高橋先生、早稲田大学の商学部を受けようと思ってるんですけど、英語の配点ってどれくらいなんですか? 他学部より英語が重いって聞いたことがあって、ちょっと不安なんです。
松田塾長いい質問ですね。結論から言うと、商学部の〈地歴・公民型〉だと総点200点のうち英語が80点。比率でいうと40%です。3教科のうちの1教科なのに、配点は頭ひとつ抜けています。

高橋えっ、4割ってけっこう大きいですね! 国語とか地歴・公民と比べてどれくらい差があるんですか?
松田塾長国語が60点、地歴・公民が60点なので、英語だけ20点多いんです。3教科横並びじゃなくて、英語で稼げる人が有利な配点設計になっている、と考えてもらっていいです。

入試の全体像・配点構成
松田塾長まず全体像から整理しましょう。商学部の一般選抜には〈地歴・公民型〉と〈数学型〉の2方式があって、併願はできません。出願時にどちらか1つを選ぶ必要があります。


高橋〈数学型〉もあるんですね! そっちだと英語の配点は変わるんですか?
松田塾長変わります。〈数学型〉は外国語60点・国語60点・数学60点の合計180点。英語の問題自体は地歴・公民型と共通ですが、素点80点を60点に圧縮して使うんです。総点も200点じゃなくて180点になるので、比較するときは注意してください。

高橋なるほど、同じ英語の試験でも型によって「効いてくる重さ」が違うってことですね。じゃあ次は、英語配点の中身をもう少し詳しく教えてください。
英語配点・比率の詳細
松田塾長ここは数字で押さえるのが一番早いです。表にまとめました。

| 方式 |
外国語(英語) |
国語 |
地歴・公民/数学 |
総点 |
英語比率 |
| 地歴・公民型 |
80点 |
60点 |
60点 |
200点 |
40% |
| 数学型 |
60点(素点80点を圧縮) |
60点 |
60点 |
180点 |
約33% |
高橋やっぱり地歴・公民型のほうが英語の比重が重いんですね。私、英語は得意なので地歴・公民型のほうが向いてそうです。
松田塾長英語で得点を稼げるタイプなら地歴・公民型を選ぶのが定石です。逆に数学で稼ぎたい人は数学型、というすみ分けですね。ちなみに試験時間は英語90分、国語60分、地歴・公民または数学は60分または90分(方式による)です。

英語以外の外国語を選ぶ場合の注意
外国語は英語のほかにドイツ語・フランス語・中国語・韓国語からも選べますが、これらを選択した場合は大学入学共通テストの当該科目を受験し、200点満点を商学部の配点に換算して利用する仕組みです。素点そのままではない点に注意してください。
高橋配点はわかりました。じゃあ実際、英語ってどんな問題が出るんですか? 長文だけなんですか、それとも文法問題もあるんですか?
大問構成・出題形式
松田塾長ここからが本題ですね。商学部の英語は90分で大問5題という構成が、ここ数年安定しています。


松田塾長大問1が会話文読解、大問2から大問5が長文読解、という並びです。長文のテーマは社会・文化系、経済・ビジネス系、科学技術・医療・環境系など、毎年テーマを変えながら出ます。総語数は年々増えていて、2024年度・2025年度はどちらも3500語程度でした。90分でこの分量を読み切る必要があるので、スピードがかなり重要です。

高橋3500語て、けっこうな分量ですよね……。マジですか、90分でそんなに読むんですか(笑)
松田塾長そうなんです。しかも商学部という名前どおり、経済・ビジネス系のテーマが混ざるので、内容の読み取りに専門用語の知識も少し要ります。純粋な読解速度と、ビジネス系の話題への慣れ、両方が必要になってきます。

高橋独立の文法問題みたいなのはないんですか?
松田塾長大問単体としての「文法問題」枠は目立たなくて、長文中の空所補充や語法・構文の設問に組み込まれる形が中心です。つまり単語や文法を丸暗記するだけじゃなくて、文脈の中で正しく使えるかを試されるということですね。

高橋出題形式はわかったんですけど、具体的にどこでつまずきやすいんですか?
頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長商学部の英語でよく出るテーマは不定詞・関係詞・仮定法の3つです。この3つは長文中の複雑な一文を正確に読み解くカギになるので、繰り返し狙われます。

高橋不定詞ってto不定詞のことですよね? 単純そうに見えるけど、そんなに難しいんですか?
松田塾長単体だと簡単でも、長文の中に「目的」なのか「結果」なのか「程度」なのかを判断させる不定詞が混ざってくると、急に難しく感じるはずです。たとえば “too complex to understand at a glance” のような表現、パッと見て「理解するには複雑すぎる」と訳せますか?

高橋う、ちょっと止まりました……。「理解するのに複雑すぎて理解できない」みたいな、否定のニュアンスが入るやつですよね(笑)
松田塾長そうです、そこですね。too … to構文は否定の意味を持つのに、単語だけ見ると気づきにくい。こういう構文知識のスキマを、長文の重要な一文にピンポイントで仕込んでくるのが商学部の特徴です。

高橋関係詞と仮定法も同じような感じですか?
松田塾長関係詞は、先行詞から離れた位置に関係代名詞が来るパターンや、関係副詞と関係代名詞の使い分けが狙われます。仮定法は、ifを使わない倒置形(Had I known / Were it not for など)が長文中にさりげなく出てくるパターンが要注意です。ifが見えないから仮定法だと気づけない、というのが一番多いつまずき方ですね。

高橋なるほど、単語や文法を個別に覚えるだけじゃなくて、長文の中で「あ、これ仮定法だ」って気づく訓練がいるってことですね。じゃあ次は、大問ごとにどう解けばいいのか教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長大問ごとに解き方の型を作っておくと、本番でブレません。順番に見ていきましょう。

steps
- 大問1(会話文読解) — 設問を先に読み、会話の流れの中で「誰が何を言ったか」を追う。空所補充は前後の話者のリアクションから推測する
- 大問2〜4(テーマ別長文読解) — 段落ごとに主題文(トピックセンテンス)を拾いながら読む。設問の該当段落を素早く特定してから根拠を探す
- 大問5(語彙・語法寄りの長文) — 文脈依存の語彙問題が多いので、知らない単語が出ても前後関係から意味を推測する練習をしておく
- 見直し — 90分のうち最後5分は、too…to構文や仮定法倒置など「見落としやすい構文」がないか、設問の根拠部分だけ読み返す
高橋なんで答えがそうなるのか、っていうプロセスも知りたいです。ただ答えを覚えるだけじゃ本番で応用きかないですよね。
松田塾長そのとおりです。たとえば長文読解の設問で「本文の内容と一致するものを選べ」というタイプが出たとき、選択肢の中に本文の単語をそのまま使った「言い換えなし」の誤答が混ざっていることが多いんです。本文の表現をそのまま使っている選択肢ほど、実は不正解だったりします。本文と違う言葉で同じ内容を言い換えている選択肢が正解になりやすい、という傾向を知っているだけで、正答率はかなり変わってきます。

高橋へえ、それは知らなかったです! 言い換えのパターンに慣れておく必要があるんですね!
松田塾長つまずきポイントが出たので、次は「じゃあ結局何割取れば受かるのか」を一緒に計算してみましょう。

配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長商学部の合格ラインは、公表されている情報を総合すると英語7割強が目安とされています。実際に数字を当てはめてシミュレーションしてみましょう。

steps
- 英語80点満点のうち7割 — 80 × 0.7 = 56点が目安ライン
- 国語・地歴公民が平均的な6割前後だった場合 — 国語60×0.6=36点、地歴公民60×0.6=36点
- 3教科合計 — 56+36+36=128点。総点200点のうち64%
- 英語で8割まで伸ばせた場合 — 80×0.8=64点。合計は136点(68%)まで伸びる
高橋ざっくり6割後半くらいが合格ラインってことですね。英語1教科で8点伸ばすだけで、全体の合計もけっこう変わるんですね。
松田塾長そうなんです。英語の配点が総点の40%を占めているので、英語の1点は他教科の1点より「効く」んです。だからこそ商学部志望者には、英語に一番時間をかけてほしいと伝えています。

ボーダー予想の扱いについて
ここで示した英語7割強・合計6割台後半という数字はあくまで受験情報を踏まえた目安です。年度・方式によって変動するため、最新の入試結果は必ず入学センターの公式発表で確認してください。
対策・攻略法
高橋じゃあ具体的に、いつから何をやればいいんですか?
松田塾長まず大前提として、2026年1月7日から1月20日が出願期間で、試験本番は2月下旬というスケジュールです。逆算して、長文の速読力は試験の半年以上前から仕込んでおく必要があります。

商学部英語 対策の優先順位
1. 長文の速読力 — 3500語を90分で読み切るペースに体を慣らす。時間を計って過去問演習を繰り返す
2. 構文の見落とし対策 — too…to構文・仮定法倒置・関係詞の非制限用法など、パッと見で気づきにくい構文を一覧化して復習する
3. ビジネス系テーマへの慣れ — 経済・ビジネス系の英文に日頃から触れて、専門的な話題でも読むスピードを落とさない
高橋過去問は何年分くらいやればいいですか?
松田塾長2023年度以降、難化傾向がはっきり出ているので、直近3年分(2023〜2025年度)は最低でも解いておくことをすすめます。特に2023年度は近年でも難しかった年として知られているので、その年の過去問で時間内に解き切れるかを一度試してみてください。

時間配分の目安
大問1(会話文)に15分、大問2〜4(長文読解)に各15分、大問5に15分、見直しに残り時間。この配分を過去問演習の段階から体に染み込ませておくと、本番で焦らず進められます。
高橋なるほど。過去問演習のときから本番と同じ時間配分でやるのが大事なんですね。
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの内容を表にまとめておきますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
早稲田大学 |
| 学部 |
商学部 |
| 満点(地歴・公民型) |
200点 |
| 英語配点 |
80点(比率40%) |
| 分析対象年度 |
2025年度 |
| 出願期間 |
2026年1月7日〜1月20日 |
| 公式サイト |
https://www.waseda.jp/fcom/ |
類似する大学・学部との比較
高橋商学部みたいに英語の配点が重い学部って、他にもあるんですか?
松田塾長配点の作り方はいろいろです。たとえば
立教大学 経済学部は、実は自前の英語試験を廃止していて、英検やTEAPのような外部の英語資格試験のスコアを合否判定に使う方式になっています。同じ「英語重視」でも、試験本番で英語を解くタイプと、事前に取得したスコアを使うタイプがある、というのは知っておくといいですよ。

高橋えっ、外部試験のスコアを使う方式もあるんですか! それは商学部とは全然違う仕組みですね。
松田塾長あとは国立の
東北大学 文学部・人文社会学科のように、二次試験の配点比率で見ると英語が全体の2割程度、という大学もあります。私立の商学部のように1教科で4割を占めるケースと比べると、同じ「英語重視」という言葉でも中身がかなり違うのがわかると思います。

高橋大学によって配点の設計思想がぜんぜん違うんですね、面白いです(笑)
よくある質問
高橋最後にいくつか気になっていることを聞いてもいいですか?
松田塾長もちろんです、どうぞ。

高橋〈地歴・公民型〉と〈数学型〉、どっちで受けるか迷ったらどう決めればいいですか?
松田塾長英語と社会科目に自信があるなら地歴・公民型、数学に自信があるなら数学型を選ぶのが基本です。迷ったら過去問を両方解いてみて、得点が高いほうを選ぶのが一番確実です。

高橋英語以外の外国語で受験するのは現実的なんですか?
松田塾長選択肢としては用意されていますが、実際にはほとんどの受験生が英語を選んでいます。ドイツ語・フランス語などは共通テストのスコアを商学部の配点に換算する仕組みなので、その言語を本格的に学習してきた人向けの選択肢と考えたほうがいいです。

高橋英語4技能テスト利用型みたいな方式はもうないんですか?
松田塾長2025年度入試から英語4技能テスト利用型は廃止されました。代わりに地歴・公民型の定員が355名から390名に増えているので、地歴・公民型で受験する人にとっては、むしろ選択肢が広がった形です。

高橋最後に、これから対策を始める人に一言お願いします!
松田塾長配点200点のうち80点が英語という事実を、まず自分の勉強時間の配分に反映させてください。国語や地歴・公民に3分の1ずつ時間を使うのではなく、英語に一番多く時間を割くのが、商学部合格への一番の近道です。

高橋ありがとうございます! 今日から早速、過去問の時間配分を意識して演習してみます!
参考リンク
– 早稲田大学 商学学術院(公式): https://www.waseda.jp/fcom/
– 早稲田大学 入学センター 入試情報(公式): https://www.waseda.jp/inst/admission/
Q. 早稲田大学商学部の英語配点は何点ですか?
地歴・公民型では総点200点のうち英語80点(比率40%)です。数学型では素点80点を60点に圧縮し、総点180点のうちの60点として扱われます。
Q. 英語以外の外国語で受験できますか?
ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語も選択できますが、これらは大学入学共通テストの当該科目のスコアを商学部の配点に換算して利用する仕組みです。
Q. 商学部英語の大問構成はどうなっていますか?
90分で大問5題。大問1が会話文読解、大問2から大問5が社会・文化系や経済・ビジネス系などテーマ別の長文読解です。総語数は2024〜2025年度で約3500語でした。
Q. 合格ボーダーの目安はどれくらいですか?
公開されている受験情報を踏まえると、英語は7割強が目安とされています。ただし年度や方式で変動するため、最新の公式発表を必ず確認してください。