伸びる子の親は、ココが違う! 知っておきたいサポートのコツ3つ。
学力が伸びる子と、伸びにくい子。この差を生み出す理由のひとつに、親御さんとの関係性があると言います。今回は、松田塾長が考える3つの「サポートのコツ」についてお伝えします。
子どもの意思を尊重する
伸びる子どもの親御さんに最も多いのは、子どもの意見を尊重できるということ。「どこの塾で勉強したいの?」と、子どもの意見を聞いた上で、一緒に塾を探し、塾に通いだしたら「本人が選んだ塾だから」と後ろから見守る。子どもを信頼して放任できるので、子どもは信用されているという喜びを感じます。また、こうした親御さんは、子どもが本当に助けを求めている時にきちんと声をかけてあげられるのも特徴です。
ただし、塾選びに子どもだけで行かせるのは絶対にいけません。これは放任ではなく放置です。特に中学生の場合は、自分を鍛えられそうかではなく、「友だちがいるから」「楽しそうだから」といった判断で選んでしまいがち。親御さんが塾に同行して、子どもが伸びそうなところ、鍛えられそうな塾を一緒に選ぶことが大事です。
子どもの成績に親が焦らない
子どもの成績がなかなか上がらない時、「今の塾で大丈夫?」「勉強してる?」などと急かしてしまう親御さんがいます。親御さんの方が焦ってしまうと、子どもにプレッシャーを与えてしまい、成長を妨げる原因に。伸びる子どもの親御さんは、焦らずどっしりと構える方がほとんど。見守られている安心感の中で、子どもはプレッシャーなく、自力で成長するようになるのです。
子どもの話を良く聞き話し合う
学校のこと、塾のこと、仕事のこと、人生に関することを、子どもと徹底的に話し合うことも大切です。この時、親はつい自分の意見ばかり話してしまいがち。親の思想や理想を押し付ける演説会ではなく、子どもの話をしっかりと聞いて、自分の意見をきちんと言わせるディスカッションをしましょう。仮に子どもの言っていることが間違っていたとしても、「それは違う」とか「こうしなさい」などと否定してはいけません。親に話を聞いてもらえないと、子どもは話すことを諦めてしまいます。ましてや否定されてしまっては、それ以上話ができません。大切なのは、積極的に話す機会を与え、話し合う中で子どもが自然に考えをまとめて行けるように導いてあげること。「こういう職業に就きたい」と、子ども自身が自然に思えるような環境を作ってあげることなのです。
背中で語り、必要な時は向き合える親になろう。
私の知り合いに、消防士でボディービルダーの70歳の男性がいます。息子さんも消防士になったのですが、男性から息子さんへ「消防士になれ」という話をしたことは一度もなかったそうです。どちらかと言えば会話は少ないお二人でしたが、男性は必要な時は息子さんと向き合い、何かあればすぐに対応できるように心がけていたと言います。まさに親の背中を見て子どもが育った、ベストな例ではないかと思います。
親は子どもに過干渉になりがちですが、子どもが伸びるかどうかは、結局は子ども次第。焦らず、信頼して見守り、必要な時にはきちんと向きあって話し合う。それが親御さんにできる一番のサポートなのです。