高橋先生、慶應義塾大学の医学部を目指してるんですけど、英語の配点ってどれくらいあるんですか? 理系の医学部だと理科がめちゃくちゃ重い印象があって、英語はそこまでじゃないのかなって思ってるんですけど。
松田塾長それ、よくある誤解です。慶應医学部は総点500点のうち、英語150点・数学150点・理科200点という配分。英語だけで全体の30%を占めていて、理科の200点に次ぐ大きさなんです。「理系だから英語は軽い」は通用しません。

高橋えっ、150点もあるんですか! 数学と同じ配点ってことですよね。ちょっと想像してたのと違いました。
松田塾長そうなんです。しかも試験時間は90分で、選択式と記述式の併用。単純なマーク式だけでサクッと終わる試験じゃないので、時間配分から対策を考える必要があります。

入試の全体像・配点構成
松田塾長まず全体像を整理しましょう。慶應医学部の一般選抜は英語・数学・理科(2科目)の3教科で、2026年度入試の総点は500点です。


高橋理科が200点で一番大きいのはわかるんですけど、英語と数学が同じ150点っていうのは意外でした。
松田塾長医学部受験というと理科・数学に目が行きがちですが、英語150点を落とすと理科1科目分がまるごと沈むのと同じくらいのインパクトがあります。試験範囲は「英語コミュニケーションI・II・III」と「論理・表現I・II・III」で、高校の学習指導要領に沿った範囲です。特別な範囲外の対策は不要ですが、その分すべての単元を穴なく仕上げておく必要があります。

高橋なるほど、範囲自体は普通なんですね。じゃあ次は、英語の配点の中身をもう少し詳しく教えてください。
英語配点・比率の詳細
松田塾長数字で見るとこうなります。

| 科目 |
配点 |
総点に占める比率 |
| 英語 |
150点 |
30% |
| 数学 |
150点 |
30% |
| 理科(2科目) |
200点 |
40% |
| 総点 |
500点 |
100% |
高橋英語と数学がぴったり同じ比率なんですね。理科がやっぱり一番重いけど、2科目合わせての200点だから1科目あたりで見ると英語のほうが重いくらいですよね。
松田塾長その視点は大事です。理科は2科目で200点なので1科目あたり100点程度。英語150点のほうが「1教科」としての重みは大きいんです。試験時間は90分で、この中で長文読解と英作文の両方をこなす必要があります。

配点は年度によって見直される可能性があります
ここで示した配点(英語150点・数学150点・理科200点・総点500点)は2026年度入試の数値です。医学部入試は出題範囲や配点が見直されることがあるので、出願前に必ず慶應義塾大学の公式入試要項で最新の情報を確認してください。
高橋配点はわかりました。じゃあ実際、どんな問題が出るんですか? 医学部だから医療系の英文ばっかりなんですか?
大問構成・出題形式
松田塾長ここが医学部英語の面白いところで、実は医療・自然科学だけに偏っていません。長文読解が大問2〜3題、それに加えて自由英作文が1題という構成で、大問数でいうと3〜4題になります。


高橋自由英作文まであるんですか! 医学部でそこまで書かせるのは、正直ちょっと厳しそうです……。
松田塾長マジですか、と思う気持ちはわかります(笑)。ただ裏を返せば、英語で自分の考えを組み立てて書ける力を持った受験生を求めているということです。長文のテーマは医学・自然科学が中心ではあるものの、人文・社会系のテーマまで多岐にわたって出題されます。出典は学術誌や英文雑誌から選ばれることが多く、時事的な話題が絡むこともあります。

高橋医学部なのに人文系のテーマも出るんですね、それは意外でした。
松田塾長「医学部だから医療英文だけ対策すればいい」という思い込みが一番危険です。むしろ普段からニュースや科学系の読み物に触れて、初めて見るテーマの英文でも臆さず読める体力をつけておくことが重要になります。

高橋大問ごとの形式を表でまとめてもらえると頭に入りやすいです。
松田塾長いいですね、こんな感じです。

| 大問 |
出題形式 |
特徴 |
| 長文読解1〜2題 |
選択式+記述式(下線部和訳含む) |
医学・自然科学中心、指示語の内容明示が必須 |
| 長文読解3題目(出題年度あり) |
選択式+記述式 |
人文・社会系まで出題テーマが広がる |
| 自由英作文 |
記述式 |
与えられたテーマに対する意見論述、記述量が多い |
高橋出題形式はわかったんですけど、具体的にどこでつまずきやすいんですか?
頻出文法テーマ・つまずきポイント
松田塾長医学部英語で受験生がつまずきやすいのは指示語の内容明示・語彙の品詞転換・記述式解答の構成の3つです。この3つは配点にも直結するので、重点的に見ていきましょう。

高橋指示語の内容明示って、下線部和訳でよく出る「このitが指す内容を含めて訳しなさい」みたいなやつですか?
松田塾長まさにそれです。慶應医学部の下線部和訳は指示語(it / this / that / such 等)が何を指すかを明示しないと減点されるという特徴があります。「それは重要だ」ではなく「(その治療法の効果)は重要だ」まで書いて初めて満点になる、というイメージです。

高橋うわ、それは知らないと絶対減点されるやつですね……。語彙の品詞転換っていうのはどういう問題なんですか?
松田塾長「( )内の語を適切な形に変えなさい」というタイプの設問で、動詞を名詞形にしたり、形容詞を副詞形にしたりする問題です。単語の意味を知っているだけでなく、語形変化の知識まで正確に持っている必要があります。たとえば “significant” を文脈に合わせて “significance” や “significantly” に変える、といった具合ですね。

高橋単語を覚えるときに意味だけじゃなくて品詞変化まで一緒に覚えておかないといけないってことですね。3つ目の記述式解答の構成というのは?
松田塾長自由英作文や記述式の下線部和訳で、とにかく記述量が非常に多いのが慶應医学部の特徴です。時間内に「内容が正しい」だけでなく「読みやすく構成された」英文・和文を書き切る訓練が欠かせません。

高橋なるほど、書く量も質も求められるってことなんですね。じゃあ次は、大問ごとにどう対策すればいいのか教えてください。
大問別詳細解説
松田塾長大問ごとの取り組み方を型にしておくと安心です。順番に見ていきましょう。

steps
- 長文読解(1題目・2題目) — 段落ごとの主題を押さえながら読み、下線部和訳の該当箇所は指示語の指す内容を必ず本文中から特定してからメモしておく
- 長文読解(3題目、出題される年度) — テーマが人文・社会系に振れることがあるので、専門用語に頼らず文脈から意味を推測する練習をしておく
- 自由英作文 — 与えられたテーマに対して、結論→理由→具体例の順で構成する型を先に決めてから書き始める
- 見直し — 指示語の内容明示漏れがないか、語彙問題の品詞が正しいかを優先して見直す
高橋下線部和訳で指示語の内容を書き忘れないようにするコツってありますか?
松田塾長下線部に it や this が出てきたら、反射的に「これは何を指す?」と自問する習慣をつけることです。指示語を見た瞬間に立ち止まって確認する癖をつけておくと、本番でも減点を防げます。自由英作文についても同じで、抽象的な意見だけで終わらせず、必ず具体例を1つ入れることで説得力が増します。

高橋へえ、それは今日から意識してみます! 具体例を入れるだけで印象が変わるんですね。
松田塾長あともう1つ、語彙の品詞転換問題への具体的な向き合い方も話しておきましょう。単語帳で “significant” を覚えるとき、意味だけでなく “significance”(名詞)・”significantly”(副詞)・”signify”(動詞)まで一緒に確認する人は、実はそんなに多くないんです。

高橋確かに、単語帳って意味と発音は見るけど、品詞変化まではあんまり気にしてなかったです……。
松田塾長品詞転換に強い受験生ほど、下線部和訳の語彙問題で安定して得点できる傾向があります。1日10語でいいので、名詞・形容詞・副詞・動詞の4形をセットで書き出す練習を続けてみてください。3ヶ月も続ければ、初めて見る単語でも語尾のパターンから品詞を推測できるようになります。

高橋地道ですけど、続けたら効果ありそうですね! 記述式の解答をきれいにまとめるコツもあったら知りたいです。
松田塾長和訳なら「主語→述語→修飾語」の順で日本語として自然な語順に組み替えること、英作文なら「結論を最初に置く」ことです。いきなり書き始めるのではなく、頭の中で結論と理由を1行ずつメモしてから清書するだけで、読みやすさが大きく変わります。記述量が多い試験だからこそ、書く前の設計に時間を使う価値があります。

高橋なるほど、書きながら考えるんじゃなくて、先に設計図を作るんですね!
松田塾長つまずきポイントが見えてきたので、次は「結局何割取れば合格ラインに乗るのか」を一緒に計算してみましょう。

配点・ボーダーシミュレーター
松田塾長慶應医学部の合格ラインは、受験情報を総合すると英語単体で6割台後半、総合で7割前後が目安とされています。実際に数字を当てはめてみましょう。

steps
- 英語150点満点のうち6割台後半 — 150×0.68=約102点が目安ライン
- 数学が同じく6割台後半だった場合 — 150×0.68=約102点
- 理科200点が7割だった場合 — 200×0.7=140点
- 3教科合計 — 102+102+140=344点。総点500点のうち約69%で、目安とされる7割前後にほぼ届く
高橋ざっくり7割弱くらいが合格ラインの目安なんですね。英語で6割台後半を確保するのがまず最初の目標ってことですか?
松田塾長英語150点で6割台後半を切ってしまうと、理科や数学で相当挽回しないと厳しくなる配点設計です。だからこそ英語を「理科・数学の次に対策する科目」ではなく、最優先科目のひとつとして扱ってほしいと伝えています。

ボーダー予想の扱いについて
ここで示した英語6割台後半・総合7割前後という数字はあくまで受験情報を踏まえた目安です。年度によって変動するため、最新の入試結果は必ず慶應義塾大学の公式発表で確認してください。
対策・攻略法
高橋じゃあ具体的に、いつから何をやればいいんですか?
松田塾長慶應の一般選抜は例年2月上旬に試験が実施されます。90分という試験時間の中で長文2〜3題と自由英作文をこなす体力を、半年以上前から仕込んでおく必要があります。

慶應医学部英語 対策の優先順位
1. 指示語の内容明示の徹底 — 下線部和訳の練習では、必ず指示語が何を指すかを書き添える習慣をつける
2. 語彙の品詞転換トレーニング — 単語帳を意味だけで覚えず、名詞形・形容詞形・副詞形をセットで確認する
3. 記述量に慣れる訓練 — 時間を計って自由英作文を書き、内容だけでなく構成の速さも鍛える
高橋テーマが人文・社会系にも広がるって話でしたけど、対策として何をすればいいですか?
松田塾長初見の英文への深い洞察力と、時事・多角的テーマへの日常的関心が鍵になります。医療系の英文記事だけでなく、科学雑誌や社会問題を扱った英文にも日頃から触れておくと、本番で知らないテーマに当たっても慌てずに済みます。

時間配分の目安
90分のうち、長文読解2〜3題に55〜60分、自由英作文に25〜30分、残りを見直しに充てる配分が目安です。過去問演習の段階からこの配分を体に染み込ませておくと、本番で自由英作文の時間が足りなくなる事態を防げます。
高橋記述量が多いから、書く練習を早めにやっておくのが大事なんですね。
基本情報まとめ
松田塾長ここまでの内容を表にまとめておきますね。

| 項目 |
内容 |
| 大学名 |
慶應義塾大学 |
| 学部 |
医学部 |
| 総点 |
500点 |
| 英語配点 |
150点(比率30%) |
| 試験時間 |
90分 |
| 分析対象年度 |
2026年度 |
| 公式サイト |
https://www.keio.ac.jp/ |
高橋他の慶應の学部と比べると、英語の重さってどうなんですか?
類似する大学・学部との比較
松田塾長同じ慶應でも学部によって配点の作り方はかなり違います。たとえば
慶應義塾大学 薬学部は総点350点のうち英語100点で比率は29%と、医学部とほぼ同じ水準です。ただし薬学部は全問英語設問という特徴があって、医学部とはまた違う対策が必要になります。

高橋比率は近いのに問題の作り方が全然違うんですね。
松田塾長あとは
慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)のように、外国語を選択した場合は200点満点で比率50%まで跳ね上がる学部もあります。同じ大学でも学部ごとに英語の「効き方」がまったく違う、というのは知っておくと受験校選びの参考になります。

高橋大学は同じでも学部によってここまで違うのは面白いです(笑)。
松田塾長早慶全体で見るともっと差が出ますよ。
早稲田大学 商学部は総点200点のうち英語80点で比率40%。数字だけ見れば商学部のほうが高く見えますが、
慶應医学部は英語150点という絶対点数そのものが大きいので、1問あたりの失点インパクトも相応に大きくなります。比率だけでなく配点の絶対値も合わせて見る癖をつけておいてください。

よくある質問
高橋最後にいくつか気になっていることを聞いてもいいですか?
松田塾長もちろんです、どうぞ。

高橋医学部の英語は理系の英文ばかり対策すればいいんですか?
松田塾長いえ、それは危険です。出題テーマは医学・自然科学中心ですが人文・社会系まで多岐にわたるので、理系英文だけに絞った対策はおすすめしません。

高橋自由英作文はどれくらいの分量を書くんですか?
松田塾長具体的な語数は年度によって変わりますが、記述量が非常に多い試験である以上、時間内に構成の整った英文を書き切る速さが必要です。過去問演習で実際に時間を計って書く練習をしておいてください。

高橋英語の対策と理科・数学の対策、どっちを優先すればいいですか?
松田塾長配点だけ見ると理科200点が最大ですが、英語150点は数学150点と並ぶ2番目の大きさです。理科ばかりに時間を使って英語が手薄になると、150点分を落とすリスクが出てきます。3教科をバランスよく仕上げる意識を持ってください。

高橋過去問は何年分くらい解けばいいですか?
松田塾長直近3年分は必須で、余裕があれば5年分までさかのぼると出題テーマの傾向がつかみやすくなります。特に自由英作文はテーマの傾向を知っているかどうかで書き出しの速さがまったく違ってくるので、多めに演習しておいて損はありません。

高橋英作文の練習は独学でもできますか? 添削してもらったほうがいいですか?
松田塾長独学でも書く練習量は積めますが、構成のクセや文法ミスは自分では気づきにくいので、可能であれば先生や添削サービスに見てもらうことをおすすめします。特に指示語の内容明示は、書いた本人は「わかるだろう」と思っていても第三者が読むと不明瞭、というケースがよくあります。

高橋最後に、これから対策を始める人に一言お願いします!
松田塾長総点500点のうち150点が英語という事実を、まず自分の勉強計画に反映させてください。理科・数学に偏らず、英語にもしっかり時間を配分することが、慶應医学部合格への近道です。

高橋ありがとうございます! 今日から英語の記述対策も本気でやってみます!
松田塾長いいですね、その意気です! 記述量が多い試験だからこそ、早く始めた人ほど本番で余裕が生まれます。焦らず、でも着実に積み上げていきましょう。

参考リンク
– 慶應義塾大学(公式): https://www.keio.ac.jp/
– 慶應義塾大学 学部入試関連情報一覧(公式): https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/
Q. 慶應義塾大学医学部の英語配点は何点ですか?
総点500点のうち英語150点(比率30%)です。数学も同じ150点で、理科は2科目合計200点です。
Q. 医学部の英語は医療系の英文ばかり出題されますか?
出題テーマは医学・自然科学中心ですが、人文・社会系まで多岐にわたります。医療英文だけに絞った対策はおすすめできません。
Q. 慶應医学部英語の大問構成はどうなっていますか?
90分で長文読解が2〜3題、自由英作文が1題という構成で、大問数は3〜4題です。選択式と記述式が併用されます。
Q. 合格ボーダーの目安はどれくらいですか?
受験情報を踏まえると、英語単体で6割台後半、総合で7割前後が目安とされています。ただし年度によって変動するため、最新の公式発表を必ず確認してください。
Q. 下線部和訳で特に注意すべき点は何ですか?
指示語(it / this / that / such 等)が何を指すかを明示しないと減点される傾向があります。下線部に指示語が出てきたら、必ず指す内容を本文中から特定してから訳す習慣が必要です。
Q. 語彙の品詞転換問題とはどんな問題ですか?
「( )内の語を適切な形に変えなさい」というタイプの設問で、動詞を名詞形にしたり形容詞を副詞形にしたりします。単語を意味だけでなく品詞変化までセットで覚えておく必要があります。