高橋先生、早稲田大学の文学部を受けようと思ってるんですけど、文化構想学部と配点がほとんど同じって聞きました。じゃあ対策も全く同じでいいんですか?
松田塾長配点構造はほぼ同じですが、大問の中身までよく見ると細かい違いがあります。同じだと思い込んで文化構想学部の対策だけで済ませてしまうと、文学部特有のクセに対応できなくなるので注意が必要です。

高橋完全に同じじゃないんですね! 意外です! じゃあまず文学部の配点から教えてください。
入試の全体像・配点構成
松田塾長文学部の一般選抜は総点200点、試験時間90分、大問5題という構成です。外国語(英語)75点、国語75点、地歴50点という配点で、文化構想学部と共通の配点体系になっています。


高橋本当に文化構想学部と数字が同じですね。文学部にも英語4技能テストを使う方式ってあるんですか?
松田塾長あります。一般選抜260名に加えて、国語・地歴と英語4技能テストのスコアを組み合わせる「一般(英語4技能テスト利用方式)」が85名の枠で用意されています。独自の英語試験を受けずに出願時のスコアで英語の評価を済ませる方式です。

高橋配点が同じなのはわかりました(笑)。じゃあ英語の配点比率も文化構想学部と同じですか?
英語配点・比率の詳細
松田塾長表で確認しましょう。

| 教科 |
配点 |
試験時間 |
備考 |
| 外国語(英語) |
75点 |
90分 |
大問5題(I〜IVマーク式、Vのみ自由英作文) |
| 国語 |
75点 |
90分 |
– |
| 地歴 |
50点 |
60分 |
世界史・日本史から選択 |
| 総点 |
200点 |
– |
英語比率は37.5% |
高橋配点も比率も文化構想学部とぴったり同じですね。じゃあ違いはどこに出てくるんですか?
松田塾長配点は同じでも、大問ごとの設問形式や難易度の出方が違うんです。ここが今日いちばん丁寧に説明したいポイントです。大問構成を見ていきましょう。

大問構成・出題形式
松田塾長文学部の英語は90分で大問5題、大問I〜IVがマークシート、大問Vのみ自由英作文という構成です。


松田塾長大問ごとの内容を表にまとめました。

| 大問 |
形式 |
難易度目安 |
特徴 |
| 大問I |
空所補充 |
標準レベル |
(A)(B)の2セクション構成 |
| 大問II |
内容一致 |
やや易〜標準 |
(A)(B)(C)の3セクション構成 |
| 大問III |
1文補充 |
標準レベル |
論理展開の把握が必要 |
| 大問IV |
会話文 |
標準レベル |
1対1形式、7空所・選択肢13、口語表現 |
| 大問V |
自由英作文 |
– |
2パラグラフの文章の一文要約 |
高橋大問Iが(A)(B)、大問IIが(A)(B)(C)って、セクションがかなり細かく分かれてるんですね!
松田塾長ここが文化構想学部との一番の違いです。文学部は大問I(A)(B)+大問II(A)(B)(C)+大問IIIを合わせると、実質的に7つの長文を読むことになります。文化構想学部の大問はセクション分けがシンプルなので、文学部のほうが「長文の本数」で見ると読む分量が多い印象になります。

高橋7つも長文があるんですか! それは読む量、けっこう多くないですか?
松田塾長多いです。ただし大問II「やや易〜標準」とあるように、難易度自体は易しめの文章も混ざっているので、パニックにならずに1本ずつ丁寧に処理すれば十分に対応できます。数の多さにビビらないことが大切です。

高橋大問IVの会話文、「7空所・選択肢13」っていう数字が具体的ですね。これはどういう意味なんですか?
頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長空所が7つに対して選択肢が13個用意されているということは、使わない選択肢(ダミー)が6個も混ざっているということです。1対1形式の会話文なので、話者2人のやり取りの流れを丁寧に追いながら、紛らわしいダミー選択肢に惑わされない判断力が必要になります。

高橋ダミーの選択肢がそんなに多いと、逆に迷っちゃいそうです……。
松田塾長口語表現特有の言い回しを知っているかどうかで、ダミーを消去できる速度が大きく変わります。”You’re telling me.” や “I couldn’t agree more.” のような会話特有の定型表現をどれだけストックしているかが、大問IVの得点力に直結します。

高橋大問Vの自由英作文が「2パラグラフの文章の一文要約」っていうのも、独特な出題ですね。
松田塾長そうなんです。2つの段落から成る英文を読んで、その内容を1文で要約するという形式です。文化構想学部の大問5は英文要約問題という位置づけでしたが、文学部は「自由英作文」という枠組みの中で一文要約が課される点に違いがあります。1文で収めるという制約があるぶん、本当に重要な情報だけを抜き出して圧縮する力が問われます。

高橋1文にまとめるのって、逆に難しそうですね。長く書けるほうが楽な気がします(笑)
松田塾長多くの受験生がそう感じます。情報を足すより削るほうが難しい、というのはよくあることです。段落ごとの主題文(トピックセンテンス)を見極めて、そこだけを軸に1文を組み立てる練習をしておくと対応しやすくなります。

文化構想学部との違いを混同しない
文学部と文化構想学部は配点(200点、英語75点)と大問数(5題)こそ同じですが、文学部は大問I・IIがセクション細分化されて長文本数が多く、大問Vも「自由英作文としての一文要約」という独自の形式です。過去問演習ではどちらの学部の問題かを必ず意識してください。
高橋大問ごとの特徴はわかりました。じゃあ実際にどう解き進めればいいのか、手順を教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長実質7つの長文を読むことになるので、時間配分の設計がとても重要です。

steps
- 大問I(空所補充、(A)(B)) — 語彙・語法で即答できる設問が多いので、2セクションともテンポよく進める
- 大問II(内容一致、(A)(B)(C)) — やや易〜標準なので、3セクションを流れるように処理し、大問IIIに時間を残す
- 大問III(1文補充) — 指示語・接続表現・話の流れを手がかりに、選択肢の文を段落に当てはめて検証する
- 大問IV(会話文) — 話者のやり取りを追いながら、13の選択肢から口語表現の知識でダミーを消去していく
- 大問V(自由英作文・一文要約) — 2パラグラフの主題文を見極め、削ぎ落として1文にまとめる
高橋実質7つの長文を読むのに、大問IとIIをテンポよく進めるのが大事なんですね!
松田塾長易しめの設問で時間を使いすぎると、大問III以降にしわ寄せが来ます。大問I・IIで貯金した時間を、大問III・IV・Vという思考力が必要な設問に回す意識を持ってください。

高橋大問IIIの1文補充問題を解くコツはありますか?
松田塾長選択肢を先に読んで内容を頭に入れてから本文を読むと、どのあたりに入りそうかの見当がつけやすくなります。指示語が指す内容や、話の展開が急に飛んでいる箇所を探すのが基本の手順です。

高橋対策のイメージができました! じゃあ実際、英語で何割くらい取れれば合格ラインに乗るんですか?
配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長文学部も英語で7割前後が一つの目安とされています。実際にシミュレーションしてみましょう。

steps
- 英語75点満点のうち7割 — 75 × 0.7 = 52.5点が目安ライン
- 国語75点満点のうち6割前後だった場合 — 75 × 0.6 = 45点
- 地歴50点満点のうち6割前後だった場合 — 50 × 0.6 = 30点
- 3教科合計 — 52.5 + 45 + 30 = 127.5点。総点200点のうち約64%
高橋文化構想学部のときと同じ計算式になりますね!
松田塾長配点構造が同じなので、ボーダーの考え方自体は共通です。英語だけ8割まで伸ばせれば75×0.8=60点になるので、合計は135点(約68%)まで上がります。配点比率が同じだからこそ、英語での上積みの価値も同じくらい大きいということです。

ボーダー予想の扱いについて
ここで示した数値は配点構造から逆算した目安の計算例です。実際の合格最低点は年度によって変動するため、最新の入試結果は必ず早稲田大学入学センターの公式発表で確認してください。
高橋シミュレーションはわかりました! 具体的にどう対策すればいいのか教えてください。
対策・攻略法
松田塾長実質7つの長文をこなす体力づくりと、大問IV・Vの独自形式への対応が両輪になります。

文学部英語 対策の優先順位
1. 長文の高速処理と体力づくり — 大問I・IIの実質5つの長文を、疲れずに読み切るペースを過去問演習で作る
2. 会話特有の口語表現の暗記 — 大問IVのダミー選択肢を素早く消去できるよう、口語表現のストックを増やす
3. 一文要約の圧縮トレーニング — 大問Vに向けて、段落の主題文だけを抜き出して1文にまとめる練習を繰り返す
高橋文化構想学部の過去問も演習に使えるんでしたっけ(笑)?
松田塾長配点体系が共通なので、文化構想学部の過去問も演習量を増やす目的では十分に使えます。ただし大問IV・Vのような文学部特有の形式については、文学部自体の過去問で仕上げるのが確実です。

時間配分の目安
大問Iに10分、大問IIに15分、大問IIIに20分、大問IVに20分、大問Vに20分、残り5分を見直しに。大問I・IIで時間を貯金できるかどうかが、大問III以降の余裕を左右します。
高橋時間の貯金、意識してみます!
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの内容を整理しておきますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
早稲田大学 |
| 学部 |
文学部 |
| 満点 |
200点(外国語75点+国語75点+地歴50点) |
| 英語配点 |
75点(比率37.5%) |
| 英語試験時間 |
90分・大問5題(I〜IVマーク式、Vのみ自由英作文) |
| 分析対象年度 |
2026年度 |
| 公式サイト |
https://www.waseda.jp/flas/hss/ |
高橋文化構想学部との違いがだいぶわかってきました。他の早稲田の学部とはどう違うんですか?
類似する大学・学部との比較
松田塾長何度も触れているとおり、
早稲田大学 文化構想学部は文学部と配点構造(200点、英語75点)と大問数(5題)が共通で、過去問を相互に演習に使えるほど出題形式が似ています。ただし
文学部は大問I・IIのセクション細分化で長文本数が多く、大問Vも一文要約という独自形式である点が違います。

高橋配点の仕組みそのものが違う学部もありますよね?
松田塾長早稲田大学 人間科学部のように
大学入学共通テストと学部独自試験を組み合わせる方式を採る学部もあります。文学部・文化構想学部のように独自試験だけで完結する方式とは仕組みが根本から違うので、志望校を決める段階で必ず確認しておいてください。

高橋なるほど、勉強になりました! 最後にいくつか質問してもいいですか?
よくある質問
高橋文学部と文化構想学部、両方受けるのはありですか?
松田塾長配点体系が共通で対策の重複が多いので、併願のコストパフォーマンスは高い組み合わせです。大問IV・Vのような細かい違いだけ、それぞれの学部専用の対策を積み増しておけば十分対応できます。

高橋大問IVの会話文で、ダミー選択肢を見分けるコツはありますか?
松田塾長まず文法的に空所に入らない選択肢を先に消去し、残った中から話の流れに合う口語表現を選ぶという2段階の手順がおすすめです。いきなり意味だけで選ぼうとすると、紛らわしい選択肢に引っかかりやすくなります。

高橋大問Vの一文要約で、文字数や語数に制限はありますか(笑)?
松田塾長制限の示され方は年度によって変わるので、必ず過去問で確認してください。制限の有無にかかわらず、1文で収める以上は簡潔さが最優先という基本方針は変わりません。

高橋最後に、これから対策を始める人に一言お願いします!
松田塾長大問I・IIで時間を貯金し、大問III以降の思考力勝負に備える、この意識を過去問演習の段階から徹底してください。実質7つの長文というボリュームに気後れせず、1本ずつ丁寧に処理する姿勢が結果的に一番の近道です。

高橋ありがとうございます! さっそく大問Iと大問IIのスピードを意識して過去問を解いてみます!
参考リンク
– 早稲田大学 文学学術院(公式): https://www.waseda.jp/flas/hss/
– 早稲田大学 入学センター 一般選抜: https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/general
Q. 早稲田大学文学部の英語配点は何点ですか?
総点200点のうち外国語(英語)は75点(比率37.5%)です。国語も同じ75点、地歴が50点という配点構成で、文化構想学部と共通の配点体系です。
Q. 文学部の英語はどんな大問構成ですか?
90分で大問5題、大問I〜IVがマークシート、大問Vのみ自由英作文です。大問Iが空所補充(A)(B)、大問IIが内容一致(A)(B)(C)、大問IIIが1文補充、大問IVが会話文(7空所・選択肢13)、大問Vが2パラグラフの一文要約という構成です。
Q. 文化構想学部と文学部の英語はどう違いますか?
配点(200点、英語75点)と大問数(5題)は同じですが、文学部は大問I・IIがセクション細分化され実質7つの長文を読む構成である点、大問Vが自由英作文としての一文要約である点が異なります。
Q. 合格ボーダーの目安はどれくらいですか?
配点構造から逆算すると総点200点のうち6割台半ばが一つの目安になります。ただし年度によって変動するため、最新の入試結果は入学センターの公式発表で確認してください。