高橋先生、中学2年の娘のことで相談です。学校に行けない日が続いて、家で過ごす時間が長くなりました。いまいちばん気になっているのが、勉強の遅れです。「不登校 中学生 勉強 遅れ」と検索すると、取り戻し方がいろいろ出てくるのですが、どれも「早く始めましょう」と急かされているようで、読むほど焦ってしまって……。
松田塾長焦る気持ちは、よく分かります。お子さんの様子を見守りながら、勉強の心配もしなければならないのですから、気持ちが休まらないと思います。先に大事なことをひとつお伝えします。勉強の遅れは、お子さんの努力不足でも、ご家庭の責任でもありません。そして、遅れを「全部」取り戻そうとしなくても、前に進む道はあります。

高橋全部取り戻さなくてもいい、というのは意外です。では、どうすればいいのでしょうか。
松田塾長この記事では、国が「学業の遅れ」をどう考えているかを原文で確認したうえで、どこまで戻ればいいかの見つけ方、何から手をつけるかの優先順位、1回の学習量を小さく始める考え方、学校との連携の順にお話しします。勉強をいつ再開するかは、お子さんの意思と心身の状態を尊重して決めるもの、という立場でお伝えします。なお、心や体の不調が気になるときは、学校の先生やスクールカウンセラー、公的な相談窓口、医療機関への相談も考えてください。ここでは診断や治療の話はしません。

高橋相談先の整理や、高校受験の仕組み、英語の学び直しは、別の記事になっているのですね。
先に結論 遅れは「全部」ではなく「戻る場所」から取り戻す
高橋最初に、結論を教えてください。遅れた勉強は、どう取り戻せばいいのでしょうか。
松田塾長結論は、「全部を取り戻す」のではなく、「戻る場所を決めて、小さく積み直す」という進め方です。そのために押さえておきたいことを、表にまとめます。

| 考えること |
基本の考え方 |
本記事で触れる場所 |
| 遅れの捉え方 |
休むことの意味と、学業の遅れの心配は、どちらも本当のこと。責めない |
国の考え方 |
| どこまで戻るか |
本人に負担をかけず、保護者が先に「止まっている場所」を探す |
戻る場所の見つけ方 |
| 何から手をつけるか |
土台になる教科、入試に関わる範囲、本人の状態と意思の順で考える |
優先順位 |
| 1回の量 |
短い時間・1教科から。休んだ日があっても戻れる形にする |
小さく始める |
| 再開のタイミング |
本人の意思と、心身の状態を尊重する。急がない |
小さく始める |
| 学校との連携 |
学習の成果を成績に反映できる制度がある。扱いは学校・教育委員会ごとに違う |
学校との連携 |
高橋全体の流れが見えてきました。ただ、そもそも国は、勉強の遅れをどう考えているのでしょうか。
松田塾長そこから確認しておきましょう。遅れを責めずに考えるための、土台になる話です。

国は「勉強の遅れ」をどう考えているか
高橋国の考え方というと、難しい話になりませんか。
松田塾長難しくありません。文部科学省が令和元年10月25日に出した通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」の、最初に書かれている考え方をお伝えします。この通知は、不登校の支援について、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある、としています。登校することだけがゴールではない、というのが国の示す考え方です。

高橋学校に戻ることだけを目指さなくてもいいと分かると、少し肩の力が抜けます。勉強の遅れについては、何か書かれているのでしょうか。
松田塾長同じ通知に書かれています。不登校の時期が休養や自分を見つめ直すといった積極的な意味を持つことがある一方で、学業の遅れや進路選択上の不利益などが存在することに留意する、という内容です。休むことの意味と、勉強の遅れの心配の両方が、同じ通知に書かれています。

高橋どちらか一方ではなく、両方なんですね。
松田塾長そうなんです。ですから、勉強を完全に止めるか、すぐに頑張らせるかの二択で考えなくて大丈夫です。もうひとつ、数字もお伝えしておきます。文部科学省の令和6年度の調査では、小・中学校の不登校の児童生徒は353,970人で、前の年度の346,482人を上回って過去最多でした。中学校の不登校の生徒は216,266人です。勉強の遅れで悩んでいるのは、決して一部のご家庭だけではありません。

高橋20万人を超えているのですね。ただ、長く休むと、もう取り返しがつかないのではと、つい考えてしまいます。
松田塾長その不安は、多くの保護者の方が口にされます。英語進学塾リオンでは、長年、不登校の生徒も指導してきました。ひとつのケースとして、小学1年生のころから学校に行けず、家で過ごす時間が長かった生徒が、いまは高校生になって、生き生きと過ごしています。個々のケースであり、すべてのお子さんに当てはまるわけではありません。ただ、そういう子もいる、ということだけは、お伝えしておきたいのです。

高橋約束ではなく、そういう子もいるという事実として受け止めます。では、遅れを取り戻そうとするとき、何に気をつければいいのでしょうか。
「全部取り戻そう」が続かない理由
高橋遅れているなら、できるだけ早く、学年の内容に全部追いつかないといけない気がしてしまいます。
松田塾長その気持ちは自然です。ただ、私の指導経験では、「全部取り戻そう」とすると続かないことが多いのです。理由は大きく3つあります。まず、量が多すぎて、最初の一歩が重くなること。次に、遅れを意識するほど、本人にとって勉強が「できていない自分を見せられる時間」になってしまうこと。そして、積み上がった順序のどこで止まっているかを見ないまま進むと、同じ場所でまたつまずくことです。

高橋頑張ろうとするほど、逆に遠ざかってしまうこともあるのですね。
松田塾長あります。取り戻そうとして起きがちなことと、代わりの考え方を表にしておきます。

| 起きがちなこと |
何が起きるか |
代わりの考え方 |
| 全教科を一度に始める |
量に押されて、数日で止まることがある |
気になる教科を1つだけ選ぶ |
| 学年の内容に追いつこうとする |
分からない所が重なり、勉強そのものが嫌になることがある |
止まっている場所まで戻る |
| 毎日やると決める |
休んだ日が「失敗」に感じられることがある |
「できそうな日に少し」から始める |
| 点数や進み具合を話題にする |
本人が責められていると感じる |
結果ではなく、始められたことを労う |
| 保護者が教材や予定をすべて決める |
本人が選んでいる感覚を失う |
選ぶ余地を本人に残す |
高橋うちでも、思い当たることがいくつかあります……。
松田塾長責めなくて大丈夫です。気づいた時点で、やり方を変えればいいのですから。ここで、避けたい声かけも整理しておきます。

避けたい声かけ
– 「どれだけ遅れているか分かっているの」: 遅れを突きつけると、勉強の話そのものを避けるようになりやすい
– 「みんなはもう先に進んでいるよ」: ほかの子との比較は、本人の自信をさらに下げやすい
– 「いつまで休んでいるつもり」: 休んでいる本人がいちばん悩んでいる場合が多く、責める言葉になる
– 「やらないなら、塾も習い事もやめるよ」: 勉強を罰や条件に結びつけると、勉強への抵抗が強まりやすい
高橋声をかけるつもりが、責める言葉になってしまうのですね。では、「全部」ではなく、どこまで戻ればいいのでしょうか。
松田塾長次に、その見つけ方をお話しします。

どこまで戻るかを、本人に負担をかけずに見つける方法

高橋戻る場所を探すといっても、娘に「どこまで分かるか確認しよう」と言ったら、嫌がりそうです。
松田塾長そこが大事なところです。戻る場所の確認は、本人にテストを受けさせることではありません。保護者の方が先に準備して、本人の負担を小さくします。図の4つの手順は、私の指導経験にもとづく整理で、公的な基準ではありません。

steps
- 教材をそろえる: 前の学年の教科書やワークを、保護者が先に手元に用意する(本人にはまだ何も頼まない)
- 1教科だけ選んで、前の学年から見る: 全教科は見ず、気になる教科を1つ選び、前の学年の最初のほうを保護者が眺めて、どのあたりから難しくなりそうか見当をつける
- 解ける所を見つける: すらすら解けそうな所は「もう済んでいる場所」と考え、詰まりそうな所の少し前を出発点の候補にする。本人が望めば、最初の数問を一緒に見て確かめる(点数は付けない)
- 本人が望めば、短く始める: 本人が「やってみる」と言ったときに、短い時間から始める。望まない間は、見送る
高橋保護者が先に見当をつけておくのですね。詰まったところが分かれば、そこが出発点になるのですか。
松田塾長出発点の「候補」です。詰まったところの、少し前から始めるくらいがちょうどいいと私は考えています。分からない所のすぐ手前を確実にしておくと、次に進みやすいからです。教科ごとの、土台になりやすい内容も表にしておきます。これも、私の指導経験にもとづく整理です。

| 教科 |
土台になりやすい内容 |
最初の確認の仕方 |
| 英語 |
語順と基本の文(be動詞・一般動詞など) |
前の学年の教科書の、最初の単元を見る |
| 数学 |
計算(正負の数・文字式・方程式など) |
前の学年の最初の章の、計算問題を数問見る |
| 国語 |
漢字・語句と、文章を読む習慣 |
短い文章を声に出して読んでみる |
| 理科・社会 |
用語を覚える前の、全体のつながり |
教科書の図や資料を、読み物のように眺める |
高橋数学の計算や、英語の基本の文が土台になるのですね。理科と社会は、読み物のように眺めるだけでいいのですか。
松田塾長最初はそれで十分です。用語を覚える前に、「こういう話なのか」と全体を知っておくと、あとで覚えやすくなることが多いと、私は考えています。ただし、教科の内容や進度は学校によって違いますので、学校から届いたプリントや、返却されたテストがあれば、それも手がかりにしてください。

高橋本人が全然、勉強に触れられない場合はどうすればいいのでしょうか。
松田塾長その場合は、確認を急がなくて大丈夫です。教材を見る時間を作らないまま、見守る時期があってもいいのです。もし、読み書きや計算で強い困りが長く続いているように感じたら、原因を自分で判断せず、学校の先生やスクールカウンセラー、専門の相談窓口に相談してみてください。この記事では、お子さんの状態を診断することはしません。

高橋戻る場所の見当がついたら、次は何から取り組めばいいのでしょうか。
松田塾長取り組む順番、つまり優先順位を考えていきましょう。

何から手をつけるか 優先順位の決め方

高橋遅れている教科が複数ある場合は、どれから始めればいいのですか。
松田塾長考える順番は、図の3つです。まず、前の内容の上に次の内容が積み重なる教科、たとえば英語や数学は、止まった場所を先に見つけておくと、あとが楽になります。次に、入試で問われる範囲です。そして、いちばん大切なのが、本人の状態と意思です。順番を決めるのは、成績表ではなく、本人の状態と意思です。

高橋入試で問われる範囲は、どう考えたらよいですか。
松田塾長千葉県の公立高校の場合、千葉県教育委員会の発表では、令和9年度の一般入学者選抜の本検査は、令和9年2月16日と17日に、5教科の学力検査と学校設定検査を行います。学力検査は、国語・数学・理科・社会・英語の5教科です。出題方針には、各教科とも学習指導要領に基づいて、基礎的・基本的な知識や技能を身に付けているかをみる、という趣旨の項目があります。ですから、土台を固めることには、入試の面でも意味があります。

高橋土台を固める勉強が、入試にもつながるのですね。
| 学年 |
考え方の例 |
確認するところ |
| 中1 |
学年の内容に追いつくことより、土台を固める。必要なら小学校の内容まで戻ってよい |
学校のプリント、前の学年の教材 |
| 中2 |
中1の土台を見直す。入試までの時間を使って、少しずつ積む |
学校の担任、前の学年の教材 |
| 中3 |
時間に限りがあるため、入試に関わる範囲と土台を優先して絞る。全部を一度にやり直さない |
学校の進路担当、千葉県教育委員会の発表資料 |
高橋中3の場合、「絞る」というのは、勉強する教科を減らすということですか。
松田塾長教科を減らす、というより、やることの量を減らして、優先順位をつけるということです。どこまで絞れるかは、志望校や、いまの状態によって変わります。ですから、学校の進路担当の先生や、地域の相談窓口、必要なら塾に、個別に相談してください。記事だけで「これで間に合います」「間に合いません」とは言えません。

高橋個別に判断してもらう部分が残るということですね。優先順位が決まったら、実際にはどのくらいの量から始めればいいのでしょうか。
松田塾長量の考え方を、次に説明します。

1回の学習量を小さく始める 再開のタイミングは本人が決める
高橋1日にどのくらい勉強すれば、遅れを取り戻せるのでしょうか。
松田塾長「どのくらいで取り戻せる」という目安は、私からは示せません。お子さんの体調や気持ちには波があり、同じ量でもつらい日と、できる日があるからです。そのため、最初は「続けられる最小の量」から始めることをおすすめします。進め方の例を、順番に書きます。

steps
- 本人に「勉強、少し見てみる?」と一度だけ聞き、「いや」と言われたら、そこでいったん見送る
- 本人が望めば、1教科だけ、5分から10分ほどから始める(あくまで一例で、もっと短くてもよい)
- できた日は、内容や点数には触れず、「今日もやれたね」と労う。できなかった日は、何も言わない
- 1週間から2週間ほどたったら、親子で振り返り、量や教科を変えるかどうかを本人が決める
- 本人が望んだときだけ、量や教科を少しずつ増やす
高橋「聞くのは一度だけ」というのは、考えたことがありませんでした。何度も聞いてしまいそうです。
松田塾長何度も聞かれると、本人は「また言われた」と感じます。一度聞いたら、あとは本人が話を出すのを待つほうが、長い目で見ると前に進みやすいと、私は考えています。勉強を始められなかった日があっても、それは失敗ではありません。休んだ日があっても、また戻れる形にしておくことが、続けるための大事な条件です。

高橋勉強を再開するのは、いつがいいのでしょう。早く始めたほうがいいのか、様子を見たほうがいいのか、迷います。
松田塾長再開のタイミングは、本人の意思と、心身の状態を尊重して決めるものです。「この時期から始めればいい」という正解は、私にはお伝えできません。ただ、目安になりそうな様子はあります。表にしますが、これは診断ではありません。

| 様子の例 |
受け止め方の例 |
| 本人が、勉強や進路の話題を自分から出すことがある |
再開の入り口になるかもしれない。急かさず、話を聞く |
| 生活のリズムが、少し安定してきた |
無理のない短い時間なら、試せるかもしれない |
| 勉強の話をすると、強くいやがる・体調を崩す |
話題にせず見守る。つらい様子が長く続くときは、学校や専門の窓口に相談する |
| 当てはまるものが見つからない |
再開しなくてはいけないわけではない。いまの状態を大切にする |
高橋当てはまらなくても、焦らなくていいのですね。
松田塾長はい。再開を促しすぎることが、いちばん避けたいことです。保護者の方の役割は、勉強をさせることではなく、本人が「やってみようかな」と思ったときに、すぐ始められる状態を整えておくことです。その環境の整え方に、学校との連携も含まれます。

高橋学校との連携というと、家で勉強した分が成績に反映されるという話を聞いたことがあります。
松田塾長その制度を、次に確認しましょう。

学校と連携して、家での学習を成績につなげる

高橋家で勉強した分は、成績にならないものだと思っていました。
松田塾長国の通知が出ています。文部科学省が令和6年8月29日に出した通知「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について」です。この通知は、不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果を、学校の判断で成績評価に考慮できることとしています。通知には、令和元年の通知の時点でも成績評価を行うことは可能で、今回の改正はその内容を法令上、明確にしたもの、とも書かれています。

高橋学校の判断で、ということは、必ず反映されるわけではないのですね。
松田塾長そのとおりです。反映するには、告示の第1号から第3号までの要件を、すべて満たす必要があります。図の3つが、その内容です。ひとつめは、学習の計画や内容が、お子さんが在籍する学校の教育課程に照らして適切と認められること。ふたつめは、学校と保護者の間に十分な連携協力体制があり、学校が保護者等を通じて学習の状況を定期的・継続的に把握すること。みっつめは、学校が訪問やオンラインでの相談・指導などを通じて、本人とも関わりを継続することです。

高橋学校と連絡を取り続けることが、前提になっているのですね。
松田塾長はい。ここで、「基礎から学び直す」ことと関わる大事な点があります。通知には、一部の教科で在籍する学年より下の学年の学習をしているなど、告示の要件を満たしていない教科がある場合も想定されています。そうした場合、観点別学習状況や評定を、必ずしもすべての教科・観点について記載することが求められるわけではなく、記載が困難なときは、指導要録の所見欄に学習状況を文章で記述するなどの対応が求められる、としています。

高橋前の学年に戻って勉強すると、成績に反映されない場合もある、ということですか。
松田塾長通知の書き方からは、反映されない場合もあると受け止めておくのが正確です。ただし、実際の扱いは学校ごとに異なります。基礎から学び直すことと、成績に反映されることは、別々に考えたほうがいいと、私は思います。成績に反映されるかどうかよりも、まず本人が無理なく続けられることを優先して、反映については学校に確認する、という順番です。

高橋学校には、何を確認すればいいのでしょうか。
松田塾長担任の先生や、学校の相談窓口に、次のようなことを聞いてみてください。

学校に確認したいこと
– 学校から、欠席中に取り組める課題やプリントをもらえるか
– 家で取り組んだ学習の成果を、学校はどのように把握するか(提出の形・頻度など)
– 学習の成果を成績に反映する場合、学校ではどんな扱いになるか
– 前の学年の内容を学び直している場合、どう見てもらえるか
– 進路や高校受験について、相談できる先生や窓口はどこか
高橋学習の遅れそのものについて、学校にできることはあるのでしょうか。
松田塾長令和元年の通知には、保護者の方から、学習の遅れへの不安による進級時の補充指導などの要望があるとき、学校は補充指導等の実施に柔軟に対応する、という趣旨の記載があります。どんな補充指導があるかは、学校によって違いますので、まずは相談してみてください。

扱いは学校・教育委員会ごとに違います
– 成績評価に学習の成果を考慮するかどうかは、学校の判断です
– 通知は国の考え方を示したもので、実際の運用は学校や教育委員会によって異なります
– 学年の内容・出席の扱い・評価の方法は、通っている学校に直接確認してください
– 自宅でのICT等を活用した学習については、指導要録上の出欠の取扱いが、令和元年の通知の別記に示されています。出席扱いになるかどうかは、要件と学校の判断によるため、学校に確認してください。詳しくは不登校の中学生のオンライン塾|無理なく続ける選び方も参照してください
高橋一般的な制度と、実際の運用が違うかもしれないのですね。学校に連絡するのは気が重いのですが、必要ですね。
自己診断 いまのお子さんは、どこから始めるのが近いか
高橋うちの娘が、どの段階に近いのか、具体的に当てはめてみたいです。
松田塾長次の表で、近いものを探してみてください。複数当てはまっても構いません。目安であって、診断ではありません。

| いまの様子 |
最初の一歩の例 |
気をつけたいこと |
| 勉強の話をすると、強くいやがる |
勉強の話は出さず、保護者が情報を集める |
本人の前で遅れの話をしない |
| 勉強に興味はあるが、何から手をつけるか分からない |
保護者が先に、前の学年の教材から見当をつける |
本人にテストをさせない |
| 少しなら勉強できる日がある |
1教科だけ、短い時間から始める |
量を急に増やさない |
| 学校の課題や成績が気になっている |
担任の先生に、課題や評価の扱いを相談する |
学校ごとに扱いが違うと知っておく |
| 入試が近づいてきて、不安が強い |
学校の進路担当に相談し、入試の仕組みを確認する |
全部を一度にやり直そうとしない |
高橋うちは、「何から手をつけるか分からない」と「学校の課題が気になっている」のふたつが近い気がします。
松田塾長それなら、保護者の方が先に、前の学年の教材から見当をつけることと、担任の先生への相談から始められそうです。表で見えるのは方向性までで、本当に合うかどうかは、本人の様子を見ながら確かめていくものです。

高橋自分で見当をつけるのが難しいときは、どうすればいいですか。
松田塾長ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。学校や地域の窓口のほか、勉強面なら塾に相談するという選び方もあります。

英語進学塾リオンの場合
高橋塾に相談する、という話が出たので、先生の塾のリオンのことも、事実の範囲で教えてください。
松田塾長はい。英語進学塾リオンは、英語の指導が中心の塾です。校舎は3つで、千葉県我孫子市の柏・我孫子校、千葉市の千葉校、全国から受けられるオンライン校です。柏・我孫子校は我孫子駅南口から徒歩1分で、住所は我孫子市本町2-7-17です。千葉校は千葉市中央区新町22-1です。

高橋不登校のお子さんについては、どう案内されていますか。
松田塾長3つの校舎とも、対応コースの「その他」に、不登校・引きこもり対策を挙げています。中学生の対応コースは、英検対策、高校受験対策、定期テスト対策です。ただ、不登校のお子さん向けの具体的な進め方や、通常授業での顔出しの扱い、個別授業の料金、学校への報告などへの対応は、お子さんの様子をうかがったうえで個別にご案内します。お問い合わせください。

高橋体験や相談はできますか。
松田塾長柏・我孫子校と千葉校では、無料体験授業と無料の個別相談を行っています。どちらも保護者の方のみの参加・相談ができます。無料体験授業は、中学生も対象で、Zoomでも対面でも受けられます。

高橋保護者だけで、先に相談できるのは、さきほどの順番にも合いますね。
松田塾長そうですね。本人を連れて行く前に、保護者が先に話を聞けるのは、判断材料になります。体験の流れの中で、現在の英語力のチェックと、そこからのロードマップ作成も行っています。英語のほか、数学・国語・日本史・世界史・社会なども学べる環境が揃っています。教科ごとの遅れへの対応は、お問い合わせのうえ、直接ご確認ください。オンデマンド講座もあります。

| 項目 |
リオンの案内 |
| 校舎 |
柏・我孫子校(我孫子市)、千葉校(千葉市)、オンライン校(全国) |
| 柏・我孫子校 |
我孫子市本町2-7-17、我孫子駅南口から徒歩1分 |
| 千葉校 |
千葉市中央区新町22-1 |
| 対応コース(中学生) |
英検対策、高校受験対策、定期テスト対策。「その他」に不登校・引きこもり対策の記載あり |
| 無料体験授業 |
中学生も対象。保護者のみの相談もOK。Zoomか対面。英語力のチェックとロードマップ作成 |
| 無料の個別相談 |
保護者のみの相談もOK |
| 英語以外の科目 |
数学・国語・日本史・世界史・社会なども学べる環境がある。教科ごとの進め方はお問い合わせで確認 |
| お問い合わせ |
オンライン校のフリーダイヤル 0120-241-261(月〜土 10時〜22時)。LINEでの問い合わせの案内もあります |
高橋お問い合わせで確認する項目は、そのまま聞いてもいいのですか。
松田塾長もちろんです。まず話を聞いて、判断していただいて構いません。ほかの塾や学習支援に相談する場合も、同じ質問を並べて比べてみてください。

不登校の中学生の勉強の遅れ まとめ
高橋ここまでの内容を、あらためて復習したいです。
松田塾長要点を表にしておきます。

| 見るところ |
いちばん大事なこと |
見落としやすい点 |
| 遅れの捉え方 |
休むことの意味と、学業の遅れの心配の両方を受け止める |
遅れを責める言葉をかけてしまう |
| 戻る場所 |
保護者が先に、止まっている場所の見当をつける |
本人にテストをさせてしまう |
| 優先順位 |
土台、入試に関わる範囲、本人の状態と意思の順 |
成績表だけで順番を決める |
| 学習量 |
短い時間・1教科から。休んでも戻れる形にする |
毎日やると決めてしまう |
| 再開のタイミング |
本人の意思と、心身の状態を尊重する |
再開を急かしてしまう |
| 学校との連携 |
成績への反映は学校の判断。学校・教育委員会ごとに違う |
学年を下げた学習が反映されない場合を知らない |
高橋完璧にやろうとしなくていい、ということが、いちばん心に残りました。
松田塾長それで十分です。続けられる量から始めて、うまくいかなければ見直せばいいのです。

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高橋ほかに読んでおいたほうがいい記事はありますか。
よくある質問
高橋不登校で勉強が遅れた中学生は、どこまで戻ればよいですか。
松田塾長一律の正解はありません。保護者の方が先に、前の学年の教材から止まっている場所の見当をつけ、本人が望めば最初の数問だけ一緒に見て、詰まった所の少し前を出発点の候補にします。本人にテストを受けさせる形にはしないでください。

高橋全教科を取り戻さないと、高校受験に間に合いませんか。
松田塾長一概には言えません。学年や志望校、いまの状態によって変わります。中3の場合は時間に限りがあるため、土台と入試に関わる範囲を優先して絞る考え方もあります。学校の進路担当の先生や、千葉県教育委員会の発表資料で、個別に確認してください。

高橋勉強はいつから再開すればよいですか。
松田塾長本人の意思と、心身の状態を尊重して決めます。「この時期から」という正解はありません。本人が勉強の話題を自分から出すなど、様子が変わってきたときに、短い時間から試す形が考えられます。勉強の話を強くいやがるときは、話題にせず見守り、つらい様子が長く続くときは、学校や専門の窓口に相談してください。

高橋家で勉強した分は、成績に反映されますか。
松田塾長文部科学省の令和6年8月29日の通知で、一定の要件を満たした場合に、学校の判断で、欠席中の学習の成果を成績評価に考慮できるとされています。ただし、実際の扱いは学校や教育委員会によって異なります。前の学年の学習は、要件を満たさない場合もあるため、担任の先生に先に確認してください。

高橋子どもが勉強の話をいやがります。どうすればよいですか。
松田塾長無理に話題にしなくて大丈夫です。一度だけ「少し見てみる?」と聞いて、いやがったら見送ります。その間に、保護者の方が情報を集めたり、学校に相談したりしておくと、本人が望んだときに動きやすくなります。

お子さんの「戻る場所」は、どこにあるのか
松田塾長ここまで、不登校で勉強が遅れた中学生について、国の考え方、戻る場所の見つけ方、優先順位、小さく始める考え方、学校との連携をお話ししてきました。遅れを「全部」取り戻そうとせず、戻る場所から小さく積み直すことが、続けるための基本です。

高橋考え方は分かりました。ただ、うちの娘の場合、実際にどの教科の、どこから戻ればいいのかは、まだ見えていません。
松田塾長そこがいちばん大事なところです。勉強が遅れているという状況は同じでも、中身はご家庭ごとに違います。計算でつまずいたまま先に進んだ子、英語の基本の文が頭に入らないまま止まっている子、勉強そのものへの抵抗が強くて、教材を見ることもつらい子、学校とのやり取りが途切れて、何をすればいいか分からなくなっている家庭。同じ「遅れ」でも、先に整えることが違えば、最初の一歩も変わってきます。

高橋原因が違えば、戻る場所も違ってくるのですね。
松田塾長そうなんです。いちばんもったいないのは、頑張っているのに、戻る場所を見ないまま全部やり直そうとして、お子さんが「やっぱり自分はだめだ」と感じてしまうことです。勉強をしていないことより、方向を決めないまま量だけ増やしてしまうことのほうが、お子さんの負担になります。反対に、戻る場所と最初の一歩が見えれば、お子さんのペースを守りながら、積み直していけます。

高橋それを、一緒に確かめてくれる人がいると心強いです。
松田塾長英語進学塾リオンでは、無料体験授業の流れの中で、現在の英語力のチェックと、そこからのロードマップ作成を行っています。いまの英語力のどこで止まっているか、何から手をつければいいかを、一緒に整理できます。保護者の方のみの相談もできますので、お子さんの様子をお話しいただくところから始めて構いません。まず話を聞いて、判断していただいて大丈夫です。

参考リンク
参考リンク
– 文部科学省 不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)令和元年10月25日: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
– 文部科学省 不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)令和6年8月29日: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00002.htm
– 文部科学省 令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(不登校抜粋版): https://www.mext.go.jp/content/20251106-mxt_jidou01-000045738_3.pdf
– 千葉県教育委員会 令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜「一般入学者選抜」等における検査の内容等について: https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2026/r9kensahou.html
– 千葉県教育委員会 令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の実施教科及び出題方針等について: https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2026/r9houshin.html
– 英語進学塾リオン 柏・我孫子校のご案内: https://lion-institution.co.jp/liontoha/abiko/
– 英語進学塾リオン 千葉校のご案内: https://lion-institution.co.jp/liontoha/chiba/
– 英語進学塾リオン オンライン校のご案内: https://lion-institution.co.jp/liontoha/onlinekou/
– 英語進学塾リオン 無料体験授業: https://lion-institution.co.jp/free_trial/
Q. 不登校で勉強が遅れた中学生は、どこまで戻ればよいですか。
一律の正解はありません。保護者の方が先に、前の学年の教材から止まっている場所の見当をつけ、本人が望めば最初の数問だけ一緒に見て、詰まった所の少し前を出発点の候補にします。本人にテストを受けさせる形にはしないでください。
Q. 全教科を取り戻さないと、高校受験に間に合いませんか。
一概には言えません。学年や志望校、いまの状態によって変わります。中3の場合は時間に限りがあるため、土台と入試に関わる範囲を優先して絞る考え方もあります。学校の進路担当の先生や、千葉県教育委員会の発表資料で、個別に確認してください。
Q. 勉強はいつから再開すればよいですか。
本人の意思と、心身の状態を尊重して決めます。「この時期から」という正解はありません。本人が勉強の話題を自分から出すなど、様子が変わってきたときに、短い時間から試す形が考えられます。勉強の話を強くいやがるときは、話題にせず見守り、つらい様子が長く続くときは、学校や専門の窓口に相談してください。
Q. 家で勉強した分は、成績に反映されますか。
文部科学省の令和6年8月29日の通知で、一定の要件を満たした場合に、学校の判断で、欠席中の学習の成果を成績評価に考慮できるとされています。ただし、実際の扱いは学校や教育委員会によって異なります。前の学年の学習は、要件を満たさない場合もあるため、担任の先生に先に確認してください。
Q. 子どもが勉強の話をいやがります。どうすればよいですか。
無理に話題にしなくて大丈夫です。一度だけ「少し見てみる?」と聞いて、いやがったら見送ります。その間に、保護者の方が情報を集めたり、学校に相談したりしておくと、本人が望んだときに動きやすくなります。