高橋先生、名古屋大学の農学部を志望校に考えてるんですけど、農学部って理系の中でもちょっと特殊な感じがして、英語の配点とかよくわからないんです……。理科ばっかり対策すればいいんですか?
松田塾長結論から言うと、そうとは言い切れません。名古屋大学農学部の入試は満点2,500点で、そのうち英語は共通テストと個別学力検査を合わせて600点、比率にして24%です。理科(800点・32%)には確かに一歩譲りますが、数学(600点)とまったく同じ配点で、英語を軽視していい入試ではないんです。

高橋え、理科が一番多いのはやっぱりそうなんですね。でも英語も数学と同じ比重なんだ……。
松田塾長そうなんです。実際、農学部のアドミッション・ポリシーには「一般選抜においては、理科にやや重点を置き」とはっきり書かれています。ただ「やや重点」であって、英語を後回しにしていいとは書いていません。しかも名古屋大学の英語は共通テスト200点+個別学力検査400点という二段構えになっていて、どちらか一方だけ頑張っても穴ができてしまう仕組みです。この記事では、配点の全体像から大問構成、つまずきやすいポイント、合格ラインの考え方まで、順番に見ていきましょう。

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名古屋大学農学部の入試の全体像
松田塾長まずは入試全体の仕組みから整理しましょう。名古屋大学農学部は生物環境科学科・資源生物科学科・応用生命科学科の3学科がありますが、一般選抜(前期日程)の入試科目・配点は3学科とも完全に共通です。違うのは募集人員だけで、令和9年度(2027年度入学)の募集人員は生物環境科学科27人・資源生物科学科43人・応用生命科学科66人となっています。


高橋共通テストと個別の配点って、それぞれどのくらいなんですか?
松田塾長令和8年度(2026年度入学、2026年2月実施)の入学者選抜要項を見ると、共通テストが950点、個別学力検査が1,550点で、合計2,500点です。共通テストの内訳は国語200点・地歴公民100点・数学200点・理科200点・外国語200点・情報50点の6教科8科目。個別学力検査は国語150点・数学400点・理科600点・外国語400点の4教科です。注意したいのは、農学部志望者は国語で〈現代文〉のみが出題対象で、他学部で課される古文・漢文は課されないという点です。

高橋国語は現代文だけでいいんですね、それは意外でした。じゃあ理科はやっぱり分量が多いんですか?
松田塾長科目ごとの合計(共通+個別)で見ると、理科が800点でダントツの1位、数学と外国語がそろって600点で2位タイ、国語が350点、地歴公民+情報が150点という並びになります。理科が全体の32%を占める一方、英語は数学と並んで24%という位置づけです。この数字を見れば、「理科重視だけど英語も数学と同格」という農学部入試の性格がはっきり見えてきます。次は、この英語配点をもう少し細かく見ていきましょう。

英語の配点はいくら?共通テストと個別の二段構え
松田塾長ここからは英語に絞って見ていきます。さきほど英語の合計は600点とお伝えしましたが、中身を分けると共通テストで200点、個別学力検査(二次試験)で400点です。つまり、英語の得点力は一度の試験ではなく、2回に分けて評価されるということです。

| 区分 |
配点 |
満点に対する比率 |
備考 |
| 共通テスト(外国語) |
200点 |
共通テスト950点中 約21% |
リーディング150点・リスニング50点(配点比率3:1に換算) |
| 個別学力検査(英語) |
400点 |
個別1,550点中 約26% |
読解総合・会話文読解・ライティングの3構成 |
| 英語 合計 |
600点 |
総合計2,500点中 24% |
共通テストと二次の両方で安定して得点する必要がある |
高橋リーディングとリスニングの配点比率が3対1っていうのは、どういうことですか?
松田塾長大学入学共通テストの英語は、本来リーディング100点・リスニング100点なんですが、名古屋大学は独自の換算式でリーディングを150点、リスニングを50点に換算しているんです。つまり大学側は「リスニングよりリーディングを重視する」という姿勢を、換算のルールの中にすでに示しているわけです。共通テストでリスニングの点数が多少伸び悩んでも、リーディングで取り返せる設計になっています。

高橋なるほど……。個別の400点の方は、どういう内訳なんですか?
松田塾長個別学力検査の英語400点は、大問ごとの配点が公表されているわけではありませんが、公式の出題方針では「読解総合問題」「会話文形式の読解」「ライティング」の3つの出題パターンが明記されています。次のセクションで、それぞれどんな力が問われるのかを詳しく見ていきましょう。

大問構成・出題形式(読解総合・会話文・ライティング)
松田塾長名古屋大学の個別学力検査「英語」は、大学の公式方針で「英語の専門書を読み、英語で論文を書いて口頭発表するために必要な基礎力を養成する」ことに主眼を置くとはっきり書かれています。つまり単なる文法知識や単語暗記の確認ではなく、読む力と書く力を総合的に測る試験だということです。


高橋3つの出題パターン、それぞれどんな問題なんですか?
松田塾長公式の出題方針を表にすると、こうなります。

| 出題パターン |
測る力 |
| 読解総合問題 |
論旨の展開をおさえながら読み、書かれた内容を正確に理解する力/文脈に即して作者の意図を読み解く力 |
| 会話文形式の読解 |
談話の流れに沿って内容を把握する力/英語の質問に英語で答える力 |
| ライティング |
適切な単語・表現・文法を使って自然な英文を書く力/自身の意見を英語で論理的かつ正確に表現する力 |
高橋会話文形式の読解で「英語の質問に英語で答える」って、ちょっと変わった形式ですよね?
松田塾長単なる選択問題や和訳ではなく、英語で問われたことに英語で答えるという、英問英答に近い形式が含まれるのが特徴です。これは単語を知っているだけでは対応できなくて、会話の流れ全体を理解したうえで、自分の言葉(英語)でまとめ直す力が必要になります。

高橋試験時間はどのくらいあるんですか?
松田塾長令和8年度(2026年度)の前期日程の時間割を見ると、英語は2月25日の10時00分から11時45分までの105分間です。理科(13時45分〜16時15分の150分間)と比べると短く感じますが、読解総合・会話文読解・ライティングの3種類を105分でこなす必要があるので、時間配分の練習は欠かせません。あと、一つ面白い事実があります。農学部の個別学力検査の会場は、文学部や経済学部が使う東山地区試験場ではなく、工学部・医学部医学科と同じ「名古屋大学大幸地区試験場」なんです。キャンパスが違うので、下見をするなら本来の農学部キャンパス(東山)ではなく大幸地区を確認しておく必要があります。

高橋えー、それは知らないと当日焦りそうですね……。出題の形式はわかったんですけど、実際どこでつまずく受験生が多いんですか?
英語でつまずきやすいポイント
松田塾長ここからは、これまで指導してきた経験から見える一般的な傾向の話です。名古屋大学の英語は文法問題を単独で出す大問がありません。文法・語彙の知識は、読解やライティングの「材料」として間接的に問われる形です。だから、文法を単元ごとに覚えているのに、長文になると急に読めなくなる受験生がとても多いんです。

高橋文法は覚えてるのに、長文になると読めないって、どういうことですか?
松田塾長典型的なのは、関係詞や分詞構文、接続詞の因果関係を、問題集の単発問題では正解できるのに、何行も続く長い1文の中で見失ってしまうパターンです。「論旨の展開をおさえて読む」という出題方針が示す通り、1文1文の意味がわかるだけでは不十分で、段落全体・文章全体の論理構造を追う読み方が求められます。単語の意味は拾えるのに、筆者が何を主張したいのかを最後まで見失わずに読み通せない、というのがよくあるつまずきです。

高橋ライティングの方はどうですか?
松田塾長ライティングでは、文法的には大きな間違いがないのに、意見を論理的に展開できていない答案が目立ちます。例えば「自分の意見→理由→具体例→まとめ」という型を知らないまま書き始めてしまい、思いついたことを並べただけの英文になってしまうケースです。出題方針にも「自身の意見を英語で論理的かつ正確に表現する力」と明記されているので、文法の正確さと同じくらい、構成の組み立て方が評価されていると考えた方がいいです。

理科・数学に時間を取られて英語が後回しになる罠
農学部は理科800点・数学600点と、理系科目の配点が大きい入試です。そのため「理科と数学を仕上げてから英語」という順番で勉強を進める受験生が少なくありません。ですが英語も600点(24%)あり、数学とまったく同じ配点です。理科・数学の演習に時間を使いすぎて、英語の長文演習やライティングの添削を後回しにしたまま本番を迎えるのは、配点の実態と合っていない時間配分になりがちです。
高橋文法は知ってるつもりなのに、長文だとうまく使えてない気がします……。自分がどこでつまずいてるのか、ちゃんと確認したことなかったです。
松田塾長バラバラに覚えた英文法の知識を、実際の長文の中でどう使うかにつなげ直す機会を持つのは、実はとても効果的です。リオンでは松田が直接担当する「イメージ英文法」というオンラインウェビナーで、暗記した文法が読解のどこで働いているのかを確認する講座を無料で公開しています。農学部志望のように英語に苦手意識がなくても、「単語は知っているのに長文になると読めない」という悩みは学力層を問わずよくあるので、気になる人は覗いてみてください。

松田塾長さて、つまずきやすいポイントが見えてきたところで、次は大問ごとにどう解いていくかを具体的に見ていきましょう。

大問別の解き方(読解総合・会話文・ライティングそれぞれのプロセス)
松田塾長ここでは、3つの出題パターンそれぞれで、どう解答にたどり着くかというプロセスを見ていきます。まず読解総合問題からです。最初に段落ごとの役割(導入・具体例・反論・結論など)を軽くマークしながら読むのがポイントです。1段落ごとに「この段落は何のためにあるのか」を一言でメモしておくと、後で設問に戻ったときに該当箇所をすぐ探せます。

高橋段落ごとにメモするんですね。それ、時間かかりませんか?
松田塾長最初は時間がかかりますが、設問を解くたびに文章全体を読み直す時間がなくなるので、結果的に速くなります。名古屋大学の読解総合問題は「論旨の展開をおさえて読む」ことが出題方針に明記されている以上、場当たり的に設問の前後だけを読んで答える解き方とは相性が悪いんです。

高橋会話文形式の読解はどう解けばいいですか?
松田塾長会話文は、誰が何を言っていて、話の流れがどこで変わったか(賛成→反論、質問→回答など)を意識するのがコツです。特に「英語の質問に英語で答える」形式では、質問文のキーワードをそのまま会話文の中から探すのではなく、会話全体の文脈から答えを作る必要がある設問が出やすい傾向があります。単語検索的に答えを探す読み方では対応しづらい、という点は意識しておいてください。

高橋ライティングはどういう手順で書けばいいんですか?
松田塾長いきなり英語で書き始めず、まず日本語で「結論→理由→具体例」の骨組みを1分くらいでメモしてから書くのがおすすめです。骨組みがないまま書き始めると、書いている途中で論点がずれたり、文字数が余って無理やり話を広げたりしてしまいます。出題方針にある「自身の意見を英語で論理的かつ正確に表現する力」は、英文法の正確さだけでなく、骨組みがしっかりしているかどうかも評価の対象になっていると考えるべきです。

大問別・解答プロセスの要点
– 読解総合問題: 段落ごとの役割を一言でメモしながら読み、論旨の展開を見失わない
– 会話文形式の読解: 発言者と話の流れの転換点を意識し、文脈全体から答えを作る
– ライティング: 書き始める前に「結論→理由→具体例」の骨組みをメモしてから英文化する
高橋解き方の流れはわかりました。じゃあ、実際どれくらい取れれば合格に近づくんですか?
合格ボーダーシミュレーター
松田塾長ここが一番気になるところですよね。名古屋大学は合格者の成績開示をしていて、直近2年(令和7年度・令和8年度)の合格最低点は、満点2,500点に対しておおむね63%〜66%の間に収まっています。

| 年度(入学年度) |
生物環境科学科 |
資源生物科学科 |
応用生命科学科 |
| 令和8年度(2026年度入学) |
1,576点(63.0%) |
1,607点(64.3%) |
1,592点(63.7%) |
| 令和7年度(2025年度入学) |
1,610点(64.4%) |
1,602点(64.1%) |
1,642点(65.7%) |
| 令和6年度(2024年度入学、満点2,450点) |
1,437点(58.7%) |
1,491点(60.9%) |
1,500点(61.2%) |
高橋令和6年度だけ満点が2,450点なのと、ボーダーの比率も低めなのはなぜですか?
松田塾長令和6年度(2024年度入学)は、共通テストに「情報」が導入される前の年度で、共通テストの満点が900点(導入後は情報50点が加わり950点)でした。令和7年度以降は情報Ⅰが加わって現在の2,500点満点に変わり、合格最低点の比率も63〜66%前後で落ち着いてきています。直近2年間の傾向を見る限り、6割5分前後を一つの目安と考えておくとよさそうです。

高橋6割5分かぁ……。英語だけで考えると、どのくらい取ればいいんでしょう?
松田塾長一つの考え方として、シミュレーションしてみましょう。

steps
- まず合格最低点の目安を決める。直近2年の平均に近い「64%」を仮の目標ラインとします
- 満点2,500点の64%を計算する。2,500×0.64=1,600点が、全体の目安になります
- 科目配点(理科800点・数学600点・英語600点・国語350点・地歴公民と情報150点)に、同じ64%を当てはめてみます。理科512点・数学384点・英語384点・国語224点・その他96点で、合計1,600点になります
- ただし実際の受験生は得意科目で稼ぎ、苦手科目で守るのが普通です。理科が得意なら理科で7割を目指し、英語は6割を死守ラインにする、といった自分なりの配分に組み替えます
- 英語600点のうち6割を守ると360点。ここに共通テストのリーディング重視の換算や、個別のライティングの伸びしろを足していく、という逆算の仕方が現実的です
高橋なるほど、全科目一律じゃなくて、自分の得意不得意で組み替えるんですね。
松田塾長その通りです。「英語で何点取ればいいか」は、理科・数学で何点稼げる見込みがあるかによって変わるので、この記事の数字だけで自分の目標点を断定するのは難しい部分もあります。ただ、まずは「全体で6割5分前後」という土台を知っておくことが、逆算の出発点になります。

高橋目安はわかりました。じゃあ、実際にどう対策を進めればいいんですか?
対策・攻略法
松田塾長ここからは、何を・どの順番で・いつまでにやるかという具体的な話をします。農学部の英語は文法単独の大問がないので、「文法を完璧にしてから長文」ではなく「文法と並行して長文に触れる」方が実践的です。

時期別の対策の進め方(目安)
– 高校2年生〜高校3年生の1学期: 文法・語彙の基礎固めと並行して、短めの英文(200〜300語程度)の要約練習を週1回以上行う。読んだら日本語1〜2文で「筆者の主張」をまとめる練習をする
– 高校3年生の夏: 名古屋大学の個別学力検査と同程度の長さ・難易度の読解問題に取り組み、段落ごとの役割をメモしながら読む練習に切り替える。会話文形式の読解にも早めに触れておく
– 高校3年生の秋: ライティングの「結論→理由→具体例」の型を固定し、時間を計って書く練習を重ねる。添削を受けて、文法ミスだけでなく論理構成のズレも確認する
– 高校3年生の直前期(1月以降): 共通テストのリーディング・リスニング対策と、個別学力検査の過去問演習を並行させる。105分の時間配分(読解総合・会話文・ライティングの時間の割り振り)を本番同様に練習する
高橋文法と長文を並行してやるのって、ちょっと大変そうですね……。
松田塾長一度にすべてをやろうとすると大変に感じますが、文法の勉強をした直後に、その文法事項が実際に使われている長文の一節を1つ読む、というセットで学習するだけでも効果が変わってきます。例えば関係詞を勉強した日に、関係詞を含む長文の1文を自分で訳してみる、といった形です。ただ、どの文法をいつ復習すべきかは、今の自分の理解度によって優先順位が変わってきます。自分一人で優先順位をつけるのが難しい場合は、一度現在の実力を見てもらうのも一つの手です。

高橋対策の流れはわかりました。逆に、受験生がやりがちな失敗とかってあるんですか?
よくある失敗・注意点
松田塾長いくつか典型的なパターンがあります。1つ目は、理科・数学の演習時間を優先するあまり、英語の長文に触れる回数が極端に減ってしまうことです。英語は読解のカンを維持するために継続的な演習が必要な科目なので、週単位で触れる時間がゼロになる期間を作らないようにした方がいいです。

高橋他にはどんな失敗がありますか?
松田塾長2つ目は、共通テストのリスニング対策を後回しにしてしまうことです。名古屋大学はリーディング150点・リスニング50点という換算で、リーディングの比重が大きいのは事実ですが、50点分をまるごと捨てる前提で計画を立てると、全体の得点が想定より下がってしまいます。3つ目は、ライティングを「最後に時間が余ったら書く」科目にしてしまうことです。105分という試験時間の中で、読解総合・会話文読解を丁寧にやりすぎてライティングの時間が足りなくなる受験生は毎年一定数います。

定期テストの得点とボーダーの比率は別物
学校の定期テストで英語の点数が良くても、名古屋大学の個別学力検査は論旨把握とライティングが中心で、定期テストの文法・単語の暗記確認とは問われる力が異なります。「定期テストは得意だから英語は大丈夫」と考えて対策を後回しにすると、模試や過去問演習で初めて実力とのギャップに気づく、というケースが少なくありません。
高橋うわ、自分、理科と数学の演習ばっかりで、英語の長文はあんまり読んでないかもしれません……。
自己診断(セルフチェック)
松田塾長ここまでの内容を踏まえて、今の自分がどのタイプに近いか、チェックしてみましょう。

| チェック項目 |
当てはまる場合に考えられる課題 |
| 単語・文法の問題集は解けるが、長文になると急に時間がかかる |
1文ごとの理解はできても、段落・文章全体の論理展開を追えていない可能性 |
| 会話文形式の問題で、質問のキーワードを本文からそのまま探してしまう |
文脈全体から答えを作る練習が不足している可能性 |
| ライティングで何を書くか毎回悩んで時間切れになる |
「結論→理由→具体例」の型が固まっていない可能性 |
| 共通テストのリスニングはほとんど対策していない |
リーディング150点・リスニング50点の換算を踏まえた配分ができていない可能性 |
| 理科・数学の勉強時間に比べて、英語の長文演習の回数が少ない |
配点24%に見合った学習時間が確保できていない可能性 |
高橋けっこう当てはまるのがあります……。同じ「長文が読めない」でも、原因が違うんですね。
松田塾長そうなんです。「長文が読めない」という症状は同じでも、単語力が足りないのか、文法知識が読解につながっていないのか、論理展開を追う読み方自体を知らないのかで、必要な対策はまったく違います。ここから先は、記事だけで判断するより、実際に今の英語力を確認した方が早い部分です。

松田塾長英語進学塾リオンでは、名古屋大学農学部のような理科重視型の入試を受ける受験生に対しても、英語の現在地と志望校との差を一緒に確認しています。理科・数学にどれだけ時間を割きつつ、英語でどこを削らずに対策すべきか、自分の得意不得意に合わせて整理したい人は、一度確認してみるといいですよ。

高橋自分の場合を見てもらった方が早そうですね。ちなみに、基本的な情報を最後にもう一回まとめてもらえますか?
基本情報まとめ
| 項目 |
内容 |
| 大学・学部 |
名古屋大学 農学部(生物環境科学科・資源生物科学科・応用生命科学科) |
| 満点 |
2,500点(共通テスト950点+個別学力検査1,550点) |
| 英語配点 |
600点(共通テスト200点+個別学力検査400点)/ 比率24% |
| 個別学力検査の英語試験時間 |
105分(10時00分〜11時45分、2026年2月25日) |
| 個別学力検査の試験会場 |
名古屋大学大幸地区試験場(工学部・医学部医学科と共通) |
| 英語の出題形式 |
読解総合問題・会話文形式の読解・ライティングの3パターン |
| 直近の合格最低点(令和8年度) |
63.0%〜64.3%(学科により異なる) |
| 公式入試情報 |
https://www.agr.nagoya-u.ac.jp/jukensei/ |
高橋最後に、他の大学の農学部とかと比べるとどうなんですか?気になります。
類似する大学・学部との比較
松田塾長近い系統の学部をいくつか比較してみましょう。
京都大学農学部も英語配点比率が24%と、名古屋大学農学部とほぼ同じ水準です。どちらも個別学力検査で記述式の読解・英作文を中心に出題する点も共通しています。一方、
東京大学農学部は少し仕組みが違っていて、入学時点では理科二類などの科類に出願し、2年後の進学選択を経て農学部に進むため、「農学部の入試」という単独の試験が存在しません。

高橋同じ名古屋大学の中だとどうですか?
松田塾長名古屋大学理学部と比べると、理学部は満点2,400点のうち英語が550点(比率約22.9%)で、農学部(24%)よりわずかに低めです。どちらも理科重視の学部ですが、
農学部の方が英語と数学への配分がわずかに手厚いという違いがあります。同じ大学・同じ理系でも、学部によって科目間のバランスが微妙に違う、という点は覚えておくとよいでしょう。

高橋大学や学部によって結構違うんですね。最後に、よくある質問を教えてください。
よくある質問
高橋共通テストと個別学力検査、英語はどっちを優先すべきですか?
松田塾長優先順位をつけるというより、両方とも600点のうちの一部という前提で考えるべきです。共通テストの英語(200点)はリーディング重視の換算なので安定して得点しやすく、個別の英語(400点)は論理展開とライティング力が問われます。どちらかに偏ると600点全体の効率が落ちるので、両方を並行して仕上げる意識が大切です。

高橋国語は現代文だけでいいんですよね?古文・漢文の対策はまったくしなくていいんですか?
松田塾長名古屋大学農学部の個別学力検査では、国語は〈現代文〉のみが出題対象で、古文・漢文は課されません。そのため農学部専願であれば、国語の対策時間を現代文に集中させ、浮いた時間を理科・数学・英語に回せます。

高橋英語の文法問題集だけで対策は足りますか?
松田塾長足りない可能性が高いです。名古屋大学の個別学力検査「英語」には文法問題を単独で出す大問がなく、読解総合問題・会話文形式の読解・ライティングの3パターンで構成されています。文法問題集は基礎固めとして必要ですが、それだけで止めず、長文読解とライティングの演習量を確保する必要があります。

高橋試験会場はどこになりますか?
松田塾長農学部の個別学力検査(前期日程)は、名古屋大学大幸地区試験場で実施されます。文学部・経済学部など多くの学部が使う東山地区試験場とは異なる会場なので、下見をする場合は注意してください。

高橋合格最低点はだいたい何%くらい取れば安心ですか?
松田塾長「安心」と言い切れる数字はありませんが、直近2年(令和7年度・令和8年度)の合格最低点は満点2,500点に対して63%〜66%の範囲に収まっています。ただし学科間でも差があり、年度によっても変動するので、あくまで目安として捉えてください。

松田塾長ここまで、名古屋大学農学部の配点から出題形式、合格ラインの考え方までをお伝えしてきました。理科にやや重点を置きつつ、英語は数学と並ぶ600点(24%)という位置づけ、そしてその英語も共通テスト200点・個別400点の二段構えになっている、というのがこの入試の構造です。

高橋配点の仕組みはよくわかりました。でも、正直まだ自分がどのくらい取れそうなのか、ピンときてないです……。
松田塾長それはそうだと思います。ここから先は、一般論ではなく「あなたの場合」の話になるからです。同じ「英語の長文が読めない」という受験生でも、単語力が足りない人、文法知識はあるのに読解に活かせていない人、論理展開を追う読み方自体を知らない人、ライティングの型が決まっていない人と、原因は人によって違います。原因が違えば、やるべき対策の順番も変わってきます。

高橋確かに、自分がどのタイプなのか、自分では判断しづらいです。
松田塾長そうなんです。受験でもったいないのは、勉強していないことより、理科・数学に偏った時間配分のまま、英語の優先順位を間違えて直前期を迎えてしまうことです。配点の事実(理科800点・数学600点・英語600点)を知った上で、自分の得意不得意に合わせてどう時間を配分するかが分かれば、迷わず積み上げていけます。英語進学塾リオンでは、現在の英語力と志望校を確認しながら、理科・数学とのバランスも含めて、何をどの順番で改善すべきかを一緒に整理しています。気になる方は、一度話を聞いてみてください。

参考リンク
Q. 共通テストと個別学力検査、英語はどっちを優先すべきですか?
優先順位をつけるというより、両方とも600点のうちの一部という前提で考えるべきです。共通テストの英語(200点)はリーディング重視の換算なので安定して得点しやすく、個別の英語(400点)は論理展開とライティング力が問われます。どちらかに偏ると600点全体の効率が落ちるので、両方を並行して仕上げる意識が大切です。
Q. 国語は現代文だけでいいんですよね?古文・漢文の対策はまったくしなくていいんですか?
名古屋大学農学部の個別学力検査では、国語は〈現代文〉のみが出題対象で、古文・漢文は課されません。そのため農学部専願であれば、国語の対策時間を現代文に集中させ、浮いた時間を理科・数学・英語に回せます。
Q. 英語の文法問題集だけで対策は足りますか?
足りない可能性が高いです。名古屋大学の個別学力検査「英語」には文法問題を単独で出す大問がなく、読解総合問題・会話文形式の読解・ライティングの3パターンで構成されています。文法問題集は基礎固めとして必要ですが、それだけで止めず、長文読解とライティングの演習量を確保する必要があります。
Q. 試験会場はどこになりますか?
農学部の個別学力検査(前期日程)は、名古屋大学大幸地区試験場で実施されます。文学部・経済学部など多くの学部が使う東山地区試験場とは異なる会場なので、下見をする場合は注意してください。
Q. 合格最低点はだいたい何%くらい取れば安心ですか?
「安心」と言い切れる数字はありませんが、直近2年(令和7年度・令和8年度)の合格最低点は満点2,500点に対して63%〜66%の範囲に収まっています。ただし学科間でも差があり、年度によっても変動するので、あくまで目安として捉えてください。