松田塾長のお悩み相談コーナー「毎日塾長!」 入試の結果待ち。不安で仕方ありません。

勉強はもちろん、人生や恋愛まで、生徒のさまざまな悩みと本気で向き合い続けるリオン。
本コーナーでは、松田塾長と生徒たちのコミュニケーションの一部を特別公開!松田塾長からの“心に響くヒント”をお届けします!

●今回のお悩みさん

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鈴木 菜摘 さん
高校ではテニスに青春を捧げてきたという鈴木さん。高校3年の夏に部活を引退したことで受験への危機感を覚え、10月からリオンに入塾。5ヶ月に渡る猛勉強の日々を乗り越え、現在は合格発表を待つのみなのですが、何かに焦っている様子。彼女のお悩みとは…?

Q.入試の結果待ち。勉強も遊びもやる気がおきません。

2日後に入試の結果発表を控えています。結果次第で3月に後期受験をしなくてはならないので、勉強を続けたいのですが集中できません。何をしても気分転換にならなくて…。これで合格できていなかったらどうしようかと不安です。

最悪のケースを常に考えよう。

鈴木さんは今、心のどこかに合格への期待があって、気持ちがフワフワしてしまっているように思える。3月の受験も、人ごとのような意識があるんじゃないかな。
果報は寝て待てと言うけれど、受験は「確実に受かる」と言えるものじゃない。「受かればラッキー」だと思って、3月の準備を今からしっかりしておかないといけないよ。
例えば、本当にすごいスポーツ選手は、ひとつの試合が終わった時から、もう次の試合のことを考えている。休んでいても集中力は途切れていないから、次の試合ですぐにベストを尽くせる。
鈴木さんの場合も同じだ。合否が決まってから3月へのスイッチを入れるのと、合否が決まる前から準備ができているのとでは、結果に大きな違いが生まれてくる。何もしないのでは何も生まれないし、現状維持は後退しかもたらさないからね。人事を尽くして天命を待つ。今どれだけ行動できるかが重要だよ。

行き詰まったときには運動しよう。

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「運動」という言葉は、「運」と「動」と書く。「運は、動より生じる」。つまり、行動をしている人に、運は引き寄せられていくんだ。やる気がないなと思ったら走る。考えが浮かばなかったら部屋を歩き回る。何でもいいから身体を動かしていれば、視界がどんどん開けていくよ。
鈴木さんが大好きなテニスにとことん打ち込むことでもいいし、身体を作り直すことでもいい。まずは積極的に動こうとする行為が大事なんだ。
たとえば、就活を終えた大学生が、入社まで数か月あるとする。その数か月を何もしないで過ごすか、「動くか」だ。そこで、「そうだ、海外旅行に行こう!」とまず「行動する」ことができるかどうか。行動がないと何も始まらない。そして、もし行動するだけでなく何かを得たいのなら、そこから「どう動く」かだ。
ショッピングだけでなく、その土地のあらゆるものを観ること、感じること、聞くこと、考えることで、旅行がただの旅行ではなくなる。「行動」のありかたや向き合い方で、学びが変化するんだ。
私は、どんな時でも、色んなことに全力で取り組んで学んでいる。人と会って話すだけでも学べるし、本を読むことからも学べる。テレビを観ることだって、捉え方次第でたくさんのことを学べるよね。今でも、君たちより100倍くらい学んでいるという自信を持っているよ。

ネガティブな自分を受け入れることも大事。

誤解しないで欲しいのは、「最悪のことを考える」と言うのは、ネガティブになれという意味ではないということ。人生は、良い事があれば悪い事もある。それを常に想定しておくことで、物事をポジティブに捉えられるようになるんだ。
鈴木さんは、今の自分の状態を「悪いこと」と思っているかもしれない。でもそれは違う。落ちたらどうしようとか、受かったら良いなとか、誰だって思うでしょう?私もポジティブに見られがちだけど、ネガティブなことだって考える。人間だからね、当たり前のこと。全然悪い事じゃないんだよ。
「なんで私はネガティブなんだろう」って考え込んでしまうと、どんどん辛くなっていく。「人間だから、ネガティブなのは当たり前なんだ」って思えるようになった時に、鈴木さんも楽になれるはずだよ。

大学合格はスタート!とにかく行動あるのみ!

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鈴木さんのような悩みを抱えている人は、大人でもたくさんいる。目標をゴールと思っているから、目的を見失って、燃え尽きてしまうんだ。
鈴木さんは、10月に入塾して、2月まで、今までやったことのないような努力をたくさんしてきた。でも、同じ大学に入りたくて、君よりもっと前から学んできている人たちもいる。
今、何も手に付かないのであれば、その人たちに匹敵するくらいの努力をしたのか考える時間にしてもいいと思う。「果たして私は、その大学に行くだけの努力をしてきたのか」って、問いかけてみてごらん。
そして、何のためにその大学に入るのかを考えてみよう。合格に自信を持っている受験生の中には、大学での目的を叶えるために、入学前から勉強を始める人もたくさんいる。そう思ったら、何かせずにいられなくなってくるはずだよ。
大学合格はゴールじゃない。スタートだということを忘れずに、次に向けて行動あるのみ!ポジティブな意識を持って進んでいこう。