高橋先生、慶應義塾大学の環境情報学部、いわゆるSFCを受けようと思ってるんですけど、英語の配点ってどうなってるんですか? 学部名からして何を試験するのかちょっとイメージが湧かなくて。
松田塾長SFCは配点の仕組み自体が他学部と違うので、まずそこから説明しますね。一般選抜は総点400点で、第1時限200点+第2時限の小論文200点という2段階構成です。第1時限は「数学・情報」「外国語」「数学と外国語」の3パターンから選択できて、外国語(英語)を選んだ場合は200点満点になります。

高橋2段階になってるんですね! 英語を選んだら200点で、小論文と合わせて400点ってことですか?
松田塾長そのとおりです。英語選択なら200点、総点400点のうち比率50%になります。試験時間は外国語で120分です。他学部のように「英語の配点が何割」という単純な話ではなく、まず自分がどの科目の組み合わせで受けるかを決める必要があります。

入試の全体像・配点構成
松田塾長全体像を整理しましょう。SFCの一般選抜は第1時限と第2時限の2部構成で、2026年度入試の総点は400点です。


高橋第1時限で「数学と外国語」を両方選ぶこともできるんですか?
松田塾長できます。第1時限は「数学・情報」「外国語」「数学と外国語」の3パターンから選ぶ方式で、どれを選んでも第1時限の満点は200点という設計です。外国語だけで200点を取りに行くか、数学と外国語を組み合わせて200点を狙うか、自分の得意科目次第で選べます。

高橋なるほど、英語1本で勝負するか、数学と組み合わせるか選べるのは面白いですね。じゃあ、英語だけで受ける場合の配点をもう少し詳しく教えてください。
英語配点・比率の詳細
松田塾長数字で見るとこうなります。

| 時限 |
選択科目 |
配点 |
総点に占める比率 |
| 第1時限 |
外国語(英語) |
200点 |
50% |
| 第2時限 |
小論文 |
200点 |
50% |
| 総点 |
– |
400点 |
100% |
高橋きれいに半分ずつなんですね。英語で200点丸ごと取れる可能性があるってことは、英語がすごく重要ってことですよね?
松田塾長外国語を選択した場合、英語1教科で総点の50%を占めるので、他学部と比べても圧倒的に英語の比重が重い部類に入ります。ただし小論文も同じ200点なので、英語だけできても小論文が弱いと合計点は伸びません。

配点は年度によって見直される可能性があります
ここで示した配点(総点400点、外国語選択時200点+小論文200点)は2026年度入試の数値です。SFCは入試制度の見直しが行われることがあるので、出願前に必ず慶應義塾大学の公式入試要項で最新の情報を確認してください。
高橋配点はわかりました。じゃあ実際、英語ってどんな問題が出るんですか?
大問構成・出題形式
松田塾長第1時限の外国語は大問3題構成で、全問マークシート・全問英語設問です。大問1と大問2が各約700字の長文、大問3が約1,200〜1,300字の長文で、3題合計すると約2,500字になります。


高橋2500字を120分で読むのって、他の学部と比べてどうなんですか?
松田塾長字数だけ見ると極端に多いわけではないんですが、SFCの英語は設問内容が空所補充・内容一致・内容理解に集中していて、1段落ごとのテーマを正確に把握する力が問われます。つまり量より質のタイプの試験です。全問マークシートなので記述の負担はありませんが、その分1問1問の判断の正確さが求められます。

高橋全問英語設問っていうのは、設問文自体も英語ってことですか?
松田塾長そうです。設問・選択肢ともすべて英語で書かれています。日本語の補助が一切ないので、設問文を素早く正確に理解する力も必要になります。

高橋なるほど、読解力に加えて設問処理のスピードも試されるんですね。
頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長SFC英語で特に重要なのがパラグラフリーディングです。1段落1テーマという原則を意識しながら読む技術のことで、これができるかどうかで得点が大きく変わります。

高橋パラグラフリーディングって、具体的にはどういう読み方なんですか?
松田塾長各段落の最初の1〜2文に注目して、その段落が何について書かれているかを先につかんでから細部を読む方法です。段落ごとのテーマを掴んでから設問に当たると、内容一致問題の正答率が上がります。逆に、細部から読み始めて全体像を見失うと、選択肢の紛らわしい部分で引っかかりやすくなります。

高橋空所補充と内容一致以外に、内容理解っていうのもあるんですね。これはどう違うんですか?
松田塾長内容一致が「本文と一致する選択肢を選ぶ」タイプなのに対して、内容理解は「本文から読み取れる筆者の意図や含意を選ぶ」タイプの設問です。本文に直接書かれていない、行間を読む力が問われるのがSFCらしいところです。

高橋行間を読むって、抽象度が高くて難しそうです……。
松田塾長実際、環境情報学部特有の専門知識・時事問題・哲学や言語論といった幅広い教養が背景にあると読みやすくなるテーマが多いです。だからこそ、英語の勉強だけでなく、日頃からいろんな分野の文章に触れておくことが遠回りに見えて近道になります。

松田塾長パラグラフリーディングが苦手な人、行間を読む内容理解問題で止まる人、背景知識が足りずテーマそのものに馴染めない人。どこでつまずくかは受験生によってかなり違います。原因が違えば優先すべき対策も変わってくるので、リオンでは今の読解力を見ながら、どこから手をつけるべきかを一緒に整理しています。

高橋なるほど、英語力だけじゃなくて教養も試されるってことなんですね。じゃあ次は、大問ごとの解き方を教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長3つの大問それぞれで意識するポイントを型にしておきましょう。

steps
- 大問1(約700字) — 段落ごとのトピックセンテンスを拾いながら読み、空所補充は前後の論理関係(逆接・追加・因果)を手がかりに解く
- 大問2(約700字) — 内容一致問題は、選択肢の中で本文の単語をそのまま使っているものほど誤答の可能性を疑う
- 大問3(約1,200〜1,300字) — 一番長いので時間配分を意識し、内容理解タイプの設問は本文の主張の方向性(賛成/反対/中立)を先に整理してから選ぶ
- 見直し — マークシートの記入ミスがないか、時間が余ったら必ず確認する
高橋総合政策学部と傾向が似てるって聞いたことがあるんですけど、本当ですか?
松田塾長SFCの環境情報学部と総合政策学部は試験傾向が酷似していて、過去問を併用して演習するのが効果的です。学部ごとに独立した過去問だけにこだわらず、総合政策学部の過去問もパラグラフリーディングの練習素材として活用してみてください。

高橋それは知らなかったです! 過去問のストックが実質2倍になるってことですね。
松田塾長そのとおりです。SFCを第一志望にしている人ほど、この「過去問の相互活用」を知っているかどうかで演習量に差がつきます。

高橋つまずきポイントもわかってきたので、次は「結局何割取れば合格ラインに乗るのか」を計算してみましょう。
配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長SFCの合格ラインは、受験情報を総合すると外国語選択・小論文とも6割前後が目安とされています。数字を当てはめてみましょう。

steps
- 外国語(英語)200点満点のうち6割 — 200×0.6=120点が目安ライン
- 小論文200点満点のうち6割 — 200×0.6=120点が目安ライン
- 合計 — 120+120=240点。総点400点のうち60%
- 英語で7割まで伸ばせた場合 — 200×0.7=140点。合計は260点(65%)まで伸びる
高橋英語と小論文、両方6割ずつ取れれば合格ラインに乗るってことですね。片方だけ得意でも足りないんですか?
松田塾長英語200点・小論文200点はまったく同じ重さなので、どちらか一方に偏った対策は危険です。英語が得意でも小論文の対策をおろそかにすると、合計点は伸び悩みます。

ボーダー予想の扱いについて
ここで示した外国語選択・小論文とも6割前後という数字はあくまで受験情報を踏まえた目安です。年度によって変動するため、最新の入試結果は必ず慶應義塾大学の公式発表で確認してください。
松田塾長必要なのは英語・小論文とも6割前後ということは分かりました。ただ、今の自分がその水準にどれくらい近いのか、あるいはまだ距離があるのかは、模試の合計点だけだと判断しづらいところです。パラグラフリーディングがどこまでできていて、どの設問タイプで失点しているのかを客観的に見てもらうと、残りの期間で何を優先すべきかが見えてきます。

対策・攻略法
高橋じゃあ具体的に、いつから何をやればいいんですか?
松田塾長SFCの一般選抜は例年2月上旬に試験が実施されます。パラグラフリーディングは一朝一夕では身につかないので、半年以上前から訓練を始めておく必要があります。

SFC環境情報学部英語 対策の優先順位
1. パラグラフリーディングの徹底 — 段落ごとのトピックセンテンスを拾う練習を、過去問演習のたびに繰り返す
2. 総合政策学部の過去問も活用 — 試験傾向が酷似しているため、演習量を増やす目的で積極的に使う
3. 幅広い教養へのアクセス — 環境情報学部特有の専門知識・時事問題・哲学や言語論など、日頃から多様なジャンルの文章に触れる
高橋小論文の対策と英語の対策、どっちを優先すればいいですか?
松田塾長配点が同じ200点なので優劣はつけられません。ただし小論文はテーマの背景知識が必要になるので、英語の長文読解で扱われるようなテーマ(環境問題・情報技術・哲学など)を読みながら、そのまま小論文用の知識としてストックしておくと一石二鳥です。

時間配分の目安
120分のうち、大問1・大問2に各30分、大問3に45分、残り15分をマークシートの見直しに充てる配分が目安です。大問3が一番長いので、時間切れにならないよう過去問演習の段階から意識しておきましょう。
高橋なるほど、英語の長文が小論文のネタ帳にもなるっていうのは効率的でいいですね!
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの内容を表にまとめておきますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
慶應義塾大学 |
| 学部 |
環境情報学部(SFC) |
| 総点 |
400点 |
| 外国語(英語)配点 |
200点(比率50%、外国語選択時) |
| 試験時間 |
120分(外国語) |
| 分析対象年度 |
2026年度 |
| 公式サイト |
https://www.sfc.keio.ac.jp/ |
高橋他の慶應の学部と比べると、SFCの英語ってどうなんですか?
類似する大学・学部との比較
松田塾長慶應義塾大学 医学部や
慶應義塾大学 薬学部は英語の比率が3割前後でしたが、SFCは外国語選択時で50%まで跳ね上がります。同じ慶應でも、理系学部は英語・数学・理科のバランス型、SFCは英語(または数学)と小論文の2本柱型と、配点の設計思想がまったく違います。

高橋慶應の中でもここまで違うんですね! 面白いです(笑)。
松田塾長学部選びの段階で、自分がどちらのタイプの配点に向いているかを考えるのも大事な戦略です。英語に自信があって、かつ小論文で自分の考えをまとめるのが得意な人には、SFCの配点設計はむしろ有利に働きます。

よくある質問
高橋最後にいくつか気になっていることを聞いてもいいですか?
松田塾長もちろんです、どうぞ。

高橋第1時限は「数学・情報」「外国語」「数学と外国語」のどれを選べばいいですか?
松田塾長英語に自信があるなら外国語一本、数学に自信があるなら数学・情報、両方バランスよくできるなら数学と外国語の組み合わせが向いています。迷ったら過去問を解いてみて、一番点数が安定するパターンを選ぶのが確実です。

高橋総合政策学部と併願する場合、対策はどう変えればいいですか?
松田塾長試験傾向が酷似しているので、英語の対策自体はほぼ共通で問題ありません。小論文のテーマの出方に多少違いはありますが、パラグラフリーディングの練習は両学部で完全に流用できます。

高橋英語で満点近くを狙うのと、小論文で稼ぐのと、どちらが現実的ですか?
松田塾長マークシート形式の英語のほうが得点の再現性は高い傾向にあります。ただし小論文で差をつけられる人も一定数いるので、自分の得意分野に合わせて配分を決めるのがいいでしょう。

高橋最後に、これから対策を始める人に一言お願いします!
松田塾長総点400点のうち英語(外国語)で200点丸ごと取りにいけるという事実を、まず戦略に組み込んでください。パラグラフリーディングを地道に鍛えつつ、総合政策学部の過去問も活用して演習量を増やしていきましょう。

高橋ありがとうございます! 今日から段落ごとのテーマを意識して読む練習をしてみます!
松田塾長いいですね、その意気です! 段落単位で読む癖がつけば、SFCだけでなく他の大学の長文読解にも応用が効きます。焦らず、でも着実に積み上げていきましょう。

参考リンク
– 慶應義塾大学環境情報学部(公式): https://www.sfc.keio.ac.jp/
– 慶應義塾大学 SFC 入試情報(公式): https://www.keio.ac.jp/ja/sfc-pem/admission/pmei/
Q. 慶應義塾大学環境情報学部(SFC)の英語配点は何点ですか?
一般選抜は総点400点で、第1時限(外国語選択時200点)+第2時限小論文200点の2段階構成です。外国語を選択した場合、比率は50%になります。
Q. SFCの英語試験はマークシートですか?
はい、大問3題すべてマークシート形式で、設問・選択肢とも全問英語です。
Q. SFC環境情報学部の英語大問構成はどうなっていますか?
大問1・大問2が各約700字、大問3が約1,200〜1,300字の長文で、3題合計約2,500字です。試験時間は120分です。
Q. 総合政策学部と試験傾向は似ていますか?
はい、環境情報学部と総合政策学部は試験傾向が酷似しており、過去問を併用して演習するのが効果的です。
Q. 合格ボーダーの目安はどれくらいですか?
受験情報を踏まえると、外国語選択・小論文とも6割前後が目安とされています。ただし年度によって変動するため、最新の公式発表を必ず確認してください。