高橋先生、慶應義塾大学の薬学部を受けようと思ってるんですけど、英語の配点ってどんな感じなんですか? 化学が重そうなイメージがあるので、英語はそこまで気にしなくていいのかなって思ってます。
松田塾長化学が重いのは事実ですが、英語も油断できません。慶應薬学部は総点350点のうち、化学150点・数学100点・英語100点という配分です。英語だけで全体の29%を占めていて、数学と並ぶ配点になっています。

高橋あ、数学と同じ100点なんですね! 化学の半分以下ではあるけど、決して軽くはないですね。
松田塾長そうなんです。しかも試験時間は80分で、しかも設問・選択肢とも全問英語で記述するという特徴があります。日本語で答えを選ぶ問題が1問もない、というのが薬学部英語の大きな特徴です。

入試の全体像・配点構成
松田塾長まず全体像を整理しましょう。慶應薬学部の一般選抜は化学・数学・英語の3教科で、2026年度入試の総点は350点です。


高橋化学が突出して重いんですね。薬学部だから当然といえば当然ですけど。
松田塾長化学150点は確かに最大の配点ですが、英語100点・数学100点も合わせて200点あるので、実は化学以外の2教科の合計のほうが大きいんです。化学に偏った対策をすると、英語と数学の合計200点を落とすリスクが出てきます。

高橋なるほど、化学ばっかりに気を取られちゃダメなんですね。じゃあ英語の配点をもう少し詳しく教えてください。
英語配点・比率の詳細
松田塾長数字で見るとこうなります。

| 科目 |
配点 |
総点に占める比率 |
| 化学 |
150点 |
約43% |
| 数学 |
100点 |
約29% |
| 英語 |
100点 |
約29% |
| 総点 |
350点 |
100% |
高橋数学と英語がまったく同じ比率なんですね。試験時間は英語だけ80分ってさっき言ってましたけど、短くないですか?
松田塾長80分という試験時間の短さこそが薬学部英語の最大の特徴です。この短い時間で長文読解3題をこなす必要があるので、スピードが合否を大きく左右します。

配点は年度によって見直される可能性があります
ここで示した配点(化学150点・数学100点・英語100点・総点350点)は2026年度入試の数値です。薬学部入試は出題範囲や配点が見直されることがあるので、出願前に必ず慶應義塾大学の公式入試要項で最新の情報を確認してください。
高橋配点はわかりました。じゃあ実際、どんな長文が出るんですか?
大問構成・出題形式
松田塾長大問構成は長文読解3題です。1題あたり約1,000語で、3題合わせると約3,000語になります。年度によっては短い記述・要約問題が加わることもあります。


高橋3000語を80分て、1分あたりどれくらいのペースなんですか?
松田塾長単純計算で1分あたり約37.5語ですが、設問を解く時間も差し引く必要があるので、実際には1分間120〜150語で直読直解できるスピードが求められます。返り読みをしていたら絶対に間に合いません。

高橋直読直解ってよく聞くけど、具体的にどういう読み方なんですか?
松田塾長英文を語順どおり頭から理解していく読み方のことです。日本語の語順に組み替えてから理解する「返り読み」の癖がついていると、どうしても時間がかかります。普段の音読やシャドーイングの練習で、英語の語順のまま意味を取る訓練を積んでおく必要があります。

高橋設問はどんな形式で出るんですか? 選択式ですか?
松田塾長設問・選択肢とも全問英語で記述されていて、1年分でだいたい45問前後というボリュームです。日本語での出題が一切ないので、設問文を読むこと自体にも時間がかかります。テーマも薬学・医療だけでなく、動物行動学・心理学・最新テクノロジーなど理系アカデミックな話題が多岐にわたって出るのが特徴です。

高橋薬学部なのに動物行動学とか心理学まで出るんですか! それは意外でした。
松田塾長出題形式はわかったので、次はつまずきやすいポイントを見ていきましょう。

頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長薬学部英語でよく出るのはディスコースマーカー・パラフレーズ識別・空所補充の3つです。この3つを押さえると得点が安定してきます。

高橋ディスコースマーカーって、howeverとかthereforeみたいな接続語のことですよね?
松田塾長そのとおりです。however(しかし)・thus(それゆえ)・in contrast(対照的に)といった論理の転換点を示す語を見逃すと、文章全体の流れを取り違えてしまいます。特に「一見同じ内容に見えて、実は逆の主張をしている」パラグラフは、ディスコースマーカーを手がかりに読み解く必要があります。

高橋パラフレーズ識別っていうのは?
松田塾長本文中の表現を、選択肢では別の単語で言い換えている箇所を見抜く力のことです。たとえば本文の “reduce the risk” が選択肢では “lower the possibility” と言い換えられている、といった具合です。単語だけを機械的に本文と照合すると、正解を見落とします。同じ意味を別の言葉で表現するパターンに慣れておく必要があります。

高橋単語を暗記するだけじゃなくて、言い換え表現もセットで覚えないといけないんですね。空所補充はどんな感じですか?
松田塾長文法・語法の正確な知識が問われるタイプの空所補充です。前置詞の使い分けや、動詞の語法(自動詞・他動詞の区別など)が頻出です。単語の意味を知っているだけでは埋められない設問が多いので、語法を含めた正確な知識が必要になります。

高橋なるほど、単語・言い換え・語法の3点セットで対策するイメージですね。じゃあ次は、大問ごとの解き方のコツを教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長3題の長文それぞれに時間配分の型を作っておくと安心です。

steps
- 長文1題目 — 最初の設問で全体のテーマをつかみ、段落ごとのトピックセンテンスを意識しながら読む。目安25分
- 長文2題目 — ディスコースマーカーに印をつけながら読み、論理展開の転換点を見失わないようにする。目安25分
- 長文3題目(記述・要約問題が出る年度) — 時間が足りなくなりやすいので、設問を先読みしてから本文を読む。目安25分
- 見直し — パラフレーズされた選択肢を優先して見直す。残り5分
高橋80分で3題だと、1題に使える時間がかなりタイトですね……。
松田塾長設問を先に読んでから本文を読む「設問先読み」は、時間が厳しい薬学部英語では特に有効です。何を探しながら読めばいいかが先にわかっていると、無駄な読み返しが減ります。

高橋全問英語の設問文を読むのに時間がかかりそうです。設問文を速く読むコツってありますか?
松田塾長設問でよく使われる表現(According to the passage, ~ / Which of the following best describes ~ など)のパターンをあらかじめ覚えておくことです。設問文の「型」を知っていれば、初見でも読むスピードが落ちません。過去問を繰り返し解いて、頻出の設問表現に慣れておいてください。

高橋設問文にもパターンがあるんですね! それは知らなかったです。
松田塾長つまずきポイントが見えてきたので、次は「結局何割取れば合格ラインに乗るのか」を計算してみましょう。

配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長慶應薬学部の合格ラインは、受験情報を総合すると英語で6割台が一つの目安とされています。数字を当てはめてみましょう。

steps
- 英語100点満点のうち6割台 — 100×0.65=65点が目安ライン
- 化学が7割だった場合 — 150×0.7=105点
- 数学が6割台だった場合 — 100×0.65=65点
- 3教科合計 — 65+105+65=235点。総点350点のうち約67%
高橋英語で6割台を確保できれば、他の教科と合わせて合格ラインに近づくイメージですね。
松田塾長英語100点は数学100点と同じ重さなので、どちらか一方を軽視すると合計点が一気に不安定になります。化学に時間を取られがちですが、英語と数学もバランスよく仕上げてください。

ボーダー予想の扱いについて
ここで示した英語6割台という数字はあくまで受験情報を踏まえた目安です。年度によって変動するため、最新の入試結果は必ず慶應義塾大学の公式発表で確認してください。
対策・攻略法
高橋じゃあ具体的に、いつから何をやればいいんですか?
松田塾長慶應薬学部の一般選抜は例年2月中旬に試験が実施されます。80分で3000語を読み切る速読力は、直前に仕込めるものではないので、半年以上前から訓練を始めておく必要があります。

慶應薬学部英語 対策の優先順位
1. 直読直解のスピード強化 — 音読・シャドーイングを毎日続け、1分間120〜150語で読めるペースに体を慣らす
2. パラフレーズ表現のストック — 同じ意味を別の単語で言い換えたパターンを、過去問演習を通じて蓄積する
3. 理系アカデミックテーマへの慣れ — 動物行動学・心理学・最新テクノロジー等、薬学以外の理系トピックにも日頃から触れる
高橋過去問は何年分くらいやればいいですか?
松田塾長直近3年分は必須で、可能であれば5年分まで解いておくと、45問前後という設問ボリュームにも慣れてきます。全問英語という独特の形式に慣れること自体が、実は最初の壁になるので、早めに過去問に触れておいてください。

時間配分の目安
80分のうち、長文3題に各25分、残り5分を見直しに充てる配分が目安です。設問を先読みしてから本文を読む練習を、過去問演習の段階から取り入れておきましょう。
高橋なるほど、80分をどう配分するかを体に染み込ませておくのが大事なんですね。
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの内容を表にまとめておきますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
慶應義塾大学 |
| 学部 |
薬学部 |
| 総点 |
350点 |
| 英語配点 |
100点(比率29%) |
| 試験時間 |
80分 |
| 分析対象年度 |
2026年度 |
| 公式サイト |
https://www.keio.ac.jp/ |
高橋他の慶應の学部と比べると、薬学部の英語ってどうなんですか?
類似する大学・学部との比較
松田塾長慶應義塾大学 医学部は総点500点のうち英語150点で比率30%と、薬学部の29%とほぼ同じ水準です。ただし医学部は自由英作文を含む記述式中心なのに対して、薬学部は全問英語設問という点が大きく違います。同じ理系学部でも問題の作り方は別物と考えてください。

高橋比率は近いのに、対策の中身は変えないといけないんですね。
松田塾長あとは
慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)のように、外国語を選択した場合は200点満点で比率50%まで跳ね上がる学部もあります。薬学部・医学部のような理系学部は英語比率が3割前後でまとまる一方、SFCのような学部は比率がぐっと上がる、という違いも知っておくと受験校選びの参考になります。

高橋慶應の中だけでもこんなに違うんですね、面白いです(笑)。
よくある質問
高橋最後にいくつか気になっていることを聞いてもいいですか?
松田塾長もちろんです、どうぞ。

高橋薬学部の英語は全問英語で記述って言ってましたけど、英作文もあるんですか?
松田塾長長文読解が中心で、年度によっては短い記述・要約問題が加わりますが、医学部のような独立した自由英作文の大問はありません。とはいえ設問・選択肢がすべて英語なので、英語で情報を処理する力はどちらにしても必要です。

高橋薬学・医療系の単語をたくさん覚えておいたほうがいいですか?
松田塾長薬学・医療にとどまらず動物行動学・心理学・最新テクノロジー等の理系アカデミックテーマが出るので、薬学系の単語だけに絞った対策は不十分です。理系分野全般の英文に日頃から触れておくことをおすすめします。

高橋80分という試験時間の短さに慣れるにはどうすればいいですか?
松田塾長普段の演習から本番と同じ80分で時間を計って解くことです。時間無制限で解く練習ばかりしていると、本番の緊張感の中でペースを崩しやすくなります。

高橋最後に、これから対策を始める人に一言お願いします!
松田塾長総点350点のうち100点が英語で、しかも80分という短い試験時間という事実を、まず勉強計画に反映させてください。化学に時間を取られがちですが、英語のスピードトレーニングも同じくらい大事です。

高橋ありがとうございます! 今日から直読直解の練習を始めてみます!
松田塾長いいですね、その意気です! 3000語を80分で読み切る力は、毎日の積み重ねでしか身につきません。焦らず、でも毎日続けていきましょう。

参考リンク
– 慶應義塾大学(公式): https://www.keio.ac.jp/
– 慶應義塾大学 学部入学案内(公式): https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/
Q. 慶應義塾大学薬学部の英語配点は何点ですか?
総点350点のうち英語100点(比率29%)です。化学は150点、数学は英語と同じ100点です。
Q. 薬学部英語の設問は日本語で出題されますか?
設問・選択肢とも全問英語で記述されます。日本語での出題は一切ありません。
Q. 薬学部英語の大問構成はどうなっていますか?
長文読解3題で、1題あたり約1,000語、3題合計で約3,000語です。年度によっては短い記述・要約問題が加わります。80分という試験時間の短さが特徴です。
Q. 合格ボーダーの目安はどれくらいですか?
受験情報を踏まえると、英語で6割台が一つの目安とされています。ただし年度によって変動するため、最新の公式発表を必ず確認してください。
Q. 薬学・医療系のテーマだけ対策すればいいですか?
薬学・医療にとどまらず動物行動学・心理学・最新テクノロジー等の理系アカデミックテーマが出るので、薬学系の単語だけに絞った対策は不十分です。