京都大学教育学部(文系) 英語配点27%|大問4題の記述式対策

京都大学 塾長コラム 大学別対策ページ

高橋

高橋先生、京都大学の教育学部を目指してるんですけど、学部案内を見ても「文系」「理系」って分かれてて、どっちがどう違うのかよく分からなくて…。英語の配点もはっきり書いてなくて困ってるんです。
松田塾長それ、すごく多い質問なんですよ。結論から言うと、京都大学教育学部(文系)の入試は、共通テストと二次試験を合わせて915点満点で、そのうち英語(外国語)は合計250点、比率にして約27.3%です。数字だけ見ると「4分の1くらいか」と思うかもしれませんが、二次試験だけで見ると英語は650点満点中200点。二次試験の中では国語の200点と並んで、いちばん重い科目のひとつなんですよ。

松田塾長

高橋

高橋え、二次試験だけだと英語が一番重いんですか!?
松田塾長国語と同じ200点で最重量級、というのが正確な言い方ですね。しかも京都大学の英語は、マーク式が一切ない記述式オンリー。配点が大きいうえに、部分点の取り方ひとつで合否が変わってくる科目なんです。だからこそ、配点と出題形式を正しく理解してから対策の順番を決める必要があります。今日はそこを一緒に整理していきましょう。

松田塾長

京都大学教育学部(文系)の入試全体像

松田塾長まずは入試全体の枠組みからいきますね。京都大学教育学部は、前期日程で54人を募集していて、そのうち文系が44人、理系が10人という内訳です。文系・理系は別試験として実施されるので、文系志望なら文系の科目構成だけを見ればOKです。

松田塾長

高橋

高橋44人って、結構狭き門ですよね…。
松田塾長2026年度入試(令和8年度実施)の実績で見ると、教育学部の前期日程には志願者207人が集まり、倍率は3.8倍でした。募集54人に対して207人が出願し、大学入学共通テストの成績による第1段階選抜で200人まで絞られ(倍率3.7倍)、そこから個別学力検査(二次試験)を経て、最終的に58人が合格しています。狭き門ではありますが、京都大学の中では極端に高倍率というわけではありません。

松田塾長

高橋

高橋第1段階選抜って何ですか?二次試験を受ける前に落とされることもあるんですか?
松田塾長あります。募集人員に対して出願者が多すぎる場合、共通テストの得点だけで一度学生を絞り込む仕組みです。今回の実績だと207人の出願者のうち200人が通過しているので、実質的にはほとんどの人が二次試験に進めています。ただ「ほとんど」であって「全員」ではないので、共通テストを軽視していい理由にはなりません。

松田塾長

高橋

高橋なるほど。じゃあ、共通テストと二次試験、それぞれどういう配点になってるんですか?
松田塾長そこが今日の本題です。次のセクションで、英語の配点を中心に詳しく見ていきましょう。

松田塾長

英語配点の内訳ー共通テストと二次試験

松田塾長京都大学教育学部(文系)の配点は、共通テストの成績をそのまま使うのではなく、265点満点に圧縮してから、二次試験の650点満点と合算します。合計915点満点、というのが全体の設計です。

松田塾長

京都大学教育学部(文系) 配点構成915点満点の図解

高橋

高橋915点ってちょっと変わった数字ですね。
松田塾長京都大学らしい数字なんですよ(笑)。共通テストは国語50点・地歴公民50点・数学50点・理科50点・外国語50点・情報15点の合計265点に圧縮されます。外国語はもともと大学入学共通テストでリーディング100点・リスニング100点の200点満点ですが、京都大学ではリーディングを150点満点、リスニングを50点満点に換算し直したうえで、さらに50点に圧縮して使う仕組みです。

松田塾長

高橋

高橋リスニングも使われるんですね。
松田塾長共通テストの段階では使われます。ただ、二次試験(個別学力検査)の英語には、京都大学教育学部の場合聞き取りテストは実施されません。二次試験は完全に「読む・訳す・書く」だけの試験になります。

松田塾長

試験区分 国語 地歴・公民 数学 理科 外国語(英語) 情報 合計
共通テスト(換算) 50点 50点 50点 50点 50点 15点 265点
二次試験(個別学力検査) 200点 100点 150点 ー 200点 ー 650点
合計 250点 150点 200点 50点 250点 15点 915点
高橋

高橋表で見るとよく分かります。英語だけ合計すると250点で、915点の27.3%くらい…。
松田塾長その通りです。ただ、ここで大事なのは「915点中250点」という割合そのものより、二次試験だけで見ると英語は650点満点中200点で約30.8%を占めるという事実です。二次試験は国語200点・地歴100点・数学150点・外国語200点の4科目構成なので、英語は国語と並んでいちばん配点が大きい。つまり、二次試験本番で最も守らなければいけない科目の1つが英語なんです。

松田塾長

高橋

高橋理科と公民が二次試験に入ってないのも意外でした。
松田塾長そうなんです。文系は二次試験で理科・公民を受けません。共通テストの理科50点・公民(地歴と合算)50点はそのまま使われますが、二次試験の記述力が問われるのは国語・地歴・数学・外国語の4科目だけ。だからこそ、この4科目、特に配点の大きい国語と英語をどう仕上げるかが合否を分けます。

松田塾長

高橋

高橋じゃあ、その英語の二次試験って、実際どんな問題が出るんですか?
松田塾長次はそこですね。大問構成を見ていきましょう。

松田塾長

大問構成・出題形式

松田塾長京都大学教育学部(文系)の英語(個別学力検査)は、大問4題構成です。2026年度実施(令和8年度)分として大学が公式に公表している出題意図を見ると、構成は次の通りです。

松田塾長

京都大学 英語 大問構成 全4題の図解

京都大学教育学部(文系) 英語 大問構成(2026年度実施分)

– 大問I: 長文読解(論説文)。英文和訳2題+内容説明(要約)1題

– 大問II: 長文読解(論説文)。英文和訳2題+内容説明(要約)1題

– 大問III: 和文英訳

– 大問IV: 自由英作文(指定された条件のもと、導入・展開・結論の流れで論じる)

高橋

高橋マーク式の問題は1つもないんですか?
松田塾長1つもありません。選択肢問題がゼロで、全部記述式です。大問Iと大問IIは、それぞれ別テーマの論説文が出題されていて、2026年度実施分では大問Iが「大気中を浮遊・飛翔する生物体を研究する大気生物学の変遷」、大問IIが「古代メソポタミアの碑文が保存されてきた歴史から得られる教訓」というテーマでした。どちらも抽象度の高い論説文で、内容を正確に理解したうえで、こなれた日本語に訳す力が求められます。

松田塾長

高橋

高橋読解2題のあとに、和文英訳と自由英作文が来るんですね。英作文が2種類あるのが独特だと思いました。
松田塾長そこは京都大学教育学部(文系)の英語を語るうえで欠かせない特徴です。大問IIIの和文英訳は、平易な日本語の小文を、文意を正しく伝えながら自然な英語に訳す力を見る問題。大問IVの自由英作文は、指定された条件のもとで、導入・展開・結論という流れに沿って論理的な議論を英語で組み立てる力を見る問題です。つまり「訳す力」と「自分の意見を組み立てて書く力」の両方が、別の大問として独立して試されるということです。

松田塾長

高橋

高橋読解とリスニングがセットになってる大学のイメージだったので、リスニングがないのはちょっと驚きです。
松田塾長京都大学の二次試験は、外国語のどの言語を選んでも聞き取りテストを実施しない方針を取っています。その分、読解と英作文にじっくり時間をかけられる設計になっているとも言えます。次は、この大問構成から見えてくる「つまずきやすいポイント」を具体的に見ていきましょう。

松田塾長

頻出テーマとつまずきポイント

松田塾長京都大学教育学部(文系)の英語でつまずく人には、いくつか共通のパターンがあります。まず大問I・IIの英文和訳で多いのが、文構造を取り違えて直訳してしまうケースです。

松田塾長

高橋

高橋直訳じゃダメなんですか?
松田塾長直訳がダメなわけじゃなくて、直訳する前に文の構造を正確に分解できていないケースが問題なんです。2026年度実施分の出題意図を見ると、大問Iでは強調構文の“did indeed”や“For one thing”の意味、比較級やto不定詞を含む文の構造、大問IIでは“if only~, so ~”のような構文、動詞“matter”の使われ方など、構文知識そのものを正確に理解しているかを問う設問が並んでいます。つまり、単語は分かるのに文の骨格が取れていないと、和訳が丸ごとズレてしまうんです。

松田塾長

高橋

高橋単語は知ってるのに文の意味が分からない、ってまさに私です…。
松田塾長それ、実はすごく多いパターンです。京都大学の和訳問題は、単語力だけでは越えられない壁になっています。もう1つのつまずきポイントは、要約(内容説明)問題での情報の整理不足です。「関連箇所の内容を整理し、具体的な情報を踏まえつつ要約できているか」が問われるので、該当箇所をただ日本語に置き換えるのではなく、文章全体の論旨の中でその箇所が何を言っているのかを掴む必要があります。

松田塾長

高橋

高橋和文英訳と自由英作文だと、どこでつまずきやすいんですか?
松田塾長和文英訳(大問III)は、日本語特有の言い回しをそのまま英語の単語に置き換えようとして不自然な英語になるパターンが目立ちます。出題意図でも「英語として自然な表現や適切な語彙が選択されているか」が明記されているので、逐語訳ではなく、文意を保ったまま別の言い回しに変換する発想が必要です。自由英作文(大問IV)は、語彙や文法のミスよりも、導入・展開・結論という論理構成が崩れることで減点されるケースが多いですね。書きたいことを思いついた順に書いてしまうと、採点者に論の流れが伝わりにくくなります。

松田塾長

高橋

高橋文法ミスより構成ミスの方が怖いんですね。
松田塾長京都大学教育学部(文系)は、記述式・全問自由記述という特性上、文法の正確さと同時に「伝わる書き方」そのものが試されます。次は、大問ごとにもう少し具体的な解き方を見ていきましょう。

松田塾長

大問別の詳細解説

松田塾長ここからは、大問ごとにどう向き合うべきかを具体的に解説します。まず大問I・IIの長文読解です。京都大学の論説文は抽象度が高いので、最初に全文を読んで大意を掴もうとすると時間切れになりがちです。おすすめは、段落ごとに「何の話をしているか」を一言でメモしながら読む方法です。

松田塾長

高橋

高橋一文ずつ丁寧に訳そうとすると、時間が足りなくなりそうです。
松田塾長そうなんです。和訳の設問がある文だけを精密に訳し、それ以外の文は論旨を追う速読に切り替える、というギアの切り替えが必要になります。和訳指定の文は、まず主語と動詞を確定させ、修飾語がどこにかかっているかを図解するように整理してから日本語にする。2026年度実施分の出題意図にあった“most new to science”や“nothing but A and B”のような表現も、構文パターンとして事前に覚えておけば、本番で慌てずに処理できます。

松田塾長

高橋

高橋要約(内容説明)問題はどう対策すればいいですか?
松田塾長要約問題は、該当範囲を読んだ直後に「この段落の役割は何か」を自分の言葉で一文にしてみる練習が効きます。京都大学の要約問題は、字数指定が厳しいことが多いので、日本語で要素を詰め込みすぎず、優先順位の高い情報から入れていく癖をつけておくといいですね。

松田塾長

高橋

高橋大問IIIの和文英訳は、どこから手をつければいいですか?
松田塾長まず、日本語の一文を「誰が」「何を」「どうする」というSVの骨格に分解します。日本語は主語が省略されがちなので、英訳する前に主語を補う作業が実は一番大事です。次に、日本語特有の比喩や言い回しを、意味を変えずに平易な日本語に言い換えてから英訳する。難しい日本語を難しい英語に直訳しようとすると、文法ミスが増えます。

松田塾長

高橋

高橋大問IVの自由英作文は?
松田塾長自由英作文は、書く前に「導入(問題提起)→展開(理由・具体例)→結論(まとめ)」の3段構成をメモ書きで決めてしまうのが最優先です。中身の英語力以前に、この骨組みができていないと、採点者に論理が伝わりません。展開部分では理由を1つだけでなく2つ用意し、それぞれに簡単な具体例を添えると説得力が増します。文法・語彙のミスをゼロにすることより、まず論理構成を崩さないことを優先してください。

松田塾長

高橋

高橋なるほど…。構成を先に決めるのって、どの大問にも共通してますね。
松田塾長まさにそこが京都大学教育学部(文系)の英語の本質です。単語力や文法力はもちろん必要ですが、それだけでは高得点に届きません。では、実際に自分が英語で何点取れば合格ラインに乗りそうなのか、シミュレーションしてみましょう。

松田塾長

配点シミュレーター:英語で何割取れば戦えるか

松田塾長先に大事な前提をお伝えしておきます。京都大学は合格者の最低点(いわゆるボーダー)を公式には公表していません。公式に分かるのは倍率だけで、2026年度実施分(令和8年度)の教育学部前期は、募集54人に対して志願207人、倍率3.8倍、第1段階選抜合格者200人(倍率3.7倍)、最終合格者58人でした。

松田塾長

高橋

高橋え、ボーダーって公表されてないんですか?じゃあ目標点はどう決めればいいんですか?
松田塾長「何点取れば受かる」という正解を探すのではなく、「二次試験650点のうち、英語200点で何割を安定して取れれば戦える土台になるか」という考え方に切り替えるのがおすすめです。一緒にステップで考えてみましょう。

松田塾長

steps
  1. 配点構造を頭に入れる: 二次試験650点満点のうち、国語200点・英語200点・数学150点・地歴100点という構造を確認します。英語と国語が二本柱であることが分かります。
  2. 読解で取れる範囲を見積もる: 英語200点のうち、大問I・II(読解・和訳・要約)でどれくらい取れそうかを見積もります。和訳問題は部分点が入りやすいので、構文を外さなければ半分以上は確保しやすい範囲です。
  3. 記述問題を白紙にしない: 大問III(和文英訳)・大問IV(自由英作文)は、白紙で出さないことを最優先にします。記述式は0点と部分点の差が非常に大きいので、埋める練習を積むだけでも取れる点数が変わります。
  4. 自分の目標ラインを決める: 英語200点中、6割(120点)・7割(140点)・8割(160点)の3パターンで、自分がどのラインを狙えそうかを模試の結果から逆算します。ここで初めて「自分の場合」の話になります。
高橋

高橋6割・7割・8割で全然印象が違いますね。自分がどこにいるのか、正直よく分からないです…。
松田塾長そうですよね。模試の偏差値だけでは、京都大学の記述式でどれだけ点が入るかは見えにくいんです。単語が分かるのに文構造が崩れて訳が外れているのか、文構造は取れているのに要約でまとめきれていないのか、原因によって伸ばし方が変わります。

松田塾長

高橋

高橋原因によって対策が変わるっていうのは、直感的にも納得できます。
松田塾長では、次は「何を・どの順で・いつまでに」やるべきかという、実際の対策の組み方に進みましょう。

松田塾長

対策・攻略法ー何を、どの順で、いつまでに

松田塾長京都大学教育学部(文系)の英語対策は、優先順位を間違えると時間が足りなくなります。おすすめの順番は次の通りです。

松田塾長

対策の優先順位

– 第1段階: 構文・文法の総復習(高3の夏まで)。単語は知っているのに訳せない状態を解消する

– 第2段階: 英文和訳の演習(高3の夏〜秋)。部分点の取り方を型として身につける

– 第3段階: 和文英訳・自由英作文の添削(高3の秋〜冬)。自己採点できない分野なので第三者の添削が欠かせない

– 第4段階: 過去問演習と時間配分の調整(高3の冬〜本番直前)。大問ごとにかける時間を決めて通し演習する

高橋

高橋構文の総復習が最初なんですね。単語をもっと覚えた方がいいのかと思ってました。
松田塾長単語も必要ですが、京都大学の英文和訳で失点する原因の多くは、単語ではなく構文の取り違えです。強調構文、比較構文、関係詞の非限定用法など、京都大学が繰り返し出題してきた構文パターンを先に潰しておくと、後の演習効率がまったく変わります。

松田塾長

高橋

高橋和文英訳と自由英作文は、自分で採点できないから後回しにしがちです…。
松田塾長それ、かなり危険なパターンなんです。和文英訳・自由英作文は自己採点ができない分野なので、後回しにすると本番直前になって「誰にも見てもらってない答案」のまま試験を受けることになります。できれば高3の秋のうちに、最低でも数回は添削を受けて、自分の書き方の癖(構成が崩れやすい、時制がブレるなど)を把握しておくべきです。

松田塾長

よくある落とし穴

和文英訳・自由英作文を「時間がないから後回し」にしたまま本番を迎えると、大問III・IVで合計400点分(二次試験650点中)のうち大きな部分を占める記述力が、未完成のまま試験に持ち込まれることになります。読解の勉強に偏りすぎないよう、早い時期から両方に触れておくことが大切です。

高橋

高橋400点分っていうのは、国語200点+英語200点ってことですか?
松田塾長そうです、二次試験650点のうち、記述で書く力が直接問われる国語と英語の合計が400点。ここが弱いと、他の科目でどれだけ頑張っても穴が埋まりにくい構造になっています。では次に、実際に受験生が陥りやすい失敗例を見ていきましょう。

松田塾長

よくある失敗・注意点

松田塾長京都大学教育学部(文系)を目指す受験生に多い失敗をいくつか紹介します。まず1つ目は、共通テストの英語(リーディング・リスニング)対策と、二次試験の英語対策を同じ勉強法でやろうとしてしまうことです。

松田塾長

高橋

高橋確かに、英語の勉強って全部同じだと思ってました。
松田塾長共通テストはスピード重視の読解と正確なリスニングが問われますが、二次試験は聞き取りがなく、じっくり構文を分析して記述する力が問われます。求められる力の質が違うので、直前期にはそれぞれ別のトレーニングとして時間を分けて確保する必要があります。2つ目は、模試の長文読解で点が取れているから安心してしまうケースです。多くの模試は選択式やマーク式を含みますが、京都大学の二次試験は全問記述。選択肢から正解を選べることと、自分で日本語や英語を組み立てて書けることは、別の能力です。

松田塾長

高橋

高橋模試の成績が良くても、安心しきっちゃダメなんですね。
松田塾長そうなんです。3つ目は、過去問演習を始める時期が遅くなりすぎることです。京都大学の記述式は、1問あたりにかかる時間が読みにくく、時間配分の感覚を掴むまでに何度も演習を重ねる必要があります。冬になって初めて過去問に触れると、時間配分の調整だけで本番直前の時間を使い切ってしまいます。

松田塾長

文系・理系の選択は後から変更できない

京都大学教育学部は出願時に「文系」「理系」のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後の変更はできません。科目構成も配点もまったく別の試験になるので、志望を固める前に、自分がどちらの科目構成で戦うのかを早めに確定させておく必要があります。

自己診断:あなたはどのタイプ?

松田塾長ここまでの内容を、自分の状況に当てはめて考えてみましょう。次の中に、当てはまるものはありますか?

松田塾長

セルフチェック

– 単語は分かるのに、長文になると文の意味がつながらない

– 和訳すると、日本語としては成立しているのに、内容が微妙にズレている

– 要約問題で、書くべき情報の優先順位がつけられない

– 和文英訳で、日本語の言い回しをそのまま英単語に置き換えて不自然になる

– 自由英作文で、時間内に結論までまとめきれない

– 京都大学の過去問に、まだ一度も時間を計って取り組んでいない

高橋

高橋…正直、半分くらい当てはまります。
松田塾長多くの受験生がどれかに当てはまります。ただ、ここで大事なのは「当てはまる項目が多いから絶望する」ことではなく、当てはまる項目によって、これから優先すべき対策が変わるということです。構文が崩れているタイプと、構文は取れているのに要約で情報を整理できないタイプでは、やるべき練習がまったく違います。

松田塾長

「単語は分かるのに文が読めない」は文法の使い方の問題かもしれません

単語は知ってるのに読めない?
「単語は分かるのに文が読めない」は文法の使い方の問題かもしれません
京都大学のような記述式の長文は、単語の暗記量より、覚えた文法を読解にどうつなげるかで差がつきます。松田塾長が教える「イメージ英文法」では、バラバラに覚えた文法を読解につなげ直す考え方を解説しています。

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高橋

高橋自分がどのタイプか、正直自分だけでは判断しづらいです。
松田塾長それは自然なことです。自分の答案を客観的に見るのは、受験生本人には一番難しい作業ですから。その話は記事の最後でもう少し詳しくしますね。まずは、京都大学教育学部(文系)の基本情報を表で整理しておきましょう。

松田塾長

基本情報まとめ

項目 内容
大学名・学部 京都大学 教育学部(文系)
前期日程募集人員 54人(文系44人・理系10人)
配点(共通テスト換算+二次試験) 915点満点
外国語(英語)配点 合計250点(共通テスト換算50点+二次試験200点)
二次試験の英語比率 650点満点中200点(約30.8%)
二次試験実施日(令和9年度) 2月25日:国語・数学/2月26日:外国語・地歴
2026年度実施分の倍率 志願207人/募集54人(倍率3.8倍)
公式サイト https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad
高橋

高橋こうやって表になってると分かりやすいです。他の大学の教育学部とも比べてみたいんですけど…。
松田塾長いいところに気づきましたね。次は似た形式の国公立大学と比較してみましょう。

松田塾長

類似する大学・学部との比較

松田塾長京都大学教育学部(文系)は、国公立大学の中でも「二次試験が記述式中心」という特徴を持つ学部の1つです。同じ「教育学部」という名前でも、大学によって配点の見せ方はまったく違います。東京大学教育学部は、科類ごとに配点を設計していて、外国語は二次試験だけで120点という独立した見せ方をしています。京都大学のように共通テストと二次試験を合算して1つの数字にするタイプとは、配点の構造そのものが異なります。

松田塾長

高橋

高橋見せ方が違うだけで、混乱しますね…。
松田塾長もう1つ、東北大学文学部も二次試験の記述力が問われる大学として知られています。京都大学と東北大学は、どちらも「マーク式に頼らず、自分の言葉で答えを組み立てる力」を重視している点で共通しています。ただし、大問構成やリスニングの有無など、細部の設計は大学ごとに異なるので、志望校が決まったら、その大学の配点表を1次情報として必ず確認する習慣をつけてください。

松田塾長

高橋

高橋「教育学部」って名前だけで判断しちゃダメなんですね。
松田塾長その通りです。次は、よくある質問にまとめて答えていきましょう。

松田塾長

よくある質問

高橋

高橋京都大学教育学部の文系と理系って、途中で変更できるんですか?
松田塾長出願時に文系・理系のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後に変更することはできません。募集要項でも文系・理系は別試験として明確に区別されているので、出願前にどちらで受けるかを固めておく必要があります。

松田塾長

高橋

高橋英語のリスニングの勉強は、二次試験対策としては不要ですか?
松田塾長二次試験(個別学力検査)にリスニングはありませんが、共通テストの外国語にはリスニングが含まれ、換算後の点数が915点満点の中に組み込まれています。二次試験の記述対策を優先しつつ、共通テストの対策期間にはリスニングも並行して仕上げる必要があります。

松田塾長

高橋

高橋和文英訳と自由英作文、どっちを先に勉強すべきですか?
松田塾長どちらも記述力を問う大問なので優先順位に大きな差はありませんが、和文英訳は「与えられた日本語を正確に英語に変換する」比較的答えの形が定まっている練習から始めると、文法・語法の基礎固めにつながりやすいです。そのうえで自由英作文の練習に進むと、土台となる英語の運用力がすでにできているので、構成の練習に集中しやすくなります。

松田塾長

高橋

高橋過去問は何年分くらいやればいいですか?
松田塾長出題テーマは年度によって変わりますが、大問構成(読解2題+和文英訳+自由英作文、マーク式なし)という骨格は安定しています。まずは直近の数年分を、時間を計って通しで解き、大問ごとの時間配分の感覚を作ることを優先してください。量よりも、1回ごとの振り返りの質が大事です。

松田塾長

松田塾長ここまでで、京都大学教育学部(文系)の英語の配点・出題形式・対策の優先順位が分かったと思います。二次試験650点のうち英語200点、共通テストと合わせて250点。マーク式が一切ない記述式で、読解2題・和文英訳・自由英作文の4本柱。ここまでは、どの受験生にも共通する「大学・学部としての情報」です。

松田塾長

高橋

高橋ここまでは分かりました。でも、正直まだ「自分はどうすればいいか」が見えてないです。
松田塾長そうですよね。実は、ここからが一番大事な話です。「英語の長文で点が伸びない」という悩みを持つ受験生でも、原因は人によってまったく違います。単語力が足りない人、構文の把握が甘い人、読めているのに要約や和文英訳で減点されている人、時間が足りずに自由英作文を書き切れない人。症状は似ていても、原因が違えば、やるべき対策の順番も変わってきます。

松田塾長

高橋

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分では判断が難しいです…。
松田塾長受験勉強で一番もったいないのは、勉強していないことではなく、優先順位を間違えたまま貴重な数カ月が過ぎてしまうことなんです。今の自分がどこで失点しているのかが分かれば、残りの期間で何を・どの順番で・いつまでに仕上げればいいかが見えてきて、迷わず積み上げていけます。

松田塾長

松田塾長英語進学塾リオンでは、現在の英語力と京都大学教育学部(文系)という志望校を踏まえて、どこで点を落としているのか、そのために何を優先すべきかを一緒に整理しています。「まだ相談するタイミングじゃないかも」と感じる方も、現状を聞くだけでも今後の勉強の優先順位を見直すきっかけになりますので、気になる方は一度確認してみてください。

松田塾長

参考リンク

参考リンク

– 京都大学 入試・高大連携(一般選抜): https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad

– 令和9年度 入学者選抜要項(配点・試験日程): https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad/requirements

– 令和8年度 一般選抜の試験問題等(英語の出題意図を含む): https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad/past-eq/r8-eq

– 一般選抜出願状況と選考結果: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/admissions/undergrad/statistics

Q. 京都大学教育学部の文系と理系って、途中で変更できるんですか?

出願時に文系・理系のどちらで受けるかを決める必要があり、出願後に変更することはできません。募集要項でも文系・理系は別試験として明確に区別されているので、出願前にどちらで受けるかを固めておく必要があります。

Q. 英語のリスニングの勉強は、二次試験対策としては不要ですか?

二次試験(個別学力検査)にリスニングはありませんが、共通テストの外国語にはリスニングが含まれ、換算後の点数が915点満点の中に組み込まれています。二次試験の記述対策を優先しつつ、共通テストの対策期間にはリスニングも並行して仕上げる必要があります。

Q. 和文英訳と自由英作文、どっちを先に勉強すべきですか?

どちらも記述力を問う大問なので優先順位に大きな差はありませんが、和文英訳は与えられた日本語を正確に英語に変換する比較的答えの形が定まっている練習から始めると、文法・語法の基礎固めにつながりやすいです。そのうえで自由英作文の練習に進むと、土台となる英語の運用力がすでにできているので、構成の練習に集中しやすくなります。

Q. 過去問は何年分くらいやればいいですか?

出題テーマは年度によって変わりますが、大問構成(読解2題+和文英訳+自由英作文、マーク式なし)という骨格は安定しています。まずは直近の数年分を、時間を計って通しで解き、大問ごとの時間配分の感覚を作ることを優先してください。量よりも、1回ごとの振り返りの質が大事です。

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