崩れる人もいます。同じ「点数が伸びない」でも、原因は人によってまったく違います。原因が違えば、優先して直すべき練習も変わってくるんですよ。リオンでは、実際の答案を見ながら、どの大問でなぜ点を落としているのかを一緒に確認しています。

高橋独学だと、自分の弱点って見えにくいですよね……。まずは各大問の中身を具体的に知りたいです。
松田塾長いい流れです。次は、大問ごとにどう考えて解くのか、思考のプロセスを見ていきましょう。

大問別詳細解説
松田塾長ここからは大問ごとに「何を問われるか」と「どう考えるか」を説明します。練習用の英文は、教育学部志望の人が取り組みやすいように、学校や学びをテーマにして私が作ったオリジナルの例題です。本番の題材は人文系に限らず幅広い分野から出るので、あくまで考え方の練習として使ってください。同じ試験を扱った
東京大学文学部の記事や
東京大学経済学部の記事では、別の例題を使っています。

1(A) 要約
高橋60〜80字の要約って、かなり短くないですか?
松田塾長2026年度も、フロイトの著作の影響力を論じた文章を60〜80字にまとめる問題でした。いきなり全文を訳そうとすると時間が足りません。コツは、各文を「主張」「具体例」「反論」「結論」のどれかに仕分けて、主張と結論だけをつなぐことです。オリジナルの練習文を見てみましょう。”Good teaching is often praised as an art, but this metaphor can be misleading. An art implies a personal style that cannot be taught to others. Teaching, however, depends on skills that can be observed, practiced, and improved through feedback. A teacher who treats their own methods as untouchable talent will find it hard to grow.”

高橋なるほど、最初の文が「主張(通説)」で、最後が「結論」って感じですか?
松田塾長そうです。「良い指導は芸術だとよく言われるが、この比喩は誤解を招く」が主張、途中は具体例、最後の「自分のやり方を天賦の才として扱う教師は成長しにくい」が結論です。この2つをつなげるだけで、60〜80字の要約の骨格ができます。

1(B) 読解総合(文補充・語句整序)
高橋脱文補充ってどう解けばいいんですか?
松田塾長J PREPの分析にもあった通り、ここは基本文例と語法の定着を問う問題です。2026年度は、モノという概念をめぐる人間の認知の特性について述べた6段落構成の文章でした。段落の最初と最後の文に注目して、「この段落は何の話から何の話へ移るか」を一文で言えるようにすると、抜けている文の内容が予測しやすくなります。語句整序は、まず動詞を探して文の骨格(主語・動詞・目的語)を決めてから、修飾語を後付けする順番で組み立てると崩れにくいです。

2(A) 意見論述
高橋“What does it mean to be strong?” みたいな抽象的なテーマ、何を書けばいいのか分からなくなりそうです。
松田塾長J PREPも指摘していましたが、抽象的な定義づけと、具体例のバランスが大事です。オリジナルの練習テーマを出してみます。”What does it mean to learn something well?” という問いなら、まず「よく学ぶとは、間違いを恐れず試行錯誤を続けられる状態だ」のように定義し、そのあとに自分の体験や身近な例を1つ添えます。定義だけだと説得力がなく、具体例だけだと論点がぼやけるので、両方を80語程度の中に収める練習をしてください。

2(B) 和文英訳・空所補充
高橋和文英訳は、日本語をそのまま英語に置き換えればいいんですか?
松田塾長直訳すると不自然になる日本語は、いったん自分の言葉で言い換えてから英訳するのがコツです。例えば「子どもは失敗から学ぶことで成長する」なら、「子どもは失敗を経験することを通じて成長する」と言い換えてから “Children grow by experiencing failure.” のように訳すと、複雑な構文を避けられます。空所補充は前後の文脈から語のつながりを推測する問題なので、知らない単語が空所にあっても、前後の文構造から品詞や意味の方向性を絞り込む練習をしておきましょう。

3 リスニング
高橋リスニングは何を意識すればいいですか?
松田塾長東大のリスニングは3パートで構成され、各5問というのが定番です。McCormack氏(J PREPの英語主任講師)の分析では、共通テストに比べてトピックの抽象度が高く、明示的な答えが少なく、複数の情報を関連付けたり推測したりする力が必要とされています。放送前に選択肢へ目を通して、聞き取るべきポイントを絞っておくのが基本です。NPRやBBCのニュース、TEDのような学術寄りの英語音声に日常的に触れておくと、抽象的なテーマへの耐性がつきます。

4(A) 正誤判定
高橋正誤判定って、細かい文法ミスを見つける感じですか?
松田塾長文法的な誤りというより、文章全体の論理展開に矛盾がないかを見る問題も含まれます。2026年度は日本の伝統芸能である能を論じた英文で、受験生にとって馴染みが薄いテーマだったこともあり、内容把握に苦労した人が多かったようです。段落ごとに「この段落の要点は何か」を一言でメモしながら読み進め、選択肢の内容が本文のどの段落の要点と食い違うかを探すやり方が有効です。

4(B) 下線部和訳
高橋下線部和訳は、単語が分かれば訳せますか?
松田塾長そう単純でもないんです。出題の意図には「文中に含まれる語句の意味とその使い方、文構造、文法事項についての基本的な知識」に加えて、「前後の文脈を踏まえて該当箇所の意味を解釈する能力」が問われるとあります。2026年度は資本主義と休息の関係を論じた文章で、抽象的な語を文脈から解釈する力が試されました。知らない単語が出てきても、文構造(主語・動詞・修飾関係)を正確に取ってから、文脈で意味を補うという順番を崩さないことが大切です。

5 長文読解総合
高橋最後の長文は1,000語くらいあるんですよね。時間が足りなくなりそうです……。
松田塾長出題の意図に「文章全体の流れを大局的に把握しながら、文章の細部に含まれる表現のニュアンスをも同時に読み取れるような総合的な理解力」が求められるとあります。小説の場合は、登場人物の心情の変化を時系列で追いながら読むのがコツです。最初から精読しようとせず、まず段落ごとの出来事を一文でメモしながら通読し、その後で設問に関わる箇所だけ精読するという2段階の読み方を練習しておくと、時間内に収めやすくなります。

高橋大問ごとの考え方は分かりました。じゃあ、実際どれくらい得点できれば合格ラインに乗るんでしょうか?
配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長ここからは、実際の数字を使ってシミュレーションしてみましょう。まず、文科三類の合格ラインの推移を見てください。

| 年度 |
合格最低点(550点満点) |
合格者平均点(550点満点) |
| 2025年度 |
321.93点 |
344.12点 |
| 2024年度 |
331.09点 |
353.23点 |
| 2023年度 |
340.33点 |
363.88点 |
高橋年度によって、結構動きますね。
松田塾長3年間で最低点は約18点、平均点は約20点動いています。この背景には共通テストの制度変更(2025年度から1000点満点化)なども関係していますが、「何点取れば安全」と固定して考えるより、割合(得点率)で捉える方が実戦的です。2025年度の合格者平均344.12点は550点の約62.6%にあたります。

steps
- まず550点満点のうち、直近の合格者平均が62%台であることを起点にする
- 共通テストで110点満点中80点(全体平均に近い水準)を取れたと仮定すると、二次440点では残り264点前後(60%)が目安になる
- 二次440点のうち英語120点の得点率を8割(96点)と6割(72点)の2パターンで比較する
- 英語96点なら残り3科目(国語・数学・地歴、計320点)で168点(52.5%)、英語72点なら残り3科目で192点(60.0%)が必要になる
- 英語の得点率が2割違うだけで、残り3科目に求められる得点率が7〜8ポイント変わることが分かる
高橋英語で2割の差がつくと、他の科目でかなり無理をしないといけなくなるんですね。
松田塾長そうなんです。国語や地歴は年度による難易度差が大きく、自分でコントロールしにくい面があります。比較的対策の効果が点数に出やすい英語で得点率を上げておくと、他の科目の当たり外れに振り回されにくくなるんですよ。ただし、これはあくまで550点満点全体からの逆算で、教育学部そのものの合格ラインではありません。教育学部への進学は、入学後の教養学部前期課程の成績(進学選択の指標)によって決まる、入試の得点とは別の話であることは覚えておいてください。

高橋数字のイメージはつかめました。じゃあ、具体的に何をどう対策すればいいですか?
対策・攻略法
英語の対策で優先すべき3つの柱
– 語彙・構文の土台をまず固めます。東大英語は総語数が年々増える傾向にあり、2026年度は3,774語でした。1分間に40語前後を安定して処理できる語彙力と構文把握力がないと、後半の大問で時間切れになります
– 要約・英作文の「型」を練習します。1(A)の要約や2(A)の意見論述は、自己流で書くと字数オーバーや論点のずれが起きやすい問題です。主張と結論をつなぐ要約の型、定義と具体例をバランスさせる英作文の型を先に身につけておきましょう
– リスニングは継続的な耳慣らしが必要です。難化傾向が続いているので、NPRやBBC、TEDなど抽象度の高い英語音声に日常的に触れる時間を、週の学習計画に組み込んでおくことが効きます
高橋型を覚える前に、まず何から手をつければいいですか?
松田塾長優先順位としては、まず構文と語彙の基礎固めを終わらせてから、要約・英作文の型の練習に進み、最後に過去問演習でリスニングを含めた時間配分を仕上げる、という順番がおすすめです。基礎が固まっていない段階で過去問ばかり解いても、間違えた原因が「知識不足」なのか「時間配分」なのか切り分けられません。焦って過去問に飛びつく前に、今の自分がどの段階にいるかを確認することが遠回りに見えて一番の近道です。

高橋教材選びで気をつけることはありますか?
松田塾長東京大学の公式サイトには、外国語(英語)の実際の問題文自体は著作権の関係で掲載されていません。公式に公表されているのは、記述式問題の出題の意図と、記号選択式問題の解答のみです。だから対策では、市販の過去問集や予備校の解説と、公式の出題の意図を組み合わせて使うことになります。解答だけを確認して終わらせず、出題の意図に書かれている「何を測ろうとしているか」を意識しながら復習すると、同じ間違いを繰り返しにくくなります。

高橋過去問演習に入る前に、確認しておいた方がいいことはありますか?
過去問演習に進む前のチェックポイント
– 時間を計って初見の長文を読めるかを確認します。学校の教科書や、解いたことのある文章ではなく、初見の英文を制限時間内に読み切れるかを一度確認しておきましょう
– 要約・英作文を「型」に沿って書けるかを確認します。主張と結論をつなぐ要約の型、定義と具体例を両方入れる英作文の型を、時間を計らずに書ける状態になっているか確認します
– リスニングの音声に抵抗なく耳が慣れているかを確認します。NPRやBBCなど学術寄りの英語音声を聞いて、内容の大枠をつかめるかを確認します
松田塾長この3つがまだ不安な状態で過去問に取り組むと、間違えた原因が「知識不足」なのか「時間配分」なのか「演習量不足」なのか切り分けられなくなります。焦らず、基礎の完成度を確認してから過去問演習に進んでください。

対策の順番は分かった。でも、それを実行できる自信がまだない
単語や文法を知っているのに、なぜ初見の長文で時間切れになるのか
教育学部志望の英語で必要な対策の順番は見えてきました。ただ、多くの受験生は単語と文法を別々の知識として覚えていて、それを長文の読解スピードに変換できていません。英語進学塾リオンの無料ウェビナーでは、バラバラに覚えた英文法を読解に直結させる「イメージ英文法」の考え方を、松田塾長本人の授業で体験できます。
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よくある失敗・注意点
「読めるから大丈夫」という思い込み
東大英語で伸び悩む受験生に多いのが、模試や過去問で「内容は理解できた」のに得点が伸びないケースです。出題の意図にある通り、この試験は理解力だけでなく、日本語・英語での表現力や、文脈から意味を推測する想像力も測っています。読めることと、答案が書けることは別の力だと意識してください。
高橋他にも注意した方がいいことってありますか?
松田塾長「文科三類に合格すれば教育学部に行ける」と思い込んでしまうケースにも注意してください。文科三類からは文学部・教育学部・教養学部のいずれかに進学しますが、教育学部への進学が保証されているわけではなく、入学後の前期課程の成績によって内定が決まります。教育学部を強く志望するなら、入試対策と同じくらい、入学後の学習姿勢も見据えておく必要があります。

定期テストの得点と本番の得点感覚のズレ
学校の定期テストは出題範囲が決まっていて対策しやすいですが、東大英語は初見の文章を制限時間内に処理する力が問われます。定期テストで高得点が取れていても、模試や過去問で急に点数が下がって戸惑う受験生は少なくありません。早い段階で、初見の長文に時間を計って取り組む練習を始めることをおすすめします。
高橋なるほど……。自分にも当てはまることがあるかもしれません。
自己診断(セルフチェック)
松田塾長ここまでの内容を踏まえて、自分の状況を確認してみてください。当てはまる項目が多いほど、対策の優先順位を早めに決める必要があります。

東大教育学部の英語セルフチェック
– 単語や文法の知識はあるのに、初見の長文になると時間内に読み終わらない
– 要約問題で、書き始めてから字数オーバーに気づいて書き直すことが多い
– 自由英作文で、時間をかけても80語程度がなかなか埋まらない
– リスニングは、聞き取れた単語をつなぎ合わせて内容を推測している感覚がある
– 過去問の採点をするとき、自己採点と模範解答の基準がずれていないか不安になる
– 定期テストでは点が取れるのに、模試になると急に得点が下がる
高橋僕、半分くらい当てはまるかもしれないです……。
松田塾長それは珍しいことではありません。ただ、同じチェック項目に当てはまっていても、原因は人によって違います。語彙が足りないのか、構文が取れていないのか、時間配分の問題なのか。原因を特定しないまま量をこなしても、伸び方は効率的になりません。

セルフチェックで当てはまる項目があった方へ
同じ症状でも、原因は『暗記量』とは限りません
自己採点の基準や時間配分など、当てはまる項目があっても、その原因が語彙なのか構文なのか、単純な演習不足なのかは人によって違います。無料ウェビナーでは、丸暗記に頼らず英文法を理由づけて理解する方法を、実際の授業形式で公開しています。
自分の原因を見分ける視点を知る →›
基本情報まとめ
| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
東京大学 |
| 学部 |
教育学部(総合教育科学科) |
| 入試での出願区分 |
文科三類(理科各類・全科類の指定枠あり) |
| 教育学部の定員 |
100人(文科三類51人、理科各類4人、全科類45人) |
| 満点(共通テスト+二次) |
550点(共通テスト110点+二次440点) |
| 二次試験の英語配点 |
120点(二次440点の約27.3%) |
| 英語の総合点での重み |
約142点(総合550点の約25.8%、共通テスト換算22点を含む) |
| 2026年度試験日 |
2026年2月25日(水)国語・数学、26日(木)地理歴史・外国語 |
| 外国語試験時間 |
120分(うちリスニング約30分) |
| 公式入試情報 |
一般選抜(前期日程)の概要 |
高橋最後に、他の学部との違いも知っておきたいです。
類似する大学・学部との比較
高橋教育学部を目指す上で、文学部との違いは何ですか?
松田塾長入試の配点や試験そのものは同じですが、教育学部は理科各類にも指定枠があり、全科類枠の比率が45%と高い点が文学部(全科類枠約27.5%)と違います。つまり、「文科三類で入って教育学部を目指す」以外にも、理系の学びを続けながら教育学に関心を持ったルートで進学する学生が一定数いるのが特徴です。

よくある質問
高橋最後によくある疑問をまとめて聞いてもいいですか?
松田塾長どうぞ。

高橋東京大学教育学部だけを受験することはできますか?
松田塾長いいえ。教育学部単独の入試はなく、出願するのは文科三類です。理科各類の指定枠(4人)や全科類枠(45人)を通じて進学する道もありますが、入試の出願区分としては文科三類・理科各類のいずれかになります。

高橋教育学部は文系だけですか、理系からも入れますか?
松田塾長主なルートは文科三類ですが、教育学部の定員100人のうち理科各類の指定科類枠が4人、科類を問わない全科類枠が45人あります。文理の枠にとらわれない学部として、理系から進学した学生も一定数います。

高橋英語の配点はどれくらいですか?
松田塾長二次試験の外国語(英語)は120点です。共通テストの英語を換算した22点を合わせると142点で、総合550点の約25.8%を占めます。

高橋リスニングはありますか?
松田塾長あります。外国語(英語)の試験時間120分のうち、後半の30分程度でリスニングが実施されます。

高橋教育学部の合格ラインはどれくらいですか?
松田塾長教育学部単独の合格ラインは公表されていません。ただし教育学部への進学のもとになる文科三類の合格最低点は、2025年度の第2次学力試験合格者で550点満点中321.93点、合格者平均は344.12点でした。

松田塾長ここまで、東京大学教育学部への進学ルートと、英語の配点、大問ごとの対策の優先順位をお伝えしてきました。ポイントを一言でまとめると、英語120点(総合142点、約25.8%)は文科三類の受験生にとって軽視できない比重があり、教育学部そのものは文理の枠を越えて進学できる、珍しい構造を持つ学部だということです。

高橋一般的な話は分かったんですけど、結局、自分がどれくらい取れそうかは別問題ですよね……。
松田塾長そうなんです。ここから先は一人ひとり違います。同じ「英語で点が伸びない」という受験生でも、単語や構文が足りない人、要約や英作文の型が身についていない人、リスニングの絶対量が足りない人、時間配分で崩れる人と、原因はさまざまです。原因が違えば、やるべき対策の順番も変わります。

高橋勉強はしてるつもりなんですけど、それが合ってるのか不安になることがあります。
松田塾長受験で一番もったいないのは、勉強していないことよりも、優先順位を間違えたまま数カ月が過ぎてしまうことです。基礎固めが必要な時期に過去問ばかり解いてしまったり、逆に基礎ばかりに時間をかけすぎて、本番形式の練習が足りないまま入試を迎えてしまったり。方向を間違えたまま努力を続けるのが、一番避けたい事態です。英語進学塾リオンでは、現在の英語力と志望校を確認しながら、東京大学教育学部合格までに何を・どの順番で・いつまでに改善すべきかを一緒に整理しています。気になる方は、一度話を聞いてみてください。

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Q. 東京大学教育学部だけを受験することはできますか?
いいえ。教育学部単独の入試はなく、出願するのは文科三類です。理科各類の指定枠(4人)や全科類枠(45人)を通じて進学する道もありますが、入試の出願区分としては文科三類・理科各類のいずれかになります。
Q. 教育学部は文系だけですか、理系からも入れますか?
主なルートは文科三類ですが、教育学部の定員100人のうち理科各類の指定科類枠が4人、科類を問わない全科類枠が45人あります。文理の枠にとらわれない学部として、理系から進学した学生も一定数います。
Q. 英語の配点はどれくらいですか?
二次試験の外国語(英語)は120点です。共通テストの英語を換算した22点を合わせると142点で、総合550点の約25.8%を占めます。
Q. リスニングはありますか?
あります。外国語(英語)の試験時間120分のうち、後半の30分程度でリスニングが実施されます。
Q. 教育学部の合格ラインはどれくらいですか?
教育学部単独の合格ラインは公表されていません。ただし教育学部への進学のもとになる文科三類の合格最低点は、2025年度の第2次学力試験合格者で550点満点中321.93点、合格者平均は344.12点でした。