高橋先生、相談があります。うちの子、もう何か月も塾に通っているのに、英語のテストの点がほとんど動かないんです。月謝も払っていますし、本人も休まず行っているので、「このまま続けていいのかな」と夜になると考えてしまって……。
松田塾長保護者の方から、本当によくいただく相談です。結論から言うと、塾に通っても英語の成績が動かないときは、お子さんの頑張り不足より、仕組みのどこかにずれがあることが多いです。そのずれは、授業とつまずきのずれ、基礎の穴、復習と反復の不足、宿題の作業化、テストの形と練習のずれの5つに分けられます。

高橋えっ、5つもあるんですか! 私は、子どもにやる気がないせいかと思っていました。
松田塾長そう思われる方は多いのですが、決めつける前に、まず答案とノートを見てみましょう。やる気の問題に見えても、実は「どこが分からないのか、本人にも説明できない」だけ、ということがよくあります。この記事では、5つの原因の見分け方と、家庭で確認できること、塾に確認するとよいことをお話しします。塾を変えることを前提にはしませんので、安心して読んでください。

高橋変えなくていいかもしれないんですね。それなら少し気が楽になりました! まずは、通っているのに点が動かないとき、何が起きているのか教えてください。
塾に通っていることと、身についていることは別の話

高橋毎週通っているのだから、少しずつでも伸びていくものだと思っていました。
松田塾長気持ちは分かります。ただ、通塾は「授業を受けた」という事実で、身についたかどうかは「自分の力で解けるようになったか」で決まります。この2つのあいだに、5つの原因が入り込むんです。まず全体を表で見てから、1つずつお話ししますね。

| 原因 |
どんな状態か |
家庭で最初に見ること |
| 1. 授業とつまずきのずれ |
授業で扱う内容と、本人が止まっている場所が違う |
授業で習った単元と、テストで間違えた単元が重なっているか |
| 2. 基礎の穴 |
be動詞と一般動詞、語順など、前の内容が抜けたまま進んでいる |
基本の文を、見ずに書けるか |
| 3. 復習と反復の不足 |
授業では分かったつもりでも、あとで自分では再現できない |
前回の授業の内容を、本人が説明できるか |
| 4. 宿題の作業化 |
終わらせることが目的になり、間違いが直っていない |
間違い直しのノートに、解き直しの跡があるか |
| 5. テストの形とのずれ |
練習している問題の形と、学校のテストの形が違う |
返ってきた答案で、どの形式の問題を落としているか |
高橋表で見ると、「うちはどれだろう」と考えながら読めそうです。
松田塾長ぜひ、そうしてください! ひとつ大事なのは、原因は1つとは限らず、2つ3つ重なっていることが多いという点です。私の経験でも、ひとつ直したのに点が動かないのは、残りの原因がまだ残っているケースが多くありました。

高橋点が動かないと、つい通う回数を増やしたくなります。
松田塾長その気持ちは自然ですが、原因を確かめる前の対応には、気をつけたい点があります。

原因を確かめる前にやりがちな3つの対応
– 通う回数や宿題の量を増やす(原因が基礎の穴なら、穴の上に作業が積み重なるだけになる)
– すぐに塾を変える(原因が家庭の復習の仕組みなら、新しい塾でも同じ場所で止まる)
– 本人を叱る(「分からない」と言い出せなくなり、原因が見えにくくなる)
高橋全部、やってしまいそうなことばかりです……。
松田塾長だからこそ、先に原因を見つけましょう。1つ目は、授業の内容と本人のつまずきがずれているケースです。

原因1 授業の内容と、本人のつまずきがずれている
高橋授業の内容とつまずきがずれる、というのは、塾の授業が悪いということですか?
松田塾長悪いという話ではありません。たとえば、学校の進度に合わせて今の単元を教える授業は、それ自体は正しいんです。ただ、お子さんが止まっているのが前の学年の内容なら、今の単元を丁寧に教えてもらっても、止まっている場所には届きません。授業の質が高くても、本人の穴に当たっていなければ点は動かないのです。

高橋個別指導なら、本人に合わせてもらえるものだと思っていました。
松田塾長個別指導に通っているのに点が動かない、というご相談も、よくいただきます。個別という形は、本人に合わせられる可能性であって、合わせてくれる約束ではありません。教材と進度が先に決まっていて、講師はその説明だけをしている個別指導もあれば、集団でも小テストで全員の抜けを見ている授業もあります。形ではなく、最初に本人の穴を調べて、授業の中身を決めているかで見てください。

高橋なるほど、形じゃなく中身で見るんですね! 家で見分ける方法はありますか?
松田塾長授業で扱った単元と、テストで間違えた単元を並べてみることです。並べた結果は、次の3つのどれかになります。

| 並べてみた結果 |
考えられること |
次の動き |
| 授業で扱った単元で間違えている |
授業の内容が定着していない(原因3や4の可能性) |
復習の仕組みと、宿題の確認を見る |
| 授業で扱っていない単元で間違えている |
授業が本人の穴に届いていない可能性 |
塾の先生に、どの単元の抜けを把握しているか聞く |
| 授業で何を扱ったか分からない |
授業の記録が家庭から見えていない |
授業ノートや報告を見せてもらう |
高橋3つ目は、うちかもしれません。授業で何をやっているのか、ほとんど聞いていなくて……。
松田塾長多くのご家庭がそうですから、大丈夫です(笑)。ただ、何を教えているのかが家庭から見えない状態は、ずれに気づきにくい状態でもあります。まずは「今日は何をやったの?」と聞いて、本人が1文でも説明できるか、確かめてみてください。

高橋それなら、さっそくできそうです! 次の基礎の穴は、いちばん心当たりがあります。
原因2 基礎の穴が残ったまま、先に進んでいる
高橋基礎の穴というのは、具体的にどんなところが抜けるんでしょうか?
松田塾長代表的なのは、be動詞と一般動詞の使い分け、主語が3人称単数のときの動詞の形、疑問文と否定文の作り方、そして語順です。教科書の出版社によって並び方は違いますが、いずれも最初の学年で出会う「文の土台」です。この土台があいまいなまま進むと、あとから習う内容がすべて不安定になります。

高橋土台があいまいだと、後ろも崩れるんですね。
松田塾長英語は積み上げ型の教科ですから、そうなります。文部科学省の学習指導要領の解説では、指導する語数を、小学校で600〜700語程度、中学校で1,600〜1,800語程度と整理していて、前の改訂の1,200語程度から増えています。語彙も文法も、3年間で触れる量が多いので、1か所の穴を放っておくと、次の単元で2か所、3か所に広がっていきます。

高橋単語の数まで増えているんですね! 1年生の穴が、2年生、3年生で響くのも分かります。
松田塾長中学の3年間では、不定詞、受け身、現在完了といった内容も扱います。どれも「主語のあとに動詞が来て、形や時制が変わる」という最初の土台の上に載っているので、後ろの学年の「分からない」の正体が、実は最初の学年の穴、ということが少なくありません。

高橋家で、基礎の穴があるかどうかを確かめる方法はありますか?
松田塾長あります。次の3問を、教科書や辞書を見ないで、お子さんに書いてもらってください。

1分でできる基礎チェック3問
– I am a student. を否定文にする(答えの例 I am not a student.)
– He plays soccer. を疑問文にする(答えの例 Does he play soccer?)
– 「彼女は犬が好きです」を英語にする(答えの例 She likes dogs.)
高橋3問目は、うちの子、she likes の s を落としそうです……。
松田塾長その「s」を落とすかどうかが、まさに見たいところなんです! ただ、1問間違えたからといって、「基礎が全部ない」という話ではありません。どこで止まるかを知るための入口ですから、間違い方を見て、語順の問題なのか、動詞の形の問題なのかを分けてください。

基礎の穴を見つけたときに避けたいこと
– 「こんな基本もできないの」と本人を責めて、英語を嫌いにさせる
– 穴の場所を確かめないまま、単語帳だけを増やす
– 前の学年の内容を、学校の授業と同じ速さで一度に全部やり直そうとする
高橋穴が見つかったら、どの学年のどこから戻ればいいんでしょうか。
松田塾長学年ごとにどこから学び直すかという順番は、この記事では扱いません。ここでは「穴があるかどうかを確かめる」ところまでにしておきます。穴があるかどうかが分かったら、次は、授業のあとの復習と反復を見ていきましょう。

原因3 授業を受けて満足し、復習と反復が足りない
高橋3つ目は、うちの子の様子そのものです。授業のあとは「分かった」と言うのに、次の週には忘れているみたいで。
松田塾長「分かった」と「自分でできる」は別物です。授業中は講師が説明してくれて、ヒントも出ますから、分かった気持ちになるのは自然なことなんです。でも、テストでは誰もヒントをくれません。授業で分かった内容を、自分の力で再現できる状態にするのが、復習と反復の役割です。

高橋授業のあとだけ、「完璧に分かった」という顔をして帰ってきます(笑)。塾に週に何回か通えば、それが反復になるのでは?
松田塾長週に1〜2回の授業だけだと、英語に触れていない日のほうが多くなります。通塾の日だけが英語の日で、それ以外は英語に触れない生活だと、授業で入れた知識が定着する前に、次の授業が来てしまいます。私の経験では、通わない日に、短くても英語に触れる時間があるかどうかが、点が動く子と動かない子の分かれ目のひとつになっています。

高橋短くてもいいんですか? 毎日1時間なんて、部活もあって無理です……。
松田塾長長さより、中身と頻度です。次のような短い反復を、通わない日に入れてみてください。

steps
- 授業を受けた当日に、その日習った英文を3文だけ声に出して読む
- 次の日に、昨日の3文を見ないで書けるかどうか試す
- 書けなかった文だけ、もう一度読んで、もう一度書く
- 次の授業の最初に、前回の内容を自分の言葉で講師に話してみる
高橋1回5分くらいで済みそうです。
松田塾長そのくらいの量でいいんですよ! 大事なのは、「覚えたかどうか」を、自分で確かめる場面を作ることです。読んだだけで終わると、できたつもりになってしまいます。反復の話をしたところで、次は宿題の中身を見てみましょう。

原因4 宿題が「作業」になり、理解の確認がない
高橋4つ目は宿題です。宿題はちゃんとやっているんですよ。それでも点が動かないのは、どうしてなんでしょう。
松田塾長宿題を「やったかどうか」と「分かったかどうか」は、別の話だからです。作業になっている宿題には、いくつか典型的な形があります。解答を見ながら写して丸付けをする、日本語訳を見ながら英文を書く、間違えた問題の正解を赤で書き写して終わりにする、といった形ですね。

高橋答えを写して丸付けまで完璧です(笑)。でも、それって、見ただけでは、やっていないと気づけませんよね。
松田塾長そうなんです。提出された宿題は、見た目にはきれいに終わっています。だから塾も家庭も「やっている」と判断してしまいます。宿題は、提出したかどうかではなく、間違いが次に直っているかどうかで見るものです。

高橋確かめるには、どこを見ればいいですか?
松田塾長4つの場所に分けて、作業になっている様子と、理解につながっている様子を並べてみます。

| 見る場所 |
作業になっている様子 |
理解につながっている様子 |
| 間違えた問題 |
正解を赤で写して終わり |
なぜ間違えたかを一言メモし、日をあけて解き直している |
| 英作文 |
日本語訳を見ながら、単語を並べている |
見ずに書いたあとで、答えと照らして直している |
| 長文の宿題 |
答えになりそうな部分に線を引くだけ |
本文を音読し、分からなかった語や文を書き出している |
| 宿題の量 |
毎回、終わらせることに必死になっている |
少し余裕があり、解き直しに時間を使えている |
高橋見た目は同じ「宿題をやった」でも、中身がこんなに違うんですね!
松田塾長ええ。そして、作業になりやすい場面には共通点があります。

宿題が作業になりやすい場面
– 宿題の量が多く、終わらせることが最優先になっている
– 提出すれば確認が済み、間違い直しまで見てもらえない
– 解答集が手元にあり、悩む前に答えを見られる
– 本人の理解度と、宿題の難しさが合っていない
松田塾長4つ目は、本人の責任というより、宿題の出し方と確認の仕組みの問題であることが多いんです。塾には、「宿題は提出の確認だけですか。間違えた問題の解き直しまで見ていただけますか」と聞いてみてください。この質問への答えで、理解の確認をどこまでしているかが見えます。最後の5つ目は、テストの形とのずれです。

原因5 定期テストの出題の形と、普段の練習がずれている
高橋最後の5つ目は、テストの形とのずれ、ですね。えっ、練習していても、テストの形が違うと点が取れないんですか?
松田塾長そういうことが起こります。学校の定期テストは、学校ごと、先生ごとに出題の形が違います。単語や文法の穴埋め、並べ替え、教科書本文からの出題、リスニング、英作文など、組み合わせは学校や学年で変わります。練習が単語テストだけの子は、英作文や本文の内容を問う問題で、知っているはずなのに点が取れない、ということが起こりやすいです。

高橋学校のテストの形は、どこを見れば分かりますか?
松田塾長返ってきた答案が、いちばんの資料です。加えて、学校の評価は国が示す3つの観点で行われます。文部科学省の資料では、中学校の外国語の評価の観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つです。表にすると、練習との関係が見やすくなります。

| 観点 |
国の資料での趣旨(要約) |
練習が足りないと起こりやすいこと |
| 知識・技能 |
語彙、表現、文法などを理解し、聞く・読む・話す・書くで使える技能を身に付けている |
知識はあるのに、聞く・書くで使えない |
| 思考・判断・表現 |
目的や場面に応じて、簡単な情報や考えを理解したり、活用して表現したり、伝え合ったりしている |
英作文や、自分の言葉で答える問題で点を落とす |
| 主体的に学習に取り組む態度 |
相手に配慮しながら、主体的に外国語を使ってコミュニケーションを図ろうとしている |
授業での取り組み方など、テストの点だけでは決まらない部分が出てくる |
高橋3つの観点を見ると、単語を覚えるだけでは足りないのが分かります。
松田塾長ええ。練習の形を、テストの形に近づけることが必要です。評価の付け方は学校ごとに違うので、通知表や学校から配られる評価の資料で、観点ごとの評価がどう示されているかも見てみてください。千葉県の公立高校入試では、一般入学者選抜の学力検査が令和9年2月16日と17日に実施され、英語は60分で100点と公表されています。時間内に解き切る練習は、基礎が安定してから、少しずつ入れていけば十分です。

高橋中1のうちは、時間を計らなくてもいいんですか?
松田塾長まずは「見ずに読める、見ずに書ける」状態を優先してください。学年ごとの優先順位は、お子さんの状況で変わるので、ここでは一般論にとどめます。さて、5つの原因が出そろったので、お子さんがどれに近いか、確かめてみましょう。

お子さんはどの原因に近いか セルフチェック
高橋5つの原因は分かりました。でも、うちの子がどれに当てはまるのか、自分ではまだ決めきれません。
松田塾長次の表に、よくある様子と、疑う原因を並べました。当てはまる行を探してみてください。

| こんな様子がある |
疑う原因 |
最初に確かめること |
| 毎回、同じ単元で間違える |
原因1・2 |
その単元より前の内容が分かっているか(基礎チェック3問) |
| 授業の翌週には、内容を説明できない |
原因3 |
授業当日と翌日に、短く見直す時間があるか |
| 宿題は出しているのに、テストで同じ間違いをする |
原因4 |
間違い直しノートが、解き直しになっているか |
| 単語や文法は取れるのに、英作文や本文の問題で点が落ちる |
原因5・2 |
答案で、どの形式の問題を落としているか |
| 塾の授業で何をしているのか、家庭から見えない |
原因1 |
授業ノートや報告で、扱った単元を確認できるか |
| 英語の話になると、本人が黙る |
1つには決められない |
責めずに、どこまで分かるかを一緒に確かめる |
高橋2行目と3行目が、うちに近いかもしれません。
松田塾長2つ以上に当てはまるのは、ごく普通のことですから、心配しないでください。ここで伝えたいのは、同じ「点が動かない」でも、原因によって直す場所がまったく違うということです。基礎の穴が原因の子に宿題を増やしても、穴は埋まりません。逆に、宿題が作業になっている子に新しい単元を教えても、同じ間違いが繰り返されます。

高橋原因が違えば、やるべきことが違うんですね。うちの場合、どれなのかは家庭だけで判断できるでしょうか。
松田塾長答案とノートを見れば、かなり絞れます。ただ、「なぜ間違えたか」は本人の頭の中にあって、答案には出てきません。そこは正直に言って、家庭だけでは見えにくいところです。見当をつけたうえで、一度、お子さんの答案を第三者に見てもらうと、早く分かることもあります。

松田塾長リオンには、現在の学力レベルを把握して、学習すべき課題を明らかにする「リオンテスト」があります。ご家庭で見当をつけたあとの確認の場として、使っていただいて構いません。

高橋まず自分で確かめてから、というのは助かります!家庭で見るなら、何から始めればいいですか?
家庭で確認できること 答案とノートの見方

高橋家庭で確認できることを、具体的に教えてください。
松田塾長見るのは、返ってきた定期テストの答案と、英語のノートの2つです。叱るためではなく、原因を探すために見る、という気持ちで進めてください。手順は次のとおりです。

steps
- 返却された答案を机に出し、間違えた問題に付箋を付ける
- 付箋の問題を「習っていなかった・知らなかった」「知っていたのに間違えた」「時間切れ・問題文の読み違い」の3種類に分ける(本人に聞きながら)
- 間違えた問題の単元を書き出し、塾や学校で扱った単元と並べる
- 英語のノートを開き、写しているだけか、自分の言葉の説明や間違い直しがあるかを見る
- 基礎チェック3問を、本人に書いてもらう
- 見つかったことを1枚にまとめ、塾の先生に見せる
高橋付箋を付けて分ける、というのはやりやすそうです!3種類に分けると、何が分かるんですか?
松田塾長間違い方の種類で、疑う原因が変わります。表にしますね。

| 間違い方 |
疑う原因 |
次の動き |
| 習っていなかった・知らなかった |
原因1・2(授業とのずれ、基礎の穴) |
授業で扱った単元との照合、前の学年の内容の確認 |
| 知っていたのに間違えた |
原因3・4(反復の不足、宿題の作業化) |
解き直しの仕組みと、間違いの原因メモ |
| 時間切れ・問題文の読み違い |
原因5(テストの形とのずれ) |
本番と同じ形式・同じ時間での練習 |
高橋ノートのほうは、どこを見ればいいでしょう。
松田塾長ノートは、次の5つが目印になります。

英語ノートの5つのチェック
– 英文を写しているだけでなく、日本語訳や文法のメモが、自分の言葉で書かれているか
– 間違えた問題に、正解だけでなく「なぜ間違えたか」が書いてあるか
– 同じ単元の問題を、日をあけて解き直した跡があるか
– 授業で扱った単元名と日付が、あとから分かるように書かれているか
– 分からなかったところが、空白のまま残されていないか
高橋うちの子のノートは、英文を写しているだけです……。
松田塾長それが分かっただけでも、大きな収穫です! ただ、見るときには、いくつか注意してください。

答案とノートを見るときの注意
– 点数だけを見て、本人を叱らない(「分からない」と言い出せなくなる)
– 保護者が一度に教えすぎない(本人がどこで止まっているのか見えなくなる)
– 1回の答案だけで原因を決めつけない(2〜3回分の答案を見比べる)
高橋本人には、どう声をかければいいでしょうか。
松田塾長「どうして間違えたの」と聞くより、「ここはどこまで分かった?」と聞くほうが、本人が話しやすいです。責めずに「どこまで分かるか」を一緒に探すと、本人の言葉で原因が出てくることがあります。見つかったことは、次の項目でお話しするとおり、塾の先生に伝えてみましょう。

塾を見直すときに見る点 何を診断し、どう直すか
高橋家庭で見当がついたとして、塾にはどう伝えたらいいですか? 辞めたほうがいい、という話になりますか?
松田塾長いいえ、塾を変えることが前提ではありません。まず今の塾に、答案とノートを見せて相談するのが最初の一歩です。診断と修正をしてくれるかどうかは、その反応で分かります。次の表の質問を使ってみてください。

| 確認すること |
見たい答えの特徴 |
気をつけたい答え |
| 入塾時にどう診断したか |
問題を解かせて、抜けている単元を確かめた |
学年と教材だけで、進める内容を決めた |
| 授業を何に合わせているか |
学校の進度と本人の穴の両方を見て、配分を決めている |
学校の進度だけ、または塾の教材の順番だけで進めている |
| 宿題をどう確認するか |
間違い直しや解き直しまで見ている |
提出したかどうかだけを見ている |
| 通わない日の学習はどうするか |
短い反復の内容が決まっている |
「家で頑張ってください」だけで、具体策がない |
| 家庭への報告 |
何ができて、何が課題かを、次のテストに向けて説明する |
「頑張っています」だけで、状態が分からない |
| 修正の仕方 |
結果を見て、計画を変えている |
最初の計画のまま、通う回数や宿題の量だけが増える |
高橋「気をつけたい答え」の列に、うちの塾が当てはまりそうな行があって、少しどきっとします。
松田塾長当てはまる行があっても、すぐに塾が悪いという話にはなりません。先生は見ているのに、家庭に伝わっていないだけ、ということもあるからです。聞いてみて、診断の説明と修正の提案が返ってくるかどうかを見てください。説明が返ってこないようなら、ほかの選択肢を考える材料になります。

高橋相談するときの伝え方にも、コツはありますか?
松田塾長責める言い方にならないことです。次の3つを意識すると、話が前に進みやすくなります。

塾の先生に相談するときの伝え方
– 答案とノートを見せて、「ここで止まっているように見える」と事実から話す
– 「教え方が悪い」ではなく、「何が原因だと見ているか教えてください」と聞く
– 次の定期テストまでに、何を直すかを一緒に決めてもらう
高橋それでも納得できる説明がなかったら、塾を変えることになりますか?
高橋分かりました! 疑問が残っているので、よくある質問も聞かせてください。
よくある質問
高橋塾に通い始めてから、どれくらい待てば英語の成績は動きますか?
松田塾長一律には言えません。通った期間より、「どこを直しているのか」を説明してもらえているかで見てください。通い始めてから日がたっても、診断や修正の説明がない場合は、次のテストを待たずに塾へ相談して構いません。

高橋個別指導に通っているのに、英語の成績が上がらないのはなぜですか?
松田塾長個別指導は本人に合わせられる形ですが、合わせてくれると決まっているわけではありません。教材や進度が先に決まっていて本人の穴に届いていない、宿題の確認が提出だけで終わっている、といった原因が考えられます。形よりも、入塾時の診断と、宿題の確認の仕方を確かめてください。

高橋成績が上がらないのは、子どもにやる気がないせいでしょうか?
松田塾長やる気だけで決めつけないでください。分からない場所が多いと、やる気がないように見える状態になることがあります。まず答案とノートで、どこで止まっているのかを確かめましょう。

高橋今の塾をやめて、別の塾に変えたほうがいいですか?
松田塾長変えることを先に決める必要はありません。まず今の塾に答案とノートを見せて、診断と修正の説明があるかを確かめてください。納得できる説明がないときは、ほかの塾を検討する材料になります。

高橋家で、親が英語を教えてもいいですか?
松田塾長教え込むより、本人に説明してもらうほうが、理解の場所が見えます。「この文はどういう意味」「どうしてこの形になるの」と聞いて、答えられるかを見てください。分からないところは、そのまま塾や学校の先生に伝えて構いません。

お子さんの英語は、どこで止まっているのか
松田塾長ここまで、塾に通っても英語の成績が動かない5つの原因と、家庭で確認できることをお話ししてきました。通っていることと身についていることは別で、そのあいだに、授業とのずれ、基礎の穴、反復の不足、宿題の作業化、テストの形とのずれが入り込んでいる、という話でしたね。

高橋はい。ただ、読んでいても、「うちの子はどれなのか」というところは、まだ残っています。
松田塾長そこがいちばん大事なところです。同じ「点が動かない」でも、原因は子どもによって違います。be動詞と一般動詞のところで止まっている子、授業は分かるのに一度も見直していない子、宿題を写して終わらせている子、学校のテストの形に慣れていない子。見た目の症状は同じでも、直す場所がまったく違います。

高橋原因が違うのに同じことをしても、意味がない、ということですね。
松田塾長ええ。中学生の英語でいちばんもったいないのは、頑張っていないことより、頑張る方向がずれたまま時間が過ぎてしまうことです。宿題を増やす、単語帳を買い足す、塾を変える。どれも間違いではありませんが、原因に合っていなければ、同じ場所でまた止まります。反対に、原因が分かれば、今の勉強のどこを変えればいいかが見えて、部活や学校行事がある中でも、迷わず積み上げられます。

高橋そこを一緒に見てもらえる場所があると心強いです。先生の教室は、どんなところですか?
松田塾長英語進学塾リオンの我孫子教室は、我孫子駅南口から徒歩1分、千葉県我孫子市本町2-7-17のカメリア・7・ビル204号室にあります。私は教育業界に20年以上おり、2010年12月に英語専門の進学塾を開いてから、累計で1万人以上の生徒を指導してきました。英検の会場になっています。英検から毎年奨励賞をいただいています。

高橋長く見てこられた分、いろんなパターンをご存じなんですね。
松田塾長だからこそ、原因を決めつけずに、お子さんの今の状態をきちんと見たいんです。リオンの無料体験授業は、Zoomでも対面でも受けられます。リオンには、現在の学力レベルを把握して学習すべき課題を明らかにする「リオンテスト」、生徒さんと保護者の方のご希望を聞いて具体的な目標を決める「ワンオンワン面談」、生徒ごとに専属のサポーターがつき、学習の進み具合や悩みなど学習面・精神面を支える「メンタリング制度」があります。まず話を聞いて、判断していただいて構いません。体験授業でも LINE からでも、お気軽にどうぞ。

参考リンク
参考リンク
– 英語進学塾リオン 公式サイト: https://lion-institution.co.jp/
– 英語進学塾リオン 英検対策・無料体験のご案内: https://lion-institution.co.jp/lp_eiken/
– 文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編: https://www.mext.go.jp/content/20210531-mxt_kyoiku01-100002608_010.pdf
– 文部科学省 各教科等・各学年等の評価の観点等及びその趣旨(別紙4): https://www.mext.go.jp/component/b_menu/nc/__icsFiles/afieldfile/2019/04/09/1415196_4_1_2.pdf
– 千葉県教育委員会 令和9年度 千葉県公立高等学校入学者選抜 一般入学者選抜の学力検査: https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/r80519senbatuyoukou.html
Q. 塾に通い始めてから、どれくらい待てば英語の成績は動きますか?
一律には言えません。通った期間より、「どこを直しているのか」を説明してもらえているかで見てください。通い始めてから日がたっても、診断や修正の説明がない場合は、次のテストを待たずに塾へ相談して構いません。
Q. 個別指導に通っているのに、英語の成績が上がらないのはなぜですか?
個別指導は本人に合わせられる形ですが、合わせてくれると決まっているわけではありません。教材や進度が先に決まっていて本人の穴に届いていない、宿題の確認が提出だけで終わっている、といった原因が考えられます。形よりも、入塾時の診断と、宿題の確認の仕方を確かめてください。
Q. 成績が上がらないのは、子どもにやる気がないせいでしょうか?
やる気だけで決めつけないでください。分からない場所が多いと、やる気がないように見える状態になることがあります。まず答案とノートで、どこで止まっているのかを確かめましょう。
Q. 今の塾をやめて、別の塾に変えたほうがいいですか?
変えることを先に決める必要はありません。まず今の塾に答案とノートを見せて、診断と修正の説明があるかを確かめてください。納得できる説明がないときは、ほかの塾を検討する材料になります。
Q. 家で、親が英語を教えてもいいですか?
教え込むより、本人に説明してもらうほうが、理解の場所が見えます。「この文はどういう意味」「どうしてこの形になるの」と聞いて、答えられるかを見てください。分からないところは、そのまま塾や学校の先生に伝えて構いません。